Notes of Cinematograph

個人的な映画覚書

ガーゴイル -trouble every day-

2005-02-27 | cinema
制作年:2001 国:フランス、日本 監督:クレール・ドニ 出演:ヴィンセント・ギャロ、ベアトリス・ダル
お勧め度:★★★☆☆

はてさて、”ガーゴイル”とは何ぞや?だよね。
調べたところ、豊作の神だったんだけど、何故か魔物に姿を変えられてしまったのが”ガーゴイル”。よく海外の建物の上のほうに石像が乗っかってるよね。それの機能的には、雨水が建物の壁沿いに滴るのを防ぐための排水システムの一部らしいよ。その建物にひっついてる”ガーゴイル”はモンスターの姿をしてるものばっかりじゃなくて、人間や動物もあるらしい。要するに、モンスターの形をしていなくても建物にひっついてるソレを”ガーゴイル”と呼ぶらしい。それと映画になんの関係があるのかわからんです。むしろ、その建物に引っ付いてる”ガーゴイル”はこの映画と関係ないな・・・。調べる矛先間違えたな・・・。

アメリカ人の新婚夫婦シェーンとジューンは、ハネムーンでパリを訪れた。幸せそうに見える2人だが、なぜかシェーンは愛しているはずのジューンを抱こうとはしない。実はシェーンは、愛の行為の最中に相手を死に至らしめてしまうという、狂気の衝動を起こす性質を持っていた。その病の鍵を握る元同僚の医師レオと、レオの妻でシェーンと同じ病で苦しむコレを探すこと――それがシェーンがパリに来た真の目的だった。その頃、一方のコレはシェーンと同じ病でも末期的な症状に陥っており、郊外の屋敷でレオに監禁されながら暮らしていた。

なんだか切ない映画だよ。ギャロがジューンを愛してるのはよくわかるし。抱かれないジューンも抱けないシェーンも歯がゆいだろうねぇ。
「君だけは傷つけない」って台詞が心に残る。身体的には傷つけたくないだろうけど、きっとジューンは精神的に傷ついてると思う。うーーん。物悲しい・・・。「殺して」って言うところも悲しい・・・。
映像の流れとか音楽、ステキです。少ない台詞にパリの風景。いい♪
ホラーサスペンスっていうよりは、やっぱりラヴストーリーだと思われます。物悲しいです。原題の『traouble every day』ってのがなんかしっくりこないけど。邦題の『ガーゴイル』もそうだな。でも、ドラキュラとか吸血鬼ってのとはニュアンスが違うから、それっぽい”ガーゴイル”にしたのかな。うちがそんなの考えても仕方ないか。

好き嫌いはあると思うけど、うちはいい映画だと思います。ギャロも素敵な演技をしているし、ダルなんかはちょーセクシーです。見る価値ありです!血はいっぱいだけど、残酷なシーンとかは暗くてよく見えないし、そんなのが苦手な人も観易いと思うよ♪
それにしても一体なんて病名なんだろな。気になる。

WATARIDORI -LE PEUPLE MIGRATEUR-

2005-02-26 | cinema
制作年:2001 国:フランス 監督:ジャック・ペラン 出演:鳥
お勧め度:★★★★★

監督ジャック・ペランと書いてあるけど、この作品の監督は3人いて、共同監督がジャック・クルーゾとミシェル・デバ。そいで、総監督がジャック・ペランということです。
ジャック・ペランと言えば、うちの大好きな映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の中に出てくる、トト(サルヴァトーレ)が監督になった姿であります♪すばらしい映画★この映画では、自らがナレーションをしているよ。撮影に3年、制作費に20億円もかけていて、100種類以上もの渡り鳥と一緒に地球の旅を味わえるそれはそれは素晴らしい映画です。

すごい綺麗な映像!!!!!鳥たちが飛んでいる姿をずっと観ていると、まるで自分も鳥になって飛んでいるような気分になるよ。最高にいい♪鳥の目線っていうか視点がすごくいい。うちは全然飽きない映画だった。100分間のめり込んで観てしまったよ。ディスカバリーチャンネルなんか比べ物にならないよ!
鳥になりたい!!って一度でも思ったことがある人は、絶対にこの映画を観るべきだよー!!
でも、まったくこういうのに興味がない人は、熟睡まちがいなしです。

映画っていうか、記録??

