ごく一部の方々から熱狂的な支持を集めている(笑)武田 邦彦氏が、ガラパゴス諸島に帰化した外来種の駆除に絡めて日本社会について意味不明の発言をしていたのだが・・・。
・ガラパゴス諸島と外来種排斥運動(2010年6月30日 takedanet.com)
正直どこから突っ込みを入れたらいいのか迷うこの記事。
幸か不幸か、すでに前半部分(ガラパゴス諸島に帰化した外来種駆除の話)について突っ込んでる人がいたので、俺は後半部分について突っ込みを入れておく。
武田氏の記事の前半部分への突っ込みは以下参照(手抜き)
・知性のガラパゴスと武田邦彦(2010年6月30日 ならなしとり)
つーか、武田氏の記事の後半部分に何が書かれていたのか?
それについては説明するだけ野暮なので、2010年6月30日分 takedanet.com『ガラパゴス諸島と外来種排斥運動』の後半部分を全文引用する。
読む前に遺書の準備を忘れないように!(何
---- 以下引用 ----
(中略)
つい筆が長くなったが、今回、書きたかったことは日本の社会の矛盾ではなく、「純正と発展」ということである。
日本は世界でも「戸籍」がある珍しい国である。
戸籍があるというのは「外来種」があまり来なかったので、「あなたはどこのお生まれですか」というのが意味があったからだ。
これが地続きで多くの国の人が入ってくるようなことがあれば、戸籍など作っても仕方がない。
その意味で、日本自身ももとをたどれば外来種だが、ガラパゴス的でもある。
もう一つ、今の人類がアフリカで誕生し、1万年前に温暖化になったので、アフリカからでてヨーロッパとアジアに広がった。
その中でも日本まで到達した人類は、ずいぶん長い旅をしてきた。
日本より長い旅をしたのは、アメリカインディアンである。
彼らも日本人も、穏やかで平和を愛し、相手の論理を尊重するところがある。
それは「長い旅行」がそうしたのかも知れない。
日本人には、いくつかの特徴があるが、長い旅をして日本に到達したという経験、ほとんど外来種(外敵)に遭遇せずに2000年を経たという歴史、によって支えられている。
それなのに、なぜこれほど優れているのだろうか?
「純粋培養」も「競争環境と多様化」よりましなのかも知れない。
実は最近、学生と議論することがあって、「多様性の方がよい」と考えていた私は、「純粋でも優れたものはいる」ということに気がつき、自分の考えの浅さに赤面したことだった。
---- 引用以上 ----
名前を出さなければ、「迷惑行動する保守」のメンバーの誰かが書いた文章と間違うレベルの内容だ(毒)
こんなどうしようもないことを書く人が、日本では大学教授を務められるという悲しい現実をどのように解釈すればいいのか?
俺には全くわからない。
つーか、戸籍制度って何も日本だけで使われたわけじゃないのだが。
昔は朝鮮Sでも使われてたし、中国でも長く使われているらしい。
無論、日本で使われてる戸籍制度とは意味が異なるけど・・・。
この辺は以下参照(手抜き)
・韓国、戸籍制度廃止!え!じゃー残るは、日本だけかよ!(2009年6月10日 腐フェミニスト記)
そもそも、現在の戸籍制度が成立したのは、明治時代になってからの話だし。
ついでに、戸籍制度の狙いってのは、武田氏の述べるようなブツじゃないし。
この辺は以下参照(手抜き)
・結婚すると「入籍」とはなぜ?? ――古い「家制度」の考え残す言葉/女性ばかりに使われ/安易なマスコミ報道も問題――(たむ・たむ(多夢・太夢))
仮に武田氏の言うように、戸籍制度が「あなたはどこのお生まれですか」を証明するだけのものだったら、日本社会はもっと別の方向に変わっていただろうに。
だが、武田氏の論で一番大問題なのは、「「純粋培養」も「競争環境と多様化」よりましなのかも知れない。」という下り。
武田氏は、本当に(仮に存在するとするとして)日本の文化やら社会とやらが本当に純粋培養で変化を遂げてきたと思っているのだろうか?
そもそも、武田氏は日本の歴史が純粋培養なるしろものだったと本気で思ってるのだろうか?
日本でも文化や経済などで様々な競争とかが行われたことを知らないのだろうか?
(その競争は非常に似たもの同士の競争だったけど)
実に謎だらけである。
そして武田氏は、この論を使って「日本から外国人を追い出せ」なんて能天気な言説をぶちかます危険な奴が出てくる可能性が含まれてることに無頓着のようだ。
それこそ、どこかの大学教授も「日本から~」という論を支持してくれてる、なんて宣伝をして・・・。
だいたい、日本が「純粋培養」状態にすること自体可能なんだろうか?
もし、武田氏がその案を持ってるなら Web だけでなくどこかの TV で公開していただきたいものだ。
その後どうなっても責任は負いかねるが。
それにしても。
武田氏の件の記事を読んでると、日本における大学の社会的地位が低くても当然という感覚に襲われてしまうのは俺だけか?
ま、池田 信夫氏にも同じことが言えるのだが・・・。
・ガラパゴス諸島と外来種排斥運動(2010年6月30日 takedanet.com)
正直どこから突っ込みを入れたらいいのか迷うこの記事。
幸か不幸か、すでに前半部分(ガラパゴス諸島に帰化した外来種駆除の話)について突っ込んでる人がいたので、俺は後半部分について突っ込みを入れておく。
武田氏の記事の前半部分への突っ込みは以下参照(手抜き)
・知性のガラパゴスと武田邦彦(2010年6月30日 ならなしとり)
つーか、武田氏の記事の後半部分に何が書かれていたのか?
