LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第85回神戸ミーティングレポート

2016年09月26日 | Weblog
神戸ミーティングの報告(平成28年8月28日)
・場所:神戸市男女共同参画センター あすてっぷ神戸
・参加者;27名
今回はトランスジェンダーそれもFTMの方が多かったように思います。皆さんそれぞれに事情は異なりますが一人ひとりの思いや悩みには共通しているものも多く、特に初めて参加されたFTMの方には他の方のお話が大変参考になったと思います。また、当事者の方だけでなく一緒に参加されている親にとっても、自分の子どもではなかなか話してくれない事でも、他の当事者の方からお話を聞くことで自分の子どもが考えていること、思っていることについて間接的にでも知ることができ、新たに理解できた点もあったと思います。
 また何より同じ子どもをもった親の話、特にある程度の過程を経てきている親の話は、今まさに渦中にあって暗中模索の親にとって、先の見通しが持てたり、時に希望が見えるようなこともあり、勇気づけられることが多くあったと思います。
なお、話のテーマとしてはカミングアウトに関するお話が多かったように思います。具体的、個人的な内容に触れることはできませんが、いろいろな方から様々な意見や考えが示され、いつもながら大変大事なテーマであることを感じました。
これからもトランスジェンダーに限らずいろいろな方の参加をお待ちしています。


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第9回名古屋ミーティングレポート

2016年08月30日 | Weblog

平成28年7月31日㈰ イーブルなごや・第2集会室にて
参加者10名(うち小学生1名)
正会員5名   賛助会員1名   初参加者4名

今回は、トランスジェンダーの当事者の方が2名、トランスジェンダーのFTMのお子さんをもつお母さまが3名という具合に集まりました。
お母さんからのお話の中には、「うちの子どもが性同一性障害と知り、親戚から連れて来てくれるな」と言われた。「田舎なので言ったら村八分にされそう」と言う話が出ました。
手術をし、性別も名前も変えた方にたいして、将来手術を望んでいるお子さんのお母さんからは、本人には訊きづらい質問をする場面が多くみられました。
二次性徴を止める薬についての意見や副作用についての質問など。
また、高校生のFTMのお子さんのお母さんからは、「子どもは一度に手術をすることを望んでいるがそれはどうなんでしょう?」という質問にたいして、手術経験者の方からは、「体がまだ十分に大人になっていない段階で手術をすることは賛成しない。一度に短期間で手術をすることもどうかと思う。体への負担が大きすぎる。今の健康が大事。体力を養うことも大事なこと。心の素直な成長がいちばん大事。」「手術は大人になって自立してから自分ですればよいのでは」と答えになるほどと頷いたり。
また、別のお母さんからは、「手術は日本でした方がよいか?タイのほうがよいか?」
「手術をするとガンになるリスクが高まると聞いたが、それは本当ですか」という質問など具体的な内容の質問があちこちから飛び交いました。

今回はアンケートに記入していただきましたので一部紹介します。
・FTMの母親たちの話を聞いていて「良い時代になった」と思った。
・実際手術した方の話を聞けて良かったです。
・手術しなくても性別が変えることができる日がくることを希望します。
・カミングアウトしなくてもいい社会になってほしい。
・今はこの会があるというだけで救われています。続けてほしい。
・本当に内容の濃いディスカッションですばらしかったです。初対面とは思えず、みなさんが親身になってくださって仲良く話せてよかった。
・事実をもっと広めていってほしい。性別違和のみなさんが「生まれつき」であって、育て方育ち方でそうなるものではないということは、自分でいろいろな当事者にお会いしてわかったことでした。生まれつきとわかれば、たくさんの親たちが不要な悩みを持たなくてすむと思います。

ミーティングをやっていてよかったとアンケートを見て実感しています。  
                                   ゆうこ

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トランスジェンダーのメンタル・ヘルス・ケアにおけるベスト・プラクティス:WPATHグローバル教育イニシアティブ研修コースのご案内

2016年07月12日 | Weblog

トランスジェンダーのメンタル・ヘルス・ケアにおけるベスト・プラクティス:
 WPATHグローバル教育イニシアティブ研修コース


日時:2016年7月23日(土)午前8:30 ~午後 3:30
場所:パシフィコ横浜(横浜国際平和会議場)ANEX F202
料金:専門家 10,000円($100) NGO関係者・教員・学生など5,000円($50)


