愛国的フィギュアスケート

羽生結弦とロシア女子を中心に

Alena Kostornaia (15) の好感度が向上

2018年09月30日 | 日本☓露女子
Jr.GPS 第5戦(CZE) 女子シングル FP Kiss & Cry



[[拡大]]                            こ、これは例の・・・

http://www.kurage-kosho.info/mp3/button82.mp3 キラーン☆・。・。  (カメラマンはよく気づきましたね)



表彰式にて



 今大会のAlena Kostornaia選手(15)は「3A」の練習の影響からか、「2A」で抜ける事が見受けられました。(エテリ組所属の選手は、Jumpの転倒はあっても、パンクは滅多にしない)
FPではアクセル系Jumpの踏切で軸足となる(足を捻る)左太ももにテーピングも見られました。
「3A」の試行はどうなるか分かりませんが、コンディションや成功率に問題がないなら、GPFで実行すると思われます。(「3A」成功は、ある種の勲章)

Jr.GPS 女子シングル ポイント http://www.isuresults.com/events/jgp2018/jgpsladies.htm

Jr.GPF(加)については
1.Alexandra Trusova  30P  (仮)
2.Alena Kostornaia   30P 【確】
3.Anna Shcherbakova  30P 【確】

4.Anastasia Tarakanova / Anna Tarusina 28P (第6戦[SLO]の勝者 / エテリ三人衆が出場しない唯一の大会)
5.Yelim Kim 26P [388.23]、Alena Kanysheva [2位 & 196.40以上] / Anastasia Tarakanova [2位 & 197.55以上] / Anna Tarusina [2位 & 201.56以上] 26P
6.
 

Alena Kanyshevaは、第7戦(ARM)でAlexandra Trusovaに勝つか、2位かつ得点 [196.40]以上でYelim Kimを上回ります。また、他のロシア人選手2人の結果次第で、6位通過の可能性も残されています。

 Yelim Kim (韓/15) は、2戦平均で「194.115」と高い得点を記録し、ロシア人のBグループに割って入る形になりました。
ロシア人Bグループの残り2戦出場者に対して、ハードルを上げる形になっています。
本来こうした役割は、日本人選手がやらなければいけないところですが、今季は寂しい結果となってしまっていますね。

(敬称略、随時 追記/修正)

韓国女子に第四の使徒登場

2018年09月27日 | 国際大会
18/09/27 Jr.GPS 第5戦(CZE) 女子 SP [Jr.GPSデビュー初戦]

                Seoyeong WI (13歳 6ヶ月)

6分間練習:   https://youtu.be/smiji7mCzHQ?t=9011 [720p]
SP動画:     https://youtu.be/smiji7mCzHQ?t=10076 [720p]
FP動画:    https://youtu.be/Wmefsmpoxvo [720p]
ISU Biography: http://www.isuresults.com/bios/isufs00104794.htm

 今日、最大のサプライズ、いや、2018-19 Jr.GPS 最大のサプライズといっていいかもしれません。韓国にこんな隠し玉があったとは!という感じですね。
2018-19シーズンの今季デビューで、今大会の第5戦(CZE)と最終戦の第7戦(ARM)に出場を予定しているようです。全くのノーマークでしたね。ライブを見ていませんでした。

 彼女は平均的なボディバランスで、韓国人に見えない (ここ重要) 美人顔で、これからPCSは高く貰えるでしょう。
(アジア系美人の系統は、昨季Jr.GPSデビューした米国の Angelina Huang 選手[当時15歳] がいましたね)
初戦にも関わらず、緊張している様子や気負っている様子は見受けられません。

                 Start sk
Yelim Kim    2003年 1月23日 2010年 15歳 8ヶ月 165cm 米国 Colorado Springs 拠点  http://www.isuresults.com/bios/isufs00054721.htm
Eunsoo Lim   2003年 2月26日 2009年 15歳 7ヶ月 163cm 米国 LA 拠点         http://www.isuresults.com/bios/isufs00054723.htm 2018-19 Sr.デビュー
Young You    2004年 5月27日  2010年 14歳 4ヶ月 160cm 米国 Colorado Springs 拠点  http://www.isuresults.com/bios/isufs00102446.htm

に続く、第四の韓国人有力女子選手ですね。彼女たちはいわゆる “ヨナ・チルドレン” でしょうか?

Seoyeong Wi  2005年 3月15日  ?   13歳 6ヶ月 155cm 韓国 果川市拠点、米国 Colorado Springs  http://www.isuresults.com/bios/isufs00104794.htm



 残念ながら、日を追うごとに悪い予感は現実のものになりつつあります。日本女子選手が韓国人女子選手の後塵を拝するのが。。
韓国人の三選手は、登場したときから、手足が長くスリムで、見栄えがする体型でしたので、Jumpが安定すればPCSは基本的に高く貰えますね。
また、スリムなので、17歳以降の本格的な体型変化も乗り越えやすいでしょう。

 一方、日本女子選手は、「小柄で筋肉質」、「小柄で平均体型」のタイプが多く、成熟期を迎えると、競技力が低下するのが顕著です。
ロシア人選手や韓国人選手のような手足が長く見栄えがするタイプは皆無で、本田真凜選手が唯一、それに近かったですね。

 2022年の北京五輪では、ピーク年齢となる彼女たちがロシア人選手に次ぐ形で、国際的に台頭していることでしょう。
日本で対抗できるのは、「3A」という飛び道具を持っている紀平梨花選手(16歳 2ヶ月)だけになりそうです。


 一体、日本の “真央チルドレン” はどこに?!



