BRAKHAGE in FOCUS VOL.3
スタン・ブラッケージ作品連続上映第三弾!
2006年4月22日(土)
14:00
『コンクレサンス』Concrescence/3min./1996 (A)
『The Dead』/11min./1960
『Mothlight』/4min./1963
『Song of Mushroom』/2min./2002 (B)
『コミングルド・コンテナーズ』Commingled Containers/3min./1997
『...Seasons』/19min./2002 (A)
16:00
『窓のしずくと動く赤ん坊』Window Water Baby Moving/13min./1959
『エレメンタリー・フレーズ』 Elementary Phrases/33min./1994 (A)
スタン・ブラッケージ作品,16mmFilm,Silent
(A)フィル・ソロモンとの共作/(B)ジョエル・ハートリングとの共作
16:00の回上映終了後に交流会予定
スタンと前妻のジェーンの出産をめぐる愛の記録『窓のしずくと動く赤ん坊』
ペール・ラシューズ墓地に佇み死を思わせる若き日のケネス・アンガーのポートレート
『The Dead』他、フィル・ソロモンとの共同制作における最高傑作『...Seasons』などの
ハンドペイント作品の秀作を上映!
『Mothlight』
鱗翅類の本質が、透明な2本のmylarテープの間に生命の活気を再生させた。もし黒が白
で白が黒だったとしたら、生まれてから死ぬまでの間に蛾は何を見るのだろうか。
『エレメンタリー・フレーズ』
スタン・ブラッケージがハンドペイントしたフィルムを、フィル・ソロモンはハンドメイ
ドの合成装置によって速度を変えたり、多重露光(オーバーラップ)や長時間露光(バル
ブ撮影)を取り入れたり、さらには光の投射やフォーカスに変化を加えるなどして、めく
るめく映像万華鏡の世界を効果的に作りあげている。音楽のメロディーやリズムとも異な
るフレージング(各楽節に分ける句切り法)的イメージを映像に取り入れた画期的作品。
観客は33分もの間、サイレントの画面に魅入りながらも自らの内面に音感を自覚せずに
はおかない。
◆スタン・ブラッケージ略歴
1933年アメリカ、ミズーリ州カンザス生まれ。ダートマス大学在学中に演劇活動の傍ら、
'52年に処女作『Interim』を撮る。大学中退後サンフランシスコでは、音楽にジョン・ケ
ージを起用した『In Between』
を制作。'55年からニューヨークで活動、マヤ・デレン、マリー・メンケンらと出会い、
多くの作品を発表する。作品は初期のサイコ的ドラマから神話詩、抽象的映像詩、とりわ
け“アヴァンギャルド・ホーム・ムービー”と呼ぶ作品群に移行する。この時期『夜への前
ぶれ』(1958),『窓のしずくと動く赤ん坊』(1959),『DOG STAR MAN』(1961-64)など、
世界の実験映画史上に残る傑作を次々に発表する。その後、コロラドに居をかまえて精力
的に制作を続け、作品数は400本余を数える。80年代後半より映画フィルムに直接ペイン
トを施す“ハンド・ペインティング”作品、『Nihgtmusic』(1986),『Stellar』(1992),
『LOVE SONG』(2001)等を連作。独自の色彩と光による見事な万華鏡を作り出している。
近年、世界各地で大規模な回顧展が開かれ、半世紀近くにおよぶ彼の業績が改めて評価さ
れてきている。常に表現における実験精神を貫く姿勢は、世界中の映像作家、アーティス
トに多大なる影響を与え続けている。
2003年3月癌によって死去(享年70歳)。2003年11月~2004年3月にかけて日本で初め
ての回顧展「ブラッケージ・アイズ2003-2004」が開催され多くの観客を集めた。
料金:1プロ1,000円/2プロ1,600円
場所:PA/F SPACE(パフスペース)
http://www.pafspace.com/
東京都新宿区馬場下町18フェニックスビル3F TEL:03-3207-0856(当日のみ)
(東西線早稲田駅出口2か3b徒歩2分)
問合せ:ミストラルジャパン TEL:042-380-8270
info@mistral-japan.co.jp
http://www.mistral-japan.co.jp