WPATH(World Professional Association for TransgenderHealth)は、トランスジェンダーの健康に関する世界最大の専門家組織です。6月にアムステルダムで開催された第24回国際会議(隔年)には、各国から約1,000名が参集しました。WPATHのSOC(現在は第7版)はケアに関する国際基準として、日本語を含めた多言語に翻訳されており、日本精神神経学会が策定する「性同一性障害の診断と治療のガイドライン」の重要参考資料にもなっています。
この度、横浜で国際心理学会(ICP)が開催されるのにあわせてWPATHの元会長と現会長を含む「グローバル教育イニシアティブ」(GEI)のメンバー3名が来日し、本来は3日間の研修コースのダイジェスト版(メンタル・ヘルス編)を実施します。またこの機会に、GID(性同一性障害)学会理事数名を含む有志で「JPATH(ジェイパス)準備委員会」を立ち上げ、研修をバックアップすることになりました。(WPATHのWがワールドの頭文字であることから、欧州にはEPATH、カナダにはCPATHなどが存在しています。)日本には日本の事情があるとはいえ、GID医療を主軸に発展してきたケアの現状は、国際的動向からみると「ガラパゴス化」している感も否めません。今回、メンタルヘルスケアの最前線に触れていただくと同時に、国内学会と国際学会の違いについても体感していただけるのではないかと考えております。


JPATH(ジェイパス)準備委員会(50音順)  *はGID学会理事
織田裕行(関西医科大学)*、康純(大阪医科大学)*、佐々木掌子(立教女学院短期大学)*、鶴田幸恵(千葉大学)*、土肥いつき(教員・トランスジェンダー生徒交流会)、東優子(GEI/大阪府立大学)*、茂木歩(介護支援員・トランスジェンダー生徒交流会)、吉野真紀(日本福祉大学)


プログラム ※逐次通訳(日本語)あり、昼食つき
09:00-09:30
トランスの健康とWPATHのケア基準(Lin Fraser & Gail Knudson)
09:30-10:00
アファーマティブなケアと日本社会の動向(Jun Koh & Yuko Higashi)
10:00-11:00
性別違和とジェンダー非同調性と思春期前の子どもたち: ジェンダーの発達と臨床上の注意点を理解するために(Scott Leibowitz)
11:00-12:00
思春期における性別違和:心理的介入と医療/外科的介入について (Scott Leibowitz)
12:00-12:30 昼食・休憩
12:30-14:00
成人期における性別移行:メンタルヘルス、プライマリーケア、ホルモン療法、外科的選択肢の概要(Gail Knudson)
14:00-15:30
生涯にわたる心理療法(成人期):心理療法における一歩踏み込んだ話題としての、自閉症、トラウマ、家族のダイナミクスについて(Lin Fraser)


事前申し込み方法1:
以下の必要事項をhigashi@sw.osakafu-u.ac.jpまでお送りください。WPATH公式サイト上の入力を代行します。メール送信の際は、必ず、件名に「GEI申し込み」とお書き下さい(ない場合は、受信確認できないことがあります)。数日たってもWPATHから申込受付完了のメールが届かない場合は、再度お問い合わせください。
①氏名(ふりがな)
②メールアドレス(WPATHから登録完了のお知らせが届きます)
③参加種別 (専門家=10,000円あるいはNGO関係者・教員・学生など=5,000円のどちらかを明記してください。お支払いは当日受付で現金払いとなります。)
④所属機関名
⑤肩書
⑥所属機関の住所
⑦所属機関の電話番号


事前申し込み方法2(英語入力・要クレジットカード情報):
hVps://www.cvent.com/events/bestprac]ces-in-transgender-mental-healthcare-a-wpath-global-educa]on-ini]a]vetraining-course/registra]on-1c4cd568a2154c06bdbfa5f1adc5687f.aspx


 


詳細についてはココをクリックしてください



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第8回名古屋ミーティングレポー

2016年06月19日 | Weblog

平成28年6月5日㈰にミーティングを行いました。 

参加者10名のうち、過半数の参加者がトランスジェンダーの当事者もしくは母親という構成でした。

 

「つなぐ会ミーティングに通うようになってちょうど一年です」と、感慨深げに言われたかたは、トランスのお子さんを持つお母さん。高校に通うお子さんは相変わらずがんばっている、落ち着いた学校生活を送っているとのお話でした。定期的に病院へも行っているとのこと。お母さんご自身も笑顔で話されていました。

 

初参加のあるお母さんは、ある日、唐突に娘から、「自分は性同一性障害で、手術をしたい」と言われ、受け入れられず、悩んだ末に「つなぐ会」にたどり着いたというかたでした。

