三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

待降節第2主日のミサ

2012年12月13日 | ミサ聖祭
待降節第2主日を迎えたカトリック田園調布教会
(住所:東京都大田区田園調布3-43-1)

衆院選たけなわである。我らの野田佳彦首相は重複立候補で臨んでいる。小選挙区で落選したら、比例代表での当選をもくろむ野田首相の姿は、前線の兵士に玉砕を強要しておきながら、自分はスタコラサッサと逃げ出す指揮官そのものだ。そう言えば、2007年に首相だった安倍晋三は自衛隊の「最高指揮官」であることに酔っていたが、唐突に政権を投げ出して、全世界から嘲笑を浴びた。忠勇無双の石原慎太郎や橋下徹も「似た者同士(同志)」だろう。

12月9日(日)、田園調布教会で待降節第2主日のミサに与った。東急東横線の多摩川駅で降りると、丘の上の大聖堂が冬の朝日を浴びていた。私が田園調布教会を訪れるのは、昨秋のグレゴリオ聖歌によるミサ以来。さて、大聖堂を目指して坂道を登る。敗戦直後、東京に進出したゼノ修道士もこの坂を登ったであろう。当時、田園調布の修道院に寄宿し、戦災孤児らの救済に奔走していたのである。やがて、その活動の拠点は赤羽教会へ移っていった。

午前7時30分、ミサ開祭。司式のフランシスコ会司祭(桑田拓治神父?)は、「アドヴェントのローソクも2本目が灯りました。ラテン語本来のアドべントゥス(Adventus)は、主が来られるという意味です。私たちは喜びのうちに、心を神に向けて静かに『待つ』。これが待降節を記念する由来と言えましょう」と話された。ミサ後、大聖堂を出ると冬の澄んだ青空が。まさに、待降節第1主日のミサで金子賢之介神父が話された「聖母の“天衣無縫”の青いマント」である。


カトリック田園調布教会のルルド

◆この日のミサ中の主な歌:
ミサ曲3(典礼聖歌211-214。待降節中、栄光の賛歌は歌わない)、入祭:典礼聖歌77「神よ あなたの道をしめし」、奉納:典礼聖歌184「わたしは静かに神を待つ」、拝領:典礼聖歌138「すべての人の救いを」、閉祭:典礼聖歌394「主の道をそなえよ」。

◆主な参考文献など:
・「風の使者・ゼノ神父」 石飛仁著(講談社・1982年)
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