カトリック厚木教会(教会堂名:洗礼者聖ヨハネ)
創立:1970年 ◇ 住所:神奈川県厚木市旭町2-7-11
創立:1970年 ◇ 住所:神奈川県厚木市旭町2-7-11
小田急小田原線の本厚木駅で降りる。厚木基地は、ここから北東の位置にある。戦前は旧海軍の飛行場だったが、戦後はアメリカ海軍と海上自衛隊が共用する航空基地となった。1945年、連合国軍最高司令官のマッカーサーが日本に降り立ったのも、この厚木基地である。当時、マッカーサーは「日本人の精神年齢は12歳」と言い放ったが、今も石原慎太郎や橋下徹に熱狂する人々を見るにつけ、「全くその通りでございます」と白旗を掲げざるを得ない。
厚木基地は綾瀬市と大和市にまたがっており、厚木市には存在しないのだが、今や「厚木と言えば、基地」のイメージが定着してしまった。大和教会の記事で触れたが、ジェット戦闘機の騒音は凄まじいものがある。多摩地域にもアメリカ空軍の横田基地があり、大型輸送機のギャラクシーが轟々と飛来する度に、精神年齢が3歳の私は竹槍で撃墜したい衝動に駆られる。首都圏にはアメリカ海軍の横須賀基地もあり、「日米同盟の深化」とやらが痛感できる。
厚木教会に到着。玄関前の聖母像がお出迎え。聖堂の外観は切妻造りの質素な佇まいだが、内部は近年改修されたらしく、白を基調とした爽やかな空間である。整然と並ぶパイプ椅子の光景は圧巻だ。高度成長期の1960年代、聖アウグスチノ修道会のライアン神父は、厚木市内の信徒宅などでミサを捧げていたが、現在地に聖堂が建てられたのは1970年。まだ若い教会である。さて、私は再び小田原行きの小田急線に乗車。次は秦野教会を訪ねよう。
現聖堂献堂:1970年?
◆主な参考文献など:
「横浜教区設立50周年記念誌」 横浜教区設立50周年記念誌編集委員会編(カトリック横浜司教区・1988年)