えんたんと読書

2015年開設。メーカー営業女子の日頃読んだ本や読書に関係したコラムなど日々綴っています。

【不朽の奇書】ステーシー 大槻ケンヂ

2015-03-10 19:45:26 | 書評
あぁ…夜は明けてゆらゆら歩を合わせ…

大槻ケンヂ氏の奇書、ステーシー。
15年ぶりくらいに読みましたがやはり不朽の名作!!!

あるときから、この世の14~17歳までの少女が突然死に、ゾンビとして歩き回る世界のお話。ゾンビはステーシーと呼ばれ、体を165分割以上に再殺しなければならない。

ある人は恋人を再殺することになり、娘を再殺することになり。苦悩ややるせなさがしんみりではなく淡々と描かれているのがまた、この本のひきつけるところなのだと思う。

ある日再殺寸前の(ニアデスハピネスの)少女に再殺の権利を押し付けられた渋さんや、妹を再殺して以来感情をなくしてしまった再殺部隊のパズル屋、約使がステーシーと対峙する姿を描く。

大槻ケンヂ氏の世界観はこの世これからもずっと、他にないだろう。

奇妙な世界に浸りたい(逃げたい?)方は必読の一冊。

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