とんねるず主義+

クラシック喜劇研究家/バディ映画愛好家/ライターの いいをじゅんこのブログ 

クラークス

2006年10月04日 01時32分13秒 | 世界的笑世界
『クラークス』(Clerks ケヴィン・スミス監督 1994 アメリカ)


観た!観たぞー!!ついに、ケヴィン・スミス監督第一作。

<あらすじ>
休学中の大学生ダンテ(ブライアン・オハローラン)は、バイト先のコンビニのボスに早朝出勤を頼まれる。しぶしぶ開店するも、やってくるのは妙な客ばかり。ガールフレンドのベロニカ(マリリン・ギリオッティ)には衝撃の告白をされるし、まだ未練がある元カノは婚約するし、さんざん。悪友のランドル(ジェフ・アンダーソン)の悪態にもつきあわなきゃいけない。店先でダベるジェイ&サイレント・ボブ(ジェイソン・ミューズ&ケヴィン・スミス)の相手もしなきゃいけない・・・


やったね♪ ケヴィン・スミス完全制覇(といっても監督作は6本しかないけど)。
やっと一作目を観て、なんだか自分の中でいろんな事がハッキリして、スッキリした感じ。

そうか、・・・そうだったんだ。

これが、原点なのね。ケヴィン・スミスの。
『チェイシング・エイミー』も『ジェイ&サイレント・ボブ帝国への逆襲』も、みんなここから生まれたのね。

それにしても、近作にくらべてずいぶんシブイ!ジム・ジャームッシュっぽい映像で、オフビート感がムンムンと。

それなのに、登場人物たちが、しゃべるしゃべる。こりゃ、アメリカ式しゃべくり漫才だな。主役のふたりが、ブラックマヨネーズに見えて来た・・・(笑)

しゃべってしゃべってしゃべり倒して、ちょっとだけ本当の気持ちが見えてくる。

そうか、・・・そうなんだ。

これはケヴィン・スミスの「ゴドーを待ちながら」なんだ。

来ない店長をいつまでも待つ、ふたりの男。どこかへ行きたいのに、どこへも行けないふたり。でも本当は、どこへも行きたくないふたり。ずっと一緒にここに居たいふたり・・・。

ってことは、ジェイ&サイレント・ボブはポッツオとラッキーだったのか・・・!

それはさておき・・・

わたしにとってケヴィン・スミスの映画っていうのは、言ってみれば、

「ひんぱんには会わないけど、会うと最高に気があって、朝までバカ話ができる幼なじみ」

みたいな存在です。
他の誰にも言わないようなことも、この友だちにならさらっと言える。この友だちなら、きっと軽く聞き流してくれる。近くにいなくても、いつも心のすぐそばに場所を占めている。

監督とほぼ同い年だからというのもあるかもしれない。なにかこう、同時代を生きる同志、という感じがあるのです。


アメリカでは、続編『クラークス2』がすでに公開されているみたい。
オフィシャルサイトはこちら→http://www.clerks2.com/

予告編を見ると、なんとオリジナルキャストで撮っている。
しかも、封印されたのでは、と言われていたジェイ&サイレント・ボブも出ているではないか!

彼らがふたたびスクリーンで観られるだけで、どこへでも駆けつける準備は、できています。
だから絶対絶対絶対に日本公開して~!

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