[追記] 一応、公平に客観的視点で。


[ヨナ・チルドレン]
         誕生日    Start sk  年齢   身長   生誕地     スケート開始が遅い選手 [一般的には 5歳 前後が理想]
金妍兒     1990年 9月 5日 1996年 28歳 0ヶ月 164cm 韓国京畿道富川市 http://www.isuresults.com/bios/isufs00007232.htm

岩野桃亜    2004年 3月20日 2007年 14歳 6ヶ月 164cm 韓国仁川広域市  http://www.isuresults.com/bios/isufs00054898.htm  日本代表
Eunsoo Lim  2003年 2月26日 2009年 15歳 7ヶ月 163cm 韓国京畿道    http://www.isuresults.com/bios/isufs00054723.htm 2018-19 Sr.デビュー
Yelim Kim   2003年 1月23日 2010年 15歳 8ヶ月 165cm 韓国ソウル市   http://www.isuresults.com/bios/isufs00054721.htm
Young You  2004年 5月27日 2010年 14歳 4ヶ月 160cm 韓国ソウル市   http://www.isuresults.com/bios/isufs00102446.htm
Seoyeong Wi 2005年 3月15日  ?  13歳 6ヶ月 155cm 韓国ソウル市   http://www.isuresults.com/bios/isufs00104794.htm
Haein Lee  2005年 4月16日 2013年 13歳 5ヶ月 156cm 韓国大田広域市  http://www.isuresults.com/bios/isufs00104786.htm [10/09 追加]

(彼女たち以外にも選手はいますが、[五輪/WC派遣 最大3枠] で、3人競争力ある選手がいればいい。今後、4人以上になれば、理想的な競争関係に)


[真央・チルドレン] 
       誕生日    Start sk  年齢    身長   生誕地
浅田真央  1990年 9月25日 1995年 28歳 0ヶ月 163cm 愛知県名古屋市☆ http://www.isuresults.com/bios/isufs00006588.htm  

新田谷凛  1997年 8月 8日 2006年 21歳 1ヶ月 151cm  大阪府吹田市   http://www.isuresults.com/bios/isufs00013451.htm
岩元こころ 1999年 5月12日 2006年 19歳 4ヶ月 161cm 日本       http://www.isuresults.com/bios/isufs00014692.htm 【引退】
白岩優奈  2001年11月26日 2006年 16歳10ヶ月 150cm 京都府京都市   http://www.isuresults.com/bios/isufs00054589.htm
青木祐奈  2002年 1月10日 2006年 16歳 8ヶ月 155cm 神奈川県横浜市  http://www.isuresults.com/bios/isufs00014693.htm
紀平梨花  2002年 7月21日 2007年 16歳 2ヶ月 154cm 兵庫県西宮市   http://www.isuresults.com/bios/isufs00054891.htm
住吉りおん 2003年 8月15日 2007年 15歳 1ヶ月 147cm 東京       http://www.isuresults.com/bios/isufs00102347.htm
三原舞依  1999年 8月22日 2008年 19歳 1ヶ月 156cm 兵庫県神戸市   http://www.isuresults.com/bios/isufs00014150.htm
横井ゆは菜 2000年 5月19日 2008年 18歳 3ヶ月 156cm 愛知県名古屋市☆ http://www.isuresults.com/bios/isufs00014690.htm
川畑和愛  2002年 1月12日 2008年 16歳 8ヶ月 157cm 愛知県日進市   http://www.isuresults.com/bios/isufs00034886.htm
荒木菜那  2002年 3月 5日 2008年 16歳 6ヶ月 154cm 愛知県名古屋市☆ http://www.isuresults.com/bios/isufs00054892.htm
山下真瑚  2002年12月31日 2009年 15歳 8ヶ月 151cm 愛知県名古屋市☆ http://www.isuresults.com/bios/isufs00054890.htm
笠掛梨乃  2001年 5月22日 2010年 17歳 4ヶ月 145cm 愛知県名古屋市☆ http://www.isuresults.com/bios/isufs00054894.htm
吉岡詩果  2002年10月31日 2010年 15歳10ヶ月 157cm 東京       http://www.isuresults.com/bios/isufs00104497.htm
滝野莉子  2002年 3月14日 2011年 16歳 6ヶ月 150cm 大阪府大阪市   http://www.isuresults.com/bios/isufs00054897.htm
松岡あかり 2004年 3月27日 2011年 14歳 6ヶ月 141cm 東京       http://www.isuresults.com/bios/isufs00102346.htm


 スケートを始めた時期で分類した場合で、改めて見ると、日本人選手は、スケート開始年が遅い選手が多いですね。
 この中で最も成功しているのは、Sr.の三原舞依選手ですが、北京五輪サイクルはピーク年齢から遠ざかり、次第に厳しくなっていくと思われます。
他に今季Sr.デビューの山下真瑚選手も、厳しい見立てですが、ポテンシャルや将来性があるとは思えません。
従って、ロシア人選手に対抗できるのは、「3A」を跳び、技術的アドバンテージがある、紀平梨花 選手だけ、という結論です。
 日本スケート連盟が北京五輪サイクルの「女子シングル競技」で優先すべきことは『いかに紀平梨花の [PCS] を向上させるか』という事になります。
彼女は「3A」関連で引退した浅田真央さんと絡めるよりも、現役選手の羽生結弦と一緒にメディア露出させる方が最大の効果を発揮するでしょう。(羽生選手にとっては最後のご奉公)

 一方、韓国人選手は今季Sr.デビューの Eunsoo Lim、来季Sr.デビューするであろう Yelim Kim と Young You を中心に、急速にSr.女子シングル界でもプレゼンスが向上するでしょう。
韓国メディアのプロパガンダが無くても、日本女子選手にとっては、身近で最大の脅威です。(ロシアに次ぐ地位を争う)
 日本スケート連盟やメディアに、その危機感はあるでしょうか。
北京五輪に年齢制限で出場不可能な 本田紗来 (11) を今から騒ぎ立てても無意味なんですよね。

(敬称略、随時 追記/修正)

18 CS Nebelhorn Trophy (独) 女子SP

2018年09月27日 | 国際大会
概要:http://www.deu-event.de/results/Nebelhorn_2018/index.htm
SP:http://www.deu-event.de/results/Nebelhorn_2018/SEG003.HTM
プロトコル:http://www.deu-event.de/results/Nebelhorn_2018/CSGER2018_Ladies_SP_Scores.pdf


Evgenia Medvedeva (18) が視聴していたら、思わず叫んでしまう点数!

