酵素生活~リバースエイジングの秘訣~

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『いい汗かいてデトックス~プチ断食ダイエットを、より効果的にする方法~』

2017-02-19 07:48:03 | 月のリズムでダイエット
第4章 いい汗かいてデトックス
プチ断食ダイエットを、より効果的にする方法

【ヨーガは「緊張」と「弛緩」のくり返し】

ヨーガの意味は「結ぶ」です。
呼吸法と「アーサナ」という前屈、反り、ねじりを組み合わせたポーズとによって、肉体と心、心と魂、小宇宙である人間と大宇宙、人間と自然、天と地、一人と全体を結んでいくのです。

呼吸法では、吐く息と吸う息を整えることで、自律神経のバランスを調整することができます。

「アーサナ」は、「緊張」と「弛緩」のリズムをくり返すことを基本としています。
「緊張」は交感神経を優位にさせ、「弛緩」は副交感神経を優位にさせますが、この対極にある二つが融合することにより、陰陽調和のハーモニーを体を通じて奏でていこうという、心と体の改善法だと思います。

ギターの弦は、張りすぎると耳ざわりな高くてかたい音しか出なくなります。
反対にゆるめすぎると聞き心地のよくない、低く鈍い音が発せられます。
ほどよい美しい音を出すためには、弦を張りすぎず、またゆるめすぎない絶妙の調律が必要です。

人間も同じで、いつも緊張しているストレス状態にある人は、
筋肉も硬直している傾向にあります。
張りすぎた弦はいつか切れてしまいます。

反対に、ゆるみすぎているのも問題です。
ほどよい緊張感や刺激がないと、体もしまりがなくなって、ダラダラと惰性で生きることになります。
生きる目的が感じられないと、うつ的な状態になって心が閉じて動けなくなったりもします。

このようなバランスの悪い状態のときに、「緊張」と「弛緩」のリズムを、強制的に体に与えることで、美しい音色が発せられる心と体に改善していこうというのが、ヨーガのアプローチのしかたなのです。

【プチ断食+ヨーガ体操で、デトックスがスムーズに】

ヨーガのメリットは、リンパの流れがよくなることです。
血管と違ってリンパ管には心臓のような動力源がなく、筋肉の収縮運動によってリンパ液が流れるようになっています。
リンパのなかに汚れがたまると、コリやハリ、痛みなどの症状が出てきます。
ヨーガによる「アーサナ」でリンパ液の流れがよくなり、たまっていた汚れが浄化されると、体液の循環が整っていきます。
プチ断食と合わせてヨーガをすることで、デトックスがスムーズに行われるでしょう。

「アーサナ」にはまた、人間の進化の歴史が組み込まれています。
胎児のポーズで胎内記憶をよみがえらせ、寝たりはったりする
ポーズでライオンや猫の四足動物時代を体験し、その次に座のポーズになって背骨が進化をし、立ちのポーズで直立する人間となり、最後にシャバアーサナという死骸のポーズで人間の生死のリズムを体験するのです。

人間の成長や進化の歴史を追体験することで、生や死の意味がわかり、すべてが循環していることに気づいていくのです。
そして、生かされていることに感謝がもてるようになります。
多くの人のご縁で生かされ、大宇宙とつながっていることがわかるようになります。

そうすると孤独感や寂しさや不安感がなくなり、岩や木や水や空気や食べ物や動物や人間、すべてが一つの生命共同体であること、一つのイノチから枝分かれしたものであることに気づくのです。

【プチ断食日には、1~2時間ウォーキングを】

歩くときの体の重心の移動をみてみると、左足が後ろだった場合、まず後ろ足の左足のかかとから左足小指のつけ根、左足の親指と重心が移動し、次に前足の右足のかかと、右足の小指のつけ根、右足の親指に移っていきます。
この重心の移動を線でつなぐとスパイラル運動(らせん運動)になっています。

このらせん運動によって骨盤が左右に揺れることで、骨盤への血液の供給がよくなり、左右の足の長さのズレからくる体のゆがみや不調を整えることができるのです。
歩くことは、簡単にできる骨盤調整法といってもよいでしょう。

妊婦さんが自然出産をするためには、「一日に2時間くらい歩きなさい、」という指導を助産師さんからよく受けるのですが、歩くことで骨盤が開きやすくなるそうです。
そして、腸腰筋の収縮がよくなることで、安産になりやすい体に調整されるのだそうです。

とくに婦人科系のトラブルがあり、腰痛や痔などの持病で悩んでいる場合は、1日30分くらい歩くことにチャレンジしてみてください。
体じゅうのリンパの流れや血液の流れがよくなり、体質改善をしやすくなります。

またプチ断食をしているときには、1日に1~2時間ほど歩くことをおすすめします。
そうすることで、体内に滞っていた毒素が動き始めて、排泄されやすい状態になります。
森林や里山、川べり、公園などの緑や水の流れのある場所には
マイナスイオンや新鮮な酸素が満ちているので、ウォーキングやハイキングにピッタリの場所となります。

マイナスイオンには、血液をサラサラにして血の流れをよくする働きがあります。
また生体電気(生命エネルギー)の発電にかかわるATPアーゼという酵素を活性化させることで発電量を増やし、その結果、気力に満ちたイキイキとした体にしてくれるのもマイナスイオンの働きです。

