歌よみもどきの書

歌詠み「もどき」のあかんたれが吐き出す、短歌になりきれない五七五七七の羅列です。

日々の暮らしの中で

2011-09-28 | 学習ノオト

私の憧れの職業は専業主婦です。
いや…そろそろ諦めて「でした」と書くべきでしょうか。
決して、家事が得意な訳ではありませんが。
本当はもう少し丁寧に取り組みたい分野であります。(ありました?、汗)

そして、私の憧れの歌人、河野裕子さんは、妻として、母として、娘として。
ご家族に愛情にあふれた接し方をされて、それをごく自然に短歌として詠まれてました。
歌人という職をお持ちでしたので、専業主婦ではなかったのですが、河野さんの歌には家庭を家族を大切に思う主婦の歌が多く、あまりにも素直でおおらかなので、出来の悪い主婦である私が読んでも僻まず、逆に励まされたり感動する連続でした。

何首か引かせていただきます。


君を打ち子を打ち灼けるごとき掌よざんざんばらんと髪とき眠る
  (「桜森」)

いい嫁でいい子でいい母いい妻であらうとし過ぎたわたしが壊れる
  (「母系」)

この二首は、河野さんでもそうなんだ、と共感できたというか、安心できた代表選手です。
気負っても長続きしないよ、そんな風なメッセージにもとれました。



さびしいよ息子が大人になることもこんな青空の日にきつと出て行く
  (「体力」)

この歌の本当の凄さは、去年息子を寮に入れた時に初めて分かった気がします。
私は「さびしいよ」なんて詠めませんでしたから。
参ったなぁ、って。
母親の潔さみたいなものを感じました。
私の息子は、まだ学寮住まいで親の保護下にいる(ことになっている)のですが、本当に独立した時は、少しはストレートに詠んでみたいです。


そんな河野さんの娘である永田紅(こう)さんの歌集「日輪」を初めて読みました。
最後に短歌を詠み始めた頃(中学生~高校生)の作品が「初期歌篇」としてありまして。

枕元の明日着る服によったしわおばけの顔のように見えた日

という歌をみつけた時。
お母様である河野裕子さんの歌を思い出したんです。

しっかりと飯を食はせて陽にあてしふとんにくるみて寝かす仕合せ
   (「紅」)

こういう河野さんの育て方が、紅さんにしっかりと伝わっているというか、紅さんの歌の中に生きているな…って違う感激がありました。

短歌云々は、さておいても。
日々の暮らしを丁寧に繰り返すことって、とても大事なことだと、最近よく思います。








とりあえず、一首。

2011-09-28 | 備忘録

松山市立子規記念博物館で、毎年はがき歌コンテストが行われてます。

第17回になる今年は【一般部門】に加えて「東日本大震災を越えて~希望~」という【特別部門】も設けられました。
この特別部門に挑戦しようと思いつつ、詠めそうで詠めないこの頃。(涙)
私、自慢じゃないですが、すけべ心がある時は、全く詠めなくなります。(汗)

で、とりあえず、自分を楽にするために一般部門で一首詠み先に送ります。(笑)
選にもれたら、こちらで公開しますね。(爆)




今年は、正岡子規没後110年だそうです。





2012年3月追記
選にもれたので、応募した歌を引いておきます。^^;

留学中の友人へ:

君からの便りによくあるビックリマークふたつの時は本当に元気