愛国的フィギュアスケート

羽生結弦とロシア女子を中心に

18 GPS 加 男子FP

2018年10月30日 | 国際大会
18/10/19~21 18 GPS 加  カナダ ケベック州 Laval
概要:http://www.isuresults.com/results/season1819/gpcan2018/index.htm
男子シングルFP:http://www.isuresults.com/results/season1819/gpcan2018/SEG002.HTM
プロトコル:http://www.isuresults.com/results/season1819/gpcan2018/gpcan2018_Men_FS_Scores.pdf

技術審判
Technical Controller       Ms. Hermi OTTEMANN      オランダ 17 Sr.&Jr. GPF 女子シングル TC
Technical Specialist       Mr. Jayson PEACE        データなし 新人?
Assistant Technical Specialist  Ms. Heather Celestine LEHNERT ドイツ 18 Jr.WC 女子シングル TS

演技審判             利害関係選手
J1 Ms. Anna KANTOR   ISR Daniel SAMOHIN
J2 Ms. Rebecca ANDREW AUS Brendan KERRY
J3 Mr. Igor OBRAZTSOV  RUS Alexander SAMARIN
J4 Mr. Glenn FORTIN   CAN Keegan MESSING、Nam NGUYEN、Roman SADOVSKY
J5 Ms. Asa NORDBACK  SWE Alexander MAJOROV
J6 Ms. So Young AN    KOR  Junhwan CHA
J7 Ms. Shizuko UGAKI   JPN  宇野昌磨、友野一希
J8 Ms. Taffy HOLLIDAY  USA Jason BROWN
J9 Mr. Anthony LEROY  FRA  Kevin AYMOZ
  男女比は、3:6


[男子 FP 詳細]

[11/02] Nam NguyenのSpinの基礎点を修正。 [11/19] 友野一希の予定基礎点と獲得率を修正。


[男子 FP PCS]



[PCS 詳細]                J1   J2   J3   J4   J5   J6    J7   J8   J9   自国選手への評価最低最高
             減点 PCS順  ISR   豪   露   加   SWE  韓   日   米   仏   最低~最高  最高-最低
 1.宇野昌磨      2.00 88.64 91.00 87.00 87.50 90.00 87.50 87.50 89.00 89.50 89.50  87.00~91.00  4.00  要チェックや!!
 2.Keegan Messing   1.00 87.22 89.00 87.50 81.50 87.50 86.00 86.00 85.50 90.00 92.50  81.50~92.50  11.00
 3.Jason Brown       84.36 85.50 82.00 84.00 82.50 80.50 82.50 87.00 83.00 86.00  80.50~87.00  6.50
 4.Junhwan Cha    1.00 80.42 83.00 78.00 79.00 82.00 80.50 80.50 78.00 78.50 87.00  78.00~87.00  9.00
 5.Kevin Aymoz       77.60 79.00 82.50 74.50 84.00 80.00 73.00 76.50 72.50 76.50  72.50~84.00  11.50    
 6.Daniel Samohin   2.00 75.92 79.00 74.00 76.00 70.00 81.00 77.50 74.50 72.50 77.50  70.00~81.00  11.00  ※
 7.Nam Nguyen        75.86 75.00 74.50 76.00 76.00 77.50 75.00 74.50 75.50 79.50  74.50~79.50  5.00   
 8.Alexander Samarin    75.52 78.00 76.50 78.50 73.00 76.50 75.00 75.50 65.50 74.50  65.50~78.50  13.00
 9.友野一希      1.00 74.22 74.50 76.50 77.00 79.50 78.00 72.00 74.00 65.50 76.00  65.50~79.50  14.00   
10.Alexander Majorov  1.00 73.26 73.50 74.00 75.50 67.50 73.50 75.50 74.00 62.50 75.00  62.50~75.50  13.00   
11.Roman Sadovsky      73.16 74.00 73.00 74.00 74.00 72.00 72.00 73.00 69.50 75.50  69.50~75.50  6.00
12.Brendan Kerry       71.86 73.50 71.50 75.50 69.50 73.00 70.00 70.50 61.50 76.00   61.50~76.00  14.50

 ※ Daniel Samohinも2度転倒しているが、彼の過去3季の主要大会(GPS以上)におけるFPのPCS平均値は、75.19/ 6戦である。
   PCSの上限規定[90.50]を受けても、演技審判の採点には、中位~下位の選手には全く影響がないのが分かる。

