筬(おさ)框(かまち)のつづきから。
織り上がりましたよ!
ただの平織り、調子よく織っていったら、さっさと織り上がった。
結局シャツに使えるような部分は9.3mだ。(機の上での長さ)
大げさなことをいえば、糸紡ぎに半年、機にかけたり織ったりに2週間。
どう思います? コレ。
途中経過なしになってしまったな。
いや、緯糸 (よこいと) に糊をつけたので、ずいぶん糸の捌きはよくなったとはいえ、
やっぱり手紡ぎ綿の単糸、しかもわたしは撚りをしっかりかけるほう (たぶん)、
糸が自分に絡まって太くなる、気付くとそんな部分を織り込んでしまっていること多数。
しかも経糸 (たていと) に太目の手紡ぎ綿を入れたが、少々筬に対して太かったようで、
擦れて伸びて団子になって、織りながら毛羽を切ったりした。
ネップに織り上がっちゃったし。 あ~あ。
綿コーマ糸の双糸で織っているのに比べれば、やっぱり少しは大変だったかも。
でも手紡ぎ綿で糸の太さに幅がある分、織り密度のムラがそんなに目立たないし、
味のある、まあ有り体にいえば手作り感のある、そんな生地に織りあがった。
↓ 生地アップ
ほら、そんな感じでしょ。
経糸は、紡績糸です。 ベージュはオーガニック、とかいって売っていたもの。
かすれたようなチェックを狙った。
緯糸にところどころ入れた茶色い糸は、なるべく規則的にならないようにした。
今回は手紡ぎ綿の質感を生かしたく、あえてあまりデザインには凝らないようにした。
思ったように、薄手に織りあがった。
せっかく織りあがったし、群馬の森クラフトフェアはもう来週だし、
早いところ水通ししてシャツに縫いたいのだが、
この天気!
外には干せないなぁ…。
糊を落としたら、一体どんな生地になるんだろう?
もう、素肌に纏いたくなるような、手紡ぎ綿の手触りのよい生地になるんじゃなかろうか?
と、妄想は膨らむばかりなんだけれど、ねぇ。
今回久しぶりにシャツ地を織ってみて、あれ?と思ったのが、
糸を切らなくなったこと。
いや、機 (はた) の調整が悪いと杼が経糸にぶつかって切れることはあった。
何しろ74cm幅なので、杼はぶん投げないと向こう側まで行かない。
でも、これ以上テンション掛けると無理だな、とか、なんか勘が働くようになって来た。
うれしい。
きっと、半年ずっと糸を紡ぎ続けたせいなんだと思う。
ずっと触れていて、それで勘を体得したんだろう。
あと、ほどくのに慣れた。 前からか?
はいはい、ほどけばいいんでしょ、って。
ここまでいったら、もうほどけないな、ってところで、じゃあどうやって直そうか、
それもパニクらずに出来るようになってきた。
少しは経験を積んだのかな。
でも、出来れば全然ほどかずにすむ段階で、間違いに気付く眼が欲しい!
なんでここまでやってから気付くんだよっ。
ところで、↑↑トップの写真は一体何なのか、というと、
残り糸を結んで繋いだものだ。
みどり系です、少し青やら黄色やら白が入っています。
なにしろ、初めてクラフト展に出したときからずっと、結び続けている。
というか、たまに結んでいた。
試しに自分用に織ったシャツ地と、
もう一枚織ったビミョーに絣の入ったみどり系のシャツ地、その残糸が主だ。
だいたい病院の待ち時間に結んでいた。
先日、子供がちょっとひどく突き指して、整形外科に行ったとき、
これがまたやたらと待たされた。
年配の方の腰やら脚やら、多かったからなぁ。
そのときに、ついに終わったのだ! 足掛け3年だ。
何に使おうかな? 妄想 (構想) は膨らむ。
残糸はまだまだ余っている。
こんどはピンク/赤系かな?
クリックよろしく!→
「手作り感のある」それが大切ですよね
既製品みたいな布は既製品使えばいいのでは?と思ってしまいます
しかし、糸紡ぎに半年でしたか
布になるまでの時間を考えるとこのあとが大事ですね
お天気、悪いですね
早く作業ができますように・・
てるてる坊主吊るしますかね
私もそろそろ紡いだ綿を何か形にしようと思うのですが……、やっぱり初めはマフラーかな……。
「手作り感」、色々考えるところがあるんですよ。
もちろん手作りするのだから、手作りに見えるんだけれど、
わたしの目標がそこにあるわけではないのです。
もう少し、工芸寄り、なあたりを狙いたい。
でも、こてこての伝統工芸をするつもりはないし (というかできない)、
そのどっちつかずが、クラフト展での不振に繋がっているのかなぁ。
糸紡ぎに半年、と書きましたが、大げさにですよ。
だって、最初はなかなかペースに乗れなかったし、
しょっちゅうイヤになるし、ときどき機織りもしていたし、
しかも緯糸が足らなくなるのを恐れたあまり、
実はずいぶん糸が余った。
今朝起きたら、赤ん坊の拳ほどもある巨大なぼたん雪が降っていて、
20cm以上も積もっていた。
そちらはどうでしたか?
今は雪も止んで日が差しているので、
どんどん融けてくれるとは思うんですけど。
水通し、今日も無理だ。
織っていると、自分でも分からなくなってくるんですよ。
きれいなのかそうでないのか、こんな柄が織りたかったのかどうか、等々。
早くシャツにして、眺めてみたい。
Rikoさん、スピンドルでまめに紡いでますもんね。
やっぱり最初はマフラーですよ! 少ない糸でも出来るし。
11~17番手、けっこう細いですね。
そうそう、うっかり欲しいと思ってしまったのは、
子羊です。 写真ではありません。
子猫にしても子犬にしても子ウサギにしても、
大きくならなきゃいいのに、って思ってしまいます。
(子供は邪魔だから、早く大きくなってどっかへ行って欲しい。)
収穫がけっこう多かったので、そろそろ紡ぎ機でも紡ごうと思ってはいます。さていつから挑戦を始めようか……。
織る方の挑戦は……経糸で悩んでいます。こちらの記事をバリバリ参考にさせていただきつつ、考えています!
子羊……本当に可愛いですよね~。
甘撚りのスラブの細い糸を、こともあろうに糊付けしないで機にかけたりしてしまったら、
もう恐ろしいことがおきます。
最初は密度も少な目の方が、絡まりにくいと思います。
でも、そういう糸で出来た布の手触り、いいんですよ~!!