それについては説明するだけ野暮なので、2010年6月30日分 takedanet.com『ガラパゴス諸島と外来種排斥運動』の後半部分を全文引用する。
読む前に遺書の準備を忘れないように!(何
---- 以下引用 ----
(中略)
つい筆が長くなったが、今回、書きたかったことは日本の社会の矛盾ではなく、「純正と発展」ということである。
日本は世界でも「戸籍」がある珍しい国である。
戸籍があるというのは「外来種」があまり来なかったので、「あなたはどこのお生まれですか」というのが意味があったからだ。
これが地続きで多くの国の人が入ってくるようなことがあれば、戸籍など作っても仕方がない。
その意味で、日本自身ももとをたどれば外来種だが、ガラパゴス的でもある。
もう一つ、今の人類がアフリカで誕生し、1万年前に温暖化になったので、アフリカからでてヨーロッパとアジアに広がった。
その中でも日本まで到達した人類は、ずいぶん長い旅をしてきた。
日本より長い旅をしたのは、アメリカインディアンである。
彼らも日本人も、穏やかで平和を愛し、相手の論理を尊重するところがある。
それは「長い旅行」がそうしたのかも知れない。
日本人には、いくつかの特徴があるが、長い旅をして日本に到達したという経験、ほとんど外来種(外敵)に遭遇せずに2000年を経たという歴史、によって支えられている。
それなのに、なぜこれほど優れているのだろうか?
「純粋培養」も「競争環境と多様化」よりましなのかも知れない。
実は最近、学生と議論することがあって、「多様性の方がよい」と考えていた私は、「純粋でも優れたものはいる」ということに気がつき、自分の考えの浅さに赤面したことだった。
---- 引用以上 ----
名前を出さなければ、「迷惑行動する保守」のメンバーの誰かが書いた文章と間違うレベルの内容だ(毒)
こんなどうしようもないことを書く人が、日本では大学教授を務められるという悲しい現実をどのように解釈すればいいのか?
俺には全くわからない。
つーか、戸籍制度って何も日本だけで使われたわけじゃないのだが。
昔は朝鮮Sでも使われてたし、中国でも長く使われているらしい。
無論、日本で使われてる戸籍制度とは意味が異なるけど・・・。
この辺は以下参照(手抜き)
・韓国、戸籍制度廃止!え!じゃー残るは、日本だけかよ!(2009年6月10日 腐フェミニスト記)
そもそも、現在の戸籍制度が成立したのは、明治時代になってからの話だし。
ついでに、戸籍制度の狙いってのは、武田氏の述べるようなブツじゃないし。
この辺は以下参照(手抜き)
・結婚すると「入籍」とはなぜ?? ――古い「家制度」の考え残す言葉/女性ばかりに使われ/安易なマスコミ報道も問題――(たむ・たむ(多夢・太夢))
仮に武田氏の言うように、戸籍制度が「あなたはどこのお生まれですか」を証明するだけのものだったら、日本社会はもっと別の方向に変わっていただろうに。
だが、武田氏の論で一番大問題なのは、「「純粋培養」も「競争環境と多様化」よりましなのかも知れない。」という下り。
武田氏は、本当に(仮に存在するとするとして)日本の文化やら社会とやらが本当に純粋培養で変化を遂げてきたと思っているのだろうか?
そもそも、武田氏は日本の歴史が純粋培養なるしろものだったと本気で思ってるのだろうか?
日本でも文化や経済などで様々な競争とかが行われたことを知らないのだろうか?
(その競争は非常に似たもの同士の競争だったけど)
実に謎だらけである。
そして武田氏は、この論を使って「日本から外国人を追い出せ」なんて能天気な言説をぶちかます危険な奴が出てくる可能性が含まれてることに無頓着のようだ。
それこそ、どこかの大学教授も「日本から~」という論を支持してくれてる、なんて宣伝をして・・・。
だいたい、日本が「純粋培養」状態にすること自体可能なんだろうか?
もし、武田氏がその案を持ってるなら Web だけでなくどこかの TV で公開していただきたいものだ。
その後どうなっても責任は負いかねるが。
それにしても。
武田氏の件の記事を読んでると、日本における大学の社会的地位が低くても当然という感覚に襲われてしまうのは俺だけか?
ま、池田 信夫氏にも同じことが言えるのだが・・・。
武田氏のあれはちょっとわきが甘すぎですよね。
日本の文化にしたって渡来人とよばれる人々が伝えたものもあるし、漢字なんて中国が起源ですよね。他にも秀吉の朝鮮出兵の際に連れてこられた朝鮮半島の人が伊万里焼のルーツとされていますし。
小学校で習うレベルのことで反論できてしまうとは。
>小学校で習うレベルのことで反論できてしまうとは。
確かに(苦笑)
武田氏の酷さについては以前からある程度慣れていたはずですが、あそこまで酷い内容の文章には読んでてめまいを覚えてしまいました(人のことは言えない)。
しかし、あそこまで日本の歴史や文化について無頓着な文章を書けた理由が、武田氏が唱える所の「純粋培養」だとしたら、私としては勘弁して欲しいです。