 米国人審判の「J8 Ms. Taffy HOLLIDAY」は下位選手に対して “やりたい放題” である。12選手中、半分の6選手に対して最低値。
           米国以外↓ 米国    差    滑走順  FP順位
Kevin Aymoz     78.25   72.50  -5.25   第一組2番  7位
Alexander Samarin  75.94   65.50  -10.44   第二組2番  4位   Samarinは第二組(最終組)2番滑走で、FP 4位だが・・・
友野一希        75.94   65.50  -10.44  第一組5番  10位 
Alexander Majorov  73.56   62.50  -11.06   第二組1番  12位
Roman Sadovsky   73.44   69.50  -3.94   第一組3番  8位
Brendan Kerry    72.44   61.50  -10.94   第一組最終  11位

 うち6人中4人が、それ以外の審判の平均値から、10点以上も低い。

 一方、フランス審判の 「J9 Mr. Anthony LEROY」 は、12選手中、5選手に対して最高値を付け、
           仏以外   仏    差↓ 
Junhwan Cha     79.94  87.00  +7.06
Keegan Messing    86.63  92.50  +5.87
Brendan Kerry     70.63  76.00  +5.37 ↑5コンポーネンツで 各 0.50 以上 底上げ
Nam Nguyen     75.50  79.50  +4.00
Roman Sadovsky   72.69  75.50  +2.81

 特にJunhwan Cha (韓/17) に対して、甘い採点となっている。


各審判がどちらに軍配を上げ、両者のFPのPCSにどれだけ差を付けたか   [← 左ほど差がなく、→ 右ほど明確に差別化]
        0.00 0.25 0.50 0.75 1.00 1.25 1.50 1.75 2.00 2.25 2.50 2.75 3.00 3.25 3.50 3.75 4.00 4.25 4.50 4.75 5.00 5.25 5.50 5.75 6.00 
宇野昌磨                        SWE     ISR                                                露
SP2位                          韓
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Keegan Messing        豪                                仏  
SP1位             米 


 今大会の「男子 FP」の最大の見どころは、宇野昌磨が 2回 転倒したことによって、『PCS上限』が初めて発動した点ですね。

https://www.jsfresults.com/data/fs/pdfs/comm/comm2168j_ver1.pdf#page=17&zoom=auto,-274,819

一つの転倒、または一つの重大なエラーを含む演技には、
どのコンポーネンツに対しても10点を与えるべきではない。 

      SS   TR   PE   CO   IN        *2
 最大値  9.75、 9.75、 9.75、 9.75、 9.75 = 48.75 97.50


複数の転倒、または複数の重大なエラーを含む演技には、
スケーティング・スキル、トランジション、コンポジションに対して9.5点以上を与えるべきではなく、パフォーマンス、インタープリテーションに対して9.0点以上を与えるべきではない。

  差  -0.50 -0.50 -1.00 -0.50 -1.00

      SS   TR   PE   CO   IN         *2
 最大値  9.25、 9.25、 8.75、 9.25、 8.75 = 45.25 90.50 


宇野昌磨 FP  http://www.isuresults.com/results/season1819/gpcan2018/gpcan2018_Men_FS_Scores.pdf
                J1   J2   J3   J4    J5    J6    J7   J8    J9  9.25が最大値の項目8.75が最大値の項目 上限値 規定違反
                ISR    豪   露   加   SWE  韓    日   米    仏
Skating Skills         9.25  9.00  8.75  9.00  9.00  9.00  9.25  9.25  9.00
Transitions          8.75  8.50  8.75  9.25  8.50  8.75  9.00  8.75  9.00
Performance         9.00  8.75  8.75  8.75  8.50  8.50  8.75  8.75  8.75
Composition         9.25  8.50  8.75  9.25  9.00  8.75  8.75  9.25  9.25 
Interpretation of the Music  9.25  8.75  8.75  8.75  8.75  8.75  8.75  8.75  8.75