2001年宇宙の旅 -2001: A SPACE ODYSSEY-

2005-02-23 | cinema
制作年:1968 国:アメリカ、イギリス 監督:スタンリー・キューブリック 出演:ケア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド
お勧め度:★★★★★

これは映画の代名詞みたいな映画だね。これこそ不朽の名作って言うのにふさわしい。
『時計じかけのオレンジ』でも言ったけど、30年以上も前の作品とは思えない。映画の中で国際宇宙ステーションにいっぱいおいてある赤い色の椅子があるんだけど、あの椅子はオリヴィエ・ムルグ(Olivier Mourgue)のジン(Djinn)って言う椅子のシリーズ。この椅子は1965年に製作されているんだけど、早くもキューブリックは作品の中で使ってる。しかも、真っ白いステーションの中に真っ赤な椅子。このコントラストのセンスのいいこと!!『時計じかけのオレンジ』にも、たしかイームズとサーリネンの共同作品の椅子がでてきたハズ。勘違いかも・・・。アレックスが作家の家で本棚を倒す時においてある椅子。違うかな??ペーター・ギッジー(Peter Ghyczy)の椅子っぽいのもあったし。(これはさすがに違うと思う)
まぁ、椅子のことはいいや。

ストーリーはとてもうちでは解説できないよ。この映画は本人が観て、その人が感じるままを感じればいいと思います。うんうん。理解できなければそれでよし!理解できるわけなし!

うちはかれこれ6回は観たかな。もっとかな?最初に観た印象は、全然わけわかんなかったけど感動した。映像とか音楽。「美しき青きドナウ」がやたらマッチしてて見とれてしまう。
最初、類人猿のやつから始まるけど、ここすごく大切と思うのね。ある日モノリスが現れて猿たちが道具を使って殺すことを覚えて、バクとか殺して食べたり、猿どうしで争ったり、進化しちゃったわけだ。バクを殺しちゃったってことは、悪夢を食べてくれるのがいなくなっちゃって、悪夢の始まりなわけだ。うちはそう考えた。なんであそこにバクがいるのかを深く考えたら、この結果にたどり着いたわけです。やたらバクが倒れるシーンも流れるし。
ほうり投げた骨(道具)が突然宇宙船に変わって、時代がいっきに変わる。これまたすごい映し方だと思う。猿が殺しに使ってた道具が宇宙船に変わっちゃうんだよ!宇宙船は現代の殺人道具ってとらえられるじゃん!考えすぎかな??

コンピュータのハルが狂っちゃうじゃんね。最初何度か観てる時は、ハルが壊れたんだって思ってたけど、最近はハルは壊れてなかったと思うんだよね。船長のデイヴが壊れた部分を別の新しいのと取り替えに行くでしょ、あそこで実はデイヴは取替えなかったんだよ。だから戻ってきて故障箇所を調べても見つからない。そりゃそうだ。デイヴは故障していないのをそのまま持って帰ってきてるんだから。どうしてそんなことするのかは、まだちょっとわかんないけどさ・・・。だって、次にもう一度取り替えに行く時に、わざわざフランクを行かせるのが怪しいもの。それに、宇宙服のヘルメットをポッドに持っていかないのもなんか怪しい。
デイヴはハルの行動を読んであんな行動にでたんじゃないかなぁ。口を読まれるのもわかってたとか。それじゃあ、彼はフランクを殺したかったのかなってことになるよね。そこは映画の中からだけじゃ読み取れないけど、もしかしたら殺したかったのかもしんないじゃーん!そうすればつじつまが合う。(うちの見解なんだけどね・・・) 
猿がほうり投げた殺人道具が、そこでも宇宙船(ハル)を使った殺人道具になるじゃん!!どおこれ??すごくつじつまが合う!!
他の殺された調査隊のことに関しては触れません・・・・。(説明できないから・・・)

デイヴはハルも殺しちゃったところで、木星調査の本当の意味を知る。でも、それを知ったところでちょうど木星にたどり着く。そいで、モノリスに招かれる。で、急に年をとっちゃって、死んだと思ったら、胎児に戻る。
このヘンはまだ理解できていないです・・・・。
きっとあれだな。モノリスは総ての創造者でデイヴはおしおきを受けてるんだな。うんうん。輪廻転生で、スターチャイルドはまた進化を遂げるんだ。きっと。

これはあくまでうちの捕らえ方です。みんなはどう捕らえたのかなぁ??
うちには何度観てもわかんないだろうな。解説も台詞も少ない。宇宙の映像と音楽がやたら印象的な映画。それならわかる。それだけわかれば十分な映画だな♪

何を伝えたいのかとか、何を物語ってるのかとかを追求するような映画じゃない。深く考えることもしなくていいと思う。ただ観て、映画を感じればよいです♪恐るべしキューブリック!!

