酵素生活~リバースエイジングの秘訣~

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私達は「病気になる油」を食べ続けている

2018-02-26 08:48:03 | 病気がイヤなら「油」を変えなさい!
第一章 私達は「病気になる油」を食べ続けている

【トランス脂肪だらけの加工食品】

ここまで読んだみなさんは、いかにマーガリンに含まれているトランス脂肪が“百害あって一利なし”であるか、よく解っていただけたかと思います。

しかし、みなさんの家の冷蔵庫にあるマーガリンを捨てれば安全、というわけではありません。
なぜなら、マーガリン以外にも、トランス脂肪は名前を変えてさまざまな食品に使われているからです。

買い物をするときに、食品のパッケージに記載されているラベルを確かめてみてください。
菓子パンやクッキー、クラッカー、ケーキ、チョコレート、スナック菓子、アイスクリーム、フライ、レトルトカレーなど多くの加工食品の原材料名に「ショートニング」「加工油脂」、あるいは「ファットスプレッド」などと書かれていませんか?
実は、これらはすべてマーガリンの仲間で、トランス脂肪が大量に含まれている可能性があるのです。

まず、ショートニングについて説明しましょう。

正式にはショートニングオイルといいます。
「もろくする」という意味の「shorten」からきている言葉で、揚げ物やクッキーなどのサクサクとした歯ごたえを出します。
マーガリンが油脂に水や乳化剤を加えてバター状に練り上げられたものに対して、ショートニングはこれらが加えられることがなく、ラードの代用品として用いられます。

飲食店やデパートの地下などで売られている、できあいのコロッケやフライを食べると、「家で揚げるよりもカラッと仕上がっている」と感じる人も多いでしょう。

「さすが専門店の職人技」と感心していたら、実はショートニングを入れた油で揚げているだけ、なんてことも決して珍しくありません。
私にいわせれば、ショートニングでもろく崩れていくのは、それらを口にする私達自身です。

ファットスプレッドとは、水分や乳化剤の混合割合が多く、よりクリーム状になったマーガリンを指します。
水分などが多い分、通常のマーガリンよりも油脂を含む量は少なくなるので、「低カロリーのマーガリン」「ソフトで軽いマーガリン」などの謳い文句でよく見かけます。

ほかにも、市販のサラダ油やマヨネーズ、ドレッシングのほとんどに、マーガリンと同じように水素を添加した油が使われています。
しかし、これらのラベルを見ると「植物性油脂」「食用精製加工油脂」としか表示されていません。
もちろん植物油を原料にしているでしょうが、化学反応によって全く別の性質のものに変えられた、不自然な危険極まりない油です。
「動物性脂はコレステロールを高くするから、少しでも植物性由来のものを使って健康に」と選んで買っていた食品が実はとんでもないものだった、なんてことになったら本末転倒です。
本来、食事とは体の機能を高めて健康を維持していくためのものですが、これではわざわざ病気になるために食品を買い漁っているようなものです。

確かに、マーガリンが発明されたときは世界中で大絶賛されました。
水素を添加することにより、植物油の「酸化しやすい」という欠点がカバーできたからです。
バターに比べて安価で、長期の保存ができるようになり、食品メーカーから外食産業、各家庭に至るまできっと重宝されたことでしょう。
そして、その利便性から、現在ではさまざまな加工食品や料理にあまねく使われるようになりましたが、結果として、以前は考えられなかったような多くの現代病が続出したといえるのです。

【店頭に並ぶ「死んだ油」】

トランス脂肪は、日本ではごく普通に売られている食用油にも入っています。

スーパーマーケットの棚に並んでいる食用油をよくみてください。
サラダ油やゴマ油、ベニバナ油など、植物を原料に使った、いかにも健康に良さそうな図柄のパッケージに身を包んだ油が、たくさん並んでいることでしょう。
でも、どこか変だと思いませんか?

本来、食用油は生鮮食品と同類のものです。
なぜなら、長く保存ができないものだからです。
本物の油であれば、冷蔵されていたり、暗くて寒いところに置かれているはずです。
まず常温の棚には並ばないでしょう。

もうひとつ注意したいのが、油が入っている容器です。
油は、光に当たると酸化が進みます。
なるべく光に当たらないように黒い瓶に入っているのが本来の姿なのです。

さて、みなさん。
もう一度、よくスーパーマーケットの棚に並んでいる食用油をみてください。
ほとんどの商品が透明のプラスチック容器に詰められ、店内の光をさんざん浴びていませんか?
本物の油ならば、酸化して黒ずみ、使いものにならなくなるでしょう。
ところが、これらの油は黒ずむどころか、いつまでもきれいな色をしています。
これは一体、どういうことなのでしょうか?

かつての食用油は、種実類、ナッツ類、果実類からシンプルに搾り取っていくのが普通でした。
搾取法は国や地域によってさまざまですが、たとえば底に穴をあけた大きな乳鉢に食材を入れて乳棒を取りつけ、水牛などの家畜にくくりつけて乳鉢の周囲に円を描いてぐるぐると歩かせると、材料の果肉や種が砕けて油が下に置いた容器の中に垂れ込むといった方法などでつくられてきました。
そして、油は「一度にたくさん摂れない貴重なもの」「すぐに使わないと悪くなってしまうもの」として扱われ、なるべく新しいうちに使い、光を通さない陶器などに入れて冷暗所で保存されていたのです。

ところが、現在スーパーマーケットなどで売られている、大手メーカーの食用油のほとんどは、このような方法ではつくられていません。
多くの油のCMでは「ピュア」という言葉を使っていかにもナチュラルで健康そうな印象を与えています。
が、実は、化学溶剤を添加した「溶剤抽出法」という、「ピュア」にはほど遠いつくり方をしているのです。

では、具体的に、一般的な抽出法を順を追って紹介しましょう。

まず、油の原料になる植物の種、木の実、豆などは洗浄され、外皮が取り除かれます。

そして、原料を細かくフレーク状にして、溶剤を添加します。
実は、この溶剤は「ヘキサン」や「ヘプタン」と呼ばれる、ほとんどガソリンのような石油系の物質です。
そのガソリンのような揮発性の高い油を、フレーク状にした食用油の材料に混ぜ合わせて熱して撹拌し、材料から根こそぎ油分を溶かし出すわけです。
その後、高温で溶剤を気化させ、食べる油分だけ残します。
このとき、溶剤が残ってしまう場合もあります。

次に、油分に水とリン酸を加えて熱し、油分に含まれるレシチンや食物繊維、カルシウム、マグネシウム、鉄などの栄養素を取り除きます。
なぜなら、これらの栄養素は長期保存するためには邪魔な成分と考えられているからです。

その後、製品ができあがったときに変色すると古さが目立つという理由で、110度という高温で脱色します。
この段階で、ベータ-カロテンやビタミンEとともに香りまでもが取り除かれてしまいます。
そして最後に、これまでの高温下での激しい工程で発生した脂肪酸の劣化臭を取り除くために、240~270度もの高温に長時間放置して脱臭し、保存剤などを添加して商品にするのです。

実は、この高温で脱臭する工程がもっともトランス脂肪を生み出してしまいます。
なぜなら、不飽和脂肪酸は、150度を超えると分子構造が突然変異を起こし、160度を超えると確実にトランス脂肪へと変貌し、さらに200度を超えるとトランス脂肪が連鎖するように急激に増加してしまうからです。

大切な栄養素や風味までもが抜き取られた油は、もはやフレッシュな油とはいえません。
まさに「死んだ油」です。
死んだ食べ物は、体の中に取り込んでもまったく健康の役に立ちません。
それどころか、このような凄まじい製造工程のなかで、トランス脂肪をはじめ、活性酸素や過酸化脂質などの有害物質が大量に発生し、私達の体にダメージを与えてしまうのです。

ラベルの表示に「植物性油脂」「食用精製加工油脂」と書かれているものは、溶剤抽出法でつくられた可能性が高いので注意したほうがよいでしょう。

では、どんな油を選べばよいのでしょうか?

それは、ラベルの表示に「コールドプレス(低温圧搾)」と書かれているものです。
コールドプレスとは、30度以上の熱を一切かけずに原料を搾って油を抽出し、そのままボトル詰めをしたシンプルなつくり方のこと。
昔ながらの方法で抽出した搾りたてのフレッシュな油が、栄養が豊富で、しかも一番安全というわけです。
割高感は否めませんが、むしろ植物油が安価で手に入ること自体が「異常」なのだ、と考えてください。
貴重な油を少量だけ用いるような食生活を送れば、結果として油の摂りすぎも防げます。

なお、商品を長持ちさせるために、コールドプレスで抽出した油をさらに脱ガム・脱色・脱臭してボトル詰めをしたものがあります。
専門的には「放出性圧縮油」といいますが、これでは意味がありません。

繰り返し書きますが、本来、食用油は生鮮食品です。

実際に、欧米の自然食品店などでは、本物のフレッシュな油は、冷蔵棚で光を通さない容器に入って販売されているのです。

【コーヒーフレッシュの驚くべき正体】

トランス脂肪を含んだ油は、思いがけない食品にも使われています。

たとえば、ファミリーレストランやコーヒーショップ、ファーストフードなどでセルフサービスになっている小容器(ポーションタイプ)のコーヒーフレッシュがあります。
容器が小さいので一つひとつには原材料名が書いていないのですが、スーパーマーケットでいくつかまとめて袋詰めになって売られているものにはラベル表示があります。
それをよくのぞいてみてください。
いずれも原材料名の最初に「植物性油脂」と書かれているはずです。

「え? コーヒーフレッシュは生クリームや牛乳が原材料じゃないの?」と思う人も多いかもしれませんね。
実は、コーヒーフレッシュには、牛乳や生クリームは一滴も入っていません。
サラダ油と水、乳化剤、増粘多糖類、カラメル色素、pH調整剤でつくられているのです。

では、驚きのレシピをみてみましょう。

まず、水にサラダ油を入れます。
水と油は元来混ざらないので、乳化剤を加えてこれらを混ざりやすくします。
次に、とろみをつけるために増粘多糖類を加えます。
そして、見た目をクリームのように演出するためにカラメル色素で黄ばみをつけ、最後にpH調整剤を加えて日持ちをよくします。
これで簡単にコーヒーフレッシュができあがるのです。
しかも、先ほど説明したように、安価で大量生産されているサラダ油にはトランス脂肪がたっぷり含まれています。
まさに「コーヒーフレッシュはミルク仕立てのトランス脂肪である」といっても過言ではありません。

私達消費者は、「フレッシュ」というネーミングと「クリーミー」な見た目、「ナチュラル」なイメージの広告に、つい「新鮮な牛乳や生クリームが入っているもの」と思い込んでしまいがちです。

考えてみれば、外食店で常温でセルフサービスされているものです。
フレッシュな乳製品が使われていれば、少なくとも常温で1日中置きっ放しにする、なんてことはありえません。
使い放題のものには、やはりそれだけの理由があるのです。

ちなみに、ファーストフードなどでミルクティーを頼むと、ストレートの紅茶にコーヒーフレッシュがついてくるときがあります。
この場合も、当然、本物のミルクは一滴も入っていません。

とはいえ、本物の牛乳や乳製品を入れればよい、というわけではないので注意を。
今回は説明は割愛しますが、牛乳や乳製品は「健康を害する食品」であると私は考えています。
詳しくは、『病気になりたくない人が読む本』(アスコム刊)にて説明しているので、ぜひご覧ください。

【フライドポテトが腐らない理由】

みなさんは『スーパーサイズ・ミー』というアメリカのドキュメンタリー映画をご覧になったことがあるでしょうか?
この映画は、監督のモーガン・スパーロック氏が30日間ファーストフードを食べ続け、健康上どうなるのかを記録したものです。
彼は、この実験で体重が11キロ増え、うつ、性欲減退、かなり深刻な肝臓の炎症を起こしました。
また、ファーストフードを食べないと体がだるい、頭が痛くなる、という中毒に似た症状も現れました。
実験終了後、彼は解毒を促す野菜中心の食生活に変えましたが、体の機能を戻すのに2ヶ月、体重を戻すのに14ヶ月もかかったそうです。

彼の体に起こった異常は、ファーストフード店で使われている油とその調理法がいかにおぞましいものであるかを如実に示しています。
なかでも、彼が毎日大量に食べていたであろうフライドポテトは、私にいわせると、まさにトランス脂肪や過酸化脂質などの有害物質がてんこ盛りになった「病気になる食べ物」です。

それを象徴しているのが、同映画のDVDの特典映像でみられる“ファーストフードの生命力”です。
これは、ハンバーガーやフィッシュバーガーなど、ファーストフードのレギュラーメニューの腐敗度を比較したものです。
奇妙なことに、ハンバーガーなどが1週間程度で次々と腐敗していくなか、フライドポテトは1週間たっても2週間たっても腐らず、とうとう10週間目に入っても外見上は買いたてのときと変わりませんでした。

比較用に用意したレストランのフライドポテトはすぐに腐ったのに、なぜファーストフード店のフライドポテトは腐らないのだろう?
いったいどんな技術が施されているのだろうか?
映像は結局、ファーストフード店のフライドポテトが腐るのを見届けることなく「実験を切り上げ」て終了し、この問いを投げかけています。

私はこの映像を見て、ファーストフード店のフライドポテトは、防腐剤の代わりにポテトの表面にプラスチックをコーティングしたものだといえるのではないだろうか?
だから、腐りにくいのではないだろうか?
と本気で感じました。
なぜなら、ロー氏の「マーガリン(トランス脂肪)はプラスチックと分子構造が酷使している」というエピソード(「今すぐマーガリンは捨てよう!」)を思い出したからです。

余談になりますが、私の知人がファーストフードについて興味深い話をしてくれたので紹介しましょう。

彼は、会社の人から某ハンバーガー・チェーン店のハンバーガーを貰い、「後で食べよう」と思ってロッカールームに片づけました。
ところが、すっかり忘れてしまい、そのまま5日間出張に行ってしまいました。
出張から戻った後、彼は「腐ってしまって、とんでもないことになっているにちがいない」と恐る恐る紙袋を開けました。
すると・・・・・・、ハンバーガーは腐るどころか、見た目は買ったときのままの状態だったのです。
彼は予想とのあまりの違いに、大変驚いたそうです。

もしかすると、この知人が買った店では、フライドポテトだけではなく、ハンバーガーのバンズやパテにもマーガリンやショートニングが大量に用いられているのかもしれません。

国内外問わず、ほぼすべてのファーストフード店では、ポテトやチキンをカラッと仕上げたり、ドーナツをサクサクとした歯ごたえにするために、植物性ショートニングを高温で溶かして揚げ油として使っています。
もちろん、植物性ショートニングはマーガリンと同様に水素を添加してつくられるので、トランス脂肪が含まれています。
しかも、トランス脂肪は160度以上の高温になるとどんどん増加します。
超高温の揚げ油に使うと、どうなってしまうのか想像がつくでしょう。
まさに危険極まりない油のプールにポテトやドーナツをどっぷりと漬け込んでいるといっても過言ではありません。
しかも、多くのファーストフード店では、古くなって黒ずんだ揚げ油をろ過して何度も使い回しています。
その間、さらにトランス脂肪や過酸化脂質が増えるのですから、まったく体に良いわけがありません。
最悪の油を使って、最悪の調理法をしているのです。

WHO(世界保健機関)とFAO(国連食糧農業機関)の「食事、栄養および慢性疾患予防に関する合同専門家会合」では、食事からのトランス脂肪の摂取はきわめて低く抑えるべきで、最大でも1日の総エネルギーの1%未満にするように勧告しています。

日本人の場合、トランス脂肪の摂取量は、推計によると1日あたり平均1.56グラムで、すでに摂取エネルギーの0.7%に相当します。

ちなみにアメリカでは、20歳以上の成人の場合、1日あたりの平均摂取量は約5.8グラムと推計されており、すでに勧告値を超えています。

では、WHOとFAOが勧告している「1日の総エネルギーの1%」とは具体的にどれくらいかというと、日本の場合、先ほどの数字を逆算して計算すると約2.23グラムとなります。

さて、ここで下の表をよくみてください。

単品ではトランス脂肪の1日摂取量の目安の範囲内であっても、たとえばハンバーガーとフライドポテトをセットで食べれば、あっという間に超えてしまいます。
シェークを飲んだり、デザートの代わりにアイスクリームを食べたりすれば、もっともっと増える可能性があります。
いつの間にか、どんどん蓄積してしまう。
それが恐いのです。

念を押すと、トランス脂肪は「何グラム以下なら良い」というものではありません。
まったく摂らない、つまり0グラムがベストであって「やむを得ず食べてしまう場合でも1%以下に」ということなので、意味をはき違えないようにしてください。

なお、食べ物を反すうして消化する牛や羊は、胃の中の微生物によってトランス脂肪が生成されるため、バター・チーズ・牛肉・羊肉などの動物性油脂には、天然のトランス脂肪が脂肪中の4~5%存在するといわれています。
ただし、この天然のトランス脂肪は、トランス型とシス型の混在する共役リノール酸というもので、マーガリンやショートニングなどの人工的なトランス脂肪とは構造が異なります。