 宇野昌磨は、Jump7つの内、最後の2つで転倒しましたが、それまでクリーンに滑っているように見え(冒頭「4S」は回転不足[<])、「PCS上限」が設定されても、上限値が沢山並んでいます。[24/45項目 53.3% 規定違反含む]
仮に羽生結弦が同様の演技内容で2度転倒したら、このような上限値が多く並ぶことはないでしょう。演技審判は『嬉々として、ここぞとばかりに下げまくる』でしょうね。(18 CS ACIのように)
 注目して頂きたいのは、「J1 ISR」の採点です。
これから分かるのは、「PCS上限」の演技の際、演技審判が画面上で数値入力or選択する際に、採点システム側で「グレーアウト」してボタンが押せなかったり、
規定違反の数値を入力したらエラーが出たりしない、ということですね。そのまま入力できてしまう。
いずれにせよ、今大会の宇野昌磨のFPで、「転倒2回で、PCS上限 90.50」というのが証明されました。あとは、同様に適応される「複数の重大なエラー」の内容ですね。


[男子 FP 総合]



[2018-19 男子シングル ポイント獲得]  http://www.isuresults.com/events/gp2018/gpsmen.htm


(敬称略、随時 追記/修正)

露国内大会(Mordovia)

2018年10月30日 | 露国内大会
18/10/30(火)~11/01(木) The all-Russian competitions Mordovia PATTERNS  ロシア・モルドヴィア共和国 サランスク

公式:https://www.fsrussia.ru/sorevnovaniya/4034-mordovskie-uzory-2018.html
概要:https://www.fsrussia.ru/results/1819/mordovian_ornament2018/index.htm
日程:https://www.fsrussia.ru/files/docs/competitons/1819/mordovian_ornament2018_competition_schedule.pdf


10/30(火)
現地時間   日本時間   現地時間 + 6時間 = 日本時間  Jr.GPF出場予定Jr.GPS出場 [組-滑走順]
12:30-15:00 18:30-21:00  Jr.女子 SP 2-8.Sofia Muravieva(12)、3-15.Anfisa Ryabova(13)
15:15-16:15 21:15-22:15  Jr.男子 SP 2-9.Egor Murashov(18)
16:30-17:45 22:30-23:45  Sr.女子 SP 1-1.Yasmina Kadyrova(13)、2-7.Anastasia Tarakanova(14)、2-8.Anna Tarusina(15)
18:00-18:45 24:00-24:45  Sr.男子 SP

10/31(水)
09:00-11:45 15:00-17:45  Jr.女子 FP
12:00-13:15 18:00-19:15  Jr.男子 FP
13:30-15:00 19:30-21:00  Sr.女子 FP
15:15-16:00 21:15-22:00  Sr.男子 FP
16:00-16:30 22:00-22:30  CELEBRATION PARADE
16:45-19:30 22:45-01:30  Girls, 1 sports category Short program
19:45-20:45 01:45-02:45  Boys, 1 sports category Short program

11/01(木)
10:00-13:00 16:00-19:00  Girls, 1 sports category Free program
13:15-14:30 19:15-20:30  Boys, 1 sports category Free program


 この大会は、Yasmina Kadyrova選手(13)が出場しますね。5月の上旬にエテリ組のメンバーと一緒に写っていましたが、この時期以来、エテリ組の写真には写っていません。
現在ここまでエテリ組に移籍してきた年少選手で大会に出場したのは、Kamila Valieva (12)、Daria Usacheva (12)が3大会出場したのみですね。
(Maya Khromykh (12)は練習しているが、大会にはまだ出ていない)
Kadyrova選手のコーチに誰が付いているかで、エテリ組に所属しているのか、そうでないのか、分かりますね。

http://www.fskate.ru/skaters/3729.html

こちらのプロフィール情報が更新されているのであれば、SPBに戻ったのかもしれません。[以前のコーチ:Artur Gachinski、現在のコーチ:Tatiana Mishina]
その場合、Alisa Lozkoの過去の経緯から引っかかる部分ではありますが、Live配信されれば、確認できるかと思います。
(追記:Live配信はないようです。それとYasmina Kadyrova選手は欠場したようです。)


https://youtu.be/1qyKL817hk8  Anastasia Tarakanovaの母親がインタビューに答えているようです。


(敬称略、随時 追記/修正)

18 GPS 加 女子FP

2018年10月28日 | 国際大会
18/10/19~21 18 GPS 加  カナダ ケベック州 Laval
概要:http://www.isuresults.com/results/season1819/gpcan2018/index.htm
女子シングルFP:http://www.isuresults.com/results/season1819/gpcan2018/SEG004.HTM
プロトコル:http://www.isuresults.com/results/season1819/gpcan2018/gpcan2018_Ladies_FS_Scores.pdf