えびボクサー -CRUST-

2005-02-22 | cinema
制作年:2003 国:イギリス 監督:マーク・ロック 出演:ケヴィン・マクナリー、ペリー・フィッツパトリック
お勧め度:★★☆☆☆

えび好きですか?うちはえび好き。
なんかこの映画すごい話題を呼んだよね。うちもそれにつられて映画館まで観に行ってしまったわけですけどね。
実はこの『えびボクサー』、海外では動物愛護団体の反対により放映禁止になってしまったようです。上映されたのは日本のみって話。本当かどうかは詳しく知らないんだけど。っていうか、動物愛護団体もこの映画を放映禁止にするほどのものか???そこまでえびをいじめてるわけでもないし、えび虐待してるわけでもない。むしろ、えびに殴られてる人間のほうが痛そうなんだけどな。というか、あれえび??えびというよりはしゃこでは?そして動きがおかしすぎる!!かなり面白い!!えびも張りぼて感が満載。リアルの「リ」の字もみうけられません・・・。

場末のパブで働く元ボクサー・ビルは、マンネリ化した毎日から抜け出そうと日々何かを探していた。そんなある日、友人から巨大カマキリえびの存在を聞かされ、人間対えびのボクシングを思いつく。

この映画はつっこみどころが満載!!えびのサクセスストーリーなんて謳われてたりするんだけど、「えび」は決して「主役」じゃないよ。そこんとこをはき違えて観ると、ちょっとがっかりしたりするかも。結局ボクシングはしていないわけだし。じゃあ何してるの?って言われると、やっぱりそれは観てからのお楽しみです。
最後のビルの台詞もなんか笑えてくる。なんでその場でそんなことを言うの?って思った。そしてその言葉にうっとりしている女性ADみたいな人も笑える。この映画はそれを伝えたいがために「えびボクサー」を用いる意味はあるのかな??と思ってしまった。
とにかく、話全体的にバカまるだしです。えび好きな人は是非観るべきです。

ちなみに、主演のケヴィン・マクナリーはイギリスのコメディアンなんだよ。日本人であの役が似合うのはつるべかな・・・。

これを観たなら『イカレスラー』は観なくてもいいでしょう。

ビッグ・フィッシュ -BIG FISH-

2005-02-19 | cinema
制作年:2003 国:アメリカ 監督:ティム・バートン 出演:ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー
お勧め度:★★★★☆

全然関係ないけど、今日テレビで『フォレスト・ガンプ』をやっていた。何気なく両親とうちの3人で観てた。映画の最後にフォレストの子供のチビフォレストが出てくるんだけど、その子は『A.I』や『シックス・センス』でおなじみのヘイリー・ジョエル・オズメント君なんだけど、お母さんは思わず、「シックスナインの男の子だ!」ってはっきりと言った。一気にその場の空気がかなり気まずくなった・・・。親なだけに突っ込むこともできなくて、本人も間違いに気づいたみたいだったし、とにかく笑をこらえるのに必死だったなぁ・・・。『69 シックスティ・ナイン』ならあるんだけどね・・。おしい!!これこそ「言いまつがい」なり!!!

今日は『ビッグ・フィッシュ』。うちとしては、ティム・バートンの映画の中で『シザー・ハンズ』の次にお気に入りの映画。すごくいいよぉー!!涙なみだ。こんなお父さんになりたいな♪いや、うちの場合はお母さんか。映画によってうちは感情豊かになれてます。尊敬する人もでてくるし、こんな人にはなりたくないって人もいっぱい出てくる。うちはこのエドワードみたいにたくさんの人から好かれるような人になりたいなぁ。あ、エドワードつながりだ!

出産間近の妻とパリで幸せに暮らすジャーナリストのウィル・ブルーム。彼の父エドワードは自分の人生を幻想的でマジカルな話として語り、聞く人を魅了し楽しい気分にさせる名人だった。ウィルも子どもの頃はそんな父の話を聞くのが大好きだった。しかし3年前の自分の結婚式で喧嘩して以来、父とは不和が続いていた。そんなある日、母から父の病状が悪化したとの報せを受け、ウィルは妻を連れて実家へと向かう。しかし、病床でも相変わらずホラ話を繰り返す父と、父の本当の姿を知りたいと願う息子の溝はなかなか埋まらなかった・・・。

ひさしぶりにファンタジーな気分になれる映画。うちは涙がじゃあじゃあ出てきたよ。あの最後に息子が父親にホラ話をするところ。たまらん!!それとお葬式の場面!!たまらーん!!最高だよ。”嘘”をつくのと”ホラ”を言うのは全然ちがって、なんだろな、このお父さんが話してた物語はすごく素敵なんだよね。誰かに物事を伝えるときに、どうやったら上手に伝わるかなってちょっと考えたりするよね。それがエドワードにとって”ホラ”だったんじゃないかなぁ。全てが作り話なわけじゃなくて、でも100%事実でもない。小さい子供に物語を話すときは、おもしろおかしくしたほうが喜ぶ。そして何度でもその話を聞きたがる。幼い頃の息子が、そうして父親に何度もねだるから父親もうれしくなって、御伽話のような自分の物語をずっと語っていたんじゃないかなーって思った。本当のことを語ってくれない父への息子の歯がゆい気持ちもわかるけど、幼い頃に父親の話を待ち遠しく聞いてたのを思い出してほしかったなぁ。結果的には素晴らしかったんだけどさ♪

