Notes of Cinematograph

個人的な映画覚書

地雷を踏んだらサヨウナラ

2005-01-27 | cinema
One Step on a Mine, It's All Over.

制作年:1999 国:日本 監督:五十嵐匠 出演:浅野忠信、ソン・ダラカチャン、川津祐介
お勧め度:★★★★★

この映画を観に行った時、観客がものすごく少なかった。後に『PARTY7』を観に行った時ほどではなかったんだけど、ざっと見渡して10人くらいかな。名の知れていない映画なワケじゃないのに、いや、むしろ人気映画だったのに、かなりびっくりした。だけど、なんかうれしい気持ちになった。でっかいスクリーンを独り占めしてるみたいで気持ちいい♪
この映画の紹介はとりあえず音楽から。
めちゃくちゃいいよ!!オープニングの曲から本当にいいから!!っていうか、全部同じメローディーでアレンジが違うだけなんだけど。でも、どれもいいの!!どのアレンジもすごくよくって、サントラのCDは同じメロディーのアレンジ違うバージョンが21曲も収録されてるんだけど、どれも聴き飽きないから是非聴いてほしいい一品です!!壮大な感じがひしひしと伝わってきて、それでいて感動的。でもどこか躍動感を感じさせる。そんな曲です。

1972年、内戦の激化するカンボジア。銃撃の飛び交うなか機関銃の代わりにカメラを抱えてシャッターを押し続ける男がいた。一ノ瀬泰造、25歳のフリー・ジャーナリスト。ロバート・キャパや沢田教一に憧れて戦場カメラマンを志し、自らの生きる道を追い求め激動のインドシナ半島を駆け回るうち、解放軍の聖域アンコールワットを撮影する事にとり憑かれてしまう。「うまく撮れたら、東京まで持って帰ります。もし、地雷を踏んだらサヨウナラ!」と書き残した男は、死の直前、果たして何を目にしたのか・・・。実話をもとにした映画。

一之瀬泰造よりも、沢田教一のほうがずっと名が知れてるよね。彼は「安全への逃避」っていう、ベトナム戦争時に米軍の爆撃で自分たちの村を焼かれ、川を渡って必死に避難する親子の写真でピューリッツア賞と世界報道写真展大賞を受賞した。彼は34歳という若さで取材中に狙撃されて死んだ。この映画は沢田の話とよく間違えられるんだけど、そうじゃない。
うちは沢田教一の話はよく知らない。だけど、一之瀬泰造については、この映画を観て、ものすごく興味を持った。映画を観て涙があふれてきて、彼の生き方がとてもかっこよく見えた。26歳っていう短い人生で自分の目指すものを見つけて、それにまっすぐで、信念をしっかりもってて、憧れます。この映画で彼のことを知れて本当によかったって思うよ。浅野ファンでよかったよ。

この映画で知れてよかったって思うのはもうひとつ。アンコールワット!!
本当に魅せられたよ。すごいよ。泰造の気持ちもわかる気がするよ。アンコールワットには絶対行かないと!!

アンコールワットのよさについても、映画のよさについても、うちの少ない語彙力じゃ言い表せれないよ。とにかく、この映画は一度は観ないとダメです!みんな観るのだ!

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1 コメント

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五十嵐匠監督のこと (SYUH)
2005-01-29 09:35:38
こんにちは。沢田教一のことですが、「地雷を…」と同じ五十嵐監督が「SAWADA」というノンフィクションを撮っています。こちらもいいですよ。

五十嵐監督は、青森出身で、沢田が生まれ育ったすぐ近くで生まれました。小学校の先生が沢田の話をしたことで興味を持ったそうです。
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