 女子SP              減点   PB         ±   TES/実施基礎点
1.Alina Zagitova   露  79.93      82.92 (18 五輪)   -2.99  +31.00%  Jump構成が「0:3」→「2:1」で 基礎点 [-1.74]。
2.Loena Hendrickx  BEL 71.50      64.07 (18 WC)   +7.43  +25.87%
3.三原舞依      日  70.94      69.84 (18 4CC)   +1.10  +24.28%
4.Mariah Bell     米  70.02      63.85 (17 GPS露)  +6.17  +22.71%
5.Ashley Lin     米  59.45      57.08 (16 JGP SLO) +2.10  +17.38%
6.Nathalie Weinzierl 独  57.53  1.00   60.82 (14 WC)    - 3.29   + 5.60%
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
7.本田真凜      日  56.66  1.00  68.35 (17 Jr.WC)   -11.69  + 7.12%
8.Alaine Chartrand  加  53.60 2.00   67.38 (15 GPS露)  -13.78  - 1.86%


 SP        PCS順↓ 減点   PB         ±
1.Alina Zagitova   36.40     37.62 (18 五輪)    -1.22  体型変化で本調子でないものの、評価自体は五輪の時と変わらない。一方、18 ACI Medvedevaは [38.42]→[34.20]と【-4.22】も低下。
2.三原舞依      31.88     32.64 (17 GPS仏)   -0.76
3.Loena Hendrickx  31.56     28.66 (18 WC)    +2.90  オフシーズンはOberstdorfで一時練習をしているので歓声が大きかった。
4.Mariah Bell     30.84     30.54 (18 WC)    +0.30
5.本田真凜      30.28  1.00  31.89 (17 GPS支)  -1.61
6.Alaine Chartrand  27.04 2.00  30.08 (15 GPS露)  -3.04
7.Nathalie Weinzierl 26.12  1.00  27.62 (14 WC)    - 1.50
8.Ashley Lin     25.48      25.28 (16 JGP SLO) +0.20

 ※ 今大会は、PCS主導というより、新ルール下で演技審判がGOEを気前よく与えたら、どうなるのか、という悪例になってしまった。
   また、技術審判団が「回転不足」や「エッジエラー」を厳格に採るかによって、演技審判団の裁量範囲が大きく変化する。

 いやー、本当に「18 CS ACI」は、いかに●みたいな大会だったか分かりますね。「18 CS ACI」に対する制裁が必要なほどに。
本田真凜(17)は、PBは参加者中、全体3位だったにも関わらず、FP最終組に入れないとは、やってしまいましたね。
『特別強化選手』の坂本花織(18)と樋口新葉(17)は基本的な体重管理が出来ておらず、競技以前の問題でしたが、
『強化選手A』の本田真凜にとって、アピールの機会だったにも関わらず、チャンスをみすみす逃してしまいました。
(点数の出方から言って、今大会はBonus Stageだっただけに余計に)


(敬称略。随時 追記/修正)

18 CS Nepela Trophy (SVK) 女子 ―Kihira Rising―

2018年09月24日 | 紀平梨花
概要:http://www.kraso.sk/wp-content/uploads/sutaze/2018_2019/20180920_ont/index.htm

SP結果:http://www.kraso.sk/wp-content/uploads/sutaze/2018_2019/20180920_ont/SEG007.HTM
SPプロトコル:http://www.kraso.sk/wp-content/uploads/sutaze/2018_2019/20180920_ont/CSSVK_Ladies_SP_Scores.pdf

FP結果:http://www.kraso.sk/wp-content/uploads/sutaze/2018_2019/20180920_ont/SEG008.HTM
FPプロトコル:http://www.kraso.sk/wp-content/uploads/sutaze/2018_2019/20180920_ont/CSSVK_Ladies_FS_Scores.pdf

最終結果:http://www.kraso.sk/wp-content/uploads/sutaze/2018_2019/20180920_ont/CAT002RS.HTM


女子 SP
滑走順               転倒  競技内容 [基礎点の喪失] (低 GOE)   
13.紀平梨花    (16) Sr.デビュー  1回  3A転 [-1.00](-4.00)
 8.Tursynbaeva (18) Sr.4年目                                                             StSq3 [-0.60]
11.Konstantinova (18) 実質Sr.2年目     /3F! (0.00)、                     LSp3 [-0.40](-0.14)、FCSp3 [-0.40]、CCoSp4V [-0.87]、StSq3 [-0.60]
14.Tsurskaya   (17) Sr.2年目        3F< [-1.32](-1.43)、/3Lz<+3T<< [-4.81](-1.95)、FCSp3[-0.40]、StSq2 [-1.30]、LSp3 [-0.40]