この映画はおもしろいです。笑える場面盛りだくさんだよ♪うちの中ではやはり奇役に最適なスティーヴ・ブシェミ!おもしろい!あんたはいるだけで面白いよ♪何気に原作者のダニエル・ウォレスがでてくるよ☆チェックチェック♪

最近御伽話に飢えてる人には最適!!!ファンタジーに浸ろう♪映像がきれいだよ~☆

パーフェクト・ワールド -A PERFECT WORLD-

2005-02-18 | cinema
制作年:1993 国:アメリカ 監督:クリント・イーストウッド 出演:ケビン・コスナー、クリント・イーストウッド
お勧め度:★★★★★

久しぶりに糸井重里氏監修の「言いまつがい」という本を読んだ。
これめちゃおもしろいよー!!!おなか抱えて涙流して笑っちゃうよ♪その中からいくつか紹介。
 ◎友達が年配の人に感心して思わず、『さすがは生き地獄ですね』と言ってました・・・生き字引だよ!
 ◎テレビのニュースで、アナウンサーが『シナチクで叩くなどの暴行を加え』と言ってた・・・竹刀(しない)だよ!
っとまぁ、こんな感じの本。一般の人の投稿で作られてる本なんだけど、本当におもしろい。うちこういう言い間違い大好き♪特にアナウンサーとか本当におもしろいよね!うちも、服屋でバイトしてるときにレジで、『お会計、3150分になります』って言ったことあるけど、聞いてるお客さんよりも自分が一番噴出して笑っちゃって、大変な思いをしたことがあるよ。

いきなり話がそれてるね。今日は『パーフェクト・ワールド』の紹介。
この映画は、たぶんうちが映画を観始めて、初めて涙を流した映画。めちゃちゃ感動して、でも家族に見られたくなくて、一生懸命涙をこらえてたら呼吸困難になった。ちょっとイヤな思い出があるけど、すごく感動した映画。いたるところで親子の絆を感じる。
ケビン・コスナーは大嫌いだけど、この映画では輝いてます。(うちとしては) そしてそして、なによりもフィリップがめちゃかわいい!!!ブッチじゃなくても連れて帰りたくなっちゃうようなかわいさ!
ラストシーンで、ブッチとフィリップの友情が感じられてそこでまた涙が!!

ケビン・コスナーが主演だからって毛嫌いして観ないでいるのは、すごくもったいない映画だよ!これは絶対観るべき!!!イーストウッドが監督してる作品の中で一番好きかも!いや、それはちょっといいすぎたかな・・・。

七人の侍

2005-02-17 | cinema
制作年:1954 国:日本 監督:黒澤明 出演:三船敏郎、木村功
お勧め度:★★★★★

そういえば、今年のブリット・アワーズにKASABIANが3部門ノミネートされてたのに、ひとつも受賞できなかった!!そのかわり、5部門もノミネートされてたFranz Ferdinandが2部門受賞してた!やるなぁ~。たしかに奴らもかっこいいさ、うんうん。フランツのライブちょうどバイトでいけなかったんだよねー。悔しい!!キーンやミューズもしっかり受賞してるし、リバティーンズも受賞できてもおかしくない気もするんだけどなぁ。もちろんカサビアンだって!!!

今日久しぶりにこの映画を観た。『七人の侍』。めちゃくちゃ有名だよね。
黒澤監督の中で一番好きだったのは『羅生門』だったんだけど、久しぶりに観てやっぱりこれのが全然すごいなぁ~って思った。モノクロがいいのかもしれないけど、是非カラーで観たいですね。それと、テレビなんかじゃダメだね~。映画館で観たかったなぁ。部屋にシアタールームを作ったら、絶対に大迫力で観たいなぁー。
一度観ただけだったから、人が全然覚えられなかったんだけど、今回観て、前回よりは把握できたと思う。まんじゅう買ってあげたい・・・。

この作品だっかかな?勝手にハリウッドでリメイクされたってやつ。あれ?『用心棒』だったっけ?まぁ、どっちでもいいか。せめて何か言ってからリメイクすればいのにねー。『荒野の七人』でリメイクされてるけど、絶対にこっちのほうがいい!!やっぱり、銃よりも刀でしょう♪なんてったって、戦闘シーンがすごいよね!!目が点になっちゃうよ。

とにかく素晴らしい映画だよ。日本人なら一度は観ないと!!でもちょっとDVDが高いのよね・・・。
多くを語れるほど、うちはまだまだ映画通とは言えないので、もっともっと映画観るぞー!