【ゆっくり歩くことで、効率中心の価値観も変わる】

人間の筋肉の80%は下半身にあるため、筋肉が動くことで熱が生まれます。
歩くことで発熱を促し、体内に滞った汚れや冷気を、発汗によって体外に出してくれます。
その結果、手足の冷えや冷え性や、冷えからくるほてりなどの症状にも抜群の改善効果が期待できます。

また、車で走っていると見すごしてしまう風景が、歩く速さだとよく目にとまるようになります。
それまで見すごしていた太陽や風、空の青さや夕焼けの美しさに感動し、鳥の声や野に咲く花々の四季折々の移り行く変化に気づくようになるでしょう。

ゆったりしているときほど、情報量は増えるのです。
みそでもしょうゆでもワインでも、「長期熟成」といって、ゆっくり熟成したもののほうが風味もよくなり、うまみも増しますよね。
それと同じように、人間も「大器晩成」がよいのです。

「忙」という字は「心をなくす」と書きますが、忙しくしていると自分が見えなくなるということでしょう。
効率中心で、「なんでも手っ取り早くすることがよい」としてきた価値観も、ゆっくりと歩くことで変わっていきます。

そうすると、効率中心の社会のなかで切り捨てられてきたもの、切り捨てられてきた人たちの価値に気づき始めるでしょう。
そして、失われていた感覚が目覚め始めて、目に見えない本当に大切なものを見極める感性を取り戻すことができるようになります。

その結果、真の人間らしい生き方、型にはまらない多様性を
認め合う生き方ができるようになるでしょう。

【意識して呼吸をすることで、体を整えられる】

海の波が1分間に浜に打ち寄せる回数は、18回といわれています。
人間が日々刻んでいる18回という回数は、波のリズムと波動共鳴する1分間の呼吸のリズムです。
波のリズムに呼吸のリズムを重ねると、36のリズムが生まれます。

人間が刻む36にのリズムは、体温です。
体温の熱のリズムが倍増すると、72の圧力のリズムが生まれます。
人間が刻む72のリズムは、心臓が波打つリズム、つまり脈拍です。
72のリズムが倍増すると、144のリズムが生まれます。
144のリズムは、最高血圧のリズムです。

体温や脈のリズムに私たちの意思を介入させることはできませんが、呼吸だけは自分で意識して速くしたり、遅くしたりすることができます。
血圧が高かったり、低かったり、動悸がしたり、体温が高すぎたり、低すぎたりしたときには、呼吸を吐く息中心にして、ゆっくり出すように意識すると、体温や脈のリズムが整っていきます。
呼吸は、ただ一つ人間の意思を通して自律神経にアプローチできるリズムなのです。

【プチ断食中の呼吸法で、自律神経が整う】

赤ちゃんは、吐く息でオギャーと生まれてきます。
人間が亡くなるときは、「息をひきとる」というように、吸う息で亡くなります。
ということは、自分で息を出せる間は生きられるということです。
つまり、日頃からできるだけ長く息を吐くように心がけるとよいということでしょう。

「呼吸」という字は、初めに「呼」(=吐く)という字がきます。
「出入り口」という表現がありますが、何事も出すことが先なのです。
息を吸うと交感神経が緊張し、反対に息を吐くと副交感神経が緊張します。

副交感神経が優位になると、筋肉や血管がゆるんで血液の流れがよくなります。
血液の流れが改善されると、体温が上昇し、同時に白血球のなかのリンパ球が活性化するので、免疫力も上がります。

「息抜き」という言葉があるように、息を抜くとリラックスできるのです。
反対に息を詰めて仕事をすると、ストレスがたまります。
怒りや悲しみなどのマイナスの感情は、吸う息中心の感情です。
泣きじゃくったりすすり泣いたりするときは、息を吸っています。
怒ってふくれっ面のときは、やはり吐いていませんね。

一方、笑いは吐く息中心です。
笑いは緊張をゆるめて、体に活力を与える最高の呼吸法なのです。
笑いを感情の中心にすえると、五臓の働きがよくなり、自律神経が安定します。

吐く息中心の呼吸法が東洋の健康法の基本ですが、古い息を出すと、自然にエネルギー(気)に満ちた空気が体内を循環します。
プチ断食中には、吐く息中心のヨーガや太極拳、気功法、禅などを実践するとよいでしょう。
歌を歌うのもよいですね。

呼吸法により、体の浄化作用が活性化して、心身ともに元気になれます。

【笑うと免疫力が高まる】

「笑う門には福来る」とか「笑いは人の薬」などといわれますが、
いま、「笑い」が健康にもたらす効果が注目されています。

「楽観と笑いが健康によい」。
こんなテーマに医学会が取り組むきっかけをつくったのは、ノーマン・カズンズというアメリカを代表する編集者でした。
カズンズは1964年に膠原病を発症し、全快の可能性は500分の1だと医師に宣告されました。

ところが、病気の原因がハードな仕事に由来するストレスなら、「愛や、希望や、信仰や、笑いや、信頼や、生への意欲が治療的価値をもつこともありえる」のではないかと考えました(『笑いと治療力』〈岩波書店〉より)。

