私は貝になりたい。
ハマグリとか高級じゃなくてもイイ。
ムール貝なんて洒落てなくてもイイ。
シジミクラスで十分だから。
私は貝になりたい。
もし貝になるのが無理だったら
ドラえもんのスモールライトで小っちゃくなって。
シジミの中に入ってイジケタイ。
でもそんな事は絶対無理なんだよね。
そう思うと、のび太君の環境は整い過ぎている。
ちょっとしたオチコボレ、泣き虫、弱虫程度なんて幸せ過ぎる。
もっと劣悪な環境でも、彼は十分生きていけると思う。
ドラえもんさえ居れば。
あ、のび太君、ごめんなさい。
言い過ぎました。
君にあたるのは筋違いだったよ。
でもね、のび太君。
ただそうやってドラえもんを一人で独占しているより。
社会貢献を考えてみませんか?
ドラえもんレンタル事業。
どうです。
きっと、全世界から予約が殺到して、予約してからレンタルまで
何年待ちという状態が果てしなく続くことでしょう。
人々は我が子の出生届けと共に、ドラえもんレンタル申請書も提出。
のび家は一生遊んで暮らせるよ。
もう一度謝るよ。
ごめんね、のび太君。
だから、ドラえもん私に貸して。