妹の恋人 -BENNY & JOON-

2005-02-13 | cinema
制作年:1993 国:アメリカ 監督:ジェレマイア・チェチック 出演:ジョニー・デップ、メアリー・スチュアート・マスターソン
お勧め度:★★★★☆

『ポンヌフの恋人』を紹介して、”恋人”つながりということでこの映画を思い出した。
そして、うちにとってこの映画が初めてレンタルしたビデオだ。小学生の頃に『シザー・ハンズ』を観て、それ以来すっかりデップに魅せられて、彼の他の映画を一生懸命探したところこの『妹の恋人』を発見したわけです。それでビデオショップに行って借りて観たのです。サムとエドワードがけっこう似てるんだけど、やっぱりうちはエドワードのほうが素敵♪

ベニーには、自閉症気味の妹ジューンがあった。ある日彼らの前にサムという、サイレント映画に憧れる不思議な雰囲気を持つ青年が現れる。無口なサムのパントマイムは、たちまちジューンの心を開いていくが・・・。

ヒューマンドラマでロマンス映画です。心がほかほかになること間違いないでしょう。自然に微笑んでしまうような感じ♪ストーリーとかはどうでもいいですね。これはデップを観ましょうっていう映画だな。でも何気にすごいキャスティング。久しぶりに観たら、ジュリアン・ムーアとかでてるじゃん。ちょっとびっくり。マグノリアに出てる人も出てるよ。ジュリアン・ムーアじゃなくてもうひとりの人。(名前が今出てこない・・)
とりあえずこの映画は『パイレーツ・オブ・カリビアン』のデップはいないです。かっこいいじゃなくて、かわいいジョニーくんです。名台詞「マミー?」は見所!見逃すな~♪

最近のジョニー・デップの映画だと『チョコレート工場の秘密』が公開されるね。監督は『シザー・ハンズ』のティム・バートンだし、ぜひとも観たい一品★本で読んでしまったから物語はもうわかってるんだけど、是非映画で、ジョニー・デップで観たい!

激突! -DUEL-

2005-02-12 | cinema
制作年:1972 国:アメリカ 監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:デニス・ウィーヴァー
お勧め度:★★★★★

みんなはいつごろ運転免許を取ったー??
うちは原付免許なら高校卒業したときに取ったんだけど、車の運転免許は今年になってやっと取得したよ。免許を手に入れるとやっぱりすぐに自動車に乗りたいよね。うちは運よくお兄ちゃんから車をもらうことができたから免許とってすぐに車を乗り回すことができている今日この頃だよ。
車を運転してると、いろーんな人がいるよね。やたらスピード出す人やブーブー鳴らす人。めちゃくちゃノロかったりやたらフラフラしたり。うちが運転してて一番イヤなのは、車の真後ろにピタって車をつけて運転してくる人。すごく嫌な気分になるよね~。
この映画みたいな人には絶対に遭いたくないですな。

ハイウェイで何気なく追越したタンクローリー。それが間違いでした・・・。

この映画大好きなの。めちゃくちゃ単純な話なんだけど、ストーリーを簡単に言うと↑みたいな感じだもん。予算も全然かかってないし、でもすごい迫力満点。車で逃げる側と追いかける側の視点がうまく映し出されていると思う。始終緊張しっぱなし。怖い!主役のおじさんはよくがんばったね。いろいろ疲れていたんだろうね。顔が全く見えないのが怖い!!顔が『ROUNIN』のスーツケースの中身くらい気になる!(うちだけかなー・・・)

スピルバーグ監督はすごいな。やるな!!若いのに!なんかカメラマンか誰かわからないけど、何度か関係ない人影が映ってるところがあった気がするんだけど、それもよし♪若いってすばらしい♪
スピルバーグといえば今年6月に『宇宙戦争』公開されるじゃーん!トム・クルーズが主演ってのが『マイノリティー・リポート』とかぶる感じがするし、自分的にあんまり好ましくないんだけど、期待大ですな★

最近刺激が欲しい人は、この映画を観ると何か刺激されるかも??

