クラフトウイスキーメーカーの江井ヶ嶋酒造明石蒸溜所がポットスチルを新しくしました。
伝統を継承して初溜釜、再溜釜共に今までと同じストレート型です。サイズは一回り大きくなったように見えましたが。
手前が初溜釜、奥が再溜釜です。
今回も国内唯一のメーカーであるMIYAKE製です。
近年のMIYAKE製の特徴は、マンホールと呼ばれる内部を検査したり清掃する開閉型の蓋が透明のガラス製になっており蒸溜中の醪が見えるところです。
上は初溜の様子、下は再溜の様子です。
江井ヶ嶋蒸溜所ではこのマンホールが見学コース側を向いていて見学者から良く見えます。
この新しいポットスチルからできたニュー・ポットが琥珀色のウイスキーになるのは数年先です。
蒸溜し立てのニュー・ポットは無色透明ですが、これらのような樽に寝かされて琥珀色に変わっていきます。
ウイスキーの個性は熟成する樽によると言っても過言ではありません。
「CREAM」と印字してある樽はクリームタイプのシェリー酒の古樽、
「PX」はペドロ・ヒメネスタイプのシェリー酒の古樽です。
左から4つ目は素材に栗の木を使った樽です。
ウイスキーを飲むときにどんな樽で熟成されたものかを想像しながら飲むのも楽しいものです。(O.K)