朝っぱらから Unasemaje ?

泣いて笑って時々怒った2年と3月のアフリカ暮らし。
「朝っぱらから Habari yako?」改題

ミスターD!! ブレーキだ!(1)

2006年11月25日 | アフリカンタイム
K建設と言えば世界に冠たる日本のスーパーゼネコンだ。

ダルエス空港から市内に入る道路は、片道2車線で中央分離帯まで付いている
とても豪華な国道だが、それもその筈、そのスーパーゼネコンが造ったのだ。
こんなとき、自分は一切関ってもいないのに
日本人というだけで尊敬の念を示されることは、業務管理上とても有益な事であり
場違いなほど立派な道路を造ったK建設に深く感謝するのである。


ところで、その日も何時もと何一つ変わらない晴天だった。
僕は職場の最高のメンバーとともに、郊外での調査を行った帰路であり
110(ワンテン)が走っているのは、K建設の造った国道である。
メンバーはモンギ、カペレ、マキューサそして自分。
あっ、忘れるところだったが、ドライバーももちろん最高のメンバーの一人である。

モンギは自分の上司であり、旧ソ連邦のモスクワ大学に国費で留学した秀才だ。
僕の語学発達に合わせて、いつも適切な語彙、スピード、センテンスを選択してくれる。

カペレとマキューサはどこの学校を出たかは知らないが、とにかく早口で
1年以上共に仕事をしているけれど、彼らの会話は1/3も聞き取れない。
しかもスラング・隠語が多く、特にカペレは不良日本人の先生であるけれど
カペレとの会話で覚えた言葉は、時に相当まずい言葉らしく
モンギに「カイトウ、その言葉は使ってはいけない」と窘められたりしている。

ドライバーの名前は・・・・実は知らない。
いや、知らないというのは正しくない。
彼の名前も多くのタンザニア人の友人同様、2~3度教えてもらったのに
その都度忘れてしまい、最後には聞くことも出来なくなってしまったのである。
だから、彼のことはミスターDと呼んでいる。
でも、彼はとても優しい性格で、この呼び方でもニコニコと対応してくれる。
優しい性格は話し方にも現れていて、僕と話すときは会話のあちこちに
「判るか?カイトウ」がちりばめられている。



※注:110
自動車マニア、特に4WDファンなら説明も不要なイギリス・ランドローバー社の名作
であり、ワンテンの愛称で呼ばれていた。
カイトウが使っていた110は1962年製で、この過酷な気象、整備・使用状況でも
ヘコタレない丈夫一式、カイトウと同い年というツワモノである。



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