日本整形靴技術協会学術大会と材料学セミナー

2016-02-23 19:05:06 | 日記

2016年2月20日(土)、21日(日)の2日間、
大阪国際交流センターにて、第12回日本整形靴技術協会学術大会が開催されました。

日本における整形靴技術の発展の為に、
多くの方が研究、発表をされており、
フロイデも参加・協力をしてきました。 

また、企業展示ではフロイデのグループ会社シュリットをはじめ、
ドイツからマテリアル、接着剤、アインラーゲンなどの企業が出展をし、
日本に最新の整形靴、マテリアル、接着剤、アインラーゲンを紹介しました。

 

 また、2月22日(月)にはドイツ マテリアルメーカーの方がフロイデにて
セミナーを行ない、正しい靴材料の知識、使い方、
そしてドイツの品質検査について授業を行ないました。

特にフロイデも使用しているドイツのマテリアルは、
ドイツの厳しい検査である、
有害物質検査、毒物検査、発がん性検査、皮膚適合性、
アレルギー検査をクリアしていることを詳細まで知ることができ、
その大切さを改めて勉強することができました。 

 


フットプリントと靴の調整

2016-02-15 19:25:51 | 日記

靴の調整は、必ずフットプリントを採取して、
その情報を基に靴に調整を施していきます。

 

例えば、外反母趾の場合には、
靴の調整で治すことはできませんが、
これ以上悪くならないように予防することが可能です。

その予防が大切なのですが、
足のどの位置を調整するか、非常に難しいところです。
ミリ単位で調整をしますので、
すこしずれているだけで、違和感が生じて全く意味のないものになります。

扁平足など、足の土踏まずが落ちている方には、
土踏まずをただ持ち上げるのではなく、
骨格において距骨の遠位を持ち上げます。
載距突起と呼ばれる踵骨の部分は、
踵骨の外反がひどい場合に支える調整を行ないます。

胼胝や魚の目がある方には、
その部分に負担がかからないような調整を行ないます。
柔らかくする調整、もしくは胼胝の近くに圧が分散するような
調整を行なうことにより、改善されます。

足はどなたも少しずつ異なりますので、
同じ調整方法ではうまくいきません。
その調整は、解剖学をしっかりと学ぶことで
うまくできる確率が高まります。

フロイデでは、靴づくりだけでなく、
人体の解剖学、整形外科学などに重点を置き、
靴の調整ができて、人に喜ばれる靴づくりができる人材を育成するための
カリキュラムを組んでいます。 


2016年ドイツ研修

2016-02-05 18:44:02 | 日記

2016年1月後半に、2週間のドイツ研修に、
マイスター1年コースの生徒と行ってきました。

ハノーファーマイスター学校では、1週間の研修と試験を行ないました。
参加した全員がよい結果で終了しました。

今回は、研修で回った企業の中で、
世界最高級のレザーで有名な鞣し工場の
レンデンバッハ社をご紹介します。

原皮は、牛(カウ)の皮を薄くしたりせずに、
皮膚の厚さのまま鞣し工程を行ないます。

はじめに、水洗いをしてから石灰の入った水で脱毛します。
その後、肉面をフレッシング加工して、最後に中性化させて安定させます。

鞣しは、準備期間に薄い鞣し液で約2か月つけておきます。
その後、本格的に 地下洞穴に9か月間鞣しておきます。

鞣し後、オイルを塗ってから日陰干しをしていきます。

約1年かけて化学薬品を一切使用していない丈夫なレザーが出来上がります。
天然の製法なので、レザーであるにもかかわらず、
外からの水をシャットアウトする構造になっており、
非常に丈夫で減りにくいのが特徴です。