[技術審判]
Technical Controller       Ms. Hermi OTTEMANN
Technical Specialist       Ms. Heather Celestine LEHNERT
Assistant Technical Specialist   Mr. Jayson PEACE

[演技審判] *男子の演技審判と兼業。   利害関係選手
J1 Ms. Shizuko UGAKI*     JPN  樋口新葉、山下真瑚、松田悠良 
J2 Ms. Nadezhda PARETSKAIA KAZ  Elizabet Tursynbaeva
J3 Ms. Lolita LABUNSKAIYA   RUS  Evgenia Medvedeva、Elizaveta Tuktamysheva、Daria Panenkova
J4 Mr. Jeroen PRINS      NED
J5 Ms. So Young AN*     KOR  
J6 Mr. Marco BUTTARELLI   ITA
J7 Ms. Taffy HOLLIDAY*    USA   Mariah Bell、Starr Andrews
J8 Ms. Deborah ISLAM     CAN  Alaine Chartrand、Alicia Pineault
J9 Mr. David MUNOZ      ESP
  男女比は、3:6。女子SPと全く同じ審判団。


女子 FP プロトコル詳細



女子 FP PCS順↓


               減点 PCS順↓ 百分率   J1   J2  J3    J4   J5  J6   J7   J8   J9    自国選手への評価最低最高 [百分率] 
                             日本  KAZ  露   蘭   韓   伊    米   加   ESP   最低 ~最高 最高-最低
 1.Evgenia Medvedeva       70.56   88.20  85.50 93.50 90.50 81.00 82.00 83.00 93.00 89.50 91.50  81.00~93.50 12.50
 2.山下真瑚             65.09  81.36  77.00 78.50 81.00 88.50 80.00 79.00 86.50 83.00 81.50  77.00~88.50 11.50 【最終滑走】
 3.Elizaveta Tuktamysheva 1.00  64.84  81.05  84.00 83.00 86.50 74.50 83.00 80.00 82.00 76.00 79.50  74.50~86.50 12.00
 4.Mariah Bell        1.00  64.00  80.00  77.00 78.00 81.50 79.50 75.50 78.50 85.00 83.00 83.50  75.50~85.00  9.50
 5.樋口新葉             62.41  78.01  82.00 74.00 76.00 76.00 83.00 79.00 74.00 80.50 77.00  74.00~83.00  9.00
 6.Elizabet Tursynbaeva   1.00  60.91  76.14  75.50 83.50 80.00 72.00 72.00 70.00 75.50 78.00 79.50  70.00~83.50 13.50
 7.Alaine Chartrand        58.62*  73.28  70.50 73.50 75.00 66.00 72.50 70.50 75.00 78.00 76.00  66.00~78.00 12.00
 8.Starr Andrews      1.00  56.86★  71.08  68.50 75.00 74.50 67.50 73.00 66.00 65.50 71.00 82.00  65.50~82.00 16.50
 9.松田悠良            54.07   67.59  66.50 73.00 63.00 68.00 62.50 65.50 64.50 72.50 74.00  62.50~74.00 11.50
10.Alicia Pineault          52.39★* 65.49  68.00 69.00 71.50 62.50 65.00 61.50 62.00 63.00 68.00  61.50~71.50 10.00 
11.Daria Panenkova     1.00T 52.23   65.28  69.50 72.00 64.00 64.00 64.00 55.50 62.00 61.50 74.50  55.50~74.50 19.00

 J6(伊)は、Daria Panenkovaに対する採点が突出して低い。
 J9(ESP)は、山下真瑚より、Starr Andrewsの方がPCSが高い。

 Evgenia Medvedevaの今回の演技は、演技審判の間で、PCS評価がはっきり別れている。
   81.00 82.00 83.00  85.50         89.50 90.50 91.50  93.00 93.50 [百分率]
高い                          加      ESP    米   KAZ
低い  蘭   韓   伊    日