ある日本の大手ファーストフードチェーン店では、なんと揚げ油に使うショートニングの約半分がトランス脂肪になっているそうです。

日本の場合、スナック菓子などの油脂中に含まれるトランス脂肪は15%以下がほとんどで、アメリカでも20%程度とされているのに、この数字は本当に異常です。
しかも、ある日本の企業では自社分析でわかっているにもかかわらず、トランス脂肪の含有量のデータを一般公開していないそうです。
私達は、健康のリスクをなにも知らされないまま製品を買わされているのです。

これだけ普及してしまった昨今、「ファーストフードを一切売るな」というのもあまり現実的ではありませんが、せめて、トランス脂肪の含有量をラベル表示にするなど、どれだけのリスクがあるのかを公開して、消費者が選択できるようにしてほしいと思います。
タバコやアルコールのように。

「知っていれば買わなかったのに」と後で病気になって思う人が出てくるかもしれない。
ひょっとしたら、すでにいるかもしれません。

これは、ファーストフードだけではなく、トランス脂肪を含む全商品に対して行ってほしいと思います。

アメリカでは、実際に消費者が行動を起こしています。

アメリカ・マクドナルドは2002年9月に「2003年2月までに調理油のすべてをトランス脂肪を含まない油に切り替える」と発表しました。
ところが、そのスケジュール通りに計画が進まず、健康問題活動家によって訴訟を起こされています。

2004年9月24日付けのニューヨーク・タイムズの広告には、マクドナルドが計画を実行できなかったことを非難し、心臓発作の応急処置場面の写真を載せてトランス脂肪が心臓に与える害をストレートに表現しました。
裁判では、マクドナルド側に、アメリカ心臓学会に700万ドル(約7億7000万円)を寄付してトランス脂肪の知識普及などに使用すること、そして現在のトランス脂肪の使用状況を消費者に知らせる広報活動に1500万ドル(約16億5000万円)を投じるように命じています。

なお、裁判官から「トランス脂肪が心臓血管に与える害について、広く国民に伝えるべきである」とのコメントがあったそうです。

また、アメリカ・KFC(ケンタッキー・フライド・チキン)も2006年6月に消費者団体によって訴訟を起こされています。
訴訟の内容は、トランス脂肪を含む油の使用を止めるか、あるいは消費者に健康上のリスクを知らせる一文を挿入するべきである、というものでした。
同社は、10月に「トランス脂肪を含む調理油の使用は2007年4月までに全店舗で止め、以後は同脂肪酸を含まない大豆油を使用する」と発表しています。

これらの事態を受け、ウェンディーズは同年6月にトランス脂肪の使用量を大幅に削減すると発表、10月にはバーガーキングも一部店舗でトランス脂肪を含まない油を試験的に使用することを発表しました。

さらに、大手コーヒーチェーン・スターバックスも、ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市を中心にマフィンやサンドイッチなどのすべてのメニューでトランス脂肪を含む油の使用を停止すると宣言、ウォルト・ディズニーも将来的にテーマパークで提供する食品や菓子類にトランス脂肪入りの油を使わない方針を決めているようです。

確かに、消費者の動きに応えて、アメリカの各企業も前向きに取り組み出したことは大変素晴らしいことだと思います。

しかし、まだまだ課題はあります。

まず、そもそもトランス脂肪ゼロで健康によいマーガリンなどあり得るのか、ということです。

アメリカのある企業では、すでにトランス脂肪ゼロのマーガリンを開発し、健康に良いと謳っています。
ところが、そのつくり方をみると、部分的水素添加を完全水素添加にしているだけなのです。
そして、完全水素添加状態では硬くて食べられないため、さらに大豆油を添加してクリーム状にしているのです。

完全水素添加すれば、水素が飽和した構造になる、つまり、不飽和脂肪酸から飽和脂肪酸へと完全に構造を変えてしまうのでトランス脂肪は発生しません。

しかし、かえって飽和脂肪酸も不飽和脂肪酸も摂取量が増えることになるので、果たして「健康的」といえるのか、という点で疑問が出てきます。
しかもこの飽和脂肪酸も、結局は人工的につくられたものなのできわめて不自然です。

また、触媒としてニッケルが添加されているため、長期的に摂取すると、ニッケルの毒性として、発ガン・不眠・皮膚炎・アレルギー・呼吸困難などのリスクが高まる可能性も考えられます。

なお、アメリカでは、トランス脂肪含有量が一サービング(一皿分)あたり0.5グラム未満であれば0グラムと記載できます。
たとえトランス脂肪が含まれていても、0.5グラムまでであれば、ラベルには「トランス脂肪ゼロ」と表示できるわけです。
ですから、たくさん食べれば規定量を超えることも当然あり得るわけです。

そして、意外に見落としがちなのが調理法です。
なぜなら、たとえトランス脂肪を含まない植物油を使ったとしても、高温でポテトやチキン、ドーナツなどを揚げる、ハンバーグを焼く、といった従来の調理法では、調理の過程でトランス脂肪が大量に生成してしまう恐れがあるからです。

根本から解決するためには、使う油そのものだけではなく、調理法の見直しも大きな課題になるでしょう。

【「揚げる」「焼く」「炒める」は控えよう】

油を使って高温で「揚げる」「焼く」そして「炒める」ことで、トランス脂肪が発生する以外にやっかいな問題がもうひとつあるのでお話ししましょう。
それは、アクリルアミドという発ガン性の高い物質が発生してしまう恐れがあることです。
あまり耳にしない言葉かと思いますが、トランス脂肪が不飽和脂肪酸の構造が変わって悪玉と化したものであるのに対し、アクリルアミドはジャガイモなどのデンプンが関係するのが特徴です。

実は、アクリルアミドは、ダムの工事などに土壌凝固剤や漏水防止剤として用いられる化学薬品でもあります。
こちらに神経毒性や発ガン性が疑われたことから、最近、食品中のアクリルアミドの有害性について指摘されるようになりました。
通常の摂取量であれば害はない、とされていますが、私はトランス脂肪のケースと同じように、多くの人が摂取オーバーになっていると考えています。
注意していただきたいのは、アクリルアミドは「油でジャガイモなどのデンプンを揚げること」などによって発生するという点です。

現に、茹でたジャガイモからはアクリルアミドは検出されません。
国立医薬品食品衛生研究所調査データによると、フレンチフライからは最大で約0.78マイクログラム、「ポテトチップス」からは同3.54マイクログラムのアクリルアミドが検出されています。

また、同調査データによると、「かりんとう」もアクリルアミドを意外に多く含んでいました。
黒砂糖などを使ったヘルシーなおやつかと思いきや、揚げることによって有害物質が発生してしまうのです。

アクリルアミドは、国際ガン研究機関(IARC)の評価によると、防腐剤やディーゼル排気ガスと同列の「2A(人に対しておそらく発ガン性がある)」に属します。
アクリルアミドは、120度以上の加熱で生成し、100度そこそこの「茹でる」「煮る」「蒸す」、そして「生のまま食べる」では生成しないことがわかっています。

これらの調理法は、昆布やシイタケからダシをとって煮炊きする、日本の伝統的な和食のつくり方と重なると思いませんか?
私達日本人が親しんできた和食は、食材だけではなく、その調理法までもが健康長寿に役立っていたのです。

たとえ体に良い油を使っていても、調理法で有害物質を発生させていたのでは元も子もありません。
トランス脂肪と同様に、アクリルアミドにも注意を払いたいものです。

山田豊文先生 著
『病気がイヤなら「油」を変えなさい!~危ない“トランス脂肪”だらけの食の改善法~』 より抜粋

『高血圧を考える』

2018-02-23 08:57:05 | 予防医学・健康医学
皆さんは医療業界、製薬業界、石油業界、厚生労働省などの実態や内部事情をどの程度ご存じですか?
「私には全く関係が無いから知らない!」とお答えでしたら、残念ながら間違っています。
皆さんと大いに関係があります。

現代社会は作為的な情報、歪曲化された情報が氾濫し、人々はマインドコントロール(洗脳)されています。
国民が真に必要とする正確な情報は発表されず、マスメディアを抱き込んで情報が規制されている場合や情報が歪曲化されている場合がしばしば見受けられます。

テレビ、新聞、雑誌などでは医薬品、健康補助食品の宣伝が頻繁に流されています。
したがって、テレビ、新聞などの各社は製薬業界、石油業界、医療業界などから莫大な広告宣伝費が入ります。
このため、マスメディアは国民にとって不可欠な情報でも、これらの業界に不利な情報は一切流しません。

例えば、1985年、米国国立ガン研究所のデヴュタ所長が「ガンの化学療法は無力だった」と衝撃的な証言を行いました。
これは抗ガン剤の有害無益性を立証する決定的な出来事でした。

しかし、日本のマスメディアは一行一字、この歴史的証言を報道しませんでした。

イギリスでBSEが流行したときもマクドナルドのハンバーガーを食べてヤコブ病に罹った若者がいましたが、その事は一切報道されず、吉野家の牛丼だけがマスメディアによって盛んに叩かれました。
情報操作によって何の問題もない吉野家に矛先が向けられ、問題がすり替えられた事例です。

また、ホメオパシーはインドでは西洋医学よりも上位に位置づけられ、ヨーロッパでも市民権を得ている代替療法ですが、朝日新聞によってその無効性が徹底的にPRされました。

イギリス王室やロックフェラー一族は西洋医学に頼らず、ホメオパシーで病気を治療しているそうです。
イギリスではエリザベス女王をはじめ、英国王室の主治医がホメオパス(ホメオパシー療法医)であることは有名です。
英国王室のホメオパシーによる健康管理は、100年以上の歴史があり、ロンドンには王立ホメオパシー総合病院があるほどです。
フランスの薬局では、医者の処方箋なしでは、風邪薬さえ買うことができませんが、ホメオパシーのレメディーは気軽に購入できるため、家庭の応急処置用常備薬としては、ごく日常的であるそうです。
ホメオパスドクターのディディエ・グランジョージによれば、フランス医療全体の30%はホメオパシーであるということです。

効果的な療法ほど製薬業界、石油業界、医療業界などからマスメディアを使って叩かれている実態があります。

要するに製薬業界、石油業界、医療業界、政治家、厚生労働省などの一大マフィアがマスメディアを巻き込んで既得権益を必死で守ろうとしています。

そのため、効果を上げている代替療法は薬事法、医師法などにより徹底的に叩かれます。

高齢者の2人に1人が飲んでいる降圧剤についても製薬業界、医療業界の陰謀と利益追求のために、飲まされているという実態があります。
要するに患者のためではなく、彼らの商売のために計画的に飲まされているというのが実態です。
「まさかそんなことはあり得ない!!病院の先生も親切だし・・・」と思われるのは勝手ですが、残念ながら騙されているだけです。

高血圧については、厚生労働省のメタボ検診の陰謀で2008年度から高血圧の定義がガラリと変わりました。
1987年には厚生労働省が180mmHg以上を高血圧症と呼んでいたものが、170・・・140と不自然に下げられ、2004年には、日本高血圧学界が140mmHg以上が高血圧と定義し、2008年のメタボ検診では収縮期血圧が130mmHg以上、拡張期血圧が85mmHg以上が高血圧と診断されるようになりました。
これはハードルを下げれば高血圧患者を増やせると言う実に分かり易い陰謀です。

薬の売り上げ効果を狙った製薬業界の陰謀で70歳以上の高齢者の半数が降圧剤を飲まされるはめになっています。
これは、事故当時、放射能汚染の安全基準を作為的に上げていった福島原発事故と同じです。

平成26年4月4日に日本人間ドック学会と健康保険組合連合会(健保連)が発表した健康診断の新基準は収縮期血圧が147mmHg、拡張期血圧が88mmHgとなりました。
この影響を受けて数年間、降圧剤を飲んでいた患者に対して突然、降圧剤の処方が止まった人もいるそうです。
基準値が変わって投薬が停止になるというのは、今までの投薬が無効であったことを物語っています。
日本の医療はマニュアル医療の傾向があり、基準値を順守したということで、医療ミスの言い訳もし易くなります。

なお、日本高血圧学会の基準は、世界共通基準と思われがちですが、実際は違います。
欧米の基準では、60歳は150mmHgが高血圧だそうです。

さらに重要なのは、血圧を薬物で140mmHg以下に下げる意味はないと明記されていることです。

浜六郎医師(NPO法人医薬ビジランスセンター理事)は次のように述べています。

「原因に心当たりがなく、長期間に亘り、血圧が200mmHgあたりから下がらない人は臓器に異常があるために高血圧になっている可能性があるので、診察を受けた方が良いでしょう」、「それ以外の人にとって降圧剤は不要です」、「降圧剤の主流は、不正臨床研究が明らかになったディオバンと同じARB(アンジオテンシン2受容体拮抗薬)タイプとカルシウム拮抗薬タイプなどです。こうした降圧剤を服用すると感染症やガンになり易くなります。また、降圧剤で血圧を下げた人は服用しなかった人に比べ、14年後に自立している人が圧倒的に少ないのです。」
また、東海大学名誉教授の大櫛陽一氏は次のように指摘しています。

「高血圧で総死亡率が上昇するのは、上の血圧が160mmHgからで逆に薬で20mmHg以上、下げると脳梗塞などによる死亡率を高めるという多くの研究があります」、「そもそも血圧は年齢とともに上昇するのが元気な証拠です。一律に140mmHg以下を目指す治療は危険です」、「日本各地の住民を追跡調査した複数の研究でもコレステロール値が高いほど長生きしています」。

脳卒中の死亡者の内訳は、1951年には脳内出血95%、脳梗塞3%でした。
それが、2005年には、脳内出血は26%に激減し、逆に脳梗塞が63%に増加しています。
つまり、かつては脳血管が破れて出血していましたが、現代では脳血管が詰まる病気に移行しています。
アメリカでの血栓溶解剤の開発段階で人間の血管は185mmHgまでは破れないことが確認されています。
脳内出血の危険性が少なくなっている状況下で、病気と繋がるわけでもない高血圧を薬を飲んでまで下げる必要があるのかという疑問が残ります。

最近の研究では薬で血圧を下げ過ぎ、脳梗塞や死亡率が上昇しているという報告があるそうです。
また、高血圧患者の8割は本態性高血圧です。
本態性高血圧の原因は未だに分かっていません。
しかしながら、現代医学は対症療法なので原因など、はなから問題にしていません。
原因が分からないのに利益追求のために降圧剤を投与します。

降圧剤を飲んでいる人は皆、脈が速いそうです。
これは、身体の自然治癒力に反して、降圧剤で強制的に血圧を下げるので、自己防衛機能が働いて、せめて脈を速くして血流不足を補おうとすることから起こっています。
脈を速くすることは心臓に負担がかかります。
したがって、心臓病、高血圧症、糖尿病になったりします。
また、脈が速いから興奮して不眠症になったりします。
このように降圧剤の服用は全ての病気を抱え込むことになります。

日本高血圧学会等が作成し、厚生労働省が認可した治癒ガイドラインによると「メタボにおける治療として最大血圧140mmHg以上、最低血圧90mmHg以上は降圧剤治療を行う」となっています。
また、降圧剤の投与についても「原則は1日1回投与の薬物で低用量から開始する」、「増量時には1日2回の投与法も考慮する」、さらに、1種類の投与ばかりでなく、多種類の投与も勧めています。
副作用の発現を抑え、降圧効果を増強するためには、「適切な降圧剤の組み合わせ(併用療法)が良い」としています。
低用量から始めるということは、将来、降圧剤を増量していくという商業戦略があります。
1種類から多種類の併用に移行することで製薬会社の売り上げが、また上がります。
その分、高血圧症にされた患者は、一生、薬漬けの地獄を体験することになります。
なぜなら、降圧剤を急に止めると、脳卒中などの危険性があるからです。
このように治療ガイドラインは患者のためというよりも製薬業界、医療業界の利益追求のために作られているという実態があります。
医者も高血圧を下げるための「生活習慣の改善」などというアドバイスはせず、治療ガイドラインに即して、診断、即降圧剤の投与という短絡した手順で病院の安定経営を追求しています。
この治療ガイドラインは製薬メーカーによる「利益追求マニュアル」でもあるわけです。

高血圧の基準を作為的に下げることにより、以前の基準でも高血圧とされていた人の1800万人と合わせると新たに3200万人の人が高血圧ないし高めの血圧という事で降圧剤を処方される危険にさらされています。
2010年の高血圧症の治療薬の市場規模は、9144億円です。

降圧剤を飲まされる可能性のある人は総計5000万人という途方ない数にのぼります。
製薬会社の売り上げは、現在の3倍以上、1兆円以上の上乗せになります。

一方、アメリカで60歳以上の人が毎日飲んでいる薬の量は、1992年が19.6種類、2000年になると28.5種類、2010年では38.5種類です。
薬を飲むと必ず副作用が出てきます。
その副作用を抑えるために、また、薬を投与します。
エンドレスの悪循環が続きます。
殆どが、薬の副作用を抑える薬だそうです。
「オフラベル使用(適応外使用)」という言葉があります。
これは「厚生労働省の許可が降りた薬は、どんな病気にも応用して良い」という意味です。
例え他の病気で立証されなくてもです。
何でもありということです。

