えんたんと読書

2015年開設。メーカー営業女子の日頃読んだ本や読書に関係したコラムなど日々綴っています。

お引越ししました

2019-03-10 03:06:40 | 書評
本ブログは、えんたんと読書Newへお引越ししました。
新しいURLは以下になります。

http://enann-dokusyo.xyz/


別で進めていた、読書術や勉強術のコラムを掲載した「えんたんと充実ライフ」
読書会の開催報告を行った「晴読雨読ブックカフェ」

3ブログを投稿しました。


今後とも何卒よろしくお願いします。


姫野 友美 成功する人は缶コーヒーを飲まない 「すべてがうまく回りだす」黄金の食習慣 (講談社+α新書)

2018-12-05 19:45:23 | 自然科学
仕事をバリバリこなして輝くためには栄養素のバランスが大事、という本。
精神科医の診察経験を基に書かれています。
食事がその人のパフォーマンス、さらには考え方まで変えてしまう事がよく分かる本です。

タイトルの「缶コーヒー」というのは、砂糖の例えです。
(私はブラックしか飲まないので全然ピンとこない)
低血糖を引き起こし集中力の低下を招くので
砂糖は害悪!!

そして活力ある毎日を過ごすためには肉や魚は欠かせない。
タンパク質マンセー!!

平たく言うとこんな内容が書かれています。



砂糖やアルコールの悪影響は色々なところで聞きますが
ビタミンB欠乏との関係が分かり易く書かれており
メカニズムが理解しやすいです。


なお、女医ならではの視点で
女性上司や女性部下の扱い方にも言及している点がユニークです。

仕事で成功するテクニックだけで無く
体調管理も気をつけようと思わせてくれる本でした。


〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則 ケヴィン・ケリー

2018-12-02 23:55:19 | 社会
本書を読んだきっかけ
プレジデントウーマン、日経WOMAN、TJmoook、いずれも「読むべきビジネス書特集!」みたいなもので必ずと言っていいほど紹介される本書。
ずっと気になっていたのですが、この度ようやく手に取ることができました。ありがとう、川崎図書館!
ところでこの「インターネットの次に来るもの」っていう言葉から本書の内容はあまり予想できませんでした。
次の時代、インタネットに取って代わるものが登場するのか!?と思っていたのですが違いましたね。

内容に関して
邦題こそ「インターネットの次に来るもの」ですが、原著のタイトルは「THE INEVITABLE(不可逆性)」です。
インターネットの発展に伴う社会の変化は、抗うことができないということが大筋になっています。
15年くらい前にはコピー禁止機能の付いたCDが出回りましたが、結局音楽の無料化の波には逆らえなかったですよね。
同様のことがあらゆるシーンで起きており、本文内には
「禁止は一時的には最良の策であっても、長期的には生産的な結果をもたらさない。」という言葉がありました。


で、
邦題の「次に来るもの」というのは、インターネットがもたらしたあらゆる社会ルールやテクノロジーのことを指しているのだと思います。
目次を以下のとおり紹介しますね。

[目次]
1.BECOMING —ビカミング
2.COGNIFYING —コグニファイング
3.FLOWING —フローイング
4.SCREENING —スクリーニング
5.ACCESSING —アクセシング
6.SHARING —シェアリング
7.FILTERING —フィルタリング
8.REMIXING —リミクシング
9.INTERACTING —インタラクティング
10.TRACKING —トラッキング
11.QUESTIONING —クエスチョニング
12.BEGINNING —ビギニング


感想・まとめ

現在一番発展しているのは、4のスクリーニングではないでしょうか?
たとえば掃除機をWEB上で検索すると、翌日から掃除機の広告がPC上に頻繁に張られるようになりますよね。
その人が欲しがっているものをスクリーニングして、関連する商品を提案する機能です。
たとえばヘビーメタル好きの人が、スクリーニングを通してデスメタルに目覚めることはあり得ますが、
レゲエみたいな遠く離れたジャンルに目覚める機会がより減っていってしまいます。
自分の興味の範囲を小さく広げるものでもあり、大きく狭めるものでもあり、難しいものですね。
これから先我々がスクリーニングとどのように向き合っていくのかは大きな課題になるのではないかなぁと感じました。


それとは逆に、現在最も遅れているのは9のインタラクティングと思います。主にVRについて書かれていました。
VRがもたらすプラットフォームは未知数です。
強いて言えば4年くらい前に流行ったポケモンGoが挙げられると思いますが
まだ爆発的に流行しているアプリケーションはパッと浮かばないですね。
これからの一番の注目株ではないでしょうか。


本書はネット社会が人類に与える不可避な12の出来事を紹介する本です。
少しSFチックで示唆に富んだ本書。
テクノロジーがもたらす未来を予想してみたい人にお薦めです。



