「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

お灸の効果って??

2005年08月19日 | 東洋医学、東洋思想

 

血液には体内の組織・器官にエネルギーを運び、そこから老廃物を運び去るという大切な働きがありますが、お灸を据えると身体は温まるため、血行が盛んになり、エネルギーと老廃物の循環がスムースになります。

 

身体を温める治療は入浴などと同じく、慢性ストレスや疲労を軽くし、結果として 自律神経を調整し免疫力を高める効果 が期待できます。

 

ということで……お灸は 冷えを伴う症状にとくに効果 があります。

 

冷えといえば……セットで考えるのがむくみ。

 

お灸をすえることにより体内の水分調整ができます。    

 

水分調節といえば……

 

先ずは

「むくみ」

……体内に余分な水分がたまるためにむくんじゃいますが、お灸はとっても良いですね。

 

そんでもって

「関節痛」

……関節に水分がたまリ痛みが生じると考えますが、これにもとっても効果があります。

 

「筋肉痛」

……これは筋肉に乳酸や発痛物質が滞っちゃうためおこりますが、筋肉内の水分調整がされれば痛みが緩和されるのもうなずけます。

 

その他

慢性腰痛や胃弱、食欲不振など、慢性疾患にも効果があります。

また、頭痛や神経痛など、痛みを鎮める効果も強いですね。

 

ところで……

 

私が鍼灸学校に通っていたときの教科書を読み返してみると…

 

灸術の定義として

 

「灸術とは、一定の方式に従い、艾(もぐさ)を燃焼させ、またはこれに代わる質を用いて、身体表面の一定部位に温熱的刺激を与え、それによって起る効果的な生体反応を利用し、生活機能の変調を矯正し、保健および疾病の予防または治療に広く応用する施術である。」 

とあります。

 

灸施術の治療的作用は

  1. 調整作用(鎮静作用と興奮作用)
  2. 誘導作用(患部への直接施灸し調整する方法と、遠隔部位(いわゆるツボですね)に施灸することでその部の血管に影響を及ぼし、充血をおこし患部の血量を調整するものとがある)
  3. 反射作用(生体の有する反射機転を介して、組織、器官の機能を亢進あるいは抑制する作用)
  4. その他の作用

    消炎作用……白血球数の増加、リンパ系賦活

    防衛作用……生体の防衛能力を高める

    転調作用……自律神経失調症やアレルギー体質を改善

に分けられるが、特に灸の血液像(赤血球、血色素量など)、血液凝固時間の短縮、あるいは循環系に対する作用がみとめられ、造血作用、止血作用、強心効果などがある。」とあります。

医道の日本社:鍼灸理論より

 

なんだか字が多くてよく分からなくなったかもしれませんね……

 

灸による白血球の変化についての研究は数多くなされています。

 

お灸によって白血球数が増加することで免疫力が高まることは証明されてます。

 

局所を「面」ではなく「点」で温っためると効果が高いと早くから知っていた先人に脱帽です。


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