  女子 SP PCS順[百分率]↓      転倒  露    KAZ   日   SVK  HUN  独   POL  実際(X/0.8 *2) KAZ&露 その他  差 TES/実施基礎点 *自国選手
13.紀平梨花    (16) Sr.デビュー  1回  78.50  78.50  79.00* 72.00 77.50 82.00 75.50 77.80      78.50   77.20 1.30  +11.42%    
 8.Tursynbaeva (18) Sr.4年目      81.50  83.50*  71.50 74.50 77.00 74.00 73.50 76.30      82.50  74.10 8.50  +26.30%             
11.Konstantinova (18) 実質Sr.2年目    81.00* 83.00  76.00 72.00 73.50 75.00 73.50 75.90       82.00  74.00 8.00   +14.20%   
14.Tsurskaya   (17) Sr.2年目      78.00* 77.00  70.50 72.00 76.00 69.50 71.00 73.60      77.50   71.80 5.70   + 0.16%    


女子 FP
滑走順                転倒  競技内容 [基礎点の喪失] (低 GOE) 
15.紀平梨花   (16) Sr.デビュー     /3S (-0.77)、                                                        FSSp3 [-0.40]  
12.Tursynbaeva (18) Sr.4年目   1回  3Lz< [-1.47](-0.62)、3Lo< [-1.22](-0.67)、/3S+3T<転 [-1.15 -1.00](-2.06)、              StSq3 [-0.60]
13.Tsurskaya   (17) Sr.2年目   1回  3Lz<転 [-1.47 -1.00](-2.22)、3F (0.21)、/3Lz→1Lz [-5.30](-0.02)、/3Lo→2Lo [-3.52](-0.41)       StSq3 [-1.30]、CCoSp3 [-0.50]、LSp3 [-0.40](0.19)
11.Konstantinova (18) 実質Sr.2年目     2A+3T< [-1.05](-1.32)、/3F→2F [-3.85](0.18)、/3Lz+1Eu+3S< [-1.18](-2.24)、/3F<+2T [-1.45](-1.43)、StSq3 [-0.60]、FCSp3 [-0.40]

女子 FP  PCS順[百分率]↓      転倒  露   KAZ   日   SVK  HUN  独   POL  実際(X/1.6 *2) KAZ&露  その他  差  TES/実施基礎点
15.紀平梨花   (16) Sr.デビュー     75.00 78.50  86.00* 82.50 84.00 86.00 84.00 82.90      76.75  84.50 -7.75  +18.58%   【最終滑走
12.Tursynbaeva (18) Sr.4年目   1回  78.00 80.50*  73.50 80.00 76.00 75.00 79.00 77.50      79.25  76.70  2.55  + 7.58%
13.Tsurskaya   (17) Sr.2年目   1回  75.50* 75.50  77.50 76.50 77.50 70.50 69.50 75.20      75.50  74.30  1.20  + 4.77%
11.Konstantinova (18) 実質Sr.2年目    76.00* 76.50  73.50 77.50 75.50 70.50 71.00 74.60      76.25  73.60  2.65  + 1.99%   

 紀平梨花はFP最終滑走で、ほぼクリーンに滑ったにも関わらず、露とKAZの審判の採点 と 他の審判達の平均値を比較すると、なんと露とKAZの審判の平均値は「7.75%」も低い。

            
紀平梨花 PCS[百分率]  露   KAZ   日    SVK   HUN   独   POL  *自国選手
FP - SP        -3.50 ±0.00 +7.00* +10.50 +6.50 +4.00 +8.50  露、KAZ以外のJudgeは、SPからFPにかけて、大きくPCSが向上している。

 同じ審判の SP[転倒1回] と FP[ほぼクリーン]の採点を比較すると、露は「-3.50%」、KAZは「±0」で同等だが、いずれも嫌がらせに近い不当な採点である。
FPで最終滑走をミスが少なく滑ると、高いPCSが出ることが多いが、自国選手がFPを失敗したので、紀平梨花を “下げよう” というJudge心理が働いたと思われる。
(カザフスタン代表:Elizabet Tursynbaeva [-0.80差でSP2位]、ロシア代表:Stanislava Konstantinova [-5.76差でSP3位]、Polina Tsurskaya[-16.43差でSP4位] )

 今大会は特定の審判に「下げられた」といっても、FPの[実施基礎点]で大きな差があり、メダルの色には影響はしなかった。

  実施基礎点            1差  
 1.紀平梨花    日本   68.35     SPで「2A」→「3A」の置き換え効果【+4.70】、FPでの置き換え効果 *2【+9.40】、合計【+14.10】もの基礎点上でのアドバンテージ。
 2.Tursynbaeva  KAZ   56.99 -11.36
 3.Konstantinova ロシア 54.23 -14.12
 4.Yujin Choi   韓国  49.53 -18.82
 5.Mcbeath    米国  48.75 -19.60 
 6.Wessenberg  米国  44.71 -23.64
 7.Gabryszak    POL  41.96 -26.39
 8.Tsurskaya   ロシア  39.22 -29.13 
 9.Ukolova     CZE  37.96 -30.39
10.新田谷凛     日本  37.70 -30.65


 紀平選手にとって、今季はSr.デビュー年であるため、ある意味、北京五輪の2021-22シーズンよりも重要です。
彼女のアドバンテージは、現行の露Jr.勢より1年早くSr.デビューし、16歳2ヶ月という年齢で、「3A」をSP/FP合わせて、3回 跳んでいることです。[※ Shcherbakova:14歳5ヶ月、Trusova:14歳3ヶ月]
通史的には身体能力は浅田真央選手よりも高いと、現時点で言えるでしょう。(技術面で「エッジエラー」、「Jumpの回転不足」、「セカンドジャンプ」の問題がない)

 今後はこのレベルの演技を複数大会に渡って続けられるか年間を通して続けられるか複数年に渡って続けられるか、ということになります。
また、「3A」を失敗しても、他のJumpエレメンツを取りこぼさず、演技全体として上手くまとめる事が重要です。