総合で僅差になった山下とTuktamyshevaに、各審判が両者のFPにどれだけ差を付けたか  ←左ほど差がなく、→右ほど明確に差別化

             1.00 1.25 1.50 1.75 2.00 2.25 2.50 2.75 3.00 3.25 3.50 3.75 4.00 4.25 4.50 4.75 5.00 5.25 5.50 5.75 6.00 6.25 6.50 6.75 7.00 ~ 14.00
山下真瑚【最終滑走】                ESP                               米                               加     蘭
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Elizaveta Tuktamysheva  伊                         韓                  KAZ                               



  今季Sr.デビュー
  女子 FP       実施基礎点順↓                TES順↓               TES/実施基礎点順↓ *エレメンツが抜けたので参考にならない 
 1.Daria Panenkova      62.23    1.山下真瑚        71.67     1.山下真瑚          +17.26%
 2.山下真瑚          61.12    2.Evgenia Medvedeva   66.52    2.Evgenia Medvedeva   +14.73%    
 3.Elizabet Tursynbaeva   60.39    3.Daria Panenkova     65.90    3.Mariah Bell         +9.55%       
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 4.Elizaveta Tuktamysheva  60.35    4.Elizaveta Tuktamysheva 65.26    4.Elizaveta Tuktamysheva  +8.14%      
 5.Mariah Bell         58.33    5.Elizabet Tursynbaeva   64.61    5.Alaine Chartrand     +7.41%* 
 6.Evgenia Medvedeva    57.98    6.Mariah Bell        63.90    6.Elizabet Tursynbaeva   +6.99%              
 7.Starr Andrews       55.31    7.Starr Andrews      54.09    7.松田悠良          +6.84%
 8.樋口新葉         51.83    8.Alaine Chartrand     53.08    8.Daria Panenkova      +5.90%
 9.Alaine Chartrand     49.42    9.樋口新葉         52.37    9.樋口新葉          +1.04%*
10.松田悠良          46.96    10.松田悠良         50.17    10.Alicia Pineault       +0.36%* 
11.Alicia Pineault       46.71    11.Alicia Pineault      46.88    11.Starr Andrews       -2.21% 


女子シングル 総合


 Evgenia Medvedeva(18)は今FPでも、エレメンツの取りこぼしがなければ、逆転でそのまま勝っていたでしょうね。
彼女は「LSp」を「(以前の報道では)脊椎あたりに違和感」からなのか、SPから外しており、(FCSp [3.20] & LSp [2.70] → CSp [2.60] & FSSp [3.00] で 計【-0.30】)
FPではSpinで基礎点を大きく取りこぼす珍しいミスが出ました。
まだ、万全ではない状態で演技をしているようです。この状態は、Anna Pogorilaya (20)の過去2シーズンを想起させますね。
 Elizaveta Tuktamysheva(21)は果敢に「3A」に挑んできましたが、これも先に滑ったMedvedevaの点数(合計で200点未満)を見てのことでしょう。
彼女のFPは「3A」を跳ぶ構成だと「3F」を入れていないので、予定基礎点が「3A」を跳ばない構成と殆ど変わりありません。

Elizaveta Tuktamysheva(21)   予定基礎点
18 CS FT   FP 「3A」回避  61.43  [3S]*2、[3T]*2
18 GP 加   FP 「3A」1回    61.75  [3Lz]*2

 これが山下真瑚にSPで 7.92点差 ありながら、合計点で迫られた理由の1つになります。(「3A」を跳ぶ優位性を活かしきれていないのと(「2A」*2)、あと、1種類しかJumpを繰り返しで跳んでいない)
また、今回のように冒頭の「3A」で転倒すると、もう残りの6つのJumpで転倒できなくなります。
ちなみに紀平梨花のFPは

紀平梨花(16)          予定基礎点 [3A]*2、[3Lz]*2 (「2A」は跳ばない)
18 CS Nepela FP 「3A」2回   68.75  http://www.kraso.sk/wp-content/uploads/sutaze/2018_2019/20180920_ont/CSSVK_Ladies_FS_Scores.pdf

 と明確に優位性があります。加えて、「2A」の加点最大値は「+1.65」ですが、「3A」の場合、「+4.00」になります。
基礎点の置き換えだけではなく、加点の期待値が全く異なるわけです。2回跳ぶ場合 最大加点上限「~+3.30 → ~+8.00」【+4.70点 UP】
これが紀平梨花の潜在的な優位性です。(質が良い「3A」を跳べば、「2A」よりも遥かに高い加点が期待できる)