例えば、本来、子供は小さな大人でないため、大人に対して治験済、認可済の薬であっても、小児用の容量・用法等については、本来、別の治験が必要です。
しかし、小児科領域では、そもそも薬の使用量が少なく、採算性が乏しい上、治験の実施が実際上、非常に困難であるため、企業が治験をやろうとするモチベーションが全く働かず、そのため、多くの薬では治験がなされていない実態があります。
そのために、小児科では治験上絶対に必要な薬のうち、非常に多くの部分が、治験抜きで薬として使用されている(使用せざるをえない)現実があります。
薬の効果や薬害が立証されないまま、薬が使用されている状況は恐ろしさを感じます。
一方、アメリカの調査では、1994年の1年間に30億件の薬が処方され、そのうち200万人が副作用で入院し、薬や副作用で死んだ人の数は、年間10万6000人です。
この10万6000人という数字は、心臓病、ガン、脳卒中についで4位の数字だそうです。
一方、サプリメントで亡くなった人は年間5人だそうです。

新しく開発された薬や価格の高い薬が多く使われる傾向があります。
また、価格が安くて効き目があるような薬が公正に選ばれないという問題があります。

一度、降圧剤を飲めば怖くて止めることはできません。
医療業界、製薬業界にとってこれほど儲かる話しはありません。
さらに、厚生労働省のお役人の多くが製薬業界、医療業界に天下りしています。
要するに厚生労働省と製薬業界、医療業界は癒着関係にあるという事です。

医者は降圧剤の薬害については一切触れず、脳卒中、心筋梗塞などの予防効果だけが強調され、薬害について患者も質問しようとはしません。

なぜ高血圧になるかというと腎臓、肝臓、脳などの臓器が血液を下さいと叫んでいるため、必要になって血圧が上がっているわけです。
異常に血圧が高くなって危険な場合には降圧剤も必要な場合がありますが、メタボ検診などの結果、必要が無い場合に降圧剤を飲まされると一生涯、薬と縁が切れなくなります。
また、血液サラサラという薬がありますが、血小板という血液を固める細胞の邪魔をするだけで、血液をサラサラにするわけではありません。
血液サラサラの薬を飲むと胃潰瘍になり易くなります。
胃潰瘍になって胃から出血した場合は血が止まらず、大変なことになります。
怪我をした場合も血が止まりにくくなります。

その辺りの事情は「高齢者の高血圧は元気な証拠、降圧剤で脳梗塞の危険が高まり、死亡率も5倍増」、「高血圧には降圧剤という落とし穴」などの資料をご参照下さい。
降圧剤などにより高血圧の治療をした人は治療しなかった人に比べて平均の死亡率は5倍、20mmHg以上、下がった人の死亡率は10倍というデータもあります。
降圧剤の薬害は脳梗塞、腎臓病、認知症、ガン、うつ病、インポテンツなどです。

ある日、何らかの原因で血圧が急激に上がり、救急車で病院に搬送されたとします。
例えば、その時の処置は次の通りです。

●処置その1)
これは、心臓の力を弱めるβ遮断薬と呼ばれる降圧剤の一種を使用して交感神経に働きかけ、心臓の心拍出量を減らし、心臓の収縮力を弱める処置です。
心臓の力を弱くすれば、血圧は下がります。

●処置その2)
これは、ACE阻害薬と呼ばれる降圧剤の一種を使用して、血圧を上げる体内の酵素の働きをじゃまする処置です。
血圧を上げる酵素の働きをじゃますれば、血圧は下がります。

●処置その3)
これは、利尿剤と呼ばれる降圧剤の一種を使用して、尿量を増やして、体内の水分を減らし、尿の塩分を排出させる処置です。
体内の水分が減れば血液量も減って血圧は下がります。

●処置その4)
これは、カルシウム拮抗薬と呼ばれる降圧剤の一種を使用して血管を拡げて血液の通る量を増やす処置です。
血管を拡げれば、血圧は下がります。

どのような処置を行うかは、担当医の判断によりますが、高血圧で病院に運ばれた時に一般的に行われる処置です。

このような処置は緊急時には止む得ませんが、医者から「一生涯、降圧剤を飲み続けないといけませんよ」と言われて飲み続けると、その副作用により次第に体が蝕まれ、取り返しのつかないことになります。

【降圧剤の主な副作用】
●種類
・特徴
・副作用
・商品名

●α遮断薬(1錠あたりの価格:40円~80円)
・交感神経系の調整下にあるα1受容体を遮断して、抹消血管を拡張させ、降圧します。
また、前立腺のα受容体を遮断し、前立腺部の尿道内圧や尿道抵抗を減らし、排尿障害を改善します。
前立腺肥大のある人などに向く。
・脳梗塞、めまい、たちくらみ、ふらつき、貧血、低血圧、不眠、肩こり、動悸、頻脈、不整脈、頭痛、胸痛、倦怠感、脱力感、しびれ、嘔吐、食欲不振、顔のほてり(浮腫感)、頻尿、眠気など
・カルデナリン、エブランチル、ハイトラシン

●β遮断薬(1錠あたりの価格:85円~105円)
・心臓にある交感神経のβ受容体を遮断することで、心臓の心拍数と収縮力を減少させ、降圧します。(脈拍の遅い人やぜんそくの人は使用を避ける。)
・除脈、心不全増強、抹消循環障害、気管支拡張の抑制、低血糖遷延、脂質代謝異常、中枢神経症状(不眠、悪夢など)
・テノーミン、セロケン、メインテート、インデラル

●利尿薬(1錠あたりの価格:13円~25円)
・尿量を増やし、ナトリウム排泄を増加させることで降圧します。
作用が穏やかで高齢者に用いられることが多い。
安価で米国では主流。
・低カリウム血症、低ナトリウム血症、高尿酸血症
・ナトリックス、ラシックス、ダイアート、アルダクトンA、フルイトラン

●ACE阻害剤(1錠あたりの価格:50円~90円)
・昇圧物質として知られるアンジオテンシン2の生成を抑えることで降圧します。(妊婦や腎臓に疾病がある人は慎重投与する。)
・腎障害(血流を止める)、発疹、味覚異常、空咳(服用した人の2割ぐらいに空咳の症状がでる。)
・コナン、ロンゲス、タナトリル、レニベース、カプトリル

●ARB(1錠あたりの価格:100円~200円)
・上記のアンジオテンシン2の作用を遮断することで降圧します。(妊婦や腎臓に疾病がある人は慎重投与する。)
・上記とほぼ同じですが、空咳は少ない
・ブロプレス、ディオパン、ミカルディス、ニューロタン

●Ca拮抗薬(1錠あたりの価格:40円~80円)
・最も用いられる薬、殆どの人に有効ですが、特に高齢者、心臓病、脳の血管障害のある人に対する使用は禁忌、血管の平滑筋にあるカルシウムチャネルの機能を阻害して、血管を拡張させ、降圧します。(グレープフルーツとの食べ合わせで血圧が急激に降下し、顔がほてる時がある。)
・顔面紅潮、頭痛、熱感、下肢浮腫、歯肉腫張、除脈、ブロック、心不全、むくみ、便秘、ガン(免疫細胞の働きを弱めるため)
・アダラート、ノルバスク、バイロテンシン、アテレック、サプレタス、ヘルベッサー、ニバジール

注)商品名は2006年頃の時点での商品名なので、新薬は掲載していません。

降圧剤には以上の副作用の他に糖尿病や腎障害を悪化させる副作用も確認されています。
めまい、頭痛、冷えなどの自覚症状があるのは、まだ良い方で、長年、降圧剤を服用していると知らず知らずのうちに脳や身体にダメージを与え、実際、通常より早く認知症になる場合が多く、さらに、白内障、緑内障など目の病気やガンなどの原因になることも近年、報告されています。
また、降圧剤を服用して、めまい、立ちくらみ、動悸、頭痛などにより、運転、高所での作業、重機の運転など、危険を伴う場合がありますので、十分注意する必要があります。
さらに、降圧剤を飲むと「うつ病」になります。
そのため、降圧剤には「抗うつ剤」が入っています。
抗うつ剤の副作用ですぐに切れ、暴力的になります。

妊婦または妊娠している可能性のある婦人に対しては、降圧剤の投与は流産、死産、先天異常などの危険性があるので、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ、降圧剤を使用するようになっているそうです。
怖いですね。
独立行政法人・医薬品医療機器総合機構は高血圧治療薬のアンジオテンシン2受容体拮抗薬(ARB)とアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤を妊娠後に服用し、副作用が疑われる症例が2011~2013年度に妊婦12人と胎児16人に63件あったと発表しました。
副作用の内訳は、胎児の死亡例が2件、妊婦の羊水過少、早産や胎児の骨形成不全症、腎機能障害なども確認されているそうです。
ARBやACE阻害薬は、胎児の血圧低下を招くことで羊水の減少など様々な副作用を起こします。

高血圧の問題は、心臓への影響では心筋肥大・心不全(動悸、息切れ、むくみ、呼吸困難)、冠状動脈硬化、狭心症(圧迫されるような胸の痛み)、心筋梗塞(激しい胸の痛みと呼吸困難)、脳への影響では脳動脈硬化、脳梗塞(片マヒ、言葉のもつれ、視野の欠落)、脳出血(手足が痙攣を起こして意識を失う)、クモ膜下出血(突然の激しい頭痛と吐き気)、脳卒中、大動脈・腎臓への影響では動脈硬化、動脈瘤、腎臓機能低下、腎機能不全、尿毒症(蛋白尿、血尿、だるさ、むくみ)などです。
高血圧から腎機能の低下を招き、一度でも人工透析をすると一生涯、人工透析から抜け出せなくなります。
降圧剤を飲まないと何となく不安だからと言うことで生活習慣を改善しないまま、降圧剤を飲み続けるとその薬害によって取り返しのつかない事になります。

一方、降圧剤のように何年もの間服用し続けた場合の最終的な効果を確認するためには、数千人を数年間にわたって観察する大規模かつ長期の実験が必要です。
ところが、日本には高血圧患者を対象として行われたこのような確かな臨床試験のデータは一つを除いて何も無いそうです。
このような状況下にあって「NIPPON研究」では重要なデータが見つかりました。
ランダム化比較試験や疫学調査など、参考になるいくつかのデータからは、「少々血圧が高くても降圧剤を使用しない方が良い」という結果が出ているそうです。

また、NIPPON研究では、最少血圧と自立度のデータを年齢別に分析すると、やはり全年齢において降圧剤を使用しない方が自立度は高いという結果が出ています。
調査当初の年齢が71歳以上(14年後に追跡調査)で降圧剤を服用しない場合、最少血圧が70mmHg~89mmHgの人よりも、100mmHg以上の人の方が自立している割合が高くなっています。
つまり、71歳以上ならば、最少血圧を100mmHg以下に下げない方がむしろ良いという結論がもたらされています。

しかし、それ以外に適切に判断できる臨床試験や疫学調査が全く無いにもかかわらず、「高血圧は危険だから、下げることで長生きするだろう」という憶測のもとで国民は降圧剤を飲まされているわけです。
その薬代は年間8000億円にもなります。
また、日本で実施された唯一のプラシボー対照ランダム化比較試験(JATE研究)では、「最高血圧180mmHg、最低血圧100mmHgまでは降圧剤は不要で、むしろ有害であるようだ」との結果が出ているそうです。
さらに、ヨーロッパの調査では、おおむね「高齢者では降圧剤の効果がない」という長期臨床試験の結果があります。
その一方、日本では高齢者の血圧を降圧剤で引き下げて、合併症や死亡率が減るという厳密な調査結果は皆無だそうです。
ガンの発生率も「降圧剤を使用した方が、使用しなかった群に比べて多かった」というデータもあります。

健康を考える時、自立の程度は大きな意味を持っています。
自立できなければ家族などの介助が必要で、状況によっては擁護老人ホーム、ホスピスなどに入所せざるを得なくなります。
高齢化社会ではいかに自立して生きるかが重要になります。
降圧剤はいかに自立して長生きできるかを考えて飲んでいるはずですが、そうでなければ何の意味もありません。
降圧剤に肝心の自立の程度を高める効果がなく、むしろ血圧が少々高めでも降圧剤を飲まない方がより自立の程度が高くなるという確かなデータがあります。
ただし、今まで降圧剤を長年にわたって飲んでいた人が急に降圧剤の使用を停止すると危険です。
食事療法、運動療法などを行い、血圧の状況を常に観察しながら、徐々に薬の量を減らし、最終的には薬を飲まないようにするソフトランディング(軟着陸)が大切です。

一つの薬で顕れる副作用を抑えるために、別の薬が処方され、さらにその薬で顕れる副作用を抑えるために、また、別の薬が処方され、薬の量と種類が次第に増えていき、薬漬けになって、病気を治すための薬で逆に健康が完全に蝕まれていきます。

高血圧は生活習慣病です。
高血圧になった根本的原因を改めないで対症療法的に薬で治そうとしても本末転倒ではないかと思います。
高血圧は薬では根源的に治すことができません。
降圧剤にはさまざまな種類がありますが、どの薬剤もその働きは血圧を下げるだけであって、高血圧を招いている根本的な原因を除去しているわけではありません。
また、サプリメントで高血圧が改善できるという宣伝がテレビ、新聞などのマスメディアで流されますが、殆どのサプリメントが血液量を減らすだけのもので高血圧症の抜本的な解決策にはなっていません。

よく診察の際、「塩分の取り過ぎには十分注意して下さい、塩分を減らした食事をして下さい、塩分は1日6g未満にして下さい」などと医者から指導されます。
これは数十年も前に作られた米国の指針を基に厚生労働省がそのまま翻訳して作ってしまったもので、もともと狩猟民族である欧米人を基準にして作られた食事療法が農耕民族である日本人にそのまま当てはまるわけはありません。
欧米人と違い、日本人の場合、塩分を取ると血圧が上がる「食塩感受性」と言われる人は実は20%だけで、塩分を摂取しても血圧の上がらない「食塩非感受性」の人が50%、食塩とその他の要因で血圧が上がる人が30%だそうです。
つまり、50%の人は塩分の摂取によって血圧が上がることはないということです。
このことは、最近の医学界では常識になりつつあり、多くの学者が「塩分と血圧とは無関係である」と発言しています。

今のところ、日常的に簡単に食塩感受性(塩分を取ると血圧が上がる症状)を測る方法がないので、誰でも食塩を減らした方が良いとされているだけです。

このことは、厚生労働省のホームページ「生活習慣病を知ろう・高血圧」に記載されています。
つまり、「誰が食塩感受性なのか調べる方法がない」から、とりあえず、全員に「減塩しなさい」と指導しておこうと言っているだけなのです。
こんないい加減な食事指導があって良いのでしょうか?

