たらいまわし 盥回し
・政権の~ rotation of political power.
(goo辞書より、今日の必須単語です)
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せっかくレジデンシーに入れても、J1ビザの取得が遅れて、研修に出遅れた人を複数知っています
万全を期して、事前に準備できるものはしておこうと早めに動き始めました
ところでClinical J1ビザの取得に必要な書類にMinistry of Health Letterがあります
この書類は政府証明書のことで、
「この医者は将来日本に帰国して医学の向上に寄与します」
という証明で、厚生労働省が書いてくれるそうです
早めに問い合わせて申請用紙を送ってもらおうと連絡をしたのはかれこれ3週間ほど前です
まず厚生労働省に連絡をしたところ
「あなたの身分は国立大学にあるから文科省が管轄です」
文科省に連絡したところ
「大学で申請用紙をとりよせる手続きをしてもらいなさい」
大学の担当部署からは
「あなたは客員研究員です。1年ごとの契約の身分なのでうちでは書類の手続きを引き受けられません。所属の教授に書いてもらいなさい。それでOKか文科省に聞いてください。」
いずれにせよ、文科省から申請用紙を取り寄せる手続きをやってもらえないようです。
手続きをどうしたらよいものか、文科省に再度連絡すると、前回とは違う担当者で
「文科省ではそのような手続きはしていません。いずれにせよ、うちにはそんな申請用紙はありませんので、米国の在日大使館に聞いてください。」
返事待ちによるタイムラグを含めて、ここまでたどりつくのに3週間
次はアメリカ大使館
サイトにアクセスして確認すると、一つの要件を問い合わせるのに18.35USドルかかるとのこと
仕方ないのでその2000円ちょっとを払って、オペレーターと話しました
長々と事情を説明しては人が交代し、また同じ話をすること3度
「調べて後日返事をします」
・・・
「事前に動き始めて良かったぁ~
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と、でも思わないとやってられません
長い道のりになりそうです
頑張れ、自分!
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日本がいかに素晴らしいかというのを実感するのは、こうしたサービス業や役所とやり取りをした時ですね。厚労省は何度電話しても、怒りを覚えることが多いですが、最近では地方自治体ではサービスが向上しているのを感じます。
たとえば、電化製品量販店。 品物がどこにあるのか、どの店員に聞いても瞬時に答えが返ってくるし、売り場の店員に聞けば、自分のほしいスペックのPCが瞬時に分かる。 ものすごい知識量ですが、教育のなせる技なんでしょう。
たとえばホテルのコンシェルジェ。それなりのホテルであれば、近くのおいしいお店だけではなく、天候や気候によってどのお店がいいか、カップルかグループかなどで瞬時に判断して、最適と思われる選択を示してくれる。
さて、英国ではどうか。
City Councilでものを尋ねても、まず最低3人には同じ質問をしないとならない。あっちこっち歩きまわって、情報を得るのは顧客・訪問者であり、サービスを提供する側ではない。
もちろん、気を利かせて必要な情報をターゲットとなる人たちに知らしめるなんてことは一切ないし、大学であっても、自分で探しだしてニュースレターなどに登録をしない限り、情報は全く入ってこない。
日本のいいところでもあり悪いところでもあるのが、黙っていても大量の情報が手に入ること。
海外で暮らし始めて、情報というものは自分で探して、自分で吟味して、自分で判断して行動に移すものなんだということを、つくづく感じます。
ともあれ、無事にVisa取得できることを祈っております!
そうか!日本で情報が入るのが、親切すぎるんですね。
そういわれてみれば、そうです。
店で商品の説明、売り場の案内をしてもらって当たり前という現状に慣れてしまっている自分。気づきました。
まあ、ビザとる前にマッチしないとダメなんですけどね。