2018-19 女子シングル GPS ポイント獲得表 [全6戦/残り4戦]  http://www.isuresults.com/events/gp2018/gpsladies.htm ☆優勝者は同Pで並んだ場合、優先される。 

[10/30 追記] Gabrielle Dalemanは、第4戦 GPS日(NHK杯)を欠場。


 Evgenia Medvedevaが成熟したと言っても、こうして並ぶと、まだスリムなのが分かりますね。

        山下真瑚(15歳9ヶ月)      Elizaveta Tuktamysheva(21歳10ヶ月)    Evgenia Medvedeva(18歳11ヶ月)
ISU Biography    151cm                 157cm                  159cm


 スケート靴の両足の外側部分にピンクの縁取り加工をしているようです。全く気が付きませんでした。


(敬称略。随時 追記/修正)

18 GPS 加 女子SP

2018年10月27日 | 国際大会
18/10/19~21 18 GPS 加  カナダ ケベック州 Laval
概要:http://www.isuresults.com/results/season1819/gpcan2018/index.htm
女子シングルSP:http://www.isuresults.com/results/season1819/gpcan2018/SEG003.HTM
プロトコル:http://www.isuresults.com/results/season1819/gpcan2018/gpcan2018_Ladies_SP_Scores.pdf

[技術審判]
Technical Controller       Ms. Hermi OTTEMANN
Technical Specialist       Ms. Heather Celestine LEHNERT
Assistant Technical Specialist   Mr. Jayson PEACE

[演技審判] *男子の演技審判と兼業。   利害関係選手
J1 Ms. Shizuko UGAKI*     JPN  樋口新葉、山下真瑚、松田悠良 
J2 Ms. Nadezhda PARETSKAIA KAZ  Elizabet Tursynbaeva
J3 Ms. Lolita LABUNSKAIYA   RUS  Evgenia Medvedeva、Elizaveta Tuktamysheva、Daria Panenkova
J4 Mr. Jeroen PRINS      NED
J5 Ms. So Young AN*     KOR  
J6 Mr. Marco BUTTARELLI   ITA
J7 Ms. Taffy HOLLIDAY*    USA   Mariah Bell、Starr Andrews
J8 Ms. Deborah ISLAM     CAN  Alaine Chartrand、Alicia Pineault
J9 Mr. David MUNOZ      ESP
  男女比は、3:6


女子 SP 詳細                                今大会、SPでの転倒、および減点事項は無かった。


女子 SP PCS


 Cricket ClubメンバーのEvgenia Medvedevaは残念ながら、後半の「/3F+3T」で「3F」が途中で解け「/3F<<」となり、「+3T」を跳ぶことが出来ませんでした。これだけで約10点強ほど失っています。
課題であった「3Lz」は「!」が付き、GOEも以前ほど得ることが出来ていません。
 また、最終滑走の樋口新葉が自身の得点を上回ったため、6位と0.36点差で最終組に入ることが出来なかったのも痛いところです。
ただ、全体的にSPをクリーンに滑ったと言えるのはは、Elizaveta Tuktamysheva(露) とStarr Andrews(米) の二人しかおらず、
FPで自身がクリーンに滑れば、後続にプレッシャーを掛け、2位に入ることは十分可能でしょう[5.68点差]。(第一組の最終滑走ですので、皆自分の演技を見ることに)
 Elizaveta Tuktamyshevaは、Medvedevaと13.39点差ですので、FPで「3A」は跳ばず安全策を採る可能性が高いですね。(冒頭の「3A」で失敗すると、その後、大崩れする可能性あり)
今大会で2位[13P]を獲得すれば、最終戦のGPS仏は4週間後ですので、それまで多くのことを修正できます。

今季「女子シングル」競技は、GPSの欠場者が相次いでいます。

 Carolina Kostner  (31) GPS欠場
 Kaetlyn Osmond  (22)  全休   18 五輪 銅、18 WC 金 
 Gabrielle Daleman (20) [1戦欠場]  17 WC 銅
 Elena Radionova  (19) GPS欠場
 Karen Chen    (19) [1戦欠場] 
 Dabin Choi    (17)(18) GPS欠場
 Xiangning Li    (18) Pairs競技転向?