一方、「高血圧は塩分の取り過ぎが原因」ということが昭和20年の調査結果に基づいて報告され、それが今日に至っています。
その2~3年後の都道府県別の調査結果からの検証で、それが「早とちりで誤りであった」ことが分かりましたが、一度、流布された情報は常識として、いまだに定着しています。

食育を勉強しているごく一部の医師や看護師を除いて、多くの医師や看護師は塩分について勉強していません。
塩分に関して勉強不足で見識が乏しいのに、高血圧の患者に対しては、「塩分を控えましょう」とマニュアル通りの旧態依然とした指導を行っています。

2000年に厚生省が開始した「健康日本21」というプロジェクトがあります。
このプロジェクトの目的は、生活習慣病の改善でした。
「1日30分以上の運動」、「塩分を控える」など、いくつかの目標が設定されました。
そして、最終的に目標を達成できたのは、「低塩と減塩」だけでした。
本来であれば、この運動によって高血圧の患者は減るはずでした。
ところが、ふたを開けて見ると、高血圧患者は減るどころか、逆に増えてしまい、さらには、降圧剤を飲む患者の数まで増えてしまいました。
この結果を見てはっきりした事は、「塩分を控えても血圧は下がらない」ということでした。

最近では厚生労働省もマスメディアも以前に比べて、「低塩・減塩」と言わなくなりました。

それまで、声をそろえて、「低塩・減塩に努めましょう」と謳ってきた数多くの団体が、熱中症が増えた途端、手のひらを返したように、「塩をなめましょう、塩飴を食べましょう」と言うようになりました。
その際、血圧に関しては何も触れられていません。

要するに、「塩分と血圧とは食塩感受性の人を除いて関係がない」ことが分かります。
それどころか、私達の身体は塩分が不足すると心臓が弛緩してしまい、最悪の場合、死に至るケースが出てきます。
炎天下、ゴルフをしている人が水だけ飲んで死亡した事例も報告されています。
その際、水と一緒に良質の塩を舐めていれば、助かったケースでした。

塩分は身体に悪いどころか、私達の体にとって欠かすことのできない重要なミネラルを含んでいます。
ただし、塩分はカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分、リン、ヨードなどが含まれた粗塩、自然塩を使用する必要があります。
自然塩にはこのように体内で必要なミネラルを含み、しかもアルカリ性食品です。
普段、私達が食べている食品は酸性食品(砂糖、肉、魚、白米、パン、酒類、うどん、マヨネーズ、卵黄など)が多いので、自然塩はそれらを中和して、血液の酸性化を防いでくれます。
人間の血液はpH7.4の弱アルカリ性です。
血液が酸性に傾くと体調を崩します。
酸性食品の摂取が多いとそれを中和するために、体内からカリウムなどの成分を抽出するようになり、そのことで血液が粘着質になり、必要な血液を身体の隅々まで送り届けるためには、血圧を上げる必要が出てきます。
ただし、塩分の過剰摂取は控える必要があります。
特に腎臓の弱い人の塩分の摂取は腎臓に負担をかけるので注意する必要があります。

自然の塩、海の塩にはニガリが大量に含まれています。
本来、ニガリは各種ミネラルを含み、人体にとって必要不可欠なものですが、その反面、凝固作用があり、蛋白質を固めていく弊害があります。
そのため、同じ蛋白質でできている腎臓や骨髄を凝固していく性質を持っています。
特に腎臓がニガリの影響を受けやすいと言われています。
つまり、ニガリで豆腐が固まるように同じ蛋白質でできている体内も硬化していきます。
高血圧の殆どを占める原因不明の「本態性高血圧」は「自然塩」のニガリの凝固作用により蛋白質で出来ている動脈、静脈、毛細血管、心臓など、血液を循環させるシステム全体が硬化して血液が十分に送れなくなることが原因だと言われています。
その他、腎臓、肝臓、膵臓、肺など全ての内臓の硬化、機能低下もニガリが影響しています。
更に筋肉、神経、骨髄、全身の細胞硬化も血液の循環を妨げています。
末梢まで血液が十分に行き渡らなくなったら、細胞は死んでしまいます。
心臓に対して、各臓器や細胞から必要な血液が要求されます。その必要な量を満たすためには、圧力を上げて、細い血管を血液が通過するようにしなければなりません。
血圧が上がるという現象は、各臓器や細胞の機能維持や生命維持のためにとられた現象です。
したがって、血圧を下げるということは、各臓器や各細胞の機能を低下させ、生命を危険な状態に追いつめることになります。
そのような身体の仕組みを知らないで、ただ薬や減塩によって血圧を下げることは大きな間違いです。
心臓もニガリの凝固作用で徐々に硬化して、血液を送るポンプの働きが悪くなってきます。
それでも末梢の細胞は十分な血液を必要としているので、圧力を上げてでも末梢まで血液を送ろうとしているのです。
減塩すると心臓の圧力が不足し、末梢の細胞まで十分な血液が行き渡らず、脱力感、イライラ、食欲不振、精力減退、思考力減退、ボケなど、様々な弊害が出るようになります。
刑務所では暴れる囚人をおとなしくさせる為に塩抜きの食事を与えると効果てきめんで暴れることができなくなるそうです。

塩は力と生命力の源です。
塩気の足りない血液は力のない病原菌に侵され易く、薄い弱い血液となります。
塩分の摂り過ぎが高血圧の最大の原因と言われているのが、現代医学、現代栄養学ですが、日本人が摂る塩分は全て「ニガリ」の多過ぎる原塩という自然塩で作られた味噌、醤油から大部分を摂るため、蛋白質でできた人体の全てを硬化させて、多くの病気の原因となってしまいます。
病院では高血圧患者に塩分を摂り過ぎないようにと減塩を厳しく指導してきたのは、ある意味では高血圧患者を守るためには、正解だったわけですが、減塩によって起こる病気や脱力感よりも自然塩の「ニガリ」の凝固作用で腎臓、肝臓、膵臓、心臓、血管などを硬化させて、高血圧や難病になる方がもっと弊害が大きいからです。
しかしながら、医療関係者は、減塩を厳しく指導するだけで、「ニガリ」の弊害やニガリを究極まで減らした「真生塩」の話は一切しませんし、真生塩の存在も知らない医師も多いようです。
また、仮に真生塩の存在を知ったとしても、ニガリの殆どない塩、味噌、醤油などで高血圧が改善されれば、経営にも大きな痛手となりますので、宣伝はしないはずです。
要するに「ニガリ」が高血圧の大きな原因であるということが患者に知られない方が良いと考える医師も少なくないと思われます。

そのため、ニガリを極限まで少なくし、必要なミネラルを最適量含んでいる塩が理想的です。
数多くのいろいろな塩が販売されている中にあって、「真生塩」はニガリ分が0.0084%のほぼ人類最適ニガリ量を実現した唯一の塩です。
また、殆どの醤油、味噌はニガリ分の多い塩を使用していますので、真生塩を使用した醤油、味噌を使うことが理想的です。
特に腎臓に疾患のある人は注意する必要があります。
なお、精製された工業塩(化学塩)は薬品であり、逆に塩化ナトリウムにより血圧を上昇させます。
昭和47年施行の「塩専売法」により国民が手にすることのできる塩は「化学塩」一色になりました。
それから20年後、今まで日本には少なかった各種の病気(各種のガン、認知症、高血圧症、脳梗塞、アトピー)が軒並み増加しました。
しかし、それは「自然塩」の摂り過ぎではなく、「化学塩」の摂り過ぎにより生じたものです。
化学塩には塩が固まるのを防ぎ、サラサラにするためにアルミニウムが添加されています。
アルミニウムは認知症の一因になります。
化学塩を常用していると子供の物覚えも悪くなるそうです。
自然塩は優れたアルカリ性食品です。
ただし、ニガリは蛋白質を硬化させる働きがありますので、ニガリを極限まで除去した「真生塩」を使用すれば、腎臓病、肝硬変、高血糖、糖尿病、難聴などの予防に繋がります。
日頃、私達は砂糖(砂糖を使用したケーキ、菓子類)、牛乳、チーズ、ヨーグルト、卵黄、マヨネーズ、肉、魚、白米、パン、酒類、ハム、ソーセージなど、多くの酸性食品を食べて血液が酸性に偏りがちになっています。
健康な人の血液は弱アルカリ性です。
健康な生活を送るためにも、酸性に偏りがちな血液を自然塩などで中和して弱アルカリ性にする必要があります。

また、脳は電気信号が働くことにより、正常な判断・思考性を維持しています。
塩水は電気を速やかに伝達しますが、砂糖水は電気を通しません。
したがって、甘い物に目がない人は脳の働きが鈍るため、認知症にかかり易くなります。
東北地方で一時、減塩運動が盛んに行われた結果、認知症が増えた事例も報告されています。
また、通常の医療はもとよりのこと救急医療の現場では点滴に「ぶどう糖」を使用する場合が多く、これでは助かる患者も助からない場合が出てきます。
「ぶどう糖」の替わりに「リンゲル(生理的食塩水)」を使用すれば助かる確率が高くなってきます。

なお、高齢になると血流が悪くなるとともに、脳の弾力性が無くなり、萎縮するため、認知症になり易くなりますが、右脳と左脳をバランス良く使用することでシナプスの電気信号の機能の助けにより、全体脳としての機能を高めれば、認知症の予防に繋がります。
また、認知症患者の症状を軽減する重要なポイントは少食にすることです。
食べることしか楽しみがないので、どうしても過食・飽食になりがちです。
過食・飽食と運動不足が重なって、腸内環境が悪化することにより、乱暴になったり、感情が高ぶってきます。

また、音楽、絵画、舞踊、自然散策などの際に活動する知覚・感性を司る脳と読書、セミナー、パズルゲーム、囲碁・将棋、マージャン、買い物での計算などの際に活動する思考・論理を司る脳をバランス良く使う事が認知症を予防する方法の一つです。
65歳以上の1割、つまり10人に1人が認知症患者で、現時点で300万人を超え、2002年の149万人からこの10年間で倍増しています。
恐ろしい話しです。

ただし、降圧剤の薬害が心配だからと言って急に止めるとリスクを伴います。
食生活の改善(玄米・菜食、ビタミン、特にビタミンB12の摂取、糖分を控える)、ニガリを極限まで抑えた塩・味噌・醤油の使用、プチ断食、適度な運動(ウォーキング)などを心がけ、様子を見ながら徐々に薬の量を減らし、最終的には薬を飲まないようにすればリスクが少ないと考えます。

なお、玄米は消化が悪く、アクの害のあるフィチン酸が含まれているので、できることなら、酵素玄米、胚芽米、発芽玄米が望ましいと思います。
酵素玄米とは、玄米、小豆、少量の塩を入れて炊いた玄米を電気ジャーで保温し、4日目あたりの茶色に変色した酵素が十分効いた玄米です。
消化が良く栄養の吸収が抜群なので、病人にも適しています。
なお、IH炊飯器で保温することは電磁波を浴びた玄米を食べることになるので避ける必要があります。
排毒を目的にするなら、炊き立ての玄米を食べることです。
ただし、デトックスと同時に栄養も抜け落ちていきます。
玄米の常食者が総じて痩せているのは、このような理由によります。

血圧が上がる原因は、血管に弾力性が無く、壁が硬いと血液が血管を押す力が強くなり、血圧が上がります。
血管が硬くなる原因の一つは老化ですが、老化の最たる原因の一つが「糖」と言われています。

例えば、「顔のしわ」ですが、この「しわ」は、「糖」が「コラーゲン繊維」にくっついて皮膚が硬くなって、伸び縮みができなくなった状態のことなのです。
通常、コラーゲンは3重のらせん構造になっていて、非常に柔軟で伸縮性のある組織です。
コラーゲンを食べると、肌がすべすべになり、保水効果が上がるのはそのためです。
ところが、このコラーゲン繊維に「糖」が付着するとせっかくの「らせん構造」が硬くなって伸び縮みができなくなってしまいます。
これが、皮膚であれば、しわになりますし、血管に起これば、血管が硬くなる「動脈硬化」という症状となって現れます。
したがって、硬くなった血管は血圧を上げる大きな原因になります。

さらに、血管が細く狭くなると血圧が上がります。
血管に狭窄ができる原因は、コレステロールが付いたからではなく、血管が傷ついたことによって、「血小板」や「白血球」が集まり、狭窄ができると言われています。
血管が傷つく大きな原因はビタミン不足です。
特に、ビタミンB12が不足するとホモシステインというアミノ酸の一種が溜まって血管がボロボロになってしまいます。
つまり、ビタミンB12の不足が原因で血管がボロボロになり、ボロボロになった血管が傷つけられると、「血小板」や「白血球」がたくさん集まり、血管に狭窄が起こります。
そして、血管の狭窄が血圧を上げる大きな原因の一つになっています。
ビタミンB12には、神経細胞内の核質や蛋白質を合成・修復する働きがあります。
また、ビタミンB12は、葉酸と共に悪性貧血を防ぎます。
ちなみに、ビタミンB12は、「しじみ」、「あさり」などの貝類、味付けのり、焼きのり、煮干し、牛レバー、豚レバー、鶏レバーなどに多く含まれています。

その他、血圧の上がる原因は、体が酸性の場合に起こります。
人間の体は弱アルカリ性が健康と言われています。
体が酸性に傾いた場合、せっかく血液によって運ばれた酸素は体の各細胞でうまく受け取ってもらえず、体中に酸素が行き渡らなくなります。
その結果、心臓は全身に酸素を届けようと、一生懸命に血液を送り出そうとします。
その結果、血圧が上がります。
体が酸性になる主な原因は、食事で摂取した「糖」が体内で余って、乳酸という酸に変えられることが原因で起こります。

その他にも、「インスリン抵抗性」が原因で高血圧になります。
「インスリン抵抗性」とは、必要なエネルギー以上に「糖」を体内に取り込んだことが原因で起こる症状です。
また、「インスリン抵抗性」は、交感神経と副交感神経という2つの神経のバランスを崩す原因になります。
自律神経のバランスが崩れると血圧は安定しなくなり、血圧が上がります。

一方、血圧の高い人は正常な人に比べて、年間医療費が3倍というデータもあります。
軽症の高血圧の人の年間医療費は37万9千円、中等以上の高血圧の人の年間医療費は68万2千円だそうです。
一生涯、薬を飲み続けると、薬害ばかりでなく、薬害が次の病気を生み、連鎖的に治療費が嵩み、その経済的負担は膨大なものになります。
精神的にも幸せではありません。

薬を飲む、飲まないの判断はあくまでも皆さんの自己責任で行ってください。
私は医者ではありませんから。
また、「降圧剤は飲まない方が良いですよ」とアドバイスすると薬事法違反になります。
そのような場合、「私だったら降圧剤は飲みません」と言わないといけません。
その位、薬事法には厳しい規制があります。

『高血圧を考える』
平成27年6月10日
筆者ーー匿名

技術士(建設部門)
1級土木施工管理技士

【主な業務経歴】
・中心市街地道路計画[ミクロ交通シュミレーションによる](平成15年度)
・宮崎タウンマネジメント計画に係る交通対策(平成14年度)
・大淀川下流防災ステーション計画(平成13年度)
・第四次日南、串間広域市町村圏計画(平成12年度)
・西都市中心市街地商業タウンマネジメント計画(平成11年度)
・西米良村道路整備総合計画(平成11年度)
・高千穂町まちづくり計画[都市計画マスタープラン](平成10年度)
・えびの市営観光施設運営活性化計画(平成10年度)
・過疎地域集落活性化モデル事業(平成9年度)
・綾町史跡文化公園計画(平成9年度)
・新しい「魚の港街づくり」実施計画(平成8年度)
・高千穂観光ルネッサンス構想(平成8年度)
・一ッ瀬川土地改良区活性化構想(平成7年度)
・北浦町総合産業設立準備調査(平成7年度)
・西都市住宅団地整備事業(平成7年度)

私達は「病気になる油」を食べ続けている

2018-02-20 14:18:08 | 病気がイヤなら「油」を変えなさい!
第一章 私達は「病気になる油」を食べ続けている

【トランス脂肪が糖尿病を引き起こす】

糖尿病とは、一言でいえば「糖質の代謝異常」のことです。

私達が毎日の食事でごはんやパン、麺などの糖質を食べると、唾液やすい液、腸液によって消化・分解されてブドウ糖に変わります。

ブドウ糖は、腸から吸収されて血液中に入り、全身でエネルギー源として利用されます。
このとき体内で活躍するのが、すい臓から分泌される二種類のホルモン、インスリンとグルカゴンです。
インスリンは、血液中のブドウ糖を細胞内に取り込んだり、あまった分をグリコーゲンに変えて肝臓に戻したりする働きがあります。
これに対し、必要に応じて肝臓に貯蔵していたグリコーゲンをブドウ糖に変え、血液中に放出するのがグルカゴンの役割です。

このようにして、通常であれば血液中のブドウ糖はほぼ均一に保たれ、活動エネルギーが常に維持されるようになっているわけです。

ところが、インスリンの分泌が少なくなったり、作用が充分ではない場合、ブドウ糖が有効に使われなくなり、血液のなかに含まれるブドウ糖の量が異常に多くなってしまいます。
つまり、血糖値が高くなるわけです。
これが糖尿病です。

近年、この糖尿病が著しく増加しています。
厚生省が2002年に発表した糖尿病実態調査結果によると、糖尿病が強く疑われる人(現在、治療中の人を含む)は、およそ740万人。
糖尿病の可能性を否定できない人と合わせると、なんと約1620万人にものぼるそうです。
これは、成人の六人に一人が糖尿病かその予備軍となる計算です。

日本だけではありません。
糖尿病は世界中で増えています。
国際糖尿病連合(IDF)は、2006年12月に開かれた国際糖尿病会議で、世界中で約2億4600万人もの人々が糖尿病である、というショッキングなデータを発表しました。
なかでも中国とインドは人口が多いこともありますが、患者数がもっとも多く、それぞれ約4000万人以上といわれています。
糖尿病は今後ますます増え、2026年には3億8000万人に達するだろうと予測されています。
ほんの20年前までは世界中でも3000万人ぐらいだったことを考えると、なんて恐ろしいことだろう、と身震いさえします。

また、生活習慣が原因とされている「Ⅱ型糖尿病」の増加は、日本などの先進国だけではなく、途上国でも急速に増えています。
今後、南米では糖尿病の有病率が二倍になり、アフリカでは80%、インドでは56%増加すると予想されています。

現在、世界中で年間380万人もの人々が糖尿病で亡くなっています。
これは、年間のエイズ死亡者数とほぼ同数です。

では、なぜ糖尿病がこれほどまでに急激に増えたのでしょうか?
遺伝子が突然変異を起こしたのでしょうか?
いいえ、違います。
私は、糖尿病が激増した背景には、現代人が毎日の食事にトランス脂肪を摂るようになったことが大きな原因のひとつだと考えています。