将来を悲観して、一時は死ぬことを真剣に考えたといいます。

今は家族関係は前より良くなったものの、複雑な思いがまだあるそうです。

お子さんはホルモン治療を始め、変化していく姿を見るのがまた辛く感じる、親戚や近所付き合いの事など思うと不安や心配が募る、とのお話でした。

 

今現在悩んでいるお母さんが、当事者である方のお話を聞く機会になるのはミーティングのいい所だと思います。この日もFTM、MTFの当事者の方や、先輩の母親から自分の経験談や意見やアドバイスなどが出ました。

 

また初参加のYさんは、仕事上、セクシュアルマイノリティの方への対応をどうしたらよいかわからないことが多いので参加したというかたでした。

知らないことばかりだったので来てよかったです、という感想をいただきました。

 

ミーティングを重ねる中で、何回も顔を合わせるうちに暗かった表情に笑顔が見えるようになったかたもいます。そういう変化に気がつくと嬉しい気持ちになります。

逆にこちらも励まされたりも。

地道にこれからも回を重ねたいと思います。

                                  ユウコ


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東京ミーティング(6月5日)の報告

2016年06月08日 | Weblog

6月5日に東京ミーティングを開催しました。

今回は、福島みずほさん(社民党副党首参議院議員)、
日高康晴さん(宝塚大学看護学部教授)、
石川大我さん(豊島区議会議員)をゲストとしてお招きしました。

日高さんから、LGBTに関する最新トピックスをお話していただきました。
その中で、特に印象に残ったのは、「LGBT当事者は家族からも孤立してしまうことが多い」、
「メディアのLGBTについての取り扱い方が変わってきているが、同じ局でも番組によっては、真摯にLGBTのことを取り扱っている番組と、相変わらず面白可笑しく取り扱っている番組が共存している」、
「カミングアウトについては、地域の違いと世代の違いがあり、カミングアウトすることのメリット・デメリットをしっかり考える必要があり、強制することはいけないし、カミングアウトするしないはあくまでも個人の問題であるということを認識する必要がある」というお話でした。

続いて、福島さんと石川さんから、LGBTを取り巻く政治状況についてお話していただきました。
その中で特に印象に残っているのは、5月27日に野党4党が「性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する法律案」を衆議院に提出したこと、
自民党が4月27日に「性的指向・性自認の多様なあり方を受容する社会を目指すためのわが党の基本的な考え方」等を決定し、公表したというお話でした。
両案にはかなりの相違性が見られますが、案の内容、審議の行く末に注目していきたいところです。

ヒロシ


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東京レインボープライド2016と「カラフルランチ交流会」の報告

2016年05月14日 | Weblog

4月29日から始まった「東京レインボープライド2016」は、天候にも恵まれ、5月7日(土)、8日(日)のフェスタ&パレードの開催をもって、無事終了しました。 主催者の発表によると、パレードのフロート数は18、イベント広場でのブース出展は約120と、いずれも過去最高となったとのことです。 また、動員も過去最高で、7日のフェスタが23,000人。 8日のパレードの日は、パレード4,500人、沿道&会場43,000人で、47,500人。 フェスタ&パレード2日間合計で、70,500人を記録したとのことです。

5月5日には、NPOハートをつなごう学校、認定NPO法人SHIP、つなぐ会共催で「ハートをつなぐ:カラフルランチ交流会」が開催され、SHIP代表 星野慎二氏、ハートをつなごう学校代表 杉山文野氏、つなぐ会の東京理事が出演し、 「LGBTと家族」、「LGBTが働くとは」、「セクシュアリティに限らず皆にとって暮らしやすい場所づくりとは」というテーマで実りのあるトークが展開されました。出席者30名でした。

5月8日は、PFLAGの方3名とつなぐ会の会員が一緒にパレードに参加し、渋谷を歩きました。

フェスタ&パレードに参加した会員の方から感想をいただきましたのでご紹介します。

様々な人との再会は、世界をつなぎ、見識や知見を拡げ、理解を深める為の行動になっただろうか。

今年のTRP東京レインボープレイドは、政界を巻き込み、存在としての当り前を獲得しうる理解を得て、自由と平等の人権を誇示することに成功しただろうか。

わたし個人としてはまだ2回目の参加であるが、1年を通じての勉強会や講演会を通じて人との出会いを大切にし、1年に1度の10日間に及ぶレインボーウィークで、友人たちに再会できるTRPは、とても大事にし、楽しみにしている大切なお祭りだ。

つなぐ会の勉強会だけでなく、政治家や行政の担当官と話をし、性的マイノリティーと周りの家族や友人、または世間の人のために尽力し、命を救う活動に寄与できるのは何よりの喜びで、TRPはまた次の1年間を作るための大切な場所である。