 表彰台に乗る選手のレベルが昨季より劣り、各GPSの2位~4位の選手が、GPS二戦目でポイントを取りこぼすこともあるでしょう。その場合、従来よりGPF進出の当落ラインが下がります。

 必要なことは、最後まで諦めずに演技をすることですね。


(敬称略。随時 追記/修正)

可哀想な宇野昌磨(SP)

2018年10月27日 | 一般
18/10/19~21 18 GPS 加・Laval
概要:http://www.isuresults.com/results/season1819/gpcan2018/index.htm
男子シングルSP:http://www.isuresults.com/results/season1819/gpcan2018/SEG001.HTM
プロトコル:http://www.isuresults.com/results/season1819/gpcan2018/gpcan2018_Men_SP_Scores.pdf#page=1&zoom=auto,-28,461

 宇野昌磨の名前がコールされてから、18秒後に既に静まり返っている会場内に、日本人女性と思われる人物からの叫び声が響く。
さらに2秒後「頑張って!」と叫び声。(同じ人物か)
4秒後、曲開始。

 あぁぁ、酷すぎる

 応援している選手の集中を乱して、「愚か者」というより「テロリスト」しか言いようがないですね。
「自分だけが昌磨のことを理解している」、「自分がここで応援しないといけない」と、こういう感覚なのでしょうね。

 来週は羽生結弦が出場する「18 GPS FIN」がありますが、同様の事が起こらないよう祈るばかりです。(大丈夫だと思うけども)


Technical Controller       Ms. Hermi OTTEMANN      オランダ 17 Sr.&Jr. GPF 女子シングル TC
Technical Specialist       Mr. Jayson PEACE        データなし 新人?
Assistant Technical Specialist  Ms. Heather Celestine LEHNERT ドイツ 18 Jr.WC 女子シングル TS

                 利害関係選手
J1 Ms. Anna KANTOR   ISR Daniel SAMOHIN
J2 Ms. Rebecca ANDREW AUS Brendan KERRY
J3 Mr. Igor OBRAZTSOV  RUS Alexander SAMARIN
J4 Mr. Glenn FORTIN   CAN Keegan MESSING、Nam NGUYEN、Roman SADOVSKY
J5 Ms. Asa NORDBACK  SWE Alexander MAJOROV
J6 Ms. So Young AN    KOR  Junhwan CHA
J7 Ms. Shizuko UGAKI   JPN  宇野昌磨、友野一希
J8 Ms. Taffy HOLLIDAY  USA Jason BROWN
J9 Mr. Anthony LEROY  FRA  Kevin AYMOZ


宇野昌磨 SP
Performance  7.75  8.00  8.25   8.50  8.75 
        米国  ロシア       ISR  カナダ
                      豪州   日本
                      SWE
                      韓国
                     フランス


  男子SP       PCS順↓ 減点  *2 [百分率]  PB   ±   *Homeで記録
 1.宇野昌磨       43.24 1.00  86.48    46.50  -3.26
 2.Jason Brown     42.96 1.00  85.92    45.10 -2.14
 3.Keegan MESSING   42.24     84.48    42.00 +0.24
 4.Alexander SAMARIN 38.97     77.94    40.53  -1.56
 5.Junhwan CHA    38.43     76.86    39.64* -1.21
 6.Nam NGUYEN    38.29     76.58     38.54 -0.25
 7.友野一希       37.96     75.92    36.54 +1.42


 男子は宇野昌磨 (20) が失敗したのでSP結果は、横一線になりました。ただ、FPのアドバンテージは宇野選手が持っているので、ミスがあったとしても宇野勝利は固いでしょう。
Cricket Clubメンバーの Jason Brown (23) はやってしまいましたね。昨季から四回転Jumpに固執するあまり、「3A」の精度が下がったのが、平昌五輪出場を逃した主な要因です。
今季は「4T」ではなく「4S」を試行していますが、「4T」よりも抜けやすいJumpなので、大丈夫でしょうか。
 友野一希選手 (20) は、Jumpのミスは後半の「3A」のマイナスGOEのみですが、SpinでのLvの取りこぼしや加点を得られず、StSqもLv2ともったいない事をしました。
この競合選手のレベルでどれだけの順位を得られるか、1つのテストになりますね。3位まで7.23ですので、上位陣に後からミスが出れば、再浮上も可能でしょう。

(敬称略。随時 追記/修正)