アメリカ・ハーバード大学で、8万4204人の女性看護師に対し、14年間にわたって食事調査を行ったところ、トランス脂肪の摂取がもっとも多いグループはもっとも少ないグループに比べて、糖尿病の発症の危険度が30%高いという研究結果が明らかになりました。
しかも、総カロリー摂取量のうち2%にあたるトランス脂肪を自然の植物油や魚油に置き換えることで、この危険度は40%も減少すると推測しています(アメリカの平均的なトランス脂肪の摂取量は3%以上とされています)。

この理由としては、トランス脂肪は細胞膜の構造を不安定にするため、いくら体がインスリンを分泌しても、それをキャッチする細胞膜の受信機能が鈍くなってしまうことがあげられます。
そのため、インスリンの働きが損なわれてしまい、結果的に血糖値が上がってしまうというわけです。
遺伝的にインスリンをつくれない糖尿病を1型糖尿病というのに対して、このようにインスリンが適切に作用しないタイプを2型糖尿病といいます。
そして、世界中で激増して問題になっているのが「2型糖尿病」なのです。

日本では、なんと9割以上の糖尿病患者が、この「2型糖尿病」に当てはまります。

糖尿病の恐ろしさは、合併症を引き起こすことです。
特に細かい血管の集まっている眼や腎臓は障害を受けやすく、網膜症になって目が見えなくなったり、腎症が起こって透析が必要になるケースも少なくありません。
心筋梗塞や脳梗塞、神経障害などのリスクも高くなります。
糖尿病は、体のすべてにわたって重大な疾病を引き起こす病気であるといえるでしょう。

やっかいなことは、糖尿病は初期の段階ではほとんど症状が表に出てこない点です。
知らない間に進行し、合併症が出現してはじめて気がつくこともあります。

特に気をつけてほしいのが妊婦です。
妊娠中はホルモンの仕組み上、どうしても血糖値が上昇しやすくなります。
このため、今まで潜んでいた糖尿病体質が、妊娠が引き金になって表に出てくるというケースも少なくありません。

日本糖尿病・妊婦学会の調査によると、妊婦の糖尿病は年々増加しているそうです。
なかでも妊娠初期に血糖値が高い場合、心臓病などの先天性の異常を抱えた子どもが生まれる確率も高いことが同学会から指摘されています。

妊婦は、赤ちゃんと自分自身の健康を守るためにも、トランス脂肪が含まれた食事は絶対に避けるべきです。

【どんなに健康な人でも、ガン遺伝子はもっている】

1981年以来、日本人の死因のトップはガンです。
毎年、全病死者の3割以上がガンで亡くなっています。
私は、ガン患者が急激に増えたのも、やはりトランス脂肪が過剰摂取になっている現代人の食生活が大きな原因のひとつである、と考えています。

実は、どんなに健康な人であっても、ガン遺伝子はもっています。
そして、それは絶えず体内で目覚めているといわれています。
ある計算によると、人間は80歳になるまでに、なんと10億回ものガン細胞が発生する機会があるそうです。
とはいえ、すべての人が簡単にガンになってしまうわけではありません。
なぜなら、私達の体には、ガン細胞と闘う機能が備わっているからです。

ガン細胞が発生すると、ガンによって傷ついた遺伝子を修復するDNA修復酵素が働いてガン化するのを防ぎます。
また、すでにガン化してしまった細胞には、マクロファージやNK細胞、キラーT細胞などの大型のアメーバ一状の細胞がとりつき、さかんに攻撃をはじめます。
これらはすべて白血球の仲間で免疫系と呼ばれ、ガン細胞以外にも病原体や異物を補食します。

DNA修復酵素や免疫系に発動の司令をくだすのが、細胞膜から伸びている「糖鎖」と呼ばれるヒゲ状のものです。
糖鎖はいわゆるアンテナの役割をし、異物の侵入をキャッチすると、細胞間に情報を伝達して免疫系の機能を発動させます。
また、細胞膜そのものにも、発ガン性物質が細胞内に侵入するのを防御する重要な役割があります。
細胞膜は主に脂質でできているため、正常に機能するためにも良質な油を摂ることが大切になります。

ところが、マーガリンや、マーガリンを使った加工食品を食べ続けていると、不自然な形をしたトランス脂肪が入り込み、細胞膜の構造や働きが不完全になってしまう恐れがあります。
すると、糖鎖が正しく機能しなくなるため、免疫力が低下します。
しかも同時に、活性酸素などの有害物質が細胞内にどんどん入り込んでくるため、これらの攻撃で細胞内が酸化し、遺伝子が傷ついた結果、異常が起こってガン化するというわけです。

さらに質が悪いことに、トランス脂肪は体内で大量の活性酸素をつくり出してしまうといわれています。
活性酸素は、あらゆる物質のなかでも、もっとも深くガンの発生にかかわっていると考えられています。

カナダのある専門家は「一般的によく食べられている精製された油はトランス脂肪を多く含み、無理やりに水素添加という形で長持ちするように製造されている。この製法は、活性酸素を生み出すため、水素添加がはじまった当時からこのことが分かっていれば、この製法は取り入れられなかったであろう」といっています。

実際に、アメリカではガンによる死亡率の増加とトランス脂肪を含む植物油の消費量の増加がほぼ一致しているというデータが報告されています。

【良質の油がキレない子どもをつくる】

私にとって、もっともショッキングだったのは、トランス脂肪が脳にも非常に有害である、ということです。

イギリス・オックスフォード大学のピュリ医師らは、トランス脂肪は脳の活動に必要な酵素を破壊し、注意欠陥障害(ADD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)などを引き起こす大要因になる、というレポートを発表しました。

そのなかで、ピュリ医師は「すべての世代の子ども達がジャンクフードで生きている」と嘆き、「(それらに含まれるトランス脂肪が)彼らの脳にどんな事をしているかを考えると恐ろしい」とさえいっています。

実は、脳と油は密接につながっています。
なぜなら、脳の60%は脂質で構成されているからです。

特に、妊婦や乳幼児の油の摂り方には気を遣うべきです。

人間の脳は、胎児期にさかんに細胞分裂を行い、出生後1年で約80%が完成、3歳までに神経回路が決定されるといわれています。

脳の情報伝達にかかわる神経細胞の細胞膜には、「オメガ3」と呼ばれる不飽和脂肪酸が欠かせません。
なぜなら、脳の神経細胞はオメガ3が20%以上含まれてはじめて情報が正しく伝達されるといわれているからです。

実際に、アルツハイマー、認知症、ADHDの人は、脳の神経細胞中にオメガ3が非常に少ないことがわかっています。

このことからも、妊婦がトランス脂肪を含んだ食事をしたり、乳幼児にトランス脂肪たっぷりの菓子類などを与え続けていると、脳神経の形成に大きな障害となるのは明白でしょう。
つまり、不足したオメガ3の代わりにトランス脂肪が神経細胞の細胞膜に入り込んで、機能を低下させてしまう可能性も充分にあるということです。

いくら子どもに一流の生活環境を整えても、三流の食事を与えていてはどうしようもありません。
体も、脳も、心も、すべて食べたものからつくられています。
「質のよい食事を摂ることは、一流の教育を受けることと同等である」ことをしっかり認識してください。

現代人の食事は、老若男女問わず、トランス脂肪があふれ、オメガ3が欠乏している状態にあるといえます。
第三章「「油」を変えれば「人生」が変わる」で詳しく述べますが、オメガ3は魚油やフラックスオイル(亜麻仁油)などに豊富に含まれています。

頭のよい、心のやさしい子どもに育てるためにも、トランス脂肪を極力排除し、オメガ3を含むこれらの油を積極的に摂ることが非常に有効であるといえます。

なお、一度できあがった神経回路は、別の回路には組み替えられません。
そのため、胎児期から乳児期にかけて「脳の栄養失調」状態が続くと、知能や人格形成に大きなダメージを与えるといわれています。

現在、日本では、子どもが親を殺したり、親が子どもを殺すといった事件が、これまでには考えられないほど頻繁に起こっています。
いかに異常と思える事態が多発しているか、ということを私達は深刻に受け止めるべきだと思います。

私は、これらの事件が突如として数多く発生した背景には、やはりトランス脂肪をたっぷりと含んだマーガリンをはじめとする食事が「健康に良い」と数十年にもわたって日本中で推奨され、学校給食などで毎日のように摂ってきたことが大きな要因のひとつになっているのではないか、と疑っています。

ところが、日本では相変わらずトランス脂肪に対してほとんど注意が払われていません。
しかも、未だに学校給食でマーガリンが出され、子ども達は選択する余地もなく食べさせられているのです。
20年も前からトランス脂肪の害を訴えてきた私は、本当に現在の子ども達が哀れに思えて仕方がありません。

トランス脂肪が脳に及ぼす深刻な障害には、高齢者の認知症もあげられます。
2004年、アメリカ神経学会の学術誌によると、シカゴ近郊に住む65歳以上の住民8500人を対象に長期間追跡した結果、トランス脂肪をたくさん摂るお年寄りは認知症になりやすいことが明らかになりました。

その後、アメリカの健康加齢研究所のM・C・モーリス氏らが、より多くの人を追跡したデータを使ってトランス脂肪や飽和脂肪酸の摂取量と認知機能との関係を調べたところ、トランス脂肪をたくさん摂っている人ほど、認知機能が早く低下することが判明したのです。
モーリス氏らは「血中に悪玉コレステロールが増えるため、心臓だけでなく脳の動脈硬化も進み、認知機能が早く衰えやすくなるのではないか」との見解を示しています。

現在、日本には65歳以上の認知症患者は約150万人おり、2020年代には300万人を超えると推計されています。
これは、65歳以上の10人に1人が認知症になる計算です。

高齢者だけではありません。
最近では、働き盛りの世代を急に襲う、若年性の認知症も社会問題として取り沙汰されるようになってきています。

【自然界に存在しない油は太りやすい】

最近、「メタボリックシンドローム」が話題になっています。

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・高脂血症のうち二つ以上を合併した状態になると、動脈硬化や心臓病のリスクが高くなるというもので、「死」の四重奏ともいわれています。
日本の企業労働者12万人を対象とした調査によると、軽症であっても、これらの危険因子を二つもつ人はまったくもたない人に比べて心臓病の発症リスクが10倍近くに、三~四つ伏せもつ人ではなんと31倍にもなるというデータが得られています。

トランス脂肪は、この「メタボリックシンドローム」を引き起こす大きな要因にもなります。
なぜなら、不自然な構造をしたトランス脂肪は体内でなかなか代謝できず、そのまま内臓脂肪として蓄積されてしまうからです。
つまり、太りやすいのです。

これと関連して、51匹のベルベットモンキーを、総カロリーの35%が脂肪という欧米型の食餌で飼育した実験データがあります。
半分の猿は総カロリーの8%をトランス脂肪で摂り、ほかの猿はオリーブオイルなどの不飽和脂肪酸で摂りました。
両グループは慎重に計量した同カロリー食でしたが、6年後にはオリーブオイルのグループは体重が1.8%増加したのに比べて、トランス脂肪のグループは7.2%も増加したのです。
また、CTスキャンで調べてみると、トランス脂肪グループは腹部の脂肪が30%も多くなっていました。

この結果からも、仮に摂取カロリーが同じだとしても、トランス脂肪はほかの油よりも内臓脂肪を蓄積しやすいーーメタボリックシンドロームを引き起こしやすい油と考えられます。

ほかにも、トランス脂肪は胆石やアトピー性皮膚炎、クローン病(粘膜の炎症、腸管内腔が狭くなる慢性の炎症性病変。若年者に多くみられ、日本でも年々増加している)など、さまざまな現代病を引き起こすといわれています。

山田豊文先生 著
『病気がイヤなら「油」を変えなさい!~危ない“トランス脂肪”だらけの食の改善法~』 より抜粋

私達は「病気になる油」を食べ続けている

2018-02-14 13:28:31 | 病気がイヤなら「油」を変えなさい!
第一章 私達は「病気になる油」を食べ続けている

【現代の日本人は「寝たきり長寿」】

あなたは健康ですか?

人生をまっとうできると思っていますか?

この問いに、自信をもって「イエス」と答えられる人は少ないのではないでしょうか。

実は、こんなデータがあります。

主要死因別死亡者総数・・・・・・・・・・・・108万4488人
死因 
第一位 悪性新生物(ガン)・・・・・・・・・32万9198人
第二位 心疾患※高血圧症を除く・・・17万2875人
第三位 脳血管疾患・・・・・・・・・・・・・・12万8203人

このデータは、厚生労働省の2007年度の「性別にみた死因順位別死亡数・死亡率(人口10万対)」から引用したものです。
第一位から第三位までを合計すると約63万人となり、この三つの死因で死亡率の約6割であるのがみてとれるでしょう。
しかも恐ろしいことに、これらの病気による死亡者数は年々増加しており、ガンに至っては昭和55年の死亡者数の約二倍にも達しています。

では、人生をまっとうした人、つまり、老衰で亡くなった人はどれくらいいるかご存じでしょうか?

同データから引用すると、老衰で亡くなった人は2万7745人。
死亡者総数のわずか2%程度です。
「え、そんなに少ないの?」と驚く人も多いかもしれませんね。
老衰、事故、自殺を除く死因はすべて病気です。
そして、実に9割もの日本人が病気によって亡くなっているのが現状なのです。
また、事故や自殺にも、病気がかかわっているケースが少なくありません。

いっぽう、日本人の平均寿命は世界的に見ても上位で、今もなお伸び続けています。

厚生労働省の2005年度の「第20回生命表(完全生命表)」によると、男性の平均寿命は78.56年、女性の場合は85.52年となっています。
これは、2000年度のデータと比べてみても、0.84~0.92年も上回る数字です。

さて、みなさん。
ここでちょっと考えてみてください。
平均寿命は伸びているのに、病気で亡くなっている人が増えている・・・・・・一体どういうことでしょう?

これは、現代の医療が発達し、病気になっても寿命は延ばすことができるようになったと考えられます。
しかし、病気が完治して残りの人生をまっとうできればよいのですが、現段階では長い闘病生活が続いた末に息絶える、という悲惨な状況を示しているともいえるのではないでしょうか。

つまり非常に多くの日本人が、寝たきりになったり、心身の苦痛に耐えながら人生を終えているのです。
まさに「寝たきり長寿」「病気長寿」の国といっても過言ではありません。

かつての日本では、そもそもガンや心疾患といった病気がほとんどなかったように思います。
また、認知症やうつ、注意欠陥多動性障害(ADHD)といった精神にかかわる病気もそれほど身近な存在ではありませんでした。
ところが、これらの病気は1970年以降に突如として増加し、みるみる日本を覆いつくしていったように思えてならないのです。
なぜ、こんなことになってしまったのでしょうか?

日本人の食事が伝統的な和食から高脂肪・高タンパクの欧米型のものに激変したために現代病が増加した、というのはさまざまなメディアで指摘されているのでご存じかと思います。
もっと原因を掘り下げると、「体と心を蝕む非常に危険な油が、毎日の料理で使われ、食卓に上るようになったこと」が大きな問題のひとつなのです。

【今すぐマーガリンは捨てよう!】

みなさんの家にある冷蔵庫の扉を開けてみてください。

そして、もしも冷蔵庫にマーガリンが入っていたら、とにかく今すぐ捨てましょう。
なぜなら、マーガリンは心臓病や糖尿病といった現代病の原因となる最悪の油だからです。

「そんなバカな、子どもの学校給食の献立にもあるのに」と思う人もいるかもしれませんね。
はっきりいって、給食に出されるものはすべて安全と思ったら大間違いです。
少なくとも、「日本という国は世界に類をみない“栄養学後進国”である」ことを認識しましょう。
「植物油由来のマーガリンはバターよりもカロリーが低くて健康的」などと、いまだに訳知り顔でいっている医師や栄養士、教師がいますが、まったくナンセンスです。

わが家は、一度たりともマーガリンを冷蔵庫に入れたことはありません。
なぜなら、マーガリンの有害性は、40年以上も前からアメリカの学会などで指摘されていたからです。
わが子にも、たとえ学校給食でマーガリンが出ても食べないように伝えてきました。
わが子に強制的にマーガリンを食べさせようとした教師と話し合いになったこともあります。

事実、諸外国や有識な学者達の間では、マーガリンは有害な食品として追放されつつあるのです。
もちろん、マーガリンを材料に使った菓子パンやクッキー、ビスケット類もすべて有害です。

ここで、『危険な油が病気を起こしてる』(J・フィネガン著/今村光一訳/中央アート出版刊)にマーガリンの有害性を示す興味深いエピソードがあるので紹介しましょう。

アメリカの自然派運動家フレッド・ロー氏が行ったマーガリンの実験です。

もともと彼は、自然食品店を経営しており、“マーガリンは正しい食品”と信じて売っていました。
きっと、店を訪れた多くの客が「動物性脂のバターよりも植物性油を使ったマーガリンのほうが健康に良い」と喜んで買っていったことでしょう。
ところがある日、食品工業の技術者である常連客から「マーガリンを顕微鏡でのぞいてみると、プラスチックの構造にそっくりなことがわかる。マーガリンに“プラスチック食品”という名前をつけたくなる」という話を聞きます。
驚いた彼は、マーガリンや、マーガリンとは兄弟分のような植物系ショートニングが含まれている食品を売るのをストップし、ちょっとした実験をはじめました。

ロー氏は、この実験について、次のような記述を残しています。

「この実験は本当に素人の実験で、専門の技術者がやるような実験ではなかった。
それまで自分の店で売っていたのと同じマーガリンの小さな塊を小さな皿にのせ、その皿を店の裏部屋の窓際に置いただけである。
マーガリンが本物の食べ物であるなら、虫や細菌が、やってくるのに好都合な場所にあるこのごちそうに、大喜びしてむらがるに違いないと考えたからだ。
バターの場合がそうであるように、蠅や蟻やカビがマーガリンの上にもいっぱいになるに違いない。
もしその通りになるならば、マーガリンが自然の仕組みに支配された、プラスチックとは違った立派な食べ物であることを示す状況証拠になる、と私は考えた。
そうなれば私は堂々とマーガリンを売ることができる。
しかし、マーガリンの塊はやはりバターとは違っていた。
この塊は二年経っても、もとのままであり続けているようだった。
その間どんな虫も一匹としてその塊に近寄るのを眼にすることはなかったし、ひとかけらのカビも生えはしなかった。
窓を通して入る日光の熱でマーガリンは半分溶けてくずれ、ほこりにまみれて汚くはなった。

しかし起こったことは、ただそれだけ。
マーガリンの塊はけっしてきれいになくなることもなく、ただ汚くてぞっとするものになっただけだった。
私は実験をここで止めた」
(『危険な油が病気を起こしてる』J・フィネガン著/今村光一訳/中央アート出版刊)

ロー氏は、この異様な光景に「マーガリンは本当に食べ物ではなく“食べられる”形をしたプラスチックなのだ」と結論づけています。
1960年代の話です。

【マーガリンは不自然な食べ物】

虫が寄りつかずカビさえ生えない奇妙な油・マーガリンは、一体どのようにつくられているのでしょうか?