そこで、喜劇映画やユーモア本に接して徹底的に笑うことを
自分に課した結果、なんと数か月後には膠原病が全快。
カズンズの体験は、医学界の注目を集めることになったのです。

その後、アメリカでは「笑い健康法学会」が結成され、その研究発表を受けて、気持ちのもち方で病気を改善する「精神神経免疫学」が、いま医療の最先端となっています。

笑いの研究のなかで注目されるのは、がん細胞を退治するナチュラルキラー細胞(NK細胞)の活性化です。
笑うことで、免疫細胞であるNK細胞の働きが通常免疫力の5~6倍にも高まり、ウイルスや病原菌、がん細胞などから体を守ってくれます。

逆に慢性のストレス状態はNK細胞の働きを悪くし、免疫力を低下させてしまうのです。
ウィスコンシン大学の研究でも、「前向きで明るい人ほど風邪にかかりにくい」ということが発表されています。

また、つくられた笑顔にも免疫活性効果があるようで、笑顔をつくることで、楽しい気持ちになれるのです。
これは「顔面フィードバック効果」と呼ばれていますが、アメリカでは、1時間に2回、鏡を見てニッコリし、痛みを緩和しようと試みて効果をあげている医師もいるようです。

実際、笑っているときは横隔膜が振動し、胃腸が活発に動きます。
そうすると、腸で作られた血液や免疫物質が全身に行き渡るのです。

【プチ断食中はおおいに笑おう】

スサノオの乱行を悲しみ、心を閉ざして天の岩戸に隠れてしまったアマテラスが、岩戸から顔をのぞかせたきっかけは、アメノウズメの踊りを見た神々の笑い声だったのです。

このよく知られた日本の神話は、現代人の光をなくした心の状態をたとえているようです。
恐怖や不安、怒りなどのマイナスの感情で閉じてしまった心の光を、笑いによってふたたび取り戻そうと暗示しているのです。

前出の村上和雄教授も『生命の暗号』(小社刊)のなかで、「人間の使っていない、98%もの遺伝子のスイッチをONにするのが笑いだ」といっています。

「腹をかかえて笑う」という表現がありますが、笑ったときには横隔膜が上下に振動するため、ポンプのようになり、おなかに蓄えられた血液が全身に循環を始めます。

血液の流れがよくなると、細胞に酸素や栄養分が提供され、内臓も皮膚も頭もすべてがイキイキと息づき始めます。
滞った汚れも吐き出されるため、デトックス効果もあがるのです。

心臓のポンプだけでは循環しにくかった血液や体液が、笑いによって全身をくまなく巡るようになるのです。

そうすると血色がよくなり、皮膚にツヤやうるおい、ハリが戻って、若々しくなります。
まさに若返りの秘訣が笑いなのです。
断食しているときに笑いを取り入れると、浄化や若返りの力が格段によくなります。

笑うと呼吸も吐く息中心となって、体内の気、血、水のすべての循環が整います。
「わっはっは」と大きな声を出して、吐く息とともに、4~5回「大げさ笑い」をくり返しましょう。
毎日続けると、心も体も元気ハツラツ状態になりますよ。

【ほほえみは、まわりも自分も癒す】

「ほほえみ」は動物のなかで、人間特有のしぐさですが、だれかにほほえまれて悪い気がする人はいないと思います。
どんな嫌なことでもすべて消し去ってくれる波動が、「ほほえみ」なのです。

ほほえんでいる人の脳からは、人間の心の状態を安定させる
α(アルファ)波やθ(シータ)波が出ています。
α波が脳に出てくると、副交感神経が優位になり、筋肉がゆるんで、血流がよくなります。
そうすると、内臓に血液が供給されて消化吸収能力が高まり、
体温や血圧が安定し、リラックス状態になります。

またθ波は瞑想によって生まれるので瞑想波とも呼ばれ、人間に癒しのエネルギーをもたらす覚醒波です。
これを受けると、脳内では「β(ベータ)エンドルフィン」という、「幸せホルモン」と呼ばれるホルモンが分泌され、ストレスや痛みがやわらぎます。

この「βエンドルフィン」は脳内麻薬ともいわれ、モルヒネの50倍以上の鎮痛効果があることがわかっています。
これが脳内に増えることで、痛みが消えたり、気分が爽快になったりするのです。
「ほほえみ」は、脳ストレスを取り去る天然の精神安定剤といってもよいでしょう。

「ほほえみ」は神の扉を開く鍵であり、ストレス(不安や恐怖)でこりかたまった心をほぐして、宇宙エネルギー(気)を体内に循環させてくれます。
「ほほえみ」によって人の心がなごむだけでなく、ほほえむ人もまたθ波が出て、自分の内なる心が輝いてきます。

