炉端での話題

折々に反応し揺れる思いを語りたい

三つのコイン

2007-07-17 11:59:06 | Weblog
 三つのコインを準備して、おつきあい願いたい。
 これは、地震のときにエネルギーがどのように伝わるかということについて調べているときに、机の上で行ったものである。北陸地方で7月16日大きな直下形地震があった。おつきあいいただくのにもタイムリーであろう。
 10円、100円のいずれでもいい。二枚接して置き、もう一枚を右からぶっつける。

 そうである。真ん中のコインは止まったままで、左のコインが飛び出す。
ここで右からぶっつけたコインの運動エネルギーは、真ん中にとどまったコインを通過して、左のコインに伝わる。このとき動かない真ん中のコインには、どのような作用が生じているか。
 私には、この作用の様子がわからない。ある人に聞くとそれは真ん中のコインに弾性体としての変形が起こり、その変形が伝搬するからであると説明する。この説明でよろしいかどうか。真ん中のコインを弾性変形し難い物体を入れて、結果がどのようになるか試して頂きたい。
 聞くところによると、この作用の説明には、中学の理科の先生、高校の物理の先生も頭を悩ますそうである。
 ここで右のコインは地震源、真ん中のコインは地盤、左のコインを家屋等の建築物と見れば直下形地震の様子を想像できよう。もっともコインと地球規模で大きな差があることは確かである。しかし地震を縦揺れとか、横揺れの震動現象とのみ捉えては説明がつかないことが最近発生している直下形地震による被害から観測される。運動エネルギーが伝搬するという見地から地震に関する研究が進められているのか、炉端からうかがいたい。
 直下形地震は、横揺れは少なく、下から突き上げるような衝撃があると聞いている。(応)


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