武士道 ─まんがで読破 (イーストプレス) 新渡戸稲造

2018-12-01 00:55:51 | 古典

なんだか知っているような知らないような武士道精神。

これが何のために書かれたのか、根底にある考え方は何なのか、欧米との違いは何なのか。

色々と誤解していることに気づかされる本です

 

 

「武士道」は江戸時代の武士だけの話ではなく「日本人道」・・すなわち大和魂と言って良いと思います。

中国人と儒教の関係、欧州人とキリスト教との関係、それにとても近いです。

 


何より抜きに語れないのは根底にある考え方ではないでしょうか。

(本文より)

武士はお金は二の次である
打算や損得から離れ自分の正しいと思う道を貫くことが正しい姿とされた。武士たちは人々の模範となる生きかたを追求した。

 


昨今お金や利益より自己実現を求める人が増えていく傾向にありますね。
名誉の道にこだわる姿はまさに、日本人の本来の生き方なのではないだろうかと思います。

現代の資本主義社会は日本式の思想が活きにくい、イレギュラーな社会なだけであって、
あるべき姿に戻っていっている流れが現在起きているように思えます。

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お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)  佐藤航陽

2018-11-27 22:42:26 | 社会

読んだきっかけ

半年くらい前にどこの書店でも平積みにされていて

電車の中でもあちこちに大きな広告が掲げられていた本書。ずっと気になっていてとうとう手に取りました。

資本主義経済崩壊後のお金の立ち位置がどうなるかは気になっていたしね。

 

正直、読んだ感想としては「そんなに有名になるべき本か~?」という印象でした。

LIFE SHIFTの二番煎じに思えます。

 

 

内容

お金や経済について論じるものではなく、これからの社会のトレンドを予想する本です。

「お金にはならないけど価値のあるものって存在するよね?」

という事を終始主張しています。

①有用性としての価値(金銭)②内面的な価値(共感などの感情)③社会的な価値(NPOなど)

の中で現代社会は①に偏りすぎていて②や③の精神的なところを蔑ろにしてきた、

これからは②や③が価値として重視されていくよね、というお話です。

 たとえばYouTuberなんかは、稼げるお金よりもフォロワーの数の方に一喜一憂ことなどが良い例えです。

 

 

感想

「価値主義」というのは確かに分からなくもない。

けど。

 

人間、好きなことを追求するだけでも面白くないんじゃない?

 「好きなことを仕事にしよう」といろいろなところで言われていますが、それじゃ例えば

笑いが好きな人が全員お笑い芸人として生計を立てられる訳じゃない。

逆に「好きなことを見つけないといけない」というプレッシャーを感じる人もいるでしょう?

 

 

あと、本題から外れますが、書き方にひとこと言いたい。

’脳科学’’経済学’’物理学’’生物学’’西洋史’’ナンダ’’’カンダ’・・・と

なんか頭良さそうに見えそうなたとえ話が、色んなジャンルから無理やり引っ張り出して見境なく詰め込んだ感が満載です。

ジャンルを絞って絡めて描いていけば面白いものが出来ただろうに・・・。

 

 

 ちょっと残念な1冊。 

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the four GAFA 四騎士が創り変えた世界(東洋経済新報社) スコット・ギャロウェイ

2018-11-26 21:37:29 | 社会

この本を読んだきっかけ

「Facebookは潰れない!」とか「Amazonはそのうち無くなる」とか
最近聞くので、何が本当なのか知りたくて手に取った本です。

彼らのビジネスと、人間の本能や欲望が、上手く絡み合っているのが非常に興味深いです。


概要

Google、Amazon、Facebook、Apple 、いずれも現代を象徴する企業ですね。
これらの頭文字をGAFA、黙示録の4騎士になぞらえて強さの秘密を考察していきます。

アップルはマシン、アマゾンはストア、グーグルは検索エンジン、フェイスブックはソーシャル・ネットワーク。
フェイスブックは〝何〟を提案し、グーグルは〝方法〟を提示し、アマゾンは〝いつ〟それが手に入るかを教えてくれる。

IT時代の各ジャンルの覇者である彼らの共通点は?
本書で深く考察していきます。


後半では第五の騎士になり得る企業はあるのか、というテーマにも言及しています。



4騎士の各論と共通点

4騎士に共通しているのは
「人間の本能に訴えかけるビジネスモデル」
ということでした。


Amazon:収集への欲求

ものを集めたがるのは人間だけではない。動物の多くの種において、収集はセックスに直結している。(中略)コレクションが多いほど、より多くのメスが交尾に応じる可能性が高くなる。

Apple :性的魅力への欲求
❛ぜいたく志向は人間の外部でつくられるものではなく、我々の遺伝子に組み込まれている。それは人間の枠を超越して神聖なる理想に近づきたいという本能と、自分の魅力をアピールしてよき伴侶を手に入れたいという欲望を結びつける。’