「ほほえみ」はまた、世界共通の言葉といってもよいでしょう。
一家の中心である母親が笑顔でいるだけで、家族全員が落ち着くのです。

プチ断食ダイエットや穀物菜食を実践し、笑う人が世界に増えることで、戦争やテロがなくなり、心と心が結ばれて、平和な世界が実現できるといいですね。

岡部賢二氏 著 
『月のリズムでダイエット』 より抜粋

『いい汗かいてデトックス~皮膚と腸、脳の関係~』

2017-02-14 06:15:02 | 月のリズムでダイエット
第4章 いい汗かいてデトックス
皮膚と腸、脳の関係

【目に見えない世界をとらえるのは皮膚感覚】

男性には視覚的人間が多く、目で見たことしか信じないという特性があります。
科学という目に見える世界だけを真実としてとらえる体系(物資社会)を築いてきたものは、この男性原理です。
しかし、もはや物資文明は崩壊寸前です。
環境との調和ということを考えなければ、いずれ行き詰まってしまいます。

男性と違い、女性には触覚的な人が多く、目に見えない世界、
物資の奥にひそむ世界を直感としてとらえることができます。
これからの文明や社会は、女性の直感という宇宙の本質を感じる力により、方向性を見いだす「直観文化」に脱皮していく必要があります。

宇宙に流れる目に見えないエネルギー(フリーエネルギー)を
動力源として活用していく、自然一体型、循環型の文化です。

では、目に見えない世界はどうやってとらえればよいのでしょう。
それは考えること=thinkではなく、感じること=feelなのです。

目に見えない世界をとらえるのは、五感の中心である皮膚感覚です。
これを研ぎ澄ませることによって、感受性(直観力)を高めることができます。

五感とは、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚のことをいいますが、その中心となる感覚が触覚です。
触覚とは、言葉を変えれば皮膚感覚です。
皮膚細胞は、感覚器官のなかではもっとも大きな面積を占める細胞です。

「鳥肌が立つ」とか「身の毛がよだつ」「温かい人、冷たい人」「肌が合う、肌が合わない」という表現は、皮膚感覚で感じる現象を表した言葉です。

触覚は四つの感覚に感覚能力を与えている普遍的な感覚で、この触覚がなくなったら、他の四つの感覚は感じたり働いたりする力を失ってしまいます。

【皮膚がきれいになると気づきが増える】

皮膚は、たとえていえばアンテナのような働きをしているものです。
外部からの目に見えない情報を受け取る受信装置が、皮膚なのです。
赤ちゃんは、モノを認識する手段として、何でもさわって口のなかに入れることにより、皮膚感覚を最大限に利用して、モノの意味を判断しようとしています。
大人でも服を選ぶとき、見た目よりもさわった感じ、触れた感じで最終判断する場合が多いと思います。

洗濯物の乾きぐあいも見た目ではわかりませんが、さわるとよくわかります。
空気という目に見えない存在に気づかせてくれるのも皮膚で、
風のすがすがしさやさわやかさなど、空気中の湿気や温度、「場」のエネルギーの違いを皮膚は絶えずモニターして脳に伝えているのです。
感動したときに鳥肌が立つことがありますが、高振動のエネルギーを、人間は肌で感じることができるのです。

皮膚は、エネルギーを伝え合う役目もしています。
恋人同士が手を握り合い、唇を触れ合わせるとき、皮膚からお互いのエネルギーが伝わります。
そしてエネルギーが交流し、増幅すると、魂が高揚し、愛のエネルギーが二人の間を循環するのです。
このように「ふれあい」ということが魂の交流にとって、とても大切なのです。

「袖ふりあうも多生の縁」といったり、「スキンシップ」という
表現があるように、握手したり、ハグしたりするときに、平和なエネルギーがお互いの体のなかを行き交うのです。

その皮膚も、毛穴に汚れが詰まっていると感度が悪くなります。
アンテナの受信状態をよくするには、たえず皮膚を汚さないようにすることが大切です。

そのためには、塩浴や砂浴で皮膚を浄化したり、ウォーキングやヨーガで心地よい汗をかいたりして、たえず汗腺の掃除をしておくとよいでしょう。

【同じ食事をすることで、家族のスキンシップが増す】

「同じ釜のめしを食う」、という表現は、食べ物が共通すると腸内細菌のバランスが似てくるので、気心が通じやすくなるということを表しているのでしょう。
恋人同士が食事をともにしながらうちとけていくのも、同じ原理です。

ところが、現代社会は「孤食」の時代で、家族が食卓を囲んで楽しく食事をしている風景が少なくなってきました。
お父さんは居酒屋で、お母さんは昼間お友だちとフランス料理、子どもは塾帰りにコンビニ食といったような状況にある家庭が増えているようですが、食事内容が異なると気持ちが通じず、心がバラバラの家庭ができあがってしまう危険性があるのです。
非行に走る子どもたちに共通するのも、この「孤食」の傾向です。

家庭円満の秘訣は、イノチある食べ物を、家族みんなで分かち合って食べることです。
見た目ばかりが豪華なごちそうではなく、素食でよいのです。
ごはんにみそ汁、煮もの、おひたし、漬物といったシンプルな食事でも、素材が生命力にあふれ、まごころがしっかり入っていれば、それが何よりのごちそうになるのです。

食事で腸内環境が似てくると、家族全員の皮膚感覚もまた親和力が増し、スキンシップがしっかりなされるようになるでしょう。

【プチ断食で腸が清められ、皮膚感覚がみがかれる】

マクロビオティック発生学でみると、皮膚と腸、脳は同じ外胚葉という組織からできあがっています。
ルーツが同じなので、皮膚を汚さないためには、腸をきれいにしておくことが必要なのです。
腸に汚れが詰まると皮膚にニキビや吹き出物ができやすく、肌荒れをまねくことになります。
とくに動物性タンパク質や油もの、精白食品、化学物資は腸での腐敗をまねきやすく、とりすぎると浄化装置である皮膚に老廃物が目詰まりしてしまいます。

未精白の穀物や無農薬の野菜、発酵食品を主にとるように食生活を見直し、腸の状態を改善しましょう。
また、ときどき断食をすることで、腸にとどこおっていた老廃物を排泄してあげると、毛穴の汚れが浄化されて皮膚感覚が覚醒します。

【腸を清め、皮膚を浄化すると、脳の感度がよくなる】

人間の脳細胞は3%くらいしか使われていないといわれていますが、その使っていない脳細胞を覚醒させる秘訣もまた、同じルーツの皮膚の感覚を研ぎ澄ませることにありそうです。
さらに皮膚感覚を目覚めさせる根本対策が、腸内環境の改善にあるのです。

宇宙は絶えずイノチを生かす情報、幸せになる情報ばかりを発信しています。
断食して腸を改善するということは、体の受信状態をよくして、感度のよいアンテナを立てるということと同じなのです。

このことを認識すると、この触覚という感じる力を使って、人間の奥に隠れている本当の自分を発見することもできるようになります。
風の声を聞き、大地の恵みに慈しみを感じ、太陽の光に心躍らせ、月の穏やかさで心静かにし、星のキラメキに希望や夢、宇宙の調和を感じてみてください。

「肌で感じる」機会を増やすことで、皮膚感覚を徐々に研ぎ澄ませていきましょう。
宇宙にあふれる目に見えない膨大な情報をキャッチする感受性を高めることこそ、人間がより宇宙的に進化する最大の方法なのです。

プチ断食は、腸を清めることで間接的に皮膚を浄化できます。
皮膚感覚をみがくための早道が少食やプチ断食であり、宇宙意識へ目覚めるための準備がプチ断食でなされるのです。

月のリズムでプチ断食を行うことで、心身ともに健康になる人が増え、自分自身のなかにある無限の可能性に目覚めていただけたら幸いです。

岡部賢二氏 著 
『月のリズムでダイエット』 より抜粋

『「イノチの力」をよみがえらせるプチ断食~プチ断食ダイエットは、うつなどの精神不安にも効果大~』

2017-02-05 03:20:15 | 月のリズムでダイエット
第3章 「イノチの力」をよみがえらせるプチ断食
プチ断食ダイエットは、うつなどの精神不安にも効果大

【おなかがかたいと、うつになりやすくなる】

最近、うつ病にかかる人が100万人を突破したという報道がなされましたが、なぜそんなに心を病む人が増えたのでしょうか。
その背景には、たび重なるストレスが存在します。
それによってゆとりをなくした「心の動脈硬化」が、本当の問題なのです。

では、「心の動脈硬化」を引き起こした原因とは何でしょう。
「・・・・・・ねばならない」とか「・・・・・・であるべきだ」などの、完璧主義と成功主義が脳にインプットされると、私たちはそこに至るプロセスを楽しむことができなくなります。
また、結果だけにとらわれることで、できない自分が情けなくなり、自己嫌悪の気持ちも強くなって、自己を処罰する傾向も出てきます。

私たちは、人よりもより多く働き、より多くの情報を得て、より多く稼ぎ、より多くの物をもち、より高く評価されようと必死にがんばってきたのではないでしょうか。
そうすると、潜在意識のなかに「もっともっと」という欠乏感がインプットされるので、いくら物が豊かになっても、けっして満足できない状況に追い込まれていきます。
「勝ちたい」という思いは、一方で緊張を生みだし、意識下で
負けることへの不安や恐怖を生みだしてしまうのです。

そういう状態で引き起こされるのが、「心の動脈硬化」なのです。
心のしなやかさを失うと、他人の気持ちを感じとる共感能力(思いやり)がなくなり、集団のなかで調和を保つことができなくなります。
また、自分自身に対しても共感する力を失って、被害妄想や自己中心的な性格、自己防衛本能が働き、心も体も萎縮していきます。
そうして感情を上手にコントロールできなくなり、糸の切れた凧の状態になってしまうのです。

そのようなストレスによる緊張状態は、筋肉の硬直状態を引き起こします。
私はこれを、「脱力難症候群」と呼んでいます。
うつ病や心を閉ざす症状は、いずれも「脱力難症候群」であり、
そのような体の状態が、「幸せが感じられない」「トキメキがない」「イキイキとした充実感がない」「満足感がない」などの心の状態をつくります。

体に現れる症状としては、呼吸数や心拍数の増加、血圧や血糖値の上昇、筋肉の緊張、過食の傾向などがあります。
ひどくなると、現実から抜けだそうとする態度や、聞く耳をもたないといった態度をとったりもします。

こうした「心の動脈硬化」を起こした人に共通するのが、じつはおなかがかたいということなのです。

【脳とおなかはつながっている】

おなかがかたいと血管もかたくなり、その結果、筋肉もこわばるのです。
『病気にならない生き方』(小社刊)という本を書かれた内視鏡ポリープ手術の第一人者である新谷弘実ドクターは、「腸壁がかたい人は血管もかたい傾向にある」といっています。
脳も無数の血管によってできあがっているわけですから、おなかがかたい人は頭もかたくなりやすいのです。

そのような頑固な人、人の話に耳を傾けない人、いわば自己中心的な人は、腸をゆるめてあがると、頑固さや我欲がなくなっていきます。
この場合、おなかに宿便というヘドロがたまり、弾力性を失って、血管も弾力性がなくなっているので、断食でおなかの宿便を抜いてあげると、血管がしなやかになり、かたかった腸がゆるんで頭もゆるみます。

脳梗塞や認知症の人に共通するのも、おなかがかたいという点。
また、腸壁がかたくなることで、脳が萎縮した状態をまねいたのがボケ症状です。

宿便によって弾力性をなくした血管は、詰まったり、切れたりするのですが、やはり断食による宿便とりで、そのような症状も改善しやすくなります。

【穀物菜食やプチ断食が、腸壁の弾力を戻す】

「心にしなやかさをもたらすには、筋肉の緊張をゆるめてあげるとよい」、とバランスセラピー療法の美野田啓二理学博士
(『「バランスセラピー学」入門』〈現代書林〉の著者)は提唱しています。
皮膚にそっとタッチしてあげると筋緊張がゆるみ、その結果、筋肉に蓄積していた抑圧されたストレスが解消し、脳のひずみもとれるのだそうです。

そうすると「自分自身をゆるし、励ます能力」が生まれ、心身ともにリラックスできて、共感や調和といった適応力が戻ってくるということです。
その筋肉をリラックスさせてあげるもう一つの方法が、腸の改善にあるのです。

動物性の食品や白砂糖をとりすぎると、尿酸や乳酸という疲労物資や腐敗毒素が大量に発生し、これが腸壁に刺激を与えるため、腸壁がかたくなっていきます。
食べすぎた場合も、同様です。

イノチある穀物や野菜を中心とした食事に切り替えると、腸壁に弾力性が戻ってきます。
とくにプチ断食は、ヘドロが積もり積もってこりかたまってしまった腸壁の改善に、何よりも即効性のある方法なのです。

【腸内細菌は、食べ物によって違うホルモンを作る】

東洋医学の立場からみると、皮膚と大腸と大脳は一つの経路でつながっており、また発生学からみても、それらの臓器は同じ外胚葉からできあがっています。
そのため、大腸の汚れが皮膚のトラブルをまねく原因になり、大腸の腐敗毒素が脳にも悪影響をもたらすのです。

昔の人は、腸と脳がつながっていることを体験的に知っていたようで、「腹が立つ」とか「腸(はらわた)が煮えくりかえる」「腹にすえかねる」「腹黒い人」という表現が生まれました。
腸内環境が悪化すると、怒りや恨み、不安、恐怖、猜疑心、執着心などのマイナスの感情が生まれるということでしょう。

実際、動物性食品を食べると、腸内細菌が作りだすアミノ酸に
異変が生じ、脳内にはアミノ酸チロジンの濃度が高まり、それによってドーパミン系の神経ホルモン(人間の喜怒哀楽を支配し、覚醒、快楽ホルモンとも呼ばれる)が増えることがわかってきました。
肉を食べるとスタミナがついたような気がするのは、このホルモンの覚醒作用のためです。

また、動物性食品の過食からアドレナリンという闘争ホルモンや、ノルアドレナリンという恐怖のホルモンの分泌が増えることもわかってきました。
肉食動物の気性が荒いのも、その原因は腸内細菌が作りだすホルモン物資の違いにありそうです。
人に対して攻撃的、批判的になったり、対人恐怖や人見知りがひどくなってきたら、動物性食品を控えるとよいでしょう。

また、動物性食品の過剰は脳内ドーパミンの作用を高めて、恐れ、怒り、憎しみなどの感情を強めるとともに、快感を求めて欲望に走りやすい性格をつくります。
そうして我欲が増して、物資的なものを限りなく追い求めるようになります。

一方、穀物や野菜中心の食事をしていると、腸内細菌が健全化して、腸内細菌によって作りだされるアミノ酸のバランスがよくなります。
そのため、脳内にアミノ酸トリプトファンの濃度が高まり、それによって鎮静ホルモンと呼ばれるセロトニンや鎮痛ホルモンや幸せホルモンと呼ばれるβ(ベータ)エンドルフィン、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニン(前向きな気持ちにするホルモン)などの分泌が増えるのです。

これらのホルモンは、抗ストレスホルモン(脳内麻薬)と呼ばれるもので、不安や恐怖、怒りを鎮め、うれしいとか、楽しいとか、幸せという前向きな気持ちに変えてくれます。
このようなホルモンが増えると、快感ホルモンや闘争ホルモン
の分泌が抑えられて、己の分をわきまえ、足るを知って、自然の恵みに感謝できる、辛抱強い性格が養われていきます。

【腸内細菌をよい状態にして、「腸能力」を発揮しよう】

昔の人は腸内細菌のことを「ムシ」と呼びました。
腸内に悪玉菌が多いと、「虫の居所が悪い」とか、「かんの虫をおこす」、「腹の虫がおさまらない」状態をまねきます。
反対に善玉菌が優勢になると、「虫の知らせ」といって、目に見えないエネルギーや情報をキャッチする能力(=腸能力)が高まり、以心伝心で思いを伝え合うことができるようになります。

私の場合、穀物菜食をしている人と出会うと、気心が通じるのか、すぐに親しくなれます。
これは腸内細菌のバランスが穀物菜食中心の食事によって共通しているので、以心伝心で気持ちが素直に伝わるからなのでしょう。

反対に、警戒心や敵対心や競争心を強く感じて、なんとなく近づきがたい人がいますが、それもまた腸内細菌の違いなのかもしれません。
そういう人は、決まって動物性の食べ物の摂取が多いようです。

【腸内環境を整えると、人を思いやることができる】

おなかに悪い虫が増えると、我欲がはびこり、自分さえよければという気持ちから、奪い合いである戦争やテロ、犯罪が横行することになります。
反対によい虫は、あるがままで幸せであることや感謝、小さなことに感動できる心と共鳴するようです。

そのようなよい虫をもつ人が増えれば、お互いのことをいたわり合ったり、助け合ったり、励まし合ったり、認め合ったり、
分かち合ったりする世の中に変わっていくでしょう。

腸内環境をととのえることで、人を思いやることのできる人が増え、夢や希望、愛に満ちた星に、地球をよみがえらせることができるかもしれません。
21世紀はまさに、「腸内会」の時代ですね。

目に見えない「ムシ」と呼ばれた腸内細菌が、目に見えない情報をとらえる大本なのでしょう。

細菌は、皮膚にもたくさん棲んでいて、宇宙からもたらされる膨大な情報をキャッチし、大腸を経由して、脳にその情報をもたらしてくれています。
これを研ぎ澄ませていくと、インスピレーションやひらめき、
創造力、直感力といった感受性が豊かになっていきます。

そうなれば、生命の危険や不幸を避けられ、イノチを躍動させてくれるような情報をキャッチすることで、よりイキイキした生き方ができるようになるでしょう。

【プチ断食ダイエットは、心のススはらいにもなる】

「腹がすわる」とか「腹が決まる」「腹をくくる」とかいいますが、
これらは、腸内環境が安定すると気持ちが安定し、ブレなくなるということを表している言葉です。

このような状態になると、人目を気にしたり、人と比べたりして焦ったり、劣等感を感じたりすることがなくなり、ストレス解消されていきます。
そして、人間の中心軸が定まることで、生きる目的がしっかりと見えてきて、いろいろな出来事や情報が「腑に落ちる」ようになります。

そうなるためには、中心軸となる、365日食べても飽きない食べ物を食事にすえることが大切です。
ごはん、みそ汁、漬物などが中心にすわると、心も体も安定してくるのです。

さらに断食をすれば、おなかがきれいに掃き清められ、物資的なものへの執着がなくなっていきます。
名誉とか地位とか権力、学歴、お金などへのこだわりが減り、
「あるがままで幸せ」という感覚、「生かされている」「ありがたい」「もったいない」「おかげさまで」というような気持ちに自然になれるのです。

「腹」という人体の中心軸が定まることで、心と体が安定し、美しい人生の回転運動が始まります。
たとえ物資的なものが少なくても、「生きているだけでうれしい、楽しい、幸せ」といって暮らすことができるようになります。
執着をなくすという、心のスス払いのための最高の手段が食事の改善であり、また少食やプチ断食なのです。

【断食で腸がきれいになると、執着がとれる】

心が動脈硬化を起こして、身動きがとれない状況になってしまった人にとって必要なのは、完璧さを求めないことです。
あるがままで自然体になり、力を抜いて生きることが緊張をゆるめる早道です。
沖縄の「なんくるないさあ(なんとかなるさあ)」精神で、「あしたはあしたの風が吹く。あしたのことは心配せず、きょう一日を精いっぱい生きよう」という気持ちです。

海で溺れそうなときには、焦れば焦るほど体は緊張し、沈んでいきます。
ところが、開き直って死を受け入れ、海に体をゆだねたときに、緊張がゆるんで、自然に体は浮かび上がるのです。

断食をすることで腸がきれいになるに従って、執着というものもはがれ落ちていきます。
だから、断食中に買い物に出かけても、何も買わずに帰ることがしばしばあります。
物が欲しいという気持ちがなくなるのは、目に見えない「幸せ」というエネルギーに包まれているからなのかもしれません。

【食べ物を減らすと、あるがままで幸せに】

この世の中は、じつは目に見えるものより、目に見えないもののほうが多いのです。
目で見える情報は、全体の情報の1%くらいだといわれています。
では、目に見えないものには、どうしたら気づけるのでしょうか。
それは感じる=feelということなのです。

本当は目に見えないもののほうが、目に見えるものよりも大切である、ということを、みんな心の奥で知っています。
「ゆとり」とか「まごころ」とか「愛」とか「イノチ」とか、本当に大事なものは、目には見えないのです。

その目に見えないものの大切さやありがたさに、自然に気づかせてくれるのがプチ断食です。

人間は目に見えるものを少なくすると、目に見えないものがふえるようです。
物資的なものを減らすと、非物質的なものが増えると言い換えてもよいでしょう。
断食によって食べ物という物質を減らすことで、目に見えない本当に価値あるものを吸収することができるようになります。

太陽の恵みや大地の慈愛、空気や木々の緑の恵みによって私たちは日々生かされています。
そのような普段見すごしていたものにハタと気づいたときに、
人間は本当に満ち足りた気持ちになり、心の底から感謝の気持ちや感動がわきあがってきます。
そして、あるがままで幸せであることに気づくのです。

何事も「ほどほど」でよいという肩の力を抜いた生き方、がんばらなくていい生き方が、いま必要とされているように思います。
そんな肩ひじ張らない人間本来の姿に目覚めさせてくれるのもまた、プチ断食なのです。

岡部賢二氏 著 
『月のリズムでダイエット』 より抜粋

『ホメオパシーってなあに?…ドイツ生まれの自然療法』

2017-02-01 08:33:14 | 『体温を上げると健康になる 実践編』/ホメオパシー
ホメオパシーはドイツで生まれた自然療法です。
200年の歴史があり、今では世界中で親しまれています。
ホメオパシーはナチュラルで、体と心だけでなく、魂にまで働きかけることができる"優しい"療法として知られています。
薬のように副作用がないので、赤ちゃんから妊婦さん、お年寄りまで、そしてペットや植物にまで幅広く使用できるというのも、特徴の一つです。
急な事故やけが、慢性・急性問わず、さまざまな体の問題や心の問題に対応できます。

ホメオパシーという言葉は、ハーネマンが古代ギリシャ語の単語、homoeo(=同じようなもの)と、pathos(=苦しみ・病気)を組み合わせてつくった造語です。
ホメオパシーは、日本語で「同種療法」とも呼ばれています。
その考えは古代ギリシャ時代までさかのぼります。
「同じようなものが、同じようなものを治す」といったのは医学の始祖ヒポクラテスです。
ホメオパシーというのは、体がアンバランスなときに、あえて同じようなアンバランスさを引き起こすものを与えます。
すると、体がそのアンバランスに気がついて、元に戻そうと自己治癒力が触発されます。
これが同種療法の基本的な考え方なのです。

ホメオパシーでは、"レメディー"という砂糖玉を使います。
このレメディーが、どのようにしてつくられているのかを、簡単に説明します。
まず、薬草や動物などの原材料をアルコールに漬けて成分を抽出します。
鉱物などの場合は最初に乳鉢ですりつぶして摩砕します。
次に、それをさらにアルコールで薄めて、叩いてという工程を何度も繰り返して、最後に小さな砂糖玉に、そのエッセンスをしみこませます。
これがホメオパシーのレメディーのつくり方です。
ほかには液体やクリーム状になっているレメディーなどもあります。

希釈(薄めること)と振とう(叩くこと)を何度も繰り返すことで、原材料である薬草や鉱物に潜在するエッセンス("気"=エネルギーのようなもの)が、解放されて水に保存されます。
もしくは、原材料のもつ情報が水に保存されるーー、と考えられています。
その原材料の"気"=エネルギーあるいは情報を含む砂糖玉を、レメディーと呼びます。
その砂糖玉をとることで、原材料の"気"=情報が体に伝わります。
すると体はアンバランスな状態に気づきます。
それによって自己治癒力が触発され"自分で、自分の病気を治す"ように働いて健康になる、というのがホメオパシーの基本的な考えです。
レメディーの働きとは、自分が気がつかずにいる自分の嫌な部分を映し出してくれる鏡のようなもの。

【解決の鍵は自分がもっている】

「天は乗り超えられない試練を与えない」という言葉があります。
ものすごく大変なことが起こるというのは、自分に変化が必要なときなのかもしれません。
自分の心の底をのぞくというのは、時に悲しく、つらいこともあります。
しかし、それを行うことができるときというのは、もっと大きく成長できるチャンスでもあるのです。
「生きるのがつらい」のは、親のせいでも、誰かのせいでもないし、あなた自身のせいでもありません。
あなた自身を責めないでください。
それは、あなたに自分を責めてしまうクセができてしまっているだけなのです。
問題の“答え“は、いつでも“自分の中“にあるのです。
病気を治すのは、あなた自身です。
そして、その心のドアを開ける鍵をもっているのも、あなた自身なのです。

WHO(世界保健機構)によると、「健康というのは、病気や欠陥がないというだけではなく、肉体、精神、社会の、真に幸せな状態のことを表す」と定義されています。
1998年に開かれたWHOの会議では、「魂の(=スピリチュアル)真に幸せな状態」という言葉を付け加えることが提案されました。
また健康は、ダイナミック(動的)な状態であるとも表現されています。
この考えは、ホメオパシーの体・心・魂が三位一体とする考えと全く同じです。
そして健康というのは、体・心・魂が満たされていて、そして幸せな社会生活をおくっていることであるというのが、世界的にも共通した考えだということがわかります。
ホメオパシーは、体や精神だけでなく魂にまで響く療法なのです。

編者
CHhom(カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー) 
ドイツ生まれの自然療法
『ホメオパシーってなあに?』 より抜粋

『ホメオパシーガイドブック基本36レメディー』