樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

誰かに似ている

2006年10月23日 | 樹木
         
鬼の金棒ではありません。カラスザンショウという樹の幹です。
葉の軸にもトゲがあって、人や動物は近寄りがたい樹です。それが、この樹の作戦なんでしょうが・・・。葉っぱも大きな羽状複葉で、可愛げがないです。
こんな憎々しい姿をしていますが、ミカン科なので実や種には柑橘系の香りがあって、香袋に入れる人もあるそうです。

      
      (大きな羽状複葉が重なるように繁っています。)

サンショウ属の中には、実を食用にしたり材をすりこ木に使うサンショウのほかに、このカラスザンショウとイヌザンショウがあります。サンショウに比べると利用価値が低いので、カラスとかイヌという蔑称をつけられたようです。
それでも、カラスザンショウはキリの代用品として下駄などに使われたようで、ヤマギリとかゲタギいう別名があります。山の林道脇などでけっこう目にする木で、幹のトゲと大きな羽状複葉ですぐに見分けられます。
さすがのカラスザンショウも老木になると穏健になるのか、トゲが消えて平凡な皮目になります。人間にもいますね、こういうタイプ。昔はヤンチャしていたけど、今はいいオジサン・・・。
私は違いますよ、昔も今も穏やかな性格です。・・・ホントだってば!。
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2 コメント

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熟成っていうんでしょうか (bulbul)
2006-11-03 06:16:31
 私いまでは禿げあがってツンツルですけど昔は肩までとどくロングヘア、陰気な顔で斜向いてました。これもヤンチャの一種 ? やったんでしょうか (笑)、が現在、とにかくなにかにできあがってしまって「悟りの境地 ?」いっつもアッケラカンとしてます。どなたかも ? 若い頃の棘も抜け落ち穏やかに熟成され.....、それがね、ちょっと聞いてください。私さいきん「好々爺」なんて言われてるんですよ、足の関節もイカレてしまって山もしんどいし、坊村から武奈への道にでかいカラスザンショウがあったなぁ、あーあー、
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好々爺ねえ? (fagus06)
2006-11-03 14:02:42
肩まで届くロングヘアがヤンチャなら、私もヤンチャしてました。もう30年以上前ですが・・・。
今では、老木のカラスザンショみたいです。

しばらく前、いつもの散歩コースの東屋にいると、近所の保育所の子供たちが遊びにやってきて、一人が「おじいちゃん何してるの?」と言いました。
まだ50代半ばですが、彼らにすればオジイチャンなんですよね。少しショックでしたが厳然たる事実です。しょうがないですね、好々爺になりましょう。
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