Facebook:社会性への欲求
❛幸福レベルに最も強く影響するのは人間関係の深さと有意義さであることがわかった。75年と2000万ドルの研究費をかけた調査によって導き出されたのは、3語の結論だった。「幸福とは愛である」。’

Google:知識への欲求
❛私たちが本能的に最優先するのは生き続けることだ。神は安全を与えてくれる存在であるが、そのために人は行いを正さなくてはならなかった。神に保護と疑問への答えを求めるために、許しを乞い、断食し、自分を棒で打ちつけた。そこまでしても、昔は北朝鮮の核がいくつあるか判断するのは難しかった。いまはただ検索フィールドに疑問を入力すればいい。’
誰にも知られたくないことをグーグルには打ち明けているはずだ。(神様以外)


まとめ・考察

共通点は他にも色々ありますが

行ってしまえばGAFA四騎士は神、愛情、セックス、消費の具現者ということです。

もとを正せば人間の求めるものは数千年前も現代も本当に変わらないですね。
人間って面白い!!



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達人伝~9万里を風に乗り 1~9巻 (双葉社)王欣太

2018-11-26 08:01:56 | 歴史
はじめに

人間は、17、8歳の時に好きだった音楽を一生愛するというデータがあります。
マンガも同じなのかも知れないですね。

その年齢の私の青春は王欣太 著「蒼天航路」!三国時代の漫画です。
で、同作者が春秋時代を舞台に新作を描いているのが…

達人伝!

Kindleを購入したのをきっかけに電子版でじわじわ読みすすめております。蒼天航路好きには堪りません。


キングダムvs達人伝

春秋戦国時代を描いた漫画として、よくキングダムと比較されています。
こちらは少年漫画寄り、達人伝は青年漫画寄りでしょうか。男臭いです。

キングダムは秦の始皇帝が主人公ですね。
秦が中国大陸を合併していく様子を『合従』といいます。

達人伝の方はというと、韓・魏・趙など小国が、大国の秦に立ち向かう様子を描いています。
これを『連衡』と言います。

キングダムが中国大陸の「求心力」だとすると。
達人伝は「遠心力」のお話。

1~9巻では始皇帝は生まれてないですので時代は少し前ですかね。連載開始したのもこっちが少し先みたいです。


達人伝のストーリー
主人公は荘丹。 なんと荘子の孫!
弁舌を武器に様々な敵に立ち向かっていきます。
各国の様々な特技を持つ「達人」を集めて秦に立ち向かっていくストーリーです。

この本の見所は哲学!
なんと言ってもストーリーの端々に散りばめられた哲学が面白いです!

盗賊ってのは言ってみれば達人集めの達人みたいなもんだ
あらゆる人の欠点は同時にあらゆる達人の域に繋がっているのかもしれない


こんな作者独特の価値観から

天地の生に乗じ 六気の弁に御し、以て無窮に遊ぶ というのは荘子の神髄みたいな言葉や!


といったガチ哲学まで。
そしてこのような台詞を発するときの迫力がまた堪りません。


まとめ
青春時代のワクワク感が蘇ってきます(*^^*)
蒼天航路にハマった人はきっと好きになれると思います。

ギリシア神話を知っていますか? (新潮文庫)阿刀田高

2018-11-18 14:10:39 | 歴史
ギリシア神話を知っていますか?-いえ、全然。
・・・という方も多いのではないでしょうか。
それでも、ギリシア神話から由来した思想や言葉は現代日本人の会話の中にびっくりするほど溶け込んでいます。

さて、問題です。
日本を代表する4大カメラメーカーと言えば?
SONY、Canon、Nikon、Olympusですよね。(ええ?ペンタックス?富士フィルム?まぁちょっと置いておきましょう)

ではでは、それらの名前の由来は?
「sonic(音)」に由来する社名のSONY。
「観音」に由来するCanon。
「日本光学」が縮まったNikon。
そしてギリシア神話の「オリンポス山」に由来するOlympus。

人間のココロとカラダはギリシア神話に由来していた訳ですね。

ギリシア神話から由来する言語はまだまだたくさんあります。
エピローグ、プロローグ、迷宮、サイレン、エルメス etc.
ギリシア由来と分からないくらい日本人の生活に溶け込んでいますね。



閑話休題。

どんな本?
有名なギリシャ神話ですが、一冊の本としてまとめられていものを読んだ方は少ないのではないでしょうか。
それもそのはず、原書は長くて退屈な箇所が沢山あり矛盾も満載で読解するのが非常に難しい書物です。

