竹鉉だけでも珍しいのですが、竹鉉の中でも珍しい鉉がついた鉄瓶です。
真横から見ると普通の竹鉉ですが
竹が二本になっています。鉉としての正式な名称はあるのでしょうか。節がずらして配置しているところが、つくられた鉉鍛冶さんの意匠へのこだわりが感じられます。
竹らしい造りこみもしっかりとされています。
摘みは松の実で
模様が梅の花のようです。「松竹梅」を鉄瓶全体で表現しています。
鉉はつかみ鉉です。つかみ部分は溶接でしょうか。
羽はあとから欠いています。
模様の中にも松葉がありました。
残念ながら内側は状態がよくないです。
さりげないように取り付けられているこの竹鉉ですが、実はかなり手間のかかるものだと思います。いつか挑戦してみたいです。