「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

逆子に鍼灸ができること

2007年05月07日 | 安産・逆子


逆子・安産全般に鍼とお灸はとっても効果があります。

米国医師会雑誌(JAMA)にも逆子治療の有効性が掲載されています。

   Moxibustion for Correction of Breech Presentation (JAMA. 1998;280:1580-1584.)

 

こんな記事もあります⇒ 逆子を鍼灸で治療

 

子宮筋腫や子宮の形(奇形)、胎盤の位置、児頭と骨盤の不均衡、巨大児などの場合、結果が出ない場合もあるので過信は禁物ですが、やってみて非常に効果があると感じることが多いですね。

ただ、鍼灸治療を薦める産科医は本当に少ないのが現状です。

 

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明の時代の「鍼灸聚英」や江戸時代の書物「和漢三才図会」にも逆子治療について鍼灸のことがでてきます。

 

和漢三才図会(1712年)寺島良安著

巻第十一・経絡の部「至陰」

国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/898160  コマ番号 290/718

 

とくに「至陰」は逆子に有効です。 

上に書いた和漢三才図会には「婦人横産、諸の符薬効あらざるを治す。右の小指尖に三壮灸してたちどころに平産す」とあります。

産婦人科シリーズ「産婦人科医のための東洋医学」鈴木雅洲著(南江堂)のなかで、間中喜雄先生は胎児の位置異常について「至陰に毎日1回艾条で15-20分温熱刺激を与える。報告によれば80%以上の成功率がある。経産婦の方がよく、7ヶ月目から始めたものが最もよい。」と述べています。

 

 

鍼灸がどのようにいいのでしょうか? 

⇒鍼灸治療は子宮口を快適にできるのではないか??

逆子には至陰と三陰交というツボが特に有名で、ネットでも本にもよく書かれています。

効果があれば、その場で下腹部が温もり、胎児が動き出します。そうでなくても何度かやればお母さんが気持ちよさを感じてくれます。

  

⇒鍼灸治療で子宮周りの緊張を取れるのではないか??

子宮周りの緊張が鍼灸でとれるのではないでしょうか?過剰な緊張が緩和されると、胎児が動く空間が確保されますし、出産の時は、お母さんがいきみやすかったり、胎児が回転しやすかったりするので、安産の確率が高くなります。ですから鍼灸治療は俗に「安産灸」とも言われています。また、お薬などに比べ副作用が無く安全でなのも嬉しいことですね。

 

⇒鍼灸治療で大きく息ができるようになります。

治療を続けるとお母さんの呼吸が深くなります。そうすると胎児は頭の近くを圧迫されて不快になるので、胎位を変えようとします。これはお母さんが心がければ今すぐにでもできますので、ゆっくりと大きく呼吸をしてみてくださいね。

 

⇒鍼灸治療は絡まった部分を緩める作用があるのではないか??

臍の緒が肩や首に巻きついている場合、鍼灸治療は絡まった部分を緩める作用があるので適応だと思います。

手技で動かす場合、危ないこともあるようなので、鍼灸治療もいいかもしれませんよ。

 

せっかくの機会だから、お灸を受けてみるのもいいと思うんだけど……!!


逆子のホームページ
https://oosita.jp/breechbaby/



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