多くの医師や栄養士がいっているように、マーガリンは確かに植物油を原料にしています。
おもに、大豆油、なたね油、コーン油、パーム油、ヤシ油、綿実油、ひまわり油などが使われています。

これらの植物油の主成分となる脂肪酸は不飽和脂肪酸と呼ばれており、融点が低く、常温では液体になります。
体のなかに入っても、液体のままなので血液中をスムーズに移動することができるため、一般に「血液をサラサラにする油」といわれています。
とはいえ、その構造上、酸化しやすく、長期の保存が難しいという欠点があります。
また、基本的には魚油も同様の構造・特徴をもつ不飽和脂肪酸が豊富です。

いっぽう、牛脂やラードなどの動物性脂の主要成分は、飽和脂肪酸と呼ばれています。
融点が高く、常温では固体になります。
たとえ炒め物などの料理をするときにフライパンで熱して溶かしたとしても、体の中に入ってからしばらくすると再び固まりやすくなってしまいます。
なぜなら、人間の体温は牛や豚の体温よりも低いーーつまり、動物性脂の融点よりも低いからです。
たとえば、アツアツの豚の角煮を常温まで冷ますと白い脂の塊が浮いてきますが、それと同じような現象が体の中で起こるのです。
これが「動物性脂を摂りすぎると血液がドロドロになる」などといわれる理由です。

では、植物油を使ったマーガリンはなぜ常温でも固形なのでしょうか?
本来ならば、サラサラの液状になっているはずです。
実は、「水素添加」という方法を使って、無理やり油の性質を変えているのです。

もう少し、詳しくみていきましょう。

そもそも脂肪酸は、炭素が長く連なり、そこに水素がくっついた1本の鎖のような構造をしています。
炭素には四本の腕が伸びていて、そのうち二本の腕は両隣の炭素と手をつなぎ、他の二本の腕は水素と手をつないでいます。

鎖の先頭に当たる炭素は、隣の炭素、水素と手をつないでおり、この部分をメチル基と呼びます。
また、最後尾に当たる炭素は、隣の炭素と水酸基、酸素と手をつないでいます。
こちらはカルボキシル基といいます。

それぞれがスクラムを組むように安定していれば、強度が高く、常温で固体になります。
これが飽和脂肪酸、つまり動物性脂の主成分の構造です。

それに対し、植物油などに含まれる不飽和脂肪酸は、水素がところどころ抜けているため、炭素の鎖に「穴」があいた構造をしています。
穴の数が多いほど、固体になりにくい、融点が低い油となります。
常温で液体になっているのは、このためです。

また、メチル基の炭素から数えて三番目に最初の穴がある脂肪酸をオメガ3、六番目に最初の穴がある脂肪酸をオメガ6といいます。
オメガ3とオメガ6は、私達の健康にとって大変重要な脂肪酸ですので、後ほど詳しく述べたいと思います。

では、液体の植物油を固形にするにはどうすればよいのでしょう?
単純な話、穴を埋めれば、構造が安定化して固化します。
つまり、人工的に穴の部分に水素をあてがって、無理やり炭素の鎖と結合させるのです。
そうすれば、あたかも飽和脂肪酸のように構造が安定し、固体になる、というわけです。
しかも、酸化しにくくなるので、保存がきくことになって、スーパーマーケットの棚に長く置くことができます。
マーガリンが商業的にも利便性が高い、といわれる理由がこれです。

マーガリンの硬さは、水素を添加した量によって変わります。
水素をたくさん添加すれば、その分、多くの穴が埋まるので硬いマーガリンができます。
また、水素を少しだけ添加すれば(これを部分水素添加といいます)、穴が残る割合が多くなるので、液体により近い、延びのよいマーガリンができます。
これが“パンにも塗りやすい”マーガリンができる秘密です。
現在売られているマーガリンのほとんどは、この部分水素添加によってつくられています。
そうして固体となった油(これを硬化油といいます)に、乳化剤と水を加えた後、急冷してマーガリンとなるわけです。

なお、水素添加は、120から210度の高温、高圧のなかで水素ガスを反応させる方法で行われます。
このとき、ニッケルや銅が触媒として使われます。
「口に入るものなのに、こんな金属が使われていても大丈夫?」と驚く人も多いのではないでしょうか。

残念ながら、最終的な製品のなかに金属触媒のカスが残ってしまう危険性は充分考えられます。
こうなると、たとえ植物油を原料にしているとはいえ、もはや“自然の油”とはいえませんね。

しかも問題はこれだけではありません。

実は、現代病を引き起こす大きな原因として世界中で問題になっているトランス脂肪が、部分水素添加の過程で大量につくられてしまうことが明らかになっているのです。

【アルコールよりも有害なトランス脂肪】

自然な植物油に含まれる不飽和脂肪酸は、炭素の二重結合を中心に二つの水素がそれぞれ一個ずつ片側に並んでいます。
つまり、合わせ鏡のような構造です。
これを、「同じ側」を意味する「シス」というラテン語から「シス型脂肪酸」と呼びます。

マーガリンを製造する過程で部分水素添加を行うと、片方の水素が反対の方向に移動(トランス)します。
こうなると、飽和脂肪酸とどことなく似た、できそこないの飽和脂肪酸のような、いびつな形になります。
これが、「トランス脂肪」です。

前述のロー氏のエピソードに登場した食品工業の技術者は、トランス型のいびつな脂肪酸に変化した構造をもつマーガリンがプラスチックとよく似ている、と指摘したのです。

また、彼は「脂肪専門の化学者達は、実際に(水素添加することを)“オイルをプラスチック化する”という言葉を使う」とも話したそうです。

ご存じの通り、プラスチックは自然界には存在しないものなので土の中に埋めても分解されません。
それと同じ構造のものが体のなかに入ったらどんなことになるか、考えただけでもゾッとします。

では、実際にトランス脂肪が体のなかに入ったらどうなるのかみてみましょう。

毎日の食事でトランス脂肪を取り込むと、私達の体はそれを分解・代謝しようとします。
いったんトランス型になった脂肪酸を分解・代謝するには、不自然であるがゆえに時間がかかり、大量のミネラルやビタミンを消耗します。
このため、私達の体は不必要な負担を強いられることになります。
しかも、せっかく苦労してトランス脂肪を分解・吸収しても、人工のトランス脂肪自体には、体の役に立つ機能がありません。
そればかりか、老化やガンの原因になる活性酸素をたくさんつくる、ほかの重要な脂肪酸の機能を妨げるなど、さまざまな悪い働きをするのです。

なかでも恐いのは、トランス脂肪が細胞膜にダイレクトに悪影響を及ぼすということです。
ピンとこないかもしれませんが、細胞膜は単に細胞と細胞を仕切るだけではありません。
細胞内外の浸透圧を調節する、細胞に必要な酸素や栄養を吸収する、細胞内で発生した老廃物を排泄する、情報を伝達するなど、生命活動に欠かせない大切な役割を担っています。
このような重要な細胞が全身でおよそ60兆個も存在し、筋肉や骨、内臓、神経、血管、血液といった私達のパーツを形成し、一人の人間として成り立たせてくれているのです。

細胞膜は脂質で構成されていますが、トランス脂肪が入り込むと、必須脂肪酸の役割を果たさなくなるために、細胞膜の構造や働きが不完全になってしまう恐れがあります。

その結果、細胞自体の働きが弱くなってしまうのはもちろん、細胞に必要なものが流出してしまったり、逆に有害物質が侵入しやすくなってしまうのです。
これが全身の細胞で起こることを考えれば、健康でいられるはずがありません。

また、意外と見落とされがちなのが、マーガリンが血液をドロドロにしてしまう恐れがあることです。

よく考えてみてください。
植物油を常温で固体化させるということは、平たくいえば、融点を常温よりも高くするわけです。
加熱しなければ溶け出しません。
私達人間の体温よりも融点が高くなるので、いくら植物油を使っているとはいえ、結局は動物脂と同様に血液をドロドロにしてしまうことも考えられるわけです。
「動物脂は血液をドロドロにしてしまうから、健康のためにも植物油由来のマーガリンを使おう」と思って使っていたら、実はマーガリンも動物脂と同じだった、なんて元も子もありません。

現在、ヨーロッパ各国では、トランス脂肪を“殺人脂肪”として扱い、トランス脂肪が一定基準よりも多く含まれている食品を違法としています。

また、アメリカ・ニューヨーク市でも2008年7月までにはすべての調整食品からトランス脂肪を排除することを法律化しています。

体に有害であるといわれているタバコやアルコールでさえ一定の条件を満たせば売買できるのに、トランス脂肪は無条件に罰せられるわけです。
いかにトランス脂肪が最悪の油であるか、おわかりいただけるかと思います。

【質の悪い油が心臓を脅かす】

トランス脂肪による弊害のなかでもよく知られているのが、体内コレステロールのバランスを崩して心臓病を誘発することです。

コレステロールと聞くと眉をひそめる人も多いかもしれませんね。

昨今、さまざまなメディアで高コレステロールの弊害が取り上げられています。
スーパーマーケットやドラッグストアなどでは「コレステロールが気になる人に」「コレステロールを吸収しにくくする」「コレステロールを低下させる効果がある」などのキャッチフレーズで健康食品が並んでいるところも見かけるようになりました。

誤解しないでいただきたいのですが、本来、コレステロールそのものはまったく悪者ではありません。
生命現象の大切な部分を受け持ち、健康を維持するために欠かせない脂質なのです。

まず、コレステロールは、同じ脂質の仲間であるリン脂質とともに細胞膜を構成し、細胞内外にさまざまな物質が出入りするのを調節します。
脳や神経の細胞膜にも大量に存在しており、神経刺激の伝達に重要な役割を果たしていると考えられています。

次に、性に関係するテストステロンやエストロゲン、糖質代謝を助けるコルチゾン、細胞内外の水分調節にかかわるアルドステロンなどのホルモンの唯一の材料として使われます。

また、一部のコレステロールは肝臓内で胆汁につくりかえられ、小腸内で脂肪を乳化して消化・吸収しやすくしたり、脂溶性ビタミンA、D、E、Kなどの吸収に大切な働きをします。

コレステロールの供給源は、毎日の食事で摂るものと体内で合成されるものの二つがあります。
肝臓で生産されるコレステロール量は食事で摂るコレステロール量によって変わりますが、一般に食事で摂取する量の約三倍に相当すると考えられています。
肝臓は、小腸から吸収されたコレステロールが血液中に運ばれると、それを察知して生産量を抑制します。
逆に、外から入ってくるコレステロール量が少なくなると、今度は合成を促進します。

では、食事で摂ったコレステロールはどのように体内に運ばれるのでしょうか?
血液と脂肪は「水と油」の関係なので、そのままではコレステロールは血液に溶け込みません。
そこで、タンパク質と結合させて血液中に運ぶわけです。
これをリポタンパク質といいます(リポは脂質という意味です)。

リポタンパク質は、いわばコレステロールなどの水に溶けない脂質を臓器から臓器へと運ぶ「運び屋」といえるでしょう。

リポタンパク質にはいくつか種類がありますが、特に大切なものにLDLとHDLがあります。

体内に運ばれたLDLは、細胞の表面に到着すると、専用の入り口(LDL受容体)から細胞内に入ります。
そして、細胞内で分解され、そのまま細胞膜に組み込まれて使われたり、細胞内で蓄えられたりします。
そして、細胞で使用済みとなったコレステロールは細胞膜の表面に出ていきます。

もういっぽうのHDLは、LDLのように細胞内には入れません。
そこで、血液中を再び移動していくのですが、そのとき、HDLは使用済みとなったコレステロールを回収しながら再び肝臓に戻るわけです。

つまり、HDLもLDLも私達の体には必要なもので、この二つを良いバランスに保つことが大変重要なのです。

ところが、トランス脂肪は、肝臓にダメージを与えて体内のコレステロール合成量を調整する機能を崩してしまいます。
それによって、HDLが減り、LDLが過剰生産され、血液中の均衡が崩れてしまいます。

過剰となったLDLは、血管壁にくっついて溜まりやすくなります。
くっついたまま放っておくと、やがて酸化してしまいます。
すると、白血球のひとつであるマクロファージがやってきて掃除します。
LDLを動脈壁内部に引き込んで消していくのです。

ところが、皮肉にも、このときの残骸が堆積して血管の通り道が狭くなり、動脈硬化がより進行して、最終的に心臓病のリスクを非常に高めるというわけです。

これを裏づけるのが、アメリカで行われた研究データです。
8万人もの女性の被験者を対象に調査を行ったところ、トランス脂肪をもっとも多く摂取するグループはもっとも少ないグループに比べて、心筋梗塞を起こす危険性がおよそ30%も高かったことが示されました。

また、オランダで行われた調査によると、488人の女性と27人の男性を3つのグループに分けて、それぞれオリーブオイルの多い食事、動物性脂の多い食事、トランス脂肪の多い食事を3週間続けたところ、トランス脂肪の多いグループだけがHDLが少なく、LDLが多くなっていた、との結果が出ました。

心臓病が深刻な問題になっているアメリカでは、1992年10月7日発行のニューヨーク・タイムズ紙上にて「マーガリンはコレステロール値を高くし、心臓病の原因になり得る」という米国農務省の見解を発表しました。
その後、1999年には、米国心臓病学会が「心臓病の予防のためには、トランス脂肪の多いマーガリンなどを使わずに、それが少ないものを使うこと」というガイドラインを定めています。

ところが、日本では、病院の検査でコレステロール値が正常範囲を超えると、コレステロール値を下げるひとつの方法として、いまだにバターやラードなどの動物性脂をマーガリンに切り替えるように食事指導するところも少なくありません。

トランス脂肪がこれだけ世界中で問題視されており、LDLを増やすことが明らかになっているにもかかわらず、日本では「健康のために」マーガリンをすすめる医師もいるのです。

また、間違った栄養指導とともに行われているのがコレステロール低下剤を処方する薬物療法です。
この薬物療法もひどい状況です。
なぜなら、おびただしい副作用によって、より重い病気に悩まされる人が続出しているからです。

自分の健康を守るためにも、トランス脂肪の問題と同様に受け止めていただきたい大変重要なテーマなので、第二章「知らないと恐い「食」と「健康」の真実」で詳しく述べたいと思います。

山田豊文先生 著
『病気がイヤなら「油」を変えなさい!~危ない“トランス脂肪”だらけの食の改善法~』 より抜粋

『ガンを考える』

2018-02-14 11:18:33 | 予防医学・健康医学
第6条 食事で治す。

玄米・菜食で治します。
玄米には排毒作用があります。
ミネラルの多い土地で育ったミネラル豊富な玄米を食べて排毒する必要があります。
また、玄米は放射性物質を体から排出する効果があります。
玄米に含まれるイノシトール、γオリザノールは肝臓の働きを強める効果があり、解毒力を高めます。

