1カ月前、よく鳥を見に行く干拓田で子ども対象のワークショップが行われ、野鳥観察の担当として参加しました。
催しの名前は「田んぼ探検隊」。子どもたちに農業や田園環境の重要性を知ってもらう目的で年5回開催され、最終回として自分たちが植えて収穫した米の試食と野鳥観察が行われました。
もう一人の鳥仲間が事前に干拓田で見られる鳥を説明した後、実際に田んぼに出かけて観察しました。ハクセキレイやモズ、カワラヒワなど何でもない鳥でも、子どもたちは大喜び。鳥よりも子どもたちの反応を見ている方が面白かった。
すぐ近くをオオタカが飛んだり、杭にチョウゲンボウが止まったり、私自身もそれなりに楽しめました。チョウゲンボウについて、事前説明で「小動物を捕獲するハンター」と紹介したのですが、スコープで観察したある男の子は「かわいい目をしているから、ハンターには見えへん」。
後日、干拓田に出向いて撮影したのが下のチョウゲンボウ。ハンターには見えませんか?
私が初めて野鳥観察会に参加したのもこの干拓田。22年前、まだ野鳥の会に入る以前に、ある新聞社が主催した探鳥会でした。そのとき、担当者が突然、空を指差して「チョウゲンボウだ!」と叫びました。
初めて耳にする名前で、人の名前のような妙な響きが心に残りましたが、どんな鳥かは分かりません。担当者の様子と声の大きさから、珍しい鳥であることだけは分かりました。
その後バードウォッチングにのめりこみ、逆に人に「チョウゲンボウだ!」と教える立場になるとは、当時は考えもしなかったです。
私も地元の小学校の総合学習のお手伝いをしたことがありましたが、鳥のことが好きでとても詳しい子どもさんもいて感心したり、鳥を見つけた時の反応はこちらも楽しくなりますね。
チョウゲンボウはこちらではいるところにしかいない鳥ですが、東京に行った際に手賀沼で見て、さらに不忍池の上空で見たのは驚きました。
内地では身近な鳥なのですねきっと。
ちなみに私は、顔つきの鋭さがハンターっぽいな、と思います(笑)。
でも子どもたちのそういう反応も面白いですね。
京都市内でも繁殖しているようで、ギタバさんも行かれた二条駅の屋根に毎年、営巣してようです。
珍しい鳥ではないですが、やはり人気があるようで、バードフォトグラファーの被写体になっています。
子どもは楽しいですね。