LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

4月葛飾LGBTQ+💛家族の会の報告

2024年05月09日 | Weblog

4月度、2回目の交流会は4月27日(土)に葛飾区にて

今回は、当事者の子を持つ家族の交流会というかたちクローズで開催。                                 参加者は当事者のお子さんを持つ親6名。                                              お子さんの年齢も小学生~成人と様々でした。

今日はご家族の方の会でしたので、セクシャリティに関する色々なテーマ(LGBTの子どもに寄り添うための本、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)・マイクロアグレッション(無自覚な差別的言動)を顕している映画などもご紹介しました。    

 

以下、交流会での話題です。

 

【トランスジェンダーの性の揺らぎについて】

 カミングアウト時に伝えられた性が、数年後に変わった、揺らいだ、と言う例もある。

 性は揺らぐこともあるのだ、ということを知っておいたほうが良い。

 性別違和を感じるタイミングについても、未就学~定年後など、人それぞれ。

 恋愛などの人間関係によって自分のジェンダーアイデンティティが揺れることもある。

 

【Xジェンダーやノンバイナリーについて】

 Xジェンダーやノンバイナリーは、男女どちらにも属さない。

 当事者の中でも、男女どちらに寄っているか、どのような振る舞い・服装を選ぶかなど、感覚がかなり違う。

 トランスジェンダーの中でも理解されにくいこともある。

 だからこそ、その子の感覚を親くらい分かってあげたいと思う。

 

【ホルモン治療やSRS(性別適合手術)について】

 本人の希望でホルモン治療やSRSまでスピーディに進んだ例もあれば、

「体に余計な負担をかけてしまうのではないか心配。」

「本人が希望しているからといって10代で手術まで進んでいいのだろうか。」

「選択した道が間違っているかもしれない。親として、本当に治療を進めて良いのか。

 心から子どもに勧められない。」

 と、親だからこそ心配をする意見も出ました。

まずは、安易に診断を出して治療を進めてしまう病院より、しっかり子どもの話を聞いてくれるお医者さんを探すことも大切。先生によっては18歳までは治療は待ちましょうという人もいる。

 ただ、その子一人ひとり望んでいることで対応は変わってくる。

 トランスジェンダーでも自分の体にそこまで違和感なく過ごせる子もいれば、思春期以降の体の変化で自分の体に対して強烈に違和感を持ち、自殺念慮を持つ子もいる。

 そのような命の危険がある場合は、リスクも理解した上で治療のスピード感についても考えていかなければならない。

 また、なるべく多くの当事者の人と会う、知ることが必要。

 本人の意思が一番だけれども、親こそ情報を取ってよく話し合っていくべきと思う。

 

【学校への伝え方について】

 ニュースでもLGBTQ+について目にすることが増え、世の中の理解が深まっているのかと思うが、学校生活では本人が辛い思いをすることも沢山ある。また、学校でそのような問題に具体的に取り組んでいることは少ない。

 先生たちにどのように我が子の困りごとや学校への要望を伝えれば良いか?

 言い方に気を付けて伝えたいけれど、しっかり理解してほしいところもあるし、

 モンスターペアレントとも思われたくない…。

 

「私の場合は、まず、"子供がこういう風に言っています"と伝えるようにした。

  子どもを主語にして言って、子供がこれで困っているんです。と伝えた。

  「名前のタグがピンクなのが辛い」

  「移動教室の時になんで男女で分かれなくてはいけないんだ」と言っているなど、

  一つ一つ伝えていくようにした。

  先生が、子どもたちのためにLGBTQ+に関する授業をします、と言ってくださったこともあった   けれど、"誰かのために理解する、ではなく、まずは先生たちに一般的な知識を入れて欲しい" と伝   えた。都度、先生との歩幅を合わせて少しずつ伝えるようにした。」

 

【子どものカミングアウトについてどう思ったか】

 親の会に初めて参加された親御さんからは、親からの気持ちについても質問がありました。

 「今回初めてこのような会に参加し、自分が想像していたより子供のカミングアウトについてポジティブに捉えている親御さんばかりで驚いた。皆さんはどういう気持ちで子どものカミングアウトを受け止めたのか?

 すぐに肯定的に受け入れられたのか?」

「その時々で、本人が良ければそれでいいと思って過ごしてきた。」

 「そもそも、小さいころから子どもを男女として考えていない。」

 「未就学児の時に違和を訴えたので、驚いたが、違和感なく受け入れられた。

  ただ、二次成長以降のお子さんからカミングアウトを受けた親は衝撃を受けてしまう人もいるのではないかと私自身は思った。」

 「"君が君なら、男でも女でもその他でも何でもいいんだよ"と声をかけた。」

 

 

最後に、こんなシェアもありました。

電車に乗っているときにこんな広告を見た。

「分からないから、世界は楽しい。

 新しい世界を前にした時、あなたはワクワクしていますか?」

とあった。

私自身は子どもからカミングアウトを受けたのは子どもが成人してからで、子育てもひと段落ついたと思っていた頃だったので衝撃を受けた。

今のようにLGBTQ+についての情報もない頃で、何それ!?と戸惑った。

でも、心のどこかで自分の知らない新しい世界を知ったようなワクワク感もあった。

子どものおかげで、私は新しい世界を知ることができた。

本当に、新しいことを学ぶきっかけをくれた子どもに感謝している。

                        (軽井沢高原協会のメッセージ広告でした)🍀

    


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