美味しい玄米を味わうと身体と心が分かります。
玄米・菜食が貴方を治します。
玄米・菜食は自己流でやらずに、習って徹底するようにします。
息抜きと手抜きは全く違います。

第7条 手当の底力を活かす。

身体にやさしい治療法を活用します。
手当の長所は、
1)気持ちが良い。
2)副作用がない。
3)お金があまりかからない。
4)家族が一つになるの四つです。

手当は4つの身体の営みを活性化します。
1)入れる(良いもの少し食べてしっかり消化・吸収します)
2)めぐらせる(活発に流れる血液が栄養素と酸素を全身に配り、毒素も運びます)
3)出す(汗・尿・便で毒素を出して、キレイさっぱりします)
4)守る(免疫力を向上させ、がんに打ち勝ちます)

第8条 心こそ治す力。

心の治癒力を最大限に活用してがんを克服します。

がんは自分で治せるものだとイメージを変えます。
治らないと思い込んでいる人は、性格ではなく、クセだと思えば、自分の考えを変えられます。
治らないと思っている医者より、治った元患者と沢山付き合いましょう。
おおらかな人生の達人を見習いましょう。

第9条 自助療法で人生を癒す。

自助療法(食事療法、手当療法など患者本人の創意と工夫により医者に頼らず治療する方法)によって、自らの力によって運命を切り開いていきます。
医者任せでは、体は回復しても、心は癒えません。
自分の力で治したという自信が人生を変えます。

第10条 応援団を持て。

絶対に治ると信じる家族の気持ちがあなたの大きな力になります。
治る主役はあくまで本人です。
家族は本人を信じて支援をし続けます。
また、治った体験者に会って希望の真実を共有します。

第11条 捨てれば得られる。

命より大事なものはありません。
がんを治して命を守ることが最優先です。
がんは「今までの生き方を変えなさい」というメッセージです。
捨てれば得られます。
仕事など、何も失いたくないと思っているとすべてを失います。

第12条 人生は進化する。

がんになる以前よりも元気になることができます。

がんになって良かった。
お陰様で新しい生き方に気が付きました。

がんは、「汲めども尽きぬ宝の泉」を与えてくれ、がんになる以前よりも人生を豊かにしてくれます。
病院の治療だけならもとの未病の状態に戻るだけです。
がんになったおかげで、健康の有難味を痛感し、玄米・菜食を始めることにより、健康の梯子を登って行くことができました。
そこには、がんになる以前よりも元気な自分がいました。

「ガンの患者学研究所」のホームページにもアクセスして見てください。
3大療法に頼らずに末期ガンを克服した人の体験談、ガン発生のメカニズム、治療法などが掲載されています。
ここではガン患者同士が体験談など、情報を共有し合って、互いに励まし合いながら、ガンを克服しています。

●名古屋「いずみの会」(中山武会長)は会員数800名で「ガンの患者さんたちの自助会」ですが、驚異的なのがその生存率で創設から10年間(平均)の生存率は94.8%です。
会員の4分の1は、初期ガン、4分の3は、中期・末期ガンです。
会員は中高年者が多く、彼らは同年輩の健康な人達よりもはるかに長生きしているそうです。

驚異的な数値を上げている理由は手術後の再発や転移の防止に全力を注いでいるからです。
ガンは「再発する病気」ですから、手術の後が非常に重要になります。
では、手術した後、何をすれば再発や転移を防げるのか。

それは、自分のライフスタイルを自分で変えることだそうです。

会員は中高年から高齢者も多く、同世代の一般人よりも生存率が高く、同会の調査を行っている名古屋大学医学部も驚嘆しています。
中山会長は、「いちばん大切なのは心であり、それは、ガンが治るという事に気づく」ことだそうです。
「治らない」と思い込むのと、「治る」と気づくのでは、人生は180度の違いがあるそうです。

ガンを克服するのは、
(1)心を改善すること(不安とストレスの軽減)
(2)体質を大きく変える食事をすること(玄米・菜食)
(3)運動などで血流を良くすること(散歩などの有酸素運動)
(4)身体の冷えを防ぐこと(体を温めること)
(5)過労を避けること
の5本柱だそうです。
さらにタバコはガンの遠因となるので止めます。

食事は玄米・菜食が中心です。
玄米を噛んで、噛んで、噛みまくれ、「肉はガンの餌」だから、肉など動物食は止めます。
過度のストレス、飽食・過食、睡眠不足、運動不足などがガンを引き起こします。
絶対安静など、もっての他です。
なお、玄米に小豆、五穀米などを混ぜて食べている会員もいます。
しかしながら、玄米の胚芽に80%のフィチン酸が含まれているため、強力な排泄作用があり、ガン、アトピーなどに効果があるものの、フィチン酸は玄米の胚芽部分のビタミンB群、ミネラルと体内保有のミネラル、特にカルシウムとマグネシウムまで排泄してしまいます。
そのため、フィチン酸の残量が9%の胚芽米がお勧めです。
野生の小鳥はフィチン酸のアクの害を本能的に知っているので、食べる量は大体何粒と決めているそうです。

「運動不足は緩慢な自殺」だから、動ける体は動かして、全身機能の回復を図ります。
また、大切なのは「明るく楽しく生きる」、「人生を楽しむ」、「好きな事をする」、「快適に過ごせるようにする」ことでガンから解放されます。

「いずみの会」では、医師に頼らず、患者自身が「心と体質の改善」に努力し、ガンを退縮させ、ガンの再発・転移を防いでいることから、以前より健康にさえなっています。
ガンが治癒すると同時に高血圧や糖尿病も治しています。
ガンは生活習慣病ですから、ガン体質を改善しないかぎりガンは再発します。

中山会長は、次のように述べています。

今の病院のがん治療は地獄行きの新幹線です。
一度、乗ったら途中下車できません。
地獄までノンストップです。
恐ろしいですね。

洗脳されたがん患者たちを、検査漬けのベルトコンベアに乗せ、地獄行きの新幹線の発着場に導いていけば、それで面倒な操作は終わりです。
「のぞみ号」に乗せてしまえば、もうノンストップです。
地獄行きの終着駅に着くまでに、好き放題の抗がん剤漬け、放射線責め、さらに、手術で斬り放題です。
中山会長は1984年に胃がんが再発し、胃の95%の摘出手術を受けました。
ところが、医師は中山さんの奥さんに冷酷な告知をしました。
「スキルス性の胃がんです」、「6ヶ月以内に必ず再発します」、「命が助かる確率は3万人に1人です」。
ところが、中山会長はいまだに健在です。
こんな告知を受ければ、ほとんどの患者は、ショックで寝込んでしまいます。
恐怖と不安でがんと戦う免疫力(リンパ球数)が激減してしまい、こうして、医者の死刑宣告がピタリと的中するようになります。
ところが、中山氏は、この死刑宣告にショックを受けるどころか、「負けてたまるか」と猛烈に反発し、「なら生き抜いてやる」と好きな煙草もスパッと止め、会社も整理縮小し、スポーツカーを購入して大好きなドライブを楽しみ、肉類、脂もの、甘いもの好きの偏食もピタリと止めました。
そして、徹底した玄米・菜食を始め、玄米を一口100回噛んで噛みまくり、末期がんを克服しました。
中山氏は、がん患者を駄目にしているのは、「がんは治らない」と思い込んでいる後ろ向きの心だと、がん患者の暗い雰囲気の集会で痛感しました。

がん治療の悪魔的な実態を知る人にとっては、告知の余命期間にあわせて抗がん剤を増量していけば、狙い通りに患者を地獄に送ることすら可能なそうです。
ですから、厚生労働省は病院で横行している「余命告知」という悪魔的な死刑宣告を即刻禁止する必要があります。

なお、ガンの再発防止を徹底するための「ガン検診」は受けるようにします。
ガンと壮絶に戦い、悲痛な心境に陥るのではなく、ガンにお引き取りを願う心境で対応することがガンを克服し易くなります。
ガンと戦うと逆にガンは猛威を奮ってきます。

3.おわりに

●60兆の原始細胞の司令塔(リーダー)である自分自身の「自然治癒力」を信じ、「玄米・菜食」を中心にした食事を心がけ、適度な運動を実行し、十分な睡眠を取り、「明るく楽しく生きる」ことを心がければ、ガンは必ず克服できます。
ガン治療の第一歩は「自分で治そう」という強い意志です。
ガンの克服には魂の健康も重要なポイントになります。

健康には1)心の健康、2)身体の健康、3)社会的健康、4)魂の健康の4つの健康があります。
社会的健康とは近所の人や職場の仲間と仲良くできるかということです。

魂の健康とは自分がこの世に存在していることに心の底から感謝し、人様のために何か自分にできることを無心で実行できる素直な心です。

●完全治癒の三種の神器は「ガンに関する知識」、「それを実践する実行力」、「ガンは必ず治るという信念」です。
言い訳をしない事が大切です。
病気になる人の一般的な傾向は心身の健康づくり、食品添加物、環境など、命を育む情報に対する価値観が乏しく、情報提供者に対しても感謝の念が薄いことです。
そんな人に限って、日頃の勉強不足も重なって、病気になるとその原因を自分の頭で考えることなく安易に医者にかかり、薬漬け、検査漬けに陥り、次第に自然治癒力(抵抗力)を失っていきます。
行き着く先はご想像のとおりです。

●デンマーク、スウェーデンなどの北欧には、寝たきりの老人はいないそうです。
しかも老人の表情が明るいそうです。
北欧では老人介護のシステムが日本とは全く違い、まず、老人に自立を促します。
寝たきりにさせません。
起き上がる訓練をします。
起き上がれば、今度は立ち上がる訓練をします。
立ったら歩かせます。
伝い歩きでもトイレに自力で行かせます。
また、安易に車椅子に頼らせません。
車椅子に乗れるようになったら歩行訓練をします。
外を散歩できるようになったら、今度は、距離を歩かせます。
こうして最後は自宅に帰らせるようにします。
しかしながら、日本の医療関係者は完全看護が理想的な看護だと信じ切っています。
いわゆる上げ膳据え膳で何から何までやってあげる。
これが高度の福祉だと勘違いしています。
完全看護は最悪看護です。
なぜなら全てを介護士に依存し、患者の自立心、生きる意志を喪失させてしまうからです。
ベッドで寝たきりにさせられると足は瞬く間にやせ細り、歩けなくなります。
すると今度はリハビリ専門の病院に回されます。
長く寝かせて弱らせて、今度はリハビリで稼いでいます。
まるでマッチポンプ商法です。

●自分が生かされている事を自然、先祖、家族、友人に心の底から感謝し、心を浄化することでガンを退散させるようにします。
後はあなたの決断次第です。
医者はあくまでもサポーター(支援者)です。
多くの日本人が、医療については、思考停止状態で命は医者任せの状況です。
その事に何ら疑問も持たず、恥ずかしいとも思わず、その点に関しては、日本人は奇異な存在です。

主役はあなた自身の自然治癒力(抵抗力)です。
自分の健康(命)を自分の頭で考えようともせず、自己研鑽・努力もせず、しかも今までの生活習慣を改めることなく、何でもすぐに医者に頼る「お医者様信仰」、「薬依存症」や「医療に関する思考停止状態」は早く卒業しましょう。

●100歳以上の高齢者が約6万人にものぼる時代になりました。
看取りの場や方法についての議論が次第に高まり、尊厳死や安楽死の話が身近になりつつあります。
3年前に社会保障の長期展望を示した国の「社会保障制度改革国民会議」の報告書では、「死の質」即ち、QOD(Quality of Death)を議論しましょうと述べています。
そのQODについて北海道中央労災病院の院長の宮本顕二医師と桜台明日佳病院の宮本礼子医師の夫妻は、延命治療に疑問を持ち、切なる思いを次のように吐露しています。

夫妻は終末医療の実態を探ろうとスウェーデンを振り出しに、オランダ、オーストリア、米国、豪州などの諸国を回ってきました。
スウェーデンでは、肺炎は高齢者の友達なので抗生剤は使いません。
尿が出なくなっても利尿剤には手を出しません。
看護師が血圧や尿量を調べることもありません。
その他、「行わない医療」として昇圧剤、点滴、経管栄養、血液透析、人工呼吸器装着を挙げています。

これらは、日本の病院では当たり前のように行われています。
翌年、訪問した豪州のナーシングホーム(特別養護老人ホーム)では、口から食べるだけ、飲むだけです。
食べなくなれば約2週間で亡くなるので、寝たっきりの老人はいないと報告しています。
豪州政府発行の「緩和医療ガイドライン」(2006年版)には、「無理に食事をさせてはいけない」、「栄養状態改善の積極的介入は倫理的に問題」、「経管栄養や点滴は有害と考える」と記述されています。
延命治療からの離脱を国が率先して指導しています。
オランダの施設では、「なぜ点滴や経管栄養をしないのか」と宮本夫妻が尋ねると、オーストラリアと同様に、「食べないのも患者の権利です」と当然のように断言されたそうです。

さらに、米国西海岸の2つの施設では、「スプーンを口元に近づけない」、つまり、食事介助をしないとの事です。

欧米で点滴や経管栄養をしない理由として、1)尊厳の尊重、即ち倫理であり、2)本人の意思、3)医療費の抑制の3点を挙げています。

宮本医師の話を聞いた「認知症の人と家族の会」の京都府支所の荒巻敦子さんは、「点滴を拒絶した実母を看取り、自然死させて良かった」と胸にすとんと落ちましたと話しました。
だが、後で孫から「餓死した」と言われ、落ち込んだそうです。
それに対して、宮本礼子医師は、「いいえ、餓死ではありません。身体が受け付けなかったのです。食べたくても食べられないのが、餓死です」と適切なアドバイスをしています。

終末期の食事や栄養補給については、2010年に石飛幸三医師が「自然の摂理を忘れた行為」と否定し、「自然死」を「平穏死」と著書で唱えています。

京都市の中村仁一医師は、「無理矢理食べさせる食事介助は拷問」と2012年に発行の著書、「大往生したけりゃ医療とかかわるな」で記述しています。

こうした医師たちの指摘が「海外では常識」であることを宮本医師夫妻は、多くの事例で示しています。

「好きなように死なせてくれない」のが、日本の病院の実情です。
「死は医療の敗北」と教えられてきた医師は、命をできるだけ長らえさせる延命治療を義務とみなしてきました。
「死は悪いこと」と教育されてきました。

食事のできない患者を胃ろう(胃に穴をあけ、チューブで流動食を流し込む療法)で寝たっきりで延命し、拒絶すると、「退院していただきます」と迫る。
患者にとっては、まさに拷問であり、地獄です。
しかも胃ろうを行うと、しばらくして認知症になり易くなります。

女優の樹木希林さんは、次のように述懐しています。
人はかならず死ぬというのに、長生きを叶える技術ばかりが進化して、なんとまぁ死ににくい時代になったことでしょう。
死を疎むことなく、死を焦ることもなく、ひとつひとつの欲を手放して、身じまいをしていきたいと思うのです。
人は死ねば宇宙の塵埃、せめて美しく輝く塵になりたい。
それが、私の最後の欲なのです。
これは、長生きを叶える技術である延命治療を疎ましく感じ、日常の生活延長線上で自然に死を迎えたいという熱いメッセージでもあります。

たとえ、患者本人から「医療はここまでにして下さい」と懇願されても、家族から「医療放棄」と訴えられかねないため、とことん治療する姿勢になりがちです。

しかしながら、本人の意志を尊重し、その尊厳を守ろうとする医師が増えつつあるのは、喜ばしいことです。
とりわけ、在宅医療に熱心な診療所の医師は、患者の自宅(長期入居の施設も第二の自宅)に通ううちに、本人本位の考えに近づいていきます。
命の量よりも質を尊び、日々の生活の質(QOL)を高める治療の先に死の質(QOD)を見据えるようになります。
病院から在宅への流れも少しずつ増えつつありますが、在宅療養診療所には、患者への24時間の対応が義務づけられているため、週末、休日、休暇中も含めての24時間対応が高いハードルになっています。
病院から在宅への医療・介護を加速させる制度変更も含めて、QOD(患者の尊厳死)を視野に入れた今後の医療改革が期待されるところです。

●遺伝子組み換え食品による健康被害

遺伝子組み換え食品による健康被害は、ガン、腫瘍、アレルギーなど免疫系の病気、白血病、不妊症などです。
最も危険なのは、胎児や新生児です。
2011年の話ですが、カナダで妊娠した女性の93%、胎児の83%から遺伝子組み換えトウモロコシの有害成分(Cry1Ab)が検出されました。
アルゼンチンでは外貨獲得のため、遺伝子組み換えの大豆、トウモロコシ、綿花などの栽培が盛んに行われていますが、モンサント社の除草剤の大量使用により、飲料水など環境汚染が進み、ガン、甲状腺機能低下、呼吸器系疾患、子供の歩行困難などの健康被害が社会問題になっています。
雑草が農薬に対する耐性を獲得して、農薬の使用量がますます増加しています。