 今大会は、新ルールでJump基礎点が減り、GOEの加点が増えた状況下で、PCSの底上げがない新人選手として、高得点を記録したのは自信になったことでしょう。
あとは重要な大会で勝つことが出来るか、何があっても勝ちきれるか、というメンタルが試されることになります。(今季はGPF、全日本選手権、世界選手権など)

 「女子シングル競技」は3A以上の高難易度Jumpを跳ばない構成では、 [PCS] が極めて重要で、勝敗を大きく左右します。
PCSを向上させるためには、安定した演技をすること、大崩れしないこと、今季は新人選手として“控えめな”態度をとること、この3点が重要ですね。
 今季の世界選手権は、日本・さいたま市で開催され、現行の強力な露Jr.勢は年齢制限で参加できません。羽生結弦選手も引退していません。
Sr.GPSデビューは母国の「NHK杯」と、極めて有利な条件が整っています。(さらに福岡で開催される「19 WTT」にも出場すれば、プレゼンスの向上に役立つ)
日本女子代表選手はまだ全員初戦を迎えていませんが、頭一つ抜け出したと言えるでしょう。(坂本花織、樋口新葉の株が大きく下がった現在、今週、本田真凜にもチャンスが回ってきた)


 2022年北京五輪時、紀平梨花(19歳6ヶ月) 最大の敵は―

 [現時点評価]
 SSレート Alexandra Trusova (17歳7ヶ月)、Anna Shcherbakova (17歳10ヶ月)、Alena Kostornaia (18歳5ヶ月)、Kamila Valieva (15歳9ヶ月)  

 Aレート  Alina Zagitova (19歳8ヶ月) !、Evgenia Medvedeva (22歳2ヶ月) !、現 露Jr.その他の選手    ! 2020年以降、露代表に漏れる可能性あり
 Bレート  その他 Sr.ロシア人選手、韓国人選手
 Cレート  日本人選手、その他の外国人選手

 こんな感じになるでしょうね。今後、喰種捜査官 日本代表 として、今後、彼女たちを狩りまくってください! ヽ(*´□`)ノ゙


[追記]

18/09/24 デイリー 3A2度成功で圧巻シニアデビューの紀平梨花が帰国「ここで満足してられない」 https://www.daily.co.jp/general/2018/09/24/0011669057.shtml

> (前略) シニアGPデビュー戦となるのは、NHK杯(11月9~11日・広島)。
その前週に行われる西日本選手権(11月1~4日・名古屋)からの異例の連戦で挑む意向を示した

元気いっぱいの16歳は「できるだけ試合を入れた方が慣れるかなと思って。連戦は悩むところだったけど、それでも慣れる方が優先。
2週続けてっていうのはあんまりなかったですけど、挑戦して頑張ってみようかなと思います
」と、笑顔で意気込んだ。


  好事魔多し。

 連戦だけは絶対に止めたほうがいい。デビュー戦への自傷行為です。連戦となった後の試合で、良い演技をした選手は記憶にありません。(デビュー戦がぶち壊しになる可能性がある)
GPF(グランプリファイナル)は、GPS(グランプリシリーズ)を1戦でも、「大失敗」や「欠場」をしてしまうと、出場することは不可能になります。[最低 表彰台、出来れば 2位以上が望ましい]
年末の全日本選手権に向けての、国内予選の仕組みは全く知りませんが、紀平梨花の場合、最初から国内大会は免除すべきですね。(*)
(例えば、今CS大会の優勝という実績(WS +300P)と、公式認定される高い得点によって、[ルールは知らないが] 大義名分はある)
仮に本人が出たいと固執しても、コーチや日本スケート連盟(JSF)の強化担当者は反対すべきですよね。一体、その辺り、どうなっているのでしょうか?
 
(*) 11/01 20:51 日刊 紀平梨花「自信つくような試合に」西日本選手権出場 https://www.nikkansports.com/sports/news/201811010000835.html
> 今大会は全日本選手権の選考会となるが、紀平は2017年3位でシード権を獲得しており、GPへ調整の意味合いが強くなりそうだ。


 連戦がどうして駄目なのか? まず、今季のこれからの日程を整理しましょう。
紀平梨花のGPS出場予定は、第4戦、第6戦[最終戦] と後半型のエントリーです。
ちなみに同じSr.デビューの山下真瑚 [18 Jr.WC 3位] は第2戦、第5戦と余裕のある日程になっています。【初戦 ~ [中18日] ~ 二戦目 ~ [中17日] ~ GPF】

11/01~04 西日本選手権 (名古屋)  https://www.jsfresults.com/National/2018-2019/fs_j/west/index.htm

 中4日

11/09~11 第一戦 GPS日本[NHK杯] (広島)  http://www.isuresults.com/schedules/gpjpn2018_ColouredTimeSchedule.pdf

 中11日

11/23~25 第二戦 GPSフランス (グルノーブル)

 中10日

12/06~09 GPF (加・バンクーバー)  北米西海岸で開催されるため、昼夜逆転となる東アジア拠点の選手は時差調整の為、早めに現地入りする必要性がある。

 中10日

12/20~24 全日本選手権 (大阪府門真市)  3月に日本・さいたま市で5年ぶりに開催される「2019年 世界選手権」[3枠]の選考を兼ねる。
                      (今季Sr.デビューの紀平にとって極めて重要。現在、四連覇中の先輩・宮原知子[20] を下し、世代交代を印象づけたい)


