カトリック上尾教会(教会堂名:使徒聖ヨハネ・聖パウロ)
創立:1984年 ◇ 住所:埼玉県上尾市上106-1
創立:1984年 ◇ 住所:埼玉県上尾市上106-1
私は2010年の秋頃から多摩地域のカトリック教会を巡るようになった。その後、東京23区と神奈川を経て、とうとう埼玉にたどり着いた。千葉育ちの私にとって、狭山丘陵から北の地域、特にJR高崎沿線は「未知の世界」である。多摩の自宅付近からは、よく晴れた日に赤城山を望むことができるが、その麓(ふもと)にある高崎までのカトリック教会を巡礼しようと思う。JR大宮駅で高崎線に乗車。まずは、これから訪ねる上尾(あげお)教会の沿革をおさらいしよう。
「1983年、(島本要)教区長は大宮小教区の分割とJR高崎線沿線地域の独立を提案。1984年に上尾小教区が設立された。(中略)1983年この地域に小教区建設・連絡委員会が発足して活動が始まり、地区合同ミサが桶川幼稚園で、建設委員会が信徒宅で開かれるようになった。そして新教会建設計画が立案され、現在地の土地(中古住宅二棟付き)を購入。1988年、恒久的な建物の建設を目的として、新教会建設委員会が発足した」(『北関東のカトリック』より)。
上尾教会は北上尾駅と桶川駅の中間にある。JR湘南新宿ライン(高崎線直通)の特別快速は北上尾駅を通過するので、この日は桶川駅で下車。語弊があるかもしれないが、駅周辺は「首都圏」というよりも、「北関東」の雰囲気だ。中山道の旧道沿いに古い宿場町の面影が残っている。上尾教会は静かな住宅街の中にあった。埼玉県内で最も新しいカトリック教会だが、聖堂内の大十字架は圧巻である。さて、私は再び桶川駅へ。次は熊谷(くまがや)教会を訪ねよう。
現聖堂献堂:?年
◆主な参考文献など:
・「北関東のカトリック」 カトリック浦和教区史誌編集委員会編(カトリック浦和教区事務所・1990年)