私自身、つなぐ会は命の恩人だと思っている。 私の存在理由を明確にしてくれ、また、多くの参加者、とりわけいろいろな事情を抱えても前を向いて歩んでいるお母さん達から勇気を与えてもらった。大いに感謝している。

今年は2つに割れる悪い予想がするTRPだった。 理解増進法や差別解消法の対立が心配だったが、お祭りが始まるとその様な心配は戯言だったかのように、何も事件が起こらなくて本当によかった。

今年も節目であるTRPが終わったが、当り前の存在としての人権を守るための闘いは、既に継続され、終わりが見えない。いや、終わりを見るための活動を続けるのだ。 (茶)


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第7回 名古屋ミーティングレポート

2016年05月11日 | Weblog

平成28年4月17日㈰  イーブル名古屋にて

参加者8名のうち、初参加者は3名。

Tさん(初参加)。FTM。社会人。FTMの診断を受け、先月からホルモン治療スタート。カミングアウト後、母親と会話できない。現在は家を出てひとりで暮らしている。

初参加のお母さん。お子さんが高校2年生でFTM。子どもが15歳の時にカムアウトを受けた。将来、手術と性別変更を希望している。
2年前に岡山大学病院を受診した。今は、生理を止める薬を使っている。学校はズボンでOKになった。

大学院生のUさん(初参加)。女性。アライ。セクシュアルマイノリティの友人がいる。ナイジェリアを中心とした文化人類学を研究。日本でセクシュアルマイノリティの人が家庭を作っていくことや、どうやって作っていくのかを知りたい。

MTFの子どもを持つ母親。7年前に子どもがMTFであることを知る。子どもは7年の間に手術をし、性別と名前も変更した。仕事もしている。
7年前にはトランスジェンダーは不審者扱いされていたが、最近は広く周知されてきたと思う。とはいえ、知人にLGBTがいるのはOKだが、近親者にはノーが多いと思っている。

そのほかMTF、バイセクシュアルの当事者、ビアンとゲイの子を持つ母親が一人ずつ。

高校生活の中で、FTMゆえに推察される子どもが直面する課題にたいして、FTMのTさんが先輩として自分の経験を交え、お母さんにアドバイスする場面もあった。
FTMの子を支援する側の母親と、カムアウト後母親との関係が悪化したTさん。
参加者それぞれ立場の違う者どうしが安心して話せる場として、つなぐ会のミーティングは意味があることを実感した。当事者だからこそ言える話や、きける話がある。
お母さんは最初、心配顔をされていたが、時間がたつうち、表情が明るくなった。
ほかの参加者も徐々に打ち解けて、笑顔が見られるようになったのはミーティング効果でしょうか。目に見えるところは変わらないけれど、先ずは心を軽くすることができれば、きっと道は開けて行くと信じます。     
(S)  

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東京ミーティング(4月3日)の報告

2016年04月30日 | Weblog
2016年4月3日に東京ミーティングを開催しました。
参加した方から、その時の感想を書いていただきましたので、ご紹介します。



4月3日のつなぐ会のミーティングに参加しました。

春爛漫、お花見日和と思いきや、小雨が混じる中、私にとっては今年初めてのつなぐ会のミーティングへの参加にワクワクしながら向かいました。
顔なじみの方、初めてお会いする方もたくさんいらして総勢22人の参加でした。
輪になってグランドルールを読み、まずは自己紹介。
遠方から参加された方が、何人もいらしてびっくり!
お会いできたことに嬉しく思いました。
皆さんそれぞれが、自分がいる場所で、自分ができることを頑張られていて、私も力をもらいました。
他にも、人生の先輩方々をはじめ、パートナーさんと参加された方々、勉強したいと参加された若い方もいらして、世代を超えた交流ができる、これこそがつなぐ会の良いところだと、改めて感じることができました。
後半、3つのグループに分かれて、教育や住宅事情、就職関係について話をしました。
私達のグループでの話では、学校の中で性別違和と思われる生徒へのケアの現状は、数年前と比べかなり変わってきているとのこと。
良い方向へ変わっているのなら良いのですが、校長先生の認識によって大きく左右されるというお話がありました。
住宅問題では、海外でのセクシャルマイノリティーカップルに対しての差別の話や、それに伴う子供への被害など、とても悲しいお話も伺いました。
aktaにあるパンフレットを手に取り、色々なコミュニティーに興味をもたれている方もいて、ミーティングへ参加したことで、また新たな出会いにつながるという、嬉しい連鎖が続くといいなぁ~と思いました。

また、もっともっと力になるのが、5月のレインボープライド。
私も、初めて参加した4年前、こんなにたくさんの明るい仲間がいることを目の当たりにし、安心したと共に自分の中の世界観が変わったことを覚えています。

とにかく、つなぐ会のブースで、また皆さんとお会いできること楽しみにしています。



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あるレズビアンの方からの活動報告です!