 GPS第二戦までの約25日間で、3戦を戦う日程になります。これは、きつい。(紀平選手は「3A」を1大会 3回跳ぶプログラム構成なので、さらに体力的に厳しい)
仮に第一戦で良い演技で表彰台に乗ったとしても、2週間後に行われる第二戦まで連戦のダメージは残り、第二戦で失敗するリスクが高くなります。
また、GPF進出に成功しても、(長距離移動、時差8時間) - [中10日] - (長距離移動、昼夜逆転) になります。
そして、NHK杯以降は、ほぼ [中10日] 間隔で、次から次へと競技大会に参加しないといけません。
このSr.の厳しい試合日程で、初戦として(次戦が[中4日]となる)「西日本選手権(名古屋)」に出場するのは、極めて不合理だと理解できるでしょう。


 「NHK杯」女子シングル 出場者 
https://isu.org/docman-documents-links/isu-files/event-documents/figure-skating-4/2018-19/gp-8/series-files-19/entries-2/17412-ladies-2018-19-all-6-events/file
ISU Challenger Series Ranking 2018/2019 Ladies  http://www.isuresults.com/events/cs2018/csladies.htm
             [10/31時点]
WS            Point     今季SB↓   PB(旧ルール含む)  ! Bonus大会、@ 高地、*開催国で記録、開催国選手ロシア人選手
 6.宮原知子        3311    219.71(GP米) 222.38 (18 平昌五輪)
38.紀平梨花         1372    218.16(Nepela) ← 〃 【あと 9点以上、上積み可能
 7.Maria Sotskova     3250            216.28 (17 GPF)
 5.三原舞依        3359    209.22(NT)  210.57 (18 4CC)
15.Elizaveta Tuktamysheva 2130     206.07(LT)   210.40 (15 EC)
12.Mariah Bell       2454    190.25 (GP加) 191.59 (16 GP米*)
49.Alena Leonova     1142            191.39 (16 GS)
22.Eunsoo Lim       1830     187.30(USI)@  ←
28.Mae Berenice Meite   1583     178.89(ACI)   ←
43.Kailani Craine      1276     167.84(ACI)  168.61 (18 平昌五輪)
44.Courtney Hicks     1266    164.58(USI)@ 183.12 (15 GP日)
50.Angela Wang      1125    160.99(FT)  162.65 (12 JGP CRO) ※第3戦 GPS FINからの連戦

[欠場]
10.Gabrielle Daleman    2724    169.15(USI)@ 213.52 (17 WC)
20.Dabin Choi        1703            199.26 (18 平昌五輪*)
29.Elena Radionova     1469             211.32 (15 GP露*)
56.Xiangning Li        954             175.37 (17 WC)

 GPSデビュー戦は、誰にとっても一生に一回の特別なイベントです。
「18 NHK杯」は、五輪女王のAlina Zagitova(16)も、五輪銀メダリストのEvgenia Medvedeva(18)も出場しません。さらに、五輪銅メダリストのKaetlyn Osmond(22)も今季は全休です。
つまり、PCSが高く、最初から優勝の本命と呼べる選手が不在で、今CS大会のような演技を披露すれば、そのまま紀平梨花選手(16)が優勝する可能性があるのです。
(第二戦 GPS仏は 高いPCSを持つ、Evgenia Medvedeva、Carolina Kostner[10/20追記] が出場)
このような夢のような可能性(「Sr.デビュー戦 勝利」)があるのにも関わらず、極めて不合理かつ愚かな考えで、連戦を予定しているのであれば、
“間抜け”としか言いようがなく、フィギュアスケートファンの支持は得られないでしょう。

  翻意して欲しい。 選手としてのイメージにも関わることですから。



18/10/30 14:36 朝日 連載:戦士のホットタイム 4回転・五輪V、挑む 紀平梨花  https://www.asahi.com/articles/ASLBS5STXLBSUTQP015.html
> ――いつかは4回転ジャンプに挑戦するんですか。

 今、練習では跳んでいます。女子も4回転の時代がくると思うので、もっと練習していきたいです。
最近は4回転の練習で、(男子の)羽生結弦選手の映像を見ます。流れと幅があって、出来栄え点(GOE)がたくさんもらえそうなジャンプです。


[10/31 追記]

 エントリーを見ると、予定通り出場するようです。ただ、その場合、「3A」は跳ばず「2A」に落として、省エネで乗り切って頂きたいですね。


(敬称略、随時追記/修正)

18 CS ACI 男子 FP

2018年09月23日 | 国際大会
FP結果  : https://lamp.skatecanada.ca/results/2018ACI/SEG002.HTM
FP審判団 : https://lamp.skatecanada.ca/results/2018ACI/SEG002OF.HTM
プロトコル: https://lamp.skatecanada.ca/results/2018ACI/CSCAN2018_Men_FS_Scores.pdf

最終結果 : https://lamp.skatecanada.ca/results/2018ACI/CAT001RS.HTM


[PCS]

  男子FP            PCS順↓ 1差  Best         差   開催国選手 *自国開催 
 1.羽生結弦      日本   87.90     98.56 15 GPF    -10.66 
 2.Jason Brown    米国   83.70 - 4.20 91.80 17 LT     - 8.10 
 3.Kevin Aymoz    フランス  82.30 - 5.60 73.80 17 Jr.WC   + 8.50  
 4.Junhwan Cha    韓国   81.60  - 6.30 81.22* 18 平昌五輪  + 0.38 
 5.Roman Sadovsky カナダ  77.80 -10.10 75.00 16 GS    + 2.80 

[競技内容]

