愛国的フィギュアスケート

羽生結弦とロシア女子を中心に

17 JGP(AUT) 女子SP

2017年09月01日 | 国際大会
女子SP   http://www.isuresults.com/results/season1718/jgpaut2017/SEG003.HTM
プロトコル  http://www.isuresults.com/results/season1718/jgpaut2017/jgpaut2017_JuniorLadies_SP_Scores.pdf

SP全体             https://youtu.be/niD6F_PDg0o
Anastasia Tarakanova    https://youtu.be/F8yMfx6yEAo
Eunsoo LIM          https://youtu.be/Xb1nTlE3_PY
山下真瑚            https://youtu.be/Tp18ADZIDjE
Anastasiia Gubanova    https://youtu.be/v5fxy0x-4Ho
岩野桃亜           https://youtu.be/kVQs2yPYDFs

  女子SP           実施基礎点 予定基礎点 獲得率    TES   加点  TES/実施基礎点  減点  PCS   TSS  TOPとの差 []基礎点の喪失、()GOEスコア
 1.Anastasia Tarakanova    32.93     32.93   100%   38.74  +5.91    +17.64%         27.94  66.68
 2.Eunsoo LIM          31.53     32.93   95.75%  37.10  +5.57    +17.67%         27.69  64.79  - 1.89  StSq3[-0.6]、CCoSp3[-0.5]、LSp3[-0.3] 
 3.山下真瑚            32.33     32.83   98.48%  37.14  +4.81    +14.88%         27.35  64.49  - 2.19  3F!+3T (0.5)、CCoSp3[-0.5] 
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 4.Starr ANDREWS       29.95                  33.96                       25.97  59.93 
 5.Anita OSTLUND       30.79                  32.93                       22.03  54.96
 6.Anastasiia Gubanova    31.08      33.56   92.61%  30.00  -1.08    - 3.47%    2.00   25.99  53.99  -12.69  /3F+3T 転[-1.00](-2.1)、/3Lz< 転[-1.98 -1.00](-2.1)、CCoSp3[-0.5]
 7.岩野桃亜           25.10      33.29   75.40%  27.90  +2.80    +11.16%          26.04  53.94  -12.74  /3Fe<<+3T<< [-7.59](-0.9)、StSq3[-0.6]
 
 StSq             Lv  GOE
 Anastasiia Gubanova    4  1.40
 山下真瑚           4  1.20
 Anastasia Tarakanova    4  0.70
 Eunsoo LIM          3  0.79
 岩野桃亜           3  0.71

 Anastasiia Gubanova選手は、一見して成熟しているのが分かりましたね。彼女の場合、身長がそれほど伸びていないので苦しい状況です。
ただ、最終組には6番目で入っているので、気持ちを切り替えて臨んで頂きたいものです。Tarakanova選手はそれほどJumpが安定しているわけではないので。

 先日のGolden Skateの記事 17/08/30 Tatjana Flade Eun-soo Lim aims for for JGP Final http://www.goldenskate.com/2017/08/eunsoo-lim/ を読むと、
彼女のコーチによるEunsoo LIM選手の評価は、「今季のJr.の世界女王、(将来の)Sr.世界TOP 3」という極めて高いものでしたね。
演技後、ガッツポーズをするのが韓国人選手の特徴でしょうか。(競技は違うが、新体操でもやっていた)
個人的に、女子シングルでガッツポーズは好ましくないという認識です。もちろん状況が許す場合もありますが、あくまでエレガントに、が基本かと。
 それ以外では、彼女はとても体型に恵まれていますね。アジア系でも、手足の長いロシア人選手と並んでも見劣りしません。
手足が長くスリムなタイプで、競技力もあるわけですから。顔立ちも愛嬌があるので、ファンを獲得するには有利です。
 今回のSPは、首位と2点差以内といい位置に付けました。FPの結果次第では、自身初のJGP金メダルも夢ではないでしょう。

 山下真瑚選手は、3F+3Tの出来が良くなかったにも関わらず、PCSも上位2人とほとんど変わらず、最終得点も高く出ました。
彼女は昨季よりも成熟しており、太腿が太くなっているの見て取れますね。
日本人スケーターは上背がないため、身長が伸びないで成熟すると、短足に見えてしまうデメリットがあります。(例:永井優香、白岩優奈など) 
また、一般的に太腿が太くなると、Jumpの回転速度が落ち、競技力も低下しますね。
 山下選手は今大会3位ではGPF進出が厳しく(次戦1位が必須に)、2位以上、出来れば1位でFPを終えたいところです。

 岩野桃亜選手に関しては、率直に言うと、評判通りではありませんでした。やはり、日本国内の評価は信用できませんね。
彼女は13歳という年齢で、比較的身長が高い方(159cm)ですが、Eunsoo LIM選手(160cm)と比較すると、既にかなり成熟しているように見えます。
ただ、Jumpの失敗があったにも関わらず、笑顔で演技を終えたのは好印象でした。Kiss&Cryではマッカチンに似た(より薄い色の)犬のティッシュケースカバーを携帯していました。


 今大会の評価はSPの点数がほぼ同じのGubanova選手との相対比較になると思われます。残念ながら、3位とは10点差以上離れていますので、上位が失敗しない限り、厳しい情勢です。

 Tarakanova選手は、荒ぶるというか、まだ身体を完全にコントロール出来ていない、演技が多かったのですが、SPは上手くまとめました。(ただ、動画チェックすると「3F+3T<」ですね)
彼女にパノワコーチが付いていないのは、残念としかいいようがありません。プログラムはMedvedeva的なものが思い起こされましたね。それと面白いフィニッシュですね。
前戦の豪州で、Trusova選手にスポットライトが当たり、「次は自分も」と期すものがあるのでしょう。
Kiss&Cryでは、彼女も独自のティッシュケースカバーをしていましたね。(赤い外装にティッシュを取り出す部分が王冠で、隣に小さなキャラクターが乗っている)

彼女はそうしたものに全く興味が無いものと思っていました。いや全く、(事前情報もなく) 意表を突かれましたね。


サンエックスの「『センチメンタルサーカス』 ハートの女王と気まぐれアリス」のぬいぐるみティッシュカバーのようです。 http://www.san-x.co.jp/blog/goods/2015/12/sec.html


 今大会のSPで一番印象的だったのは、以前記事で取り上げた、Angelina Huang (15歳/米) 選手ですね。 https://youtu.be/20Gko52IE5w
HUANG「黄」という名前からして、支那系or台湾系だと思われますが、素晴らしく整った“Asian Beauty”でしたね、身長が150cmと表記されていますが、もっとあるような気がします。
どちらかというと、Jumpが苦手であれば、Ice Dance に早めに転向したほうが、将来、成功する気がしますね。

 競技と関係ないですが、今大会は「The Chainsmokers & Coldplay - Something Just Like This」の曲がよく流れますね。 https://youtu.be/FM7MFYoylVs


[09/19] GubanovaのSpinの合計点の誤りから、予定基礎点を[-0.2]に下方修正。

(敬称略、適時、追記/修正)