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西部農林振興センター 県央事務所 林業普及第一課・第二課 からの情報提供

vol.32 水を育む里地・里山~「大田富山地区農業用水・水源林保全隊」活動報告~

2009年11月27日 | 森とのふれあい
 島根県土地改良連合事業団連合会(以下「県土連」という。)では、平成18年度から「ため池」周辺の環境整備を地元住民やボランティアの方々と協力して実施しておられます。
 今回は、大田市土地改良団体協議会と島根県農村災害ボランティア(事務局:県土連)が主催となり、これまでの単に「ため池」の周辺環境整備だけではなく、「ため池」を利用している農業者や地域住民が、「ため池」やそれを育む水源林としての「森林」も含めた一体の役割を再認識し、「里地・里山」という重要な環境を後世に継承していくことを目的に、大田市富山町山中の「大渋ため池」で、法面の草刈りや灌木の整理、周辺の竹林伐採を行い、その枝葉をチッパーで細かく粉砕する作業を実施しました。


【堤防の草刈り】


【竹林の整理】


【伐採された竹】


【ため池内の灌木も伐採】


【竹等をチッパー(大)で粉砕】


【小さな灌木や草をチッパー(小)で粉砕】

 当日は、「大渋ため池」を管理・点検している地元住民の方や島根県災害ボランティア会員、行政、森林組合の方々約45名で作業を行いました。皆さん草刈り機や鎌を持ち、手慣れた仕草であっという間に作業は完了しました。
 整理した、竹や灌木は、大小2台のチッパーで細かく粉砕し処理しました。このチッパーは、里地・里山での環境整備(ため池周辺環境、耕作放棄地、鳥獣害対策、里山整備等)のため、県土連が購入されたものです。必要があれば各地域への貸出も可能とのことです。(地域での環境整備等を計画している団体・ボランティアの方には朗報です。詳しくは県土連に確認してください。当ブログvol.31の川本町中倉集落の取り組みでも使用されました。)


【作業開始から2時間あまりで、綺麗になりました】

 作業終了後は、場所を富山公民館に移し、里山(森林)と里地(人々)との関わりや森林整備の重要性等について、DVDで学習を行いました。その中で里地・里山は循環型社会のモデルであり、我々の目指すべき社会であるという説明が記憶に残りました。
 その後、日頃のため池の管理の状況を地元の方から聞いたり、周辺の森林をもう少し手入れしたが良いとか、日常のため池管理の留意点について県の担当から説明があったりと、中々密度の濃い内容でした。


【意見交換会の模様】

 参加された皆様お疲れ様でした。

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