遺伝子組み換えには発ガン物質が含まれています。
ラットの動物実験では遺伝子組み換え食品の餌を与えたラットに大きな腫瘍ができています。
ただし、90日を過ぎないと発ガンしないので、遺伝子組み換え食品を開発したモンサント社は、そのことを知っていて、動物実験は全て90日未満で行い、全然問題はないとする実験データで認可を取っています。
フランスのカーン大学の実験では91日目~120日目で発ガンしているそうです。
遺伝子組み換え食品は食べない方が安心・安全です。

なお、ポテトチップス、フライドポテトは100℃以上で加熱処理をするため、有害物質のアクリルアミドが含まれています。加熱処理する前のジャガイモにはアクリルアミドは含まれていませんが、ジャガイモに含まれているアスパラギンというアミノ酸が高熱で加熱される間にアクリルアミドに変化します。

アクリルアミドは、接着剤や塗料、紙・繊維などの仕上げ剤として工業的に使われていて、中枢神経麻痺を起こすことが知られています。
動物実験では発ガン性のあることも確認されています。
ポテトチップスやフライドポテトを習慣的に常食している人はガンになるリスクが高いことに注意する必要があります。

次に日本における遺伝子組み換え企業のワースト10を列記します。

●遺伝子組み換え企業ワースト10

第1位 明治ホールデイングス・・・「カール」、「明治ミルクチョコレート」、他多数、精神薬の販売も手掛ける

第2位 味の素グループ・・:・・・「豊年サラダ油」、「ピュアセレクトマヨネーズ」、他多数

第3位 山崎製パン・・・・・・・・「ナビスコリッツ」、「コーンポタージュスープ」、「ナビスコチップスター」

第4位 森永グループ・・・・・・・「おっとっと」、「チョコフレーク」、「エスキモーシリーズ」、他

第5位 サントリーフーズ・・・・・「ペプシコーラ」、「CCレモン」

第6位 キューピー・・・・・・・・「マヨネーズ」、「ドレッシング」

第7位 サッポロ飲料・・・・・・・「リボンシトロン」、「不二家ネクター」

第8位 日清オイリオグループ・・・「ヘルシーコレステ」、「キャバ調整豆乳」、他

第9位 キリンビバレッジ・・・・・「午後の紅茶」、「キリンレモン」

第10位 ロッテ

出典:内海聡(Tokyo DD Clinic 院長 内科医) 講演会より

●フッ素の害

フッ素は虫歯の予防に効果があるということで厚生労働省、宮崎県などで行政指導しています。
そのようなことから、歯科医院では当然のようにフッ素の塗布が行われています。
フッ素の害を知らない歯科医も多く、唖然とさせられます。

フッ素を良かれと思って真面目に使用し続けると、知らないうちに松果体の石灰化によって次に示すような健康被害に見舞われることになります。

フッ素の恐ろしさに無知・無頓着な状況には目を覆いたくなります。

1)方向感覚の喪失、2)感情の起伏のなさ、3)体内時計の乱れ、4)免疫の低下、5)性の早熟化、6)性の早熟化から起きる短命化、7)知能低下、8)記憶障害、9)感情や精神の鈍化、10)特に幼児期における人間性や能力が開花する可能性を閉ざす、11)神経細胞から他の神経毒が引き起こされるような多動性障害

日弁連では、乳幼児や児童へのフッ素の塗布は効果がないばかりか、人道に反するものだと主張しています。
子供の歯科衛生にはフッ素を塗布せず、重曹を使う方が良いようです。
フッ素による松果体への攻撃は子供の未来を奪います。
無知は罪です。

フッ素入りの歯磨きはガン、骨肉腫、ダウン症の原因になるという指摘もあります。
フッ素入りの歯磨き粉は避けて、歯磨き用の塩を使用した方が賢明です。

●子宮頸がんワクチンの恐ろしさ

子宮頸がんワクチン接種の2500件のうち1112件(44.5%)に重い副作用があったとの報告がありました。
しかしながら、厚生労働省の集計では、ワクチンによる重い副作用は617件とされていて、ワクチンの接種によって、半数近くに深刻な副作用が出ている事実と厚生労働省とのあまりにも大きいギャップには唖然とさせられます。

その副作用は、脳炎、脳機能の一部破壊、記憶障害、知的障害、急性散在性脳せき髄炎、ギラン・バレー症候群、視覚障害、失明、まぶしさ、手足のしびれ、昏睡、多発性硬化症、不妊、肉腫形成による発ガン性、死亡などです。
子宮頸がんワクチンは、サーバリクス(英GSK社)、ガーダシル(米メルク社)の2社があり、重篤な副作用の発症率は、サーバリクス社の場合、インフルエンザ・ワクチンの52倍、ガーダシル社の場合、24倍であることが分かっています。

今まで、子宮頸がんワクチンが子宮頸がんを予防すると証明されたことはありません。
アメリカの脳神経外科医のラッセル・ブレイロック博士は「ワクチンとは、ガン予防に名を借りた副作用をばらまく悪魔の市場開発商品である」と述べています。
戦略国際問題研究所(CSIS)は、宗主国アメリカから属国日本にさまざまな指示を出す司令塔です。
「日本は集団的自衛権の行使を容認して、日本の軍事一体化を早く進めるべきだ」という指示のみならず、「子宮頸がんワクチンの積極的勧奨を展開せよ」と2014年5月に発表しました。
厚生労働省はアメリカの指示を受けて、積極的に子宮頸がんワクチンの接種を勧めるものと思われます。
しかしながら、基本的な情報が国民に知らされないまま、一方的な接種が呼びかけられています。
ワクチンに対する社会的な認識があまりにも安易で国民の問題意識も軽薄です。
製薬会社の添付文書にもありますように「ワクチン」は劇薬です。

●母子手帳の落とし穴

アメリカは第二次世界大戦後、ルーズベルト大統領、マッカーサー総司令長官などが日本人の優秀さに気が付きました。
ほっておくと第二の真珠湾攻撃になりかねないという判断で、日本人を劣化させないといけないという方針が打ち出されました。
日本人を劣化させるのに一番役に立ったのが「母子手帳」です。

母子手帳はアメリカで1915年に作られました。
全国酪農協議会ができて政府との癒着が始まり、母子手帳はアメリカ政府ではなく、乳業会社が作りました。
その結果、いろいろな病気が広がり、民族性が劣化していきました。

アメリカで失敗したのが、日本人を劣化させるのに最適だということで、母子手帳が日本に採用されるようになりました。

アメリカでは育児に適さないということで母子手帳は破棄されました。

全国一律で進める育児法の誤りが、子供を壊しています。
母子手帳の指導で、「生後5ヶ月から食べさせる離乳食が変調の要因である」と元東京大学医学部講師で日本免疫治療研究会の西原克成会長が指摘しています。
また、西原氏は次のように述べています。
子供の変温動物化と少年犯罪の凶悪化はリンクしています。
体の不調が強いストレスになり、キレやすくなっています。
性問題の低年齢化も早期発情が原因です。

動物は体が弱り、生命の危機を感じると、子孫を早く残そうという本能が働きます。
早期の離乳食を止め、戦前から昭和40年頃まで行われていた1歳までの母乳・人工乳中心の育児に戻すべきです。
育児法とは医学ではなく、伝承です。
哺乳動物として自然にかなった育て方が正しいのです。

さらに、西原氏は、「人の腸は1歳前後で完成します。それまでは母乳か人工乳だけで育てるべきです」と述べています。
生後5ヶ月目からの早期の離乳食でタンパク質を与えると、分解できずにそのまま吸収して抗原になり、アトピー性皮膚炎、アレルギー症状、喘息などの原因になります。
1998年に日本学校保健会が行った全国調査では、アレルギーと診断された子供は4割になります。

アナフィラキシー(急激なアレルギー症状により、ショックで死ぬ場合もあります)を起こすので、母親は神経をすり減らしながら、食事制限をしています。

しかしながら、母子手帳には次に示すようなメリットもありますので、早期の離乳食は避けて、その効用をうまく生かしていく工夫が望まれます。

母子手帳のメリット

・妊婦健康診査受診票等の助成が受けられる別冊がもらえる。

・妊娠中の経過や出産の状態、産後の子供の検診データ、予防接種の履歴等の記録が残る。

・妊娠中から出産後にかけてのアドバイスなど、困った時、不安な時に役に立つ。
また、2人目を妊娠した時にも役に立つ。

●病気を作り出して薬の売り上げを謀る裏ワザ

薬の広告戦略は、病気の進行段階によって異なります。
進行の初期段階の疾患では、「恐怖」をアピールすれば薬が売れ、すでに自覚しつつある疾患では、受診による「安心」を訴えれば薬の売り上げがアップします。

政府主導で新薬開発が行われる時代がすぐそこまで迫っています。
製薬企業は、この研究結果、開発結果の争奪闘争の時代に入りつつあります。
この流れに呼応して、電通が疾病・製薬ビジネスに本格的に乗り出してきています。

「病気をブランドとして捉える」ことで、「どれだけ広告に投資すれば、受診患者が増えるのか」を事前に推測し、広告投資を最適化するビジネスモデルを構築しています。
また、新しい「疾患啓発広告・プランニング支援システム」を既に開発しています。
広告代理店の電通にはオムニコム社という親会社があります。
さらに、元を辿るとロスチャイルドにたどり着くそうです。
薬の販売を通して国民から金を搾り取る世界的なシステムが国内の隅々まで浸透しています。

製薬企業が政府系研究機関に働きかけ、まず、薬の成分が発見されます。
次にその成分に効果がある症状が調査され、特定されます。
それが新たな病気になります。
要するに病気を治す薬を研究・開発するのみならず、薬の売り上げ効果のある病気を探し出していくのです。

製薬企業の依頼を受けた電通がメディア戦略を駆使して、「病気」を「ブランド」のように求心力のあるものに育て上げていきます。
その病気の出口(答え)として、「薬」が売れることになります。

電通の元社長が言った言葉に、「世の中、めあき千人、めくら千人、残りの8千人はバカである」という言葉があります。
さらに、「市場とは、このバカによって構成されている」と述べています。
電通の戦略十訓は次のとおりです。

もっと使わせろ、捨てさせろ、無駄使いさせろ、季節を忘れさせろ、贈り物をさせろ、組み合わせで買わせろ、きっかけを投じろ、流行遅れにさせろ、気安く買わせろ、混乱をつくり出せ。

一方、デジタル化で正確な数値が出せるようになった視聴率は、あえて古いやり方でブラックボックス化して曖昧さを保ったままにしています。
その方が視聴率を意図的に操作できるからです。
デジタル放送の時代ですから、サンプル調査などという面倒なことをしなくても正確な視聴率が把握できます。
しかし、不正を行えるようにあえて古いやり方を続けているそうです。
しかも視聴率の調査はビデオリサーチ社の独占状態にあります。
ビデオリサーチ社の筆頭株主は34.2%の株を保有している電通であり、社長も電通から送り込まれています。
つまり、テレビの視聴率で莫大な収益を得ている電通が、その視聴率を操れる状態を保ち続けています。

視聴率は絶対的な指標です。
視聴率が高ければ、コマーシャル料金が高くても宣伝効果を期待して、製薬会社、医療業界、政治家などがコマーシャルを依頼します。
そこで電通などのマスメディアは莫大な利益を得ることになります。

日本のテレビ局が面白い番組作りに集中できないのは、電通に金さえ払えば、視聴率をコントロールでき、また、CM料も高くできる仕組みがあるからだそうです。
アメリカの製薬業界は、1980年にレーガンが大統領になってから急速に成長しました。
1980年に制定された「バイ・ドール法」によって、政府資金によって研究開発された成果に特許が得られるようになりました。さらに、製薬会社が排他的(独占的)な販売権を得ることが可能になりました。
製薬企業では研究開発費が経費の多くを占めると言われていますが、この法律によって研究開発費が大幅に縮小しました。
製薬企業にとって最も重要なのが、薬の売り上げを図るためのマーケティングであり、その費用は実に研究開発費の2.5倍にもなっています。
したがって、患者は多額の広告宣伝費が上乗せされた高い薬を買わざるを得ない医療環境の呪縛から逃れられない状況にあります。

常時、薬のコマーシャルが大量に流され、消費者はすっかりマインドコントロールされ、高い薬やサプリメントを購入しています。

東京DDクリニックの内海聡院長が日本国民はグーミン(愚民)であると揶揄しているのも理解できます。
多くの国民が自分自身が家畜化、愚民化していることに全く気がついていないことに唖然とさせられるとともに、大きな悲しみを感じます。
問題意識を持つ人は「変わり者扱い」されるほど、愚民化、家畜化が浸透しています。

「日本人は食べるのが大好き」と外国人があきれるほど日本のテレビはグルメ番組が多く、平和ボケが進んでいます。
国民を愚民化、家畜化して、問題意識を持たないようにマインドコントロールし易い国民を育てる闇の世界の情報・洗脳戦略がものの見事に成功しています。

●トクホマークの詐欺

お金を払えばあのトクホマークの表示許可権が得られます。
申請にかかる費用は1億円以上だそうです。
中小企業はそのような多額の資金を調達することが厳しいので、資金力のある大手企業がトクホマークを商品に付けられるという実態があります。
本当に健康のために優れた商品を特定したいのなら、お金のない中小企業の商品にもトクホマークを付けられるようにする必要があります。

トクホマークが付いたから健康に良いと国民を騙し続けていま
す。
トクホマークの健康被害も顕在化しつつあります。
花王のヘルシアはテレビで盛んに宣伝され、高濃度茶カテキンで体脂肪を減らせるとしています。
しかしながら、ヘルシア4本分の人間相当量でマウスの75%が数日の内に肝臓に急性毒性が出て死亡しています。
日本人間ドック学会の2013年の調査では、検査で見つかる異常は肝機能障害が32.6%と肥満、高血圧、高コレステロールをしのいで既に1位となっています。
発ガン性があると指摘された花王の「エコナ」や人工甘味料の入ったダイエット商品のような健康被害をもたらす商品が健康に問題がない、あるいは、健康に良い商品として販売されています。
自分の健康を自分の頭で考え、自分で守ることを怠った愚民化した国民は、ものの見事に騙され続けています。

●人間獣化計画による日本人劣化作戦

ドイツのゲッペルス宣伝相がドイツ国民に与える警告として1934年に公布した内容は、超国家的勢力の狙いである文明の破壊にもつながる心理戦、神経戦により、人間の純化を落とし、現存する国家を内部から蝕んでいこうとするものでした。
ドイツではゲッペルス宣伝相の警告が功を奏して、人間獣化計画を回避することができました。
一方、日本は人間獣化計画の罠に易々と嵌まってしまい、家族制度崩壊、道徳軽視、拝金主義、民族的歴史観否定などの悪しき考え方、生活感覚が浸透してしまいました。
終戦を境にして、GHQは徹底的に日本民族の劣化政策を心理戦、神経戦を駆使して推進していきました。
日本人が誇れる歴史・文化遺産の破棄・焼却はもとよりのこと、結束の固い家族制度の切り崩しを図りました。
また、義理人情抹殺、無気力・無信念、享楽主義などの日本人劣化戦略を複合的、多重的に巧妙、かつしたたかに進めていきました。
その結果、次に示すような弊害が日本国民の一人一人の心に徹底的に染みついていきました。
日本人が誇れる民族・歴史観の保護、結束の固い家族制度の修復、義理人情の醸成など、多くの課題を克服して、平和で明るく、安全・安心な日本を再構築していくことが急務です。

●人間獣化計画

愛国心の消滅
否定消極主義

悪平等主義
自然主義

拝金主義
刹那主義

自由の過度の追求
先端主義

道徳軽視
国粋否定

3S政策事なかれ主義(Sports、Sex、Screen)
享楽主義

無気力・無信念
恋愛至上主義

義理人情抹殺
家族制度破壊

俗吏属僚横行
民族的歴史観否定

『ガンを考える』
平成28年11月25日
筆者ーー匿名

技術士(建設部門)
1級土木施工管理技士

【主な業務経歴】
・中心市街地道路計画[ミクロ交通シュミレーションによる](平成15年度)
・宮崎タウンマネジメント計画に係る交通対策(平成14年度)
・大淀川下流防災ステーション計画(平成13年度)
・第四次日南、串間広域市町村圏計画(平成12年度)
・西都市中心市街地商業タウンマネジメント計画(平成11年度)
・西米良村道路整備総合計画(平成11年度)
・高千穂町まちづくり計画[都市計画マスタープラン](平成10年度)
・えびの市営観光施設運営活性化計画(平成10年度)
・過疎地域集落活性化モデル事業(平成9年度)
・綾町史跡文化公園計画(平成9年度)
・新しい「魚の港街づくり」実施計画(平成8年度)
・高千穂観光ルネッサンス構想(平成8年度)
・一ッ瀬川土地改良区活性化構想(平成7年度)
・北浦町総合産業設立準備調査(平成7年度)
・西都市住宅団地整備事業(平成7年度)

【抗がん剤治験双六(日本版)~チケンにはキケンがいっぱい~】