ポンヌフの恋人 -Les Amants du Pont-Neuf-

2005-02-10 | cinema
-THE LOVERS ON THE BRIDGE-

制作年:1991 国:フランス 監督:レオス・カラックス 出演: ジュリエット・ビノシュ、ドニ・ラヴァン
お勧め度:★★★★☆

とっても有名な単館映画ですね。単館映画か?
フランス映画って、なにかこう独特なものを感じるよね。妙な静けさとか美しい映像とかファンタジックとか。それは監督がカラックスだからとか関係ない気がするなー。フランス映画を観るとなぜだか切なくなる。それがどんな話であれ。とても孤独に感じさせられる気がする。うちだけかな。特に『ロスト・チルドレン』なんか観た時はワケもなくこわくなった。あれはあれで特別かな、やっぱり。

天涯孤独の大道芸人の青年アレックスは彼が暮らす、パリで最も古く美しいポンヌフ橋で、初恋の痛手と不治の眼病で絶望的な放浪を始めた空軍大佐の娘ミシェルと出会い、革命200年祭に町が沸く中、互いの孤独を確かめ合うように激しい恋を貪る・・・。

この映画は生きる希望を見失った若者2人がお互いに惹かれあっていく様子がとても斬新に描かれている。人間っていうのは悲しみが深ければ深いほど自虐的になってしまうものなのかな。アレックスは全力でミシェルを愛しすぎていると思う。でも、それだけ愛しているからこそ、彼女に暴力を振るうし自分も傷つけてる。つまりアレックスの言動全てにおいてミシェルへの愛がつまってるんだよ。暴力は大反対だけど、この映画では彼の暴力に憎しみとか憎悪みたいなものは感じられない。なんだろなー。とにかく必死なのだ。絶望の淵から必死に抜け出そうとしていると感じた。
アレックスの行動は、ものすごく自分勝手で我儘かもしれない。だけど、彼は孤独で寂しい人だから仕方がないんじゃないかなって自分の中で自問自答をした。痛みを感じることによって相手の気持ちがわかることもあるしね。前も言ったように、言葉だけが全てじゃない。
この映画は若いうちに観ておくべきだよ!

花火のシーンとかとてもきれいだよ。さりげなく流れているデヴィッド・ボウイの曲もマッチしてる。
本作をまだ観たことなかったなら先に『ボーイ・ミーツ・ガール』と『汚れた血』の2作を観たほうがよいよ。そのほうがこの作品をすんなりと観ることができると思う。うちが落ちこぼれたらフランスでホームレスになろうかな、なんて思っちゃったです。
もし自分が盲目になったら、変わらず愛してくれる人はいると思う?自分はそんな相手のことを愛せても、相手は愛してくれないかも??

スターシップ・トゥルーパーズ -STARSHIP TROOPERS-

2005-02-08 | cinema
制作年:1997 国:アメリカ 監督:ポール・ヴァーホーヴェン 出演:キャスパー・ヴァン・ディーン
お勧め度:★★☆☆☆

みんなは何の映画が一番好きですか?
うちのいとこ(25歳・男)は、うちなんか比べ物にならないくらい映画に詳しくって映画オタクって言ってもいいくらいの人なのね。彼から「ケビン・ベーコンゲーム」を教えてもらった。なんかちゃんとした「Kevin Bacon Game」があるみたいだけど、ベーコン・ナンバーとかはいいとして、うちがいとこから教えてもらったゲームをとりあえず紹介。
Aくん:ケビン・ベーコンで『スリーパーズ』
Bくん:『スリーパーズ』といったら、ブラッド・ピッドで『セブン』
Cくん:『セブン』といったら、ケビン・スペイシーで『シッピング・ニュース』
Dくん:『シッピング・ニュース』といったら、ジュリアン・ムーアで『ハンニバル』
といった感じです。もうわかるよね。要するに、映画とそれに出演している俳優をつなげていくゲーム。これはかなり盛り上がるよ!!是非パーティーなどでみんなと楽しく遊んでみて♪

ゲームの紹介じゃなくって、その映画の虫のいとこが一番好きな映画がこの『スターシップ・トゥルーパーズ』なわけなの。彼曰く、「虫と人との戦争っていうのがたまらない」らしい。うちにはよく理解できないのですが・・・。

ブエノスアイレスで高校生活を送っていたジョニー・リコは両親の反対を押し切って軍隊に入る事を決意する。軍役に就けば市民権が得られる事もあるが、恋人であるカルメン・イバネスがパイロットになるべく宇宙海軍アカデミーに入学する事も動機のひとつだった。折しも地球は“アラクニド種”と呼ばれる昆虫型異星生物(バグズ)の襲撃を受けており、機動歩兵隊に配属されたジョニーにも過酷な訓練が待ち受けていた。実弾訓練中の事故の責任を取って一度は軍を離れようとしたジョニーだったが、遂に始まったバグスの母星クレンダス星からの攻撃によって故郷が壊滅した事が彼の闘志に火を点けた。そしてついに機動歩兵としてバグズの本星へ突撃したジョニーだったが、彼がそこで見た物は敵の圧倒的戦力の前に簡単に殲滅していく地球軍の姿だった・・・。

公開当時のキャッチコピーが「奴らは、群れでやってくる」だよ。おもしろい!『102』の「犬絶賛」ってキャッチコピーもかなり笑えたけど。犬かよ!だね。『となりのトトロ』の「このへんないきものは、まだ日本にいるのです。たぶん。」もけっこうなもので。「たぶん」って!!宮崎映画のキャッチコピーはほとんど糸井重里氏が考えているのだけど、さすがです。

いやいや、話がそれまくってます。
この映画はどう観てもアメリカ批判の映画にしか思えなかったなー。反戦映画。でもめちゃくちゃおもしろい!ブラックユーモア的なパロディーですかね。人間はちぎれてふっとびまくり。かなりグロイから食事中とかには観ちゃあダメだね!「一番良いジャップは死んでいるジャップだ」「船は揃った、飛行機も。後はあなただ」は、太平洋戦争中に実際に使われた米軍の合い言葉と、ニュース映画のフレーズなんだって。知らなかった!!!

とりあえずヴァーホーヴェン監督の中では一番好きかも。『ロボ・コップ』『トータル・リコール』はまあまあだけど、『インビジブル』はうち的には問題外かな・・・。ちなみに『インビジブル』のキャッチコピーは「姿は見えないが、殺意は見える。全米が吐いた」。「全米が吐いた」はいらないでしょ~!
そういえば、『スターシップ・トゥルーパーズ2』が去年公開されたね!まだ観ていないのだけど。監督が変わってしまってちょっぴり残念な感じがします。

昆虫嫌いな人とグロいのが苦手な人はみないほうがいいかも。

ミュージック・オブ・ハート -MUSIC OF THE HEART-

2005-02-07 | cinema
制作年:1999 国:アメリカ 監督:ウェス・クレイヴン 出演:メリル・ストリープ
お勧め度:★★★☆☆

本作と同じ年に『カラー・オブ・ハート(原題:Pleasantville)』って映画も製作されたけど、全然ちがうよ。名前似てると思わない?間違えちゃいそうだよね。
この映画を観たのは学校の授業の課題。この『カラー・オブ・ハート』も授業の課題で観た。今考えると、授業で映画観れるなんて幸せだったんだな~。映画をひたすら観る仕事とか、音楽をひたすら聴く仕事があったら、そんな仕事したいなぁ~。

夫と別居し実家のニュージャージーに戻ってきたロベルタは、友人のアドバイスでバイオリンの腕を活かしてハーレム地区の小学校でバイオリン・クラスの臨時教員となる。初めは誰も真剣でなかった子供たちだが、彼女の熱心な指導でみるみる上達していった。10年後、人気授業となっていた彼女のクラスは市の予算削減のため打ち切られることになる。彼女はクラス存続の資金集めのためコンサートを企画する。しかし、開催日が迫る中、予定していた会場が使用中止になってしまう・・・。

観てから知ったのだけど、これは実話なのでした。できすぎた話も実際あるんだなー。でも厳しくて愛情のあふれている素敵な先生。音楽には国境も年齢も関係ないですな。人の心を動かすにはやはり音楽だね!

メリル・ストリープといえば、うちの中で一番印象が強いのは『マディソン郡の橋』だなぁ。とてもいい話なんだけど、まだ恋愛とかよくわかんない頃にこの映画を観たうちは、「不倫の話なんてきらーい!」って思ってたけど、最近になって小説で読んでみたらとってもよかった。大人の恋愛ですな。『クレイマー、クレイマー』にも彼女出てます。『クレイマー、クレイマー』の彼女はきれいだなーって思えるけれど、やっぱり人は年を取るものだね。ちょっとぽっちゃりしちゃったね。とても有名な俳優さんだから出演している映画は数知れずなんだけど、うちとしては、この作品の彼女が一番好きです。なんだか輝いて見えます。

監督のウェス・クレイヴンといえば、ジョニー・デップの映画デビュー作『エルム街の悪夢』じゃん。ホラーの監督がこんな作品も作るのだね~。ほぉー。

最近、心が疲れたわって人はこの映画を観れば癒されるかも??

レザボア・ドッグス -RESERVOIR DOGS-

2005-02-03 | cinema
制作年:1991 国:アメイカ 監督:クエンティン・タランティーノ 出演:ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス
お勧め度:★★★★★

この映画もとても有名ですね♪タランティーノ監督のおなじみの映画です。
この作品はタランティーノの初監督作品なわけだけど、『パルプ・フィクション』ほどぶっとんでいない。ちょっとおとなしめ。この映画のポスターというか、ちょうど載せてる、この歩いてる写真が大好きで、自分が男だったら絶対真似してるだろうなーって思ってたな。
とりあえずうちは、オープニングの10分くらいが大好きで何度もそこだけ観ちゃうくらい。『GO!GO!L.A』のモスがこれを観たなら「cool!cool!」って言うこと間違いなし!!とにかく細かいこだわりが彼の作品には多くて、それがつぼをおさえてて面白い。

宝石強盗のために、見ず知らずの6人が集められた。完ぺきな計画に基づき、彼らは宝石強盗を行うが、警官隊に囲まれ、激しい銃撃戦になった。リーダー格のホワイトは重傷のオレンジを抱え命からがらアジトへ逃げ延びる。続いて、ピンク、ブロンドも逃げ込んでくるが、彼らはこの中に裏切り者がいたと言いだし、疑心暗鬼の中、拉致した警官を拷問し始める・・・。

かなり残酷でけっこう過激なシーンがでてくるんだけど、でも物語全体的にはコミカルに描かれていて面白い。思えば、もう10年以上も前の映画で今観ても全く古さを感じさせない。音楽とか映像がかっこよいー!やっぱり低予算でもいい映画はいいのだ。センスの問題ってのが本当によくわかる。でも、彼の映画を観ていると、昔の映画とちょっと似ているところもちらほらみうけられる気もする。パクリというか引用って感じかなぁ。『ホワット・ライズ・ビニーズ』でロバート・ゼメキスがヒッチコック映画をなぞらえているのとはちょっと違うけど、ジョン・ウー監督の古い映画だったけど、なんだったかな、名前忘れたけど香港映画の主人公がとった行動に似てるとか、キューブリック作品にも何かあった気がする。名前に『現金』か『身代金』みたいなそんなお金の名前がついたやつ。競馬場の強盗するやつ・・。すっかり忘れた。誰かわかったら教えてください。
気がするだけだから、嘘かもしれないです・・・。ごめん・・・。

とにかく、うちとしてはピンク好きです。スティーヴ・ブシェミ。かっこ悪いってかっこよかったりもするもんだね。タランティーノは彼の作品の中でよく死ぬのぉ。
なにはともあれ、この映画はかっこいいよ。タランティーノだよ。”間”が素敵です。
『パルプ・フィクション』をまだ観ていない人はこちらから観るといいかも。
なぜならこっちのティム・ロスのほうがかっこいいからです。

晩秋 -Dad-

2005-02-02 | cinema
制作年:1989 国:アメリカ 監督:ゲイリー・デヴィッド・ゴールドバーグ 出演:ジャック・レモン、ケビン・スペイシー
お勧め度:★★★★☆

おすすめされて観た映画。思ってた以上によかった。制作総指揮がスティーブン・スピルバーグなんだけど、なんかスピルバーグが関わっている映画には思えなかったなぁ。こういう映画こそ、ヒューマンドラマと言うにふさわしいと思ったよ。観ているだけでなんか泣けてくる映画だった。

ウォール街で働くエリート・ビジネスマンのジョンは、母親ベティが倒れたため急いで帰郷する。だが母は回復したものの、それが原因で今度は父ジェイクが寝込んでしまう。やがて床から起き上がったジェイクは、急速に老け込み、記憶も断片的になっていた。家族が一緒にいる事の重要性に遅まきながら気づいたジョンはこのまま故郷にとどまる事を決意する・・・。

なんと言っても演技がすごい上手。すばらしい。名演技の集大成みたいな感じ。(言いすぎかも)
ジャック・レモンって俳優さんをよく知らなかったんだけど、彼の演技にはみとれてしまうものがあるよ。
家族愛を描く映画はけっこう多いよね。とくにアメリカ。アメリカは家族をとても大事にしていて、挨拶みたいに「I love you」って言うよね。日本ではそれはほとんど考えられないんだけど、こういう映画を観て感動してしまうのは、やっぱり日本人の心にも家族を思う気持ちがあって(そりゃそうだけど)、だから思わず泣いてしまうのかな。アメリカは「好き・嫌い」がはっきりしていて、嫌なものはイヤってきっぱりしてる。でも日本は「悟りの日本」だと思うのね~。相手のことを思いやってるからはっきり言えないわけで、でもそれが時にはよくないこともあるんだけど、なんにせよ、相手のことを配慮してるわけよ。ね?素敵な文化じゃない。
口に出して言うことが全てじゃない。口に軽々しく出して言えない気持ちとか、言い表わせられない気持ちとかあるじゃん。そういうのを日本人は敏感に感じとって、通じ合って分かり合う人種ではないかと思うです。はい。そういう人でありたいです。

全然映画の紹介になってないね。いやはやー!
とりあえず素敵な映画☆サントラも素敵です。観る価値は十分あるよー♪