羽生結弦   4Lo  4T  CCoSp  StSq  3Lo  4S+3T  /  4T+1Eu+3S  3A+2T  ChSq   3A  FCSSp  FCCoSp
ミス              3V    3      転+×      2T+ ×                           4V   ※連続Jump2つ無し(三連続Jump含む) 
取りこぼし         -1.25  -0.60     -4.20 -1.00    -9.02                       -0.87      基礎点取得率  76.54%
GOE     2.10 3.99  0.50  1.19   1.57   -4.85      -0.08     2.08   1.30  0.16  1.02    0.79      TES/実施基礎点 +14.11%(分母が減り、あまり参考にならない) 
最大値     5.25 4.75   1.75  1.95  2.45   4.85      4.75     4.00   2.50  4.00  1.50   1.75      各エレメンツのGOE最大値
       40%  84%  29%  61%  64%  -100%       -2%    52%   52%   4%    68%   45%      GOEの取得率。


Jason Brown  4S  3A+2T  3S  FCSp ChSq  3A / 3Lo 3F+3T 3Lz+3T+2Lo FCCoSp  StSq  CCoSp    
ミス      2S  1A+2T              <            <  <    3V   3
取りこぼし  -8.40  -6.90           -2.00           -1.62   -1.25  -0.60              基礎点取得率  73.57%
GOE      0.26  0.18 0.17 1.02  2.00 -2.52  0.88  1.59   -2.36   0.45   1.25  1.26          TES/実施基礎点 + 7.40%(分母が減り、あまり参考にならない)
最大値     4.85  4.00 2.15 1.60  2.50  4.00  2.45  2.65    2.95    1.75   1.95  1.75         各エレメンツのGOE最大値                          
        5%   5%  8%  64%  80%  -63% 36%  60%   -80%    26%   64%  72%         GOEの取得率。


Junhwan Cha  4T   4S  3Lz+3Lo StSq FCSp ChSq 3A+2T  / 3A  3F+1Eu+3S  3Lo  CCoSp CSSp           
ミス          <             3                    <                      
取りこぼし      -2.42          -0.40                  -1.18                   基礎点取得率  95.07%
GOE      3.04 -2.47   2.01  1.25 0.84 1.20  1.60    1.60    -0.64   1.08   0.07  0.84     TES/実施基礎点 +13.50%
最大値     4.75  4.85    2.95   1.95 1.60 2.50  4.00    4.00    2.65   2.45  1.75  1.50     各エレメンツのGOE最大値
        64%  -51%    68%  64% 53% 48%  40%    40%    -24%    44%   4%  56%     GOEの取得率。

 旧ルールでの最終戦[平昌五輪]の予定基礎点は[80.99]、「4T」を1本追加した新ルールの今大会は[81.20]で[+0.21]とほぼ同じ。


[各審判のPCSの傾向]

PCS順↓   IRL   米   ISL   仏  独   加   日   実際  減点  FP
羽生    87.50 84.50 91.00 86.00 87.00 88.50 91.50* 87.90 1.00 2位   
Brown   81.50 84.50* 81.00 83.50 86.00 86.50 82.50 83.70    5位
差      6.00  0.00  10.00  2.50  1.00  2.00  9.00  4.20

Aymoz   80.50 80.50 85.50 83.00* 81.00 81.50 83.50 82.30 1.00 3位
Cha    74.00 72.50 83.50 86.50 84.50 84.00 81.50 81.60    1位 
Sadovsky 80.50 78.00 85.50 74.50 77.00 76.50* 77.00 77.80 2.00 4位


[両者のPCSの比較]  (←ほど両者に差がなく、→ほど両者に明確に差を付けた)
    0.00 0.25 0.50 0.75 1.00 1.25 1.50 1.75 2.00 2.25 2.50 2.75 3.00 3.25 3.50 3.75 4.00 4.25 4.50 4.75 5.00 5.25 5.50 5.75 6.00 ~ 9.00 9.25 9.50 10.00
羽生                            加      仏                     平均                      IRL     日*        ISL   
     米*             
Brown  ↑

 米国Judgeは両者のFPのPCSを同等とみなしている。SPで同じ兆候を示した「Mr. Andreas WALDECK (独)」もわずか[1.00]しか違わない。


米国Judgeは、[Transitions]で近年羽生で見たことがない、【7.75】という極めて低い値をつけている。ちなみに、Brownの[Transitions]は【8.75】(羽生 +1.00)で、理解不能である。
       
羽生[Transitions]評価     7.75 8.00 8.25 8.50 8.75 9.00 9.25 9.50 9.75 10.00   
                        IRL   独  ISL     
                ↑         仏   加  日 

羽生のSr.[Transitions]最低値は、
10 GP日(15歳)[6.32]、11 4CC(16歳)[7.04]、11CS NT(16歳)[7.21]、11GP支(16歳)[7.29]、13GP加(18歳)[7.46]、11GPF(17歳)/12GP日(17歳)[7.64]、11GP露(16歳)[7.68]、13WC(18歳)[7.75]、12GP米(17歳)[7.89]~

米国Judgeが付けた評価は、5年以上前、羽生が18歳3ヶ月だった、2013年世界選手権(加・ロンドン)のFPの[Transitions]と同等である。


米国Judge[Transitions]評価  6.75   7.00   7.25  7.50   7.75  8.00  8.25  8.50  8.75  9.00  9.25  9.50  9.75  10.00  Brownと羽生のTransitionsの差 = 羽生とBenet Toman/Reynoldsとの差
               Toman  Aymoz  Cha  Sadovsky 羽生               Brown
              Reynolds

昨季[2017-18]の右膝痛で大失敗だった17 ACI 羽生 FPですら、[Transitions]の最低値は [8.50]*2 だった。  https://skatecanada.ca/results/2017-ACI/CSCAN2017_SeniorMen_FS_Scores.pdf#page=3&zoom=100,-408,709
                                 7.75  8.00  8.25  8.50  8.75  9.00  9.25  9.50  9.75  10.00
                                             韓伊         仏加   日独               
                                                        ESP
17 ACI FP 審判団 https://skatecanada.ca/results/2017-ACI/CSCAN2017_SeniorMen_FS_Judges.pdf


