三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

主の降誕(日中のミサ)

2011年12月27日 | ミサ聖祭
ご降誕の日中ミサ当日のカトリック泉町教会
(住所:東京都八王子市泉町1287)

12月25日(日)、泉町教会で主の降誕の日中ミサに与った。前日の夜半ミサに続き、今年のクリスマスは八王子で過ごしたことになる。私にとって聖地のような泉町教会のミサに与るのは、7月の年間第17主日以来だが、この日はご降誕を祝福するかのような晴天に恵まれた。十字架を戴く尖塔が青空に映える姿は、絵にも描けない美しさだった。昭和初期に建てられた瀟洒な聖堂は、多摩地域はもちろん、都心の神田教会聖堂などよりも古いから驚きだ。

午前10時、ミサ開祭。20名ほどの会衆が集まっているが、小さな聖堂は満員御礼のように見える。この日の司式は、東京教区本部の藤岡和滋神父。現在、泉町教会は常駐の司祭を持たず、毎月2回の主日ミサは、藤岡神父と八王子教会主任の稲川圭三神父が交代で司式される。前回の主日ミサもそうであったが、泉町教会の典礼は(八王子教会と同じく)歌唱ミサによる。司祭と会衆の応答を始め、「回心の祈り」や「主の祈り」なども歌う。これも驚きだ。

福音朗読は、「初めに言(ことば)があった」で始まるヨハネ福音書の冒頭箇所。藤岡神父は、「神が幼子の形で、私たちと同じ人間になってくださった。その素晴らしい神のみ心を伝えるのがクリスマスです」と話された。「神の愛のうちに、全ての人が一致するように祈りましょう」。閉祭の歌は「もろびとこぞりて」(注)。プロテスタント系の男子校時代、私たちもクリスマス礼拝で歌ったことを思い出す。もちろん、ウィーン少年合唱団のような歌声ではなかったけれど。


カトリック泉町教会聖堂の馬小屋
<平和のきみなる み子をむかえ・・・>

(注):「カトリック聖歌集」の巻末には、10数曲のプロテスタントの讃美歌が収録されている。クリスマスの名歌「もろびとこぞりて」も、そのうちの一曲(旧讃美歌112番)。作曲は「米国讃美歌の父」と呼ばれるローウェル・メーソン(代表作に「主よ、みもとに近づかん」など)。

◆この日のミサ中の主な歌:
ミサ曲1(典礼聖歌203-206)、入祭:典礼聖歌305「やみに住む民は光を見た」、奉納:典礼聖歌88「きょう わたしたちのために」、拝領:カトリック聖歌652「あめにはさかえ」、閉祭:カトリック聖歌654「もろびとこぞりて」。

◆主な参考文献など:
「賛美歌・聖歌ものがたり」 大塚野百合著(創元社・1995年)
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