歌よみもどきの書

歌詠み「もどき」のあかんたれが吐き出す、短歌になりきれない五七五七七の羅列です。

角川『短歌』2月号 (追記あり)

2016-01-30 | 学習ノオト

「結社」特集の12月号ぶりで、角川「短歌」2月号を買いました。



きっかけは阿波野巧也さんのツイートです。




私儀、
「裾野」に住んで十余年!?(爆)
裾野に住む自覚がある者として目を通しておこうかな、と。
(ま、裾野の居心地がいいのもあるのですがね。^^;)

気になってググったら、特集が「推敲」で。
これは、神様が「ちょっと勉強せい!」て言うたはるに違いない!と。(大げさ)

で、以下は、とりあえず(全部読めてません。木曜日に買ってやっと開いたレベル^^;)の感想を。


歌壇時評:
<近代>へのアクセス/永井祐の「人間」 (阿波野巧也)
・高瀬一誌のくだりが私には難し過ぎたけど、他は述べられていることに頷けました。
・確かに「人間」という言葉の共有は難しそうやけど、裾野住人としてはそれを自分なりに意識するだけでも1歩前進かと。
・私自身は裾野住人ではあるけど、「今のライト層」になるのかよく分からず。
・結社や歌会という「場」に遠い(物理的なでけでなく心理的にも)なら、「本」「書店」で頑張らんあかんあと思います。


特別企画:
現代短歌は今ー全国歌人の声『短歌年鑑』アンケートより
・上の阿波野さんの時評の絡みもあって、興味深く読めました。
できれば、全員の回答を読んで見たいです。

*追記*
自分の為の備忘録として、気になる箇所のみ抜き書きして留めます。
( )内は回答者名(敬称略)

・外からの目。理解されること、詩情があること。(青木春枝)
・慣用語や俗語、概念語や主情語が多く必然的に報告や説明の歌で終わる。(安部尚子)
・時代の把握と理念や感情との折り合い。(五十嵐順子)
・短歌は本来、何らかの刺激を受けた対象やその変化、事象に遭遇した時、偶発的に生じる心の揺れを言葉に変えて成立する。(伊勢方信)
・「命がけの嘘」(植松法子)
・「短歌擬(もどき)」(江田浩司)
・受け取る側の存在も大切にする。(遠藤由季)
・日常言語の手ざわりをそのまま定型に導入し新たな叙情を作り上げる。(大辻隆弘)
・写実のみにとどまらず体性感覚で表出。(岡田恭子)
・<ただごと歌>(奥村晃作)
・喋り語短歌(小嵐九八郎)
・百パーセント解ってしまう歌よりある部分に解らない空間があり、そこに少しだけ美しさが閉じ込められているような歌。(阪森郁代)
・「文学は実学である」(柴田典昭)
・文語:韻律の美しさ。日本的感性の源流につながり得る。(高山鉄男)
・歌本来のもつ調べ(韻律)を生かすことを見直すべき(中西洋子)
・「国文法」と「日本語文法」(松村正直)
・瞬発力のある歌と五感で読み解かせるような匂いや手触りのある歌(松本典子)







推敲特集:
歌が見違える!
とっておきの見直し方
・言うは易しするは難し、ではあるけれど、このテの特集は勉強になります。
・私も「数日寝かせる」派で以前は断然紙派でしたが、運転中や料理中にひらめいた「欠片」をsiriたんにメモってもらって、その後スマホorPCという紙以外でも作れるようになりました。
紙以外は過程を残さないのですが、過程を残すのも面白いし大事なのかと考え直してます。
・何人かの方が、推敲の過程を上げられてて、興味深く読みました。
(さすがにネタバレはやめときます。)


31文字の扉
第二回ー詩歌句の未来を語る
・わ!こんな連載始まってたんやw
いつも巻頭カラーから読まへんのやけど(目的の特集から読む派です)、岡井さんやったこともあってひきずり込まれてしまいました。
・「雪」の題詠いいです!!
1首目のお歌、すごく好きになりました。
私も「理由なんてなくつてもいい」で作りたくなりました。

最後に、岡井さんのお歌引かせていただきます。




「雪」

理由(わけ)なんてなくつてもいい 冬草を淡くいろどつて雪よ降り来(こ)

雪のもつ雨と異(こと)なる性格をわたしはふかく愛してはゐる

わたくしの意思を嗤(わら)つて雪はいま強い香(かを)りを踊りつつある

     岡井 隆



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