本書は、その中でも面白い部分のみを切りとって紹介したものです。
「パンドラの壺」「星空とアンドロメダ」など、有名な話も散りばめつつ
ギリシア神話を知らない人でも面白く読めるように工夫されています。

個人的には「エピメテウス」「プロメテウス」の話が興味深かったです。
とりあえずトライして後で反省するエピメテウス。
物事を始める前に熟慮して先に進めないプロメテウス。
エピローグ・プロローグの「エピ」「プロ」は彼らの性格から由来したものです。


感想・まとめ
何より、神々と呼ばれる者たちの人間臭さに面白さと親近感を感じます。
嫉妬したり、呪いを掛けることに失敗したり、恋愛にかまけたり、人間に騙されたり・・・etc.
神たちは確かに特殊能力を持ってますが、全知全能の神というより
実在の人間を神格化しただけよ、みたいな感じです。


古典というとなんだた小難しく感じますが
本書は娯楽として楽しみながら教養を深めることができます。
ギリシア神話はあまり詳しくないけれどさわりだけは知っておきたい!という初心者の方におススメしたい本です。


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即効! 成果が上がる 文章の技術 (アスカビジネス) 尾藤克之

2018-11-11 22:02:11 | ハウツー
~文章は一生のスキルになる~

ブログの国内総数はどれだけなんだろう?
調べてみたけどなかったです。
2008年時点で1600万件超(総務省調べ)。
私の根拠なき予想ですが、2018年現在、日本人口と同じくらい・・?いや、それ以上はあるのではないでしょうか?


著者は?
「言論プラットフォームアゴラ」「オトナンサー」などで人気のコラムニスト、尾藤克之氏。


中身は?

ビジネス文書のルール、といった類の本は昔からありますが
WEBライティングのルールはちょっと違います。
前者しか学んでこなかった方への絶好の入門本です。


本書の前半は、ザ・国語。
こそあど言葉の使い方、修飾語の使い方、だ・である調の使い分けといった超基本から始まっています。
懐かしさを感じつつも、大人になってから国語の知識が抜けていることに改めて反省させられます。

そして後半は、読者の心に刺さる書き方のレクチャーに入ります。
・断定形を使って文章に説得力を持たせる方法
・読者が読みたくなるタイトルのつけ方
・興味を引き付けるための意外性の出し方
・テンポの良い表現の仕方 ・・・etc.


総括
文章というのはテクニックの紙一重の違いです。
自己満足で終わる文章になることも、相手の心を動かす文章になることもあります。(私も反省です)

昨今は”情報革命”とも呼ばれている通り、誰もが発信者になる時代です。
スキルをつけなきゃ、起業をしなきゃ、と焦る前に
もっと身近な「文章の技術」に目を向ける必要もあると考えます。

明日から使える内容ばかりなので、日常的にアウトプットをしている人・したい人
基礎固めにとても良い本だと思いました。


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③中国はいかに国境を書き換えてきたか : 地図が語る領土拡張の真実 (草思社文庫) 平松茂雄

2018-11-05 05:45:43 | 社会
「中国の軍事を語るには、やっぱり台湾の存在が欠かせない」

4章’アジアの大国から世界帝国への豹変’ で中国の「辺彊」の及ぼす範囲を、
5章'中国はどこまで膨張するのか’でその理由を述べています。

までは中華民国の周囲の辺彊の役割
ー新疆ウィグル自治区やチベット自治区が軍事的干渉地帯になっている―について述べてきましたが、
じつは、中国の考える「辺彊」はそこにとどまりません。


北部はモンゴル、西部はインド、南部はマレー・ミャンマー・タイ等々、
そして東部は・・・日本。

中華人民共和国をいう国は、、本当はアジア一帯の覇権を狙っている様子が良くわかります。
(ひっそりアフリカ諸国と手を結んでいるし)

日本人は尖閣諸島問題に気が向いてしまっていますが
中国の腹の底では、その周辺の島への進出も覇権の第一歩と考えているようですね。

そしてそれを阻止しているのが
日本、マレー、朝鮮半島などの海外領土。
他国の領土を破って太平洋に進出するわけにもいかないので
太平洋(対米)に進出するためには、台湾を統一し、西太平洋海域へ自由に行き来できる権利を手に入れることが最重要課題にしているという事情がだんだん分かってきます。
台湾というとなんだかすでに独立しているようにも見えますけど。まだまだ中国は諦めていないんですね。


「中国はいかに国境を書き換えてきたか」は
私にとっても初の試みで、3部構成でレビューを書いてきました。


我々日本人が考えている以上に中国は狡猾で
着実に世界の覇権を狙っている国ということがとても分かりやすく、中身は濃く、書き方もテンポよく読みやすい良書です。


中国に興味のない方も。隣国の腹の底は知っておくと興味深いですよ。

おススメ度 ★★★★★