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火遊びを続けられるうちが華、というわけがないのに(Feb 8, 2014)

2014-02-08 21:19:37 | おかしな人たち
数日前のことになるが、作家兼NHK経営委員の百田 尚樹(Naoki HYAKUTA)氏が東京都知事選に立候補してる人の応援演説で「東京裁判は大虐殺をごまかすための裁判だった」という趣旨の発言をしてたらしい。
これに対し、米国国務省が反論したのだが・・・。
・米国務省「不合理」と反論 百田尚樹氏の都知事選演説(2014年2月8日 asahi.com)
・U.S. State Department calls remarks by NHK governor 'preposterous'(2014年2月8日 asahi.com)

先月NHKの会長に就任した籾井 勝人(Katsuto MOMII)氏など、この所(結果として安倍首相の意向を代弁する)危険な発言を繰り広げてる NHKの幹部の方々。
百田氏の発言はその流れに乗っただけ、というには色々問題があった模様。
とりあえず、2014年2月8日分 asahi.com『米国務省~』を全文(略

---- 以下引用 ----
作家でNHK経営委員の百田 尚樹氏が3日の東京都知事選の田母神俊雄候補の応援演説で、米軍による原爆投下や東京大空襲を批判し「東京裁判は大虐殺をごまかすための裁判だった」などと述べたことについて、米国務省の報道官は7日、「不合理な示唆だ。日本の責任ある立場の人々は地域の緊張を高めるようなコメントを避けることを望む」と反論した。

米タイム誌(電子版)が7日、在日米国大使館の談話としてこの発言を報道。
朝日新聞が米国務省に確認したところ、同じ文言の反論を国務省報道官名で回答した。

 百田氏は演説の中で、東京大空襲や原爆投下を取り上げ、「残虐な行為」などと批判。そのうえで「東京裁判は大虐殺をごまかすための裁判だった」と訴えた。(ワシントン=大島隆)
---- 引用以上 ----

↓元ネタとなる TIME誌の記事。
・Japanese Broadcast Official: We Didn’t Commit War Crimes, the U.S. Just Made That Up(2014年2月7日 time.com)

以下、2014年2月7日分 time.com『We Didn’t Commit~』から前半部分を(略)

---- 以下引用 ----
In the clearest signal yet of U.S. unhappiness with the rightward tilt of Japan’s political leadership ― and by extension, Prime Minister Shinzo Abe ― the U.S. embassy in Tokyo has strongly condemned charges by a top official at Japan’s national public broadcaster that Americans fabricated war crimes against Japanese leaders during World War II in order to cover up American atrocities.

“These suggestions are preposterous. We hope that people in positions of responsibility in Japan and elsewhere would seek to avoid comments that inflame tensions in the region,” an embassy spokesman told TIME early on Friday.

The charges were made this week by Naoki Hyakuta, a nationalist writer and close friend of Abe, who was recently appointed to the board of governors of the Japan Broadcasting Corp., commonly known as NHK.

In campaign speeches on behalf of a far-right candidate for the governorship of Tokyo, Hyakuta claimed that the infamous Nanjing Massacre in 1937 never occurred, and that Americans staged the postwar trials of Japanese leaders to cover up U.S. war crimes.
He said those crimes included the atomic bombings of Hiroshima and Nagasaki and the mass firebombings of Tokyo.
(以下略)
---- 引用以上 ----

百田氏が数日で日本国外で(悪い意味で)名を知られるようになることまで計算して、例の発言をしたかどうか知らんが・・・。
「東京裁判は~」なんて発言は、東京裁判が先の大戦で本当に戦争責任を取るべき人達を免罪する役割を無視してるとしか。
そもそも、東京裁判に米軍による(東京大空襲や原爆投下んどの)虐殺を隠す意図があったかどうか不明だし。
まぁ、百田氏の発言に対し米国政府が反論したのは、「調子に乗るな、この(放送禁止用語)」程度の意味合いなんだろうけど。


で、百田氏に限らず、この所日本では歴史認識についてやたらと過激な発言が相次いでいる。
こうした状況は、韓国や中国との対立のみならず米国などのいらだちを招く形だが、その裏には結構深刻な問題が潜んでるっぺぇ。
・リアルポリティークと情緒政治(2014年2月8日 hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳))

↑の記事では、日本と韓国が『いずれも自己愛ナショナリズム(「なんて可哀想な私の国」症候群)満ちている』と述べた上で、日本と韓国の対立で中国が利益を得ていると指摘していた。
以下、2014年2月8日分 hamachanブログ~『リアルポリティークと~』から後半部分を(略)

---- 以下引用 ----
(中略)
この日本の情緒政治の噴出を、日本と同様情緒政治に満ちた韓国を転がすのにうまく使える。
アメリカの子分同士が目の色を変えて喧嘩をおっぱじめ、韓国が中国にすり寄ったりする。
アメリカからすれば愉快ではないが、過去の歴史話をしている限り、そもそも中国と同盟して軍国日本と戦ったアメリカの立場は決まっている。

だから、下らぬ歴史話なんぞやめて、今の話だけしろ!と叱りつけたいところだが、情緒政治の日本も韓国も、ますますのめり込む。
そして、歴史話が戦略的優位点である中国は、自国民と日韓両国を煽ることで、ますますその優位性を確保できる。

ここまで見る限り、国際政治心理学の優等生は中国のよう。
日本と韓国はパブロフの犬かな。
---- 引用以上 ----

歴史に関して日本と韓国の政治家達が過激な発言を繰り返すのは、「自分の思ってることを言う≒国益」って思ってる人が多いからだと思ふ。
あるいは、自分達の支持者向けのパフォーマンスを優先してるってのもあるかと。
そして、歴史認識に関してどんなに無茶な発言をしても米国(や時々欧州諸国)との関係に悪影響を与えないという確信を抱いてるからってのが一番大きいな要因だろうな。
つか、これってどこかで見たような光景な気がする・・・。


火遊びにも程がある、というオチ(謎)。


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