図書館-J

自分の為に、読んだ本の感想メモ

本と出合いを大切に

『GOSICK-ゴシック-』/桜庭一樹

2011-09-21 09:33:33 | その他
桜庭一樹 著『GOSICK-ゴシック-』(角川文庫)
【2011.06.17】読了。
(2011年15冊目)

貸してもらった本です。
桜庭さんの作品は、以前『BLUE』を読んだので、これが2冊目になります。
その『BLUE』を読んで、2冊目は無いかなと思っていたんですが、これも何かのご縁です。シリーズにもなってるみたいなので、ちょっと期待値高めです。

▼どんな世界かというと
20世紀の初頭、ヨーロッパが舞台。
主人公は、留学中の日本人の少年。
この世界は、リアルな世界と同じ歴史なのかどうかわかりませんが、
とりあえず戦前の日本人が、ヨーロッパにいるってのはレアなんですよね。

▼個性的な登場人物たち
ストーリィ冒頭で登場する主人公と少女の二人が、学校で怪談話をしてるんですが、この二人がメインだと思って読み進めると、少女の方がフェードアウト。
気がつけば図書館の少女が登場。

主人公は、ワトソン君のポジション。
一方、ホームズ的なポジションでヒロインとなるヴィクトリカ。

ヴィクトリカのキャラクターが謎。
低いしわがれ声とか、煙草を燻らすとか、イメージしづらい。

一方のお巡りさん側も個性的。
中でも警部の部下、あの二人組が理解できない。
なぜ手を繋いでいる?男同士だよね?仲良し?
ワンピースのバスカヴィルを思い出しました。

▼ミステリィ
キャラクターも光ってるけれど、ちゃんとミステリィもしています。
舞台は、豪華客船。
状況も命がけで、緊迫しています。いつ命を落とすかとハラハラ。
しかし、ヴィクトリカは絶対大丈夫だろうなという、謎の安心感。

▼魅力は
キャラクターが濃い。
それが魅力かな。

普通に面白いお話でした。
シリーズとのことだから、読み進めるほど面白くなるパターンでしょう。
きっと。