えