鬼の金棒ではありません。カラスザンショウという樹の幹です。
葉の軸にもトゲがあって、人や動物は近寄りがたい樹です。それが、この樹の作戦なんでしょうが・・・。葉っぱも大きな羽状複葉で、可愛げがないです。
こんな憎々しい姿をしていますが、ミカン科なので実や種には柑橘系の香りがあって、香袋に入れる人もあるそうです。
(大きな羽状複葉が重なるように繁っています。)
サンショウ属の中には、実を食用にしたり材をすりこ木に使うサンショウのほかに、このカラスザンショウとイヌザンショウがあります。サンショウに比べると利用価値が低いので、カラスとかイヌという蔑称をつけられたようです。
それでも、カラスザンショウはキリの代用品として下駄などに使われたようで、ヤマギリとかゲタギいう別名があります。山の林道脇などでけっこう目にする木で、幹のトゲと大きな羽状複葉ですぐに見分けられます。
さすがのカラスザンショウも老木になると穏健になるのか、トゲが消えて平凡な皮目になります。人間にもいますね、こういうタイプ。昔はヤンチャしていたけど、今はいいオジサン・・・。
私は違いますよ、昔も今も穏やかな性格です。・・・ホントだってば!。
今では、老木のカラスザンショみたいです。
しばらく前、いつもの散歩コースの東屋にいると、近所の保育所の子供たちが遊びにやってきて、一人が「おじいちゃん何してるの?」と言いました。
まだ50代半ばですが、彼らにすればオジイチャンなんですよね。少しショックでしたが厳然たる事実です。しょうがないですね、好々爺になりましょう。