カトリック高崎教会(教会堂名:天使の元后)
創立:1953年 ◇ 住所:群馬県高崎市高松町16
創立:1953年 ◇ 住所:群馬県高崎市高松町16
JR高崎線の高崎駅で降りる。真夏の炎天下、カトリック高崎教会を目指して歩いた。その途中、「高崎市の文化のシンボル」群馬音楽センターの脇を通った。この巨大なコンサート・ホールの設計は、カトリック目黒教会聖堂や聖オルバン教会(日本聖公会)などを手がけたアントニン・レーモンド(1888-1976年)。ここを本拠として群馬交響楽団が活動している。群響とピアニストの遠山慶子さんが組んだモーツァルトのピアノ協奏曲第9番「ジュノーム」は私の愛聴盤となっている。
高崎教会の沿革をおさらいしよう。「1953年、群馬県の担当を開始したフランシスコ会ニューヨーク管区は最初の宣教・司牧拠点として、高崎と館林に小教区を設立した。高崎市は地理的位置から群馬県の表玄関と呼ばれ、高崎小教区はやがて設立される富岡と藤岡教会、明治期の群馬県の宣教拠点となった新町教会を含む、西毛地方の拠点教会の役割を果たすことになる。高松町の旧連隊跡(注)に教会堂が完成したとき、信徒数は30人であった」(『北関東のカトリック』より)。
高崎教会に到着。蒸し風呂のような聖堂内で、私は祈りつつ涼を取った。ところで、高崎市内にはカトリック系の児童福祉施設「フランシスコの町」がある。ここは様々な事情で養護を必要とする子供たちを、聖フランシスコの愛の精神に倣って育んでいるという。「悲しみのあるところに、喜びをもたらすことができますように・・・」。さて、今回の巡礼によって、私は上尾教会からスタートした高崎線の旅を終えた。次はJR八高線沿いのカトリック教会(飯能教会と藤岡教会)を訪ねる予定。
現聖堂献堂:?年
平和の元后聖マリア像
(注):旧陸軍歩兵第15連隊(高崎連隊)のこと。高崎教会のある高松町一帯は、もともと高崎城の跡地。
◆主な参考文献・CDなど:
・「北関東のカトリック」 カトリック浦和教区史誌編集委員会編(カトリック浦和教区事務所・1990年)
・「モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番<ジュノーム>」 遠山慶子、群馬交響楽団(Camerata:25CM-3)