 米国Judgeの「Mr. Doug WILLIAMS」は今大会、徹頭徹尾、「羽生下げ & Brown(米国)上げ」であった。これは昨季以前からの米国Judgeの明確な傾向だ。
自国選手を勝たせるためには、自国選手を上げるだけでは足りず、TOP選手である羽生結弦を下げる必要があるからだ。




[09/26 追記]

18/09/26 スポーツ報知 
羽生結弦「自分が滑りたかったプログラムに対しての実力があまりにも足りない」 一問一答その1 https://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180926-OHT1T50078.html
羽生結弦「あの素晴らしい曲、あのプログラムに対して、きれいな終わりかたで終われなかったのがすごく申し訳ない」 一問一答その2 https://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180926-OHT1T50077.html
羽生結弦「今はもう勝ちたいしかないんで。悔しい気持ちがいっぱいなので」 一問一答その3 https://www.hochi.co.jp/sports/winter/20180926-OHT1T50076.html

 このFP終了後のインタビューによると、後半最初に跳ぼうとしていたJumpは、当初公表していた「/4T+1Eu+3S」ではなく、「/4T+3A+SEQ」だったようです。[基礎点 *0.8倍]

    /4T+1Eu+3S  /3A+2T      小計
基礎点  15.73     10.23      25.96
GOE最大 +4.75     +4.00      +8.75
合計   20.48     14.23      34.71
                      ↑↓
    /4T+3A+SEQ  /3F+2T      小計
基礎点  15.40[-0.33]  7.26[-2.97]  22.66 [-3.30] 
GOE最大 +4.75     +2.65[-1.35]  +7.40 [-1.35]
合計    20.15     9.91      30.06 [-4.65] ←←

[※基礎点で 3.30点 失い、GOE最大値で 1.35点、合計最大 4.65点 失うJump構成]

 今大会の羽生結弦は、SPで意図的に後半Bonusを使用しない [基礎点 -1.37]など、様子が変でしたね。(コーチであるBrian OrserもこのSPの構成を認めているらしく、結局、選手を管理できていない)
フィギュアスケート競技へのモチベーションが維持できず、タガが外れている感じですね。
率直なことを申し上げると、このような無意味なことをするのであれば、引退したほうがいいです。このような形で“晩節を汚す”べきではない。

 似たようなことは、過去、宇野昌磨が「3A + 4T」というJumpエレメンツを「17 4CC」や「17 GPS仏」の練習でやったりしていましたが、実際の演技では実行しませんでした。

 女子でも似たようなことをした選手がいますね。
Evgenia Medvedeva (当時17歳) が
2016-17 ロシア選手権で「([+3T]を3回 実行」(一番最後は無効)、
2017年 欧州選手権 [CZE] で「連続Jumpを4回 ([+3T]を3回) 実行」(一番最後は無効)という事がありました。

2016年 ロシア選手権 女子シングル FP https://www.fsrussia.ru/results/1617/rusnat1617_eng/Ladies_FS_Scores.pdf      総合2位のAlina Zagitovaに対して、 12.36ものリード
2017年 欧州選手権  女子シングル FP http://www.isuresults.com/results/season1617/ec2017/ec2017_Ladies_FS_Scores.pdf 総合2位のAnna Pogorilayaに対して、18.32ものリード。

 この時は好意的に受け取られ、順位にも影響は及ぼしませんでしたが、その後の「女子シングル競技」には何の影響もありませんでした
そして、彼女は結局、課題であった「3Lz」のエッジエラーを修正せず、女子で最も得点が高かった「3Lz」[当時 基礎点 6.0] をFPの1回しか跳ばず、
平昌五輪でSr.デビュー年のAlina Zagitovaにわずか【1.31点】及ばず、敗れた
のは皆さんご承知の通り。
(第三者的視点で言えば、Evgenia Medvedevaはフィギュアスケートの “神” から懲罰を受けたと言えるかもしれませんね)

 通常やらない変則的なJumpエレメンツを実行しようとすると、怪我を負うリスクが高くなります。(なにか手持ちのカードで新しい物を見せたいのだろうけど)
また、彼の現在の立場からすれば、ルールに則っていないエレメンツをやろうとすれば、若い世代に悪いお手本となってしまいます。
(羽生結弦の若年世代への影響力は、支那や韓国、ロシアを見ても、本人が思う以上に相当ある)

 どうしてもやりたのであれば、今季末、福岡で開催される「19 WTT」でやればいい。(得点は公認されるので、エレメンツ実行も公認される。WC後で本人の個人成績にも悪影響なし)
自分はExhibition後の “Jump大会” にも反対で、今季、疲労がある中で「4A」や変則的なエレメンツをやろうとすれば、怪我をする可能性が高いですね。

 羽生結弦の現時点の課題は、まず、右足首の怪我を完治させて「3F」や「3Lz」を実行可能な状態に戻すことです。(怪我は完治していない)
これはEvgenia Medvedevaの「3Lz」のエッジエラーを修正するより、難易度は低いでしょう。
また、「4A」の練習で怪我を負えば、今季、最も重要な、3月にさいたま市で行われる「2019年世界選手権」に欠場してしまう可能性があります。
(昨季のNHK杯で怪我、五輪で痛み止め飲みながら演技、さらに怪我を悪化させる、ということを想起)
オフシーズンは「4A」の話題が独り歩きしている感じですね。
 
 「4T+3A+SEQ」なんて、どうでもいいエレメンツです。ファンはその成功を願ってすらいない。
一方、彼の代名詞だった美しい「3A」は危うくなってしまっている。


 「羽生結弦」は、今すく正気に戻って欲しい。


(敬称略。随時 追記/修正)