2016年03月26日 | Weblog
私がLGBTへの理解を進める啓発活動を始めたのが、2013年7月。41歳の誕生日を迎えてから「さあ、やるぞ」と。その当時、行政の方々はLGBTについてご存じではありませんでした。何度も足を運ぶにつれ、私を通じて関心を持ってもらうようになりました。
昨年、公民館で人権の講師をしました。市民の方とやり取りをしながら、同じ目線になるように気を配りました。市民の方々から私を身近に感じていただいた実感、このような場を自ら作りたいと、2016年1月から、セクシュアルマイノリティを知る学習会を開催しています。毎月テーマを決めて、理解に繋がるよう構成しています。アンケートで、また参加したい、に○を付けられていて、嬉しいです。
講演会では、私の話から社会の中でのLGBTの存在を知り、置かれている環境に気付いてもらう内容にしています。話を聴かれた方々に考えさせ、自分はどうすべきか、これから意識してもらうことを目指しています。LGBTについてもっと学んでいきたい、存在を意識していきます、お聴きした話を身近にいる人へ伝えていきます・・私の話をそのまま受け止めていただけた、と確信できる感想です。
まずは、人々に関心を持ってもらうこと。性のあり方を知ってもらい、理解者を増やしていきたいです。「一人ひとりにそれぞれの性 ありのままでいられる社会に」、これは私の名刺の中の言葉です。これからも啓発活動を頑張っていきます。

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第18回GID学会ワークショップの報告

2016年03月26日 | Weblog

平成28年3月19・20日、東京で第18回GID学会が開催されました。つなぐ会ではワークショップ「カミングアウトというバトン」を行いましたので報告します。
 このワークショップではGIDの子どもを持つ母親、父親5人と親子一組(母親と当事者)の7人が発表者となりました。そこではカミングアウトをした時の子どもの心境やカミングアウトを受けた時の親の思い、感じたことなどが率直に話されました。たまたま全員FTMの子どもの親が集まりましたが、やはりカミングアウトを受けた時の親の対応は様々です。ただ、どの親も子どもが言っていることの意味がすぐに理解できたわけはなく、表面上は何とか平静さを装ってみたり、子どもが何か勘違いをしているのではないかと子どもの言うことを強く否定したりしています。
しかしその後子どもから渡されたGID関連の本を一生懸命に読んだり、とにかく子どもにいろんなことを問いかけてみたり、子どもの考え方を何度も確認をしてみたりと子どものことを何とか理解しようとする親の必死な行動が見られました。同時に子どもを守ろうとする親の本能的な行動なのか、専門医に受診させようとしたり、専門的な機関を探して相談しようとする前向きな行動も見られます。そして一度は子どものことを受け入れたと思ってみても、やはり何かのきっかけで気持ちがぐらついたり、思わず子どもに対して否定的な言動を取ってしまったりと子どもの状況を受けいれることはそう簡単ではないことがわかります。
子どもにしてもカミングアウトはしたものの、自分の状態が安定しているわけではないので悩みや葛藤は続いており、親にとりあえず宣言をして終わってしまいその後のコミュニケーションが途絶えていたりします。また中途半端なことを言って親を混乱させる場合もあるようです。
このように親子のコミュニケーションがうまくいかない時期もありますが、少しずつ親の気持ちが安定してきて考え方が変化してくると、今まで自分が知らなかった価値観に子どもが気付かせてくれたことに感謝する気持ちが生まれてきたりします。また子どもからも、最初は否定的であった親が今は自分を一番サポートしてくれる存在になってくれたことに感謝するようになります。
ワークショップの最後に、カミングアウトというバトンを受けとった親がこれから何をしていこうと思うか、親に課せられたミッションは何かとの問いかけがあり、それに対して多くの親が、自分と同じような親の相談相手になりたい、もっと一般的にGIDのことを知ってもらいたい、そのためには教育(学校)が大事である、とにかく親がやれることはやっていきたいと前向きに社会的な行動を起こそうとする気持ちを表していました。カミングアウトを受け入れる過程や時間の長さはいろいろですが、親が今そのような気持ちにであることを自分も同じ親として大変頼もしくまた印象深く感じました。

 ヒロユキ

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