『はいっ、こちら林業普及スタッフです!』

島根県庁林業課林業普及スタッフからのお知らせ

ロータリードライヤーによるスギチップの乾燥試験を行いました。

2005年10月27日 | 森林・林業関係者の皆さまへ
県内の民間事業体が所有しているロータリードライヤーを使用して、スギチップの乾燥試験を行いました。試験は広島県立林業技術センター職員と本県林業普及員が共同で、含水率20%以下に乾燥させることを目標として実施しました。乾燥させたスギチップは今後、県内各所に導入が期待される木質チップボイラーの燃料にすることを想定したものです。乾燥したチップは発熱量が大きく、ボイラーで燃やした時にも完全燃焼するため、黒煙などが発生しません。また、ボイラー内部の煤による汚れも少ないようです。
写真はロータリードライヤーへベルトコンベヤによりスギチップを投入している風景です。
肝心の結果ですが、含水率が100%前後のチップですと、ドライヤー内部の熱風温度が約70℃の場合、3時間ほどで目標の20%以下になりました。なお、ここで言う含水率は乾量基準含水率を記載しております。
今回の試験では生材チップも本装置により乾燥が可能であることがわかりましたので、今後は熱風の温度を上げて、時間短縮を図れればと考えております。


最新の画像もっと見る