Glasnost

大学生がぼやきます。

勝負の夏!

2007年08月06日 18時53分34秒 | 受験関連
気が変わらないうちに投稿しちゃいましょう。

久しぶりの受験関連記事。1本目はまさに今の時期にピッタリな記事です(多少遅れてますが、そこは勘弁)。


さて、受験生のみなさん。夏ですね。
予備校の宣伝文句では、決まったように「夏が勝負!」と言われますよね。
ただ、正確に言うとこれは間違いで、本当の勝負は冬です。入試があるんですから。
でも、夏がとても重要であることは確かです。

第1に、多くの受験生(現役、浪人の区別なく)は、7月中旬~8月までは「夏休み」でしょう。つまり、いつも受けている授業がありません。授業があっても、予備校の夏期講習とか、学校での講習・補習が主でしょう。
ということは、自学の時間を多く取れるチャンスです。この機会にいつもより多くのことをすることも出来ますし、新しい分野に手を出せる余裕も出てくるかもしれません。


そして第2に、時期的に基礎事項習得に多くの時間を割けるのは夏までなのです。
受験において基礎学力が必要なのは言うまでもありませんし、その重要性はここでは詳しく述べませんが、基礎事項の習得無くして「応用問題を解く」とか、「志望校の対策をする」といったことは出来ません。
しかし、基礎事項はやったからといってすぐに身に付くものでもなく、覚えてからもそれを維持するのに労力がかかります。さらに、応用問題を解いたり、志望校の対策のための勉強にも段々と時間を割かなければならず、いつまでも基礎事項ばかりやっているというわけにもいきません。

そこで、1つの目安となるのが夏です。夏までに基礎事項を大体習得し、秋からは志望校対策に多くの時間を割くことで、なんとか冬の入試に間に合うぐらいだからです。


以上のことから、夏(まで)に基礎事項を習得するのが大事なんですね。



ただ、基礎事項ばかりやっていればいいわけでもありません。秋からは模試が多くなり、各大学の入試に準じた模試も開催されます。
それなのに、秋から志望校対策を始めたのでは、とても間に合いません(本当に基礎事項が足りてない人は仕方ないですが)。

つまり、夏には、基礎学力をきっちりすると共に、志望校対策を始めることが必要なのです(既に1学期から始めている人も、その対策が正しいのかをしっかり見直しましょう)。
志望校対策については別に投稿をしますが、とにかく夏から始めることが大切です。具体的には、まずどのような問題が出るのかを知り、同じ問題形式(なるべく志望校の過去問以外の問題)を解いてみることです。1番手っ取り早いのは、予備校の大学別対策講座を受けることでしょう。
もちろん最初は全然解けないこともあると思いますが、形式に慣れていくにつれ、徐々に得点が上がっていくでしょう。



基礎事項習得と志望校別対策にかける時間の比率としては、7:3~8:2ぐらいを目安にするといいと思います。夏の段階は基礎事項習得に重点を置く方がいいでしょう。


そしてもう1点。基礎事項を「習得する」といっても、もちろん「完璧」にすることは出来ません。2000語載っている単語帳を何度繰り返しても、全て完璧にすることは出来ないものです。なので、基礎事項の学習は秋以降も続けてください。
ただ、秋以降は「習得」というよりは「確認」になります。覚えたことを維持し、抜けていた部分はきちんと補強をするという形になるのが理想的です。そして、そのためには夏までにしっかり「習得」しておくことが必要なのです。



基礎事項を覚える作業はマンネリ化することが多く、夏の暑さで嫌になることもあるかもしれませんが、ここを上手く乗り切れば秋以降は実力Upのチャンスです。頑張りましょう。