原作名:マブラブオルタネイティブ
作者:エキシボ
最終更新日:完結済
評価:C
サイト:Arcadia
http://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=muv-luv&all=12389&n
[あらすじ]
気がつけばゴジラの中の人になっていたエセ関西弁の人。自称『空気の精霊』がなぜか同行していて、その説明によればここはマブラブ・オルタの世界、横浜ハイヴのできた直後だとか。
「それならば、武も純夏もみんなまとめて幸せにしてやる!」
と、関西人のノリ?でゴジラが日本を目指して進行を開始する。
ゴジラとBETAの熾烈な戦いの火蓋が切って落とされる……のか?
[文章]
全体的に文章表現が少々稚拙。それを我慢できれば、ある程度は読めるかも。
ゴジラの中の人の一人称と人類側の三人称。一人称の時の風景描写はほぼなく、内容は精霊との会話かテンションが高すぎるモノローグ。そのため、人によっては最初の一文で敬遠するかもしれない。三人称では打って変わり、一部のギャグパートを除き、それなりの風景描写や設定に説明を充てている。。
一人称だけだとテンションが高すぎて読めたものでないし、三人称だけだとゴジラを語るには弱すぎる。両方が合わさって、丁度いい塩梅になっているのではなかろうか。
[総評]
マブラブオルタネイティブの世界にゴジラが乱入。想像するだけでニヤニヤが止まらなくなるのは小生だけではないはず。
突然現れたゴジラに、新型BETAかと当然人類側は大慌て。「デウス級」と名付け、動向を探り、BETAと敵対していると分かって一息。ただし人類にいつ敵対するかと戦々恐々。
そんな人類側の恐怖と警戒なぞ何のその。
どうしてハイヴを潰すの? そこにハイヴがあるからさ!
と言わんばかりの勢いで、横浜ハイヴを落とした後は佐渡島ハイヴを殲滅。そこを根城に、今度は各地のハイヴを潰して回る無双ぶり。人類側も、ゴジラが主食のG元素のためにハイヴを潰すと悟ってからは、比較的穏やかに監視するに留め。
しかし順風満帆の影には陰謀が見え隠れ。
オルタ5がG弾の運用を急げば、BATAはゴジラに対応すべく新型の開発を始めてと。
無双と蹂躙だけで終わらせない怪獣映画の定番へと流れていく。
ゴジラの中身のテンションから、好き嫌いの分かれる作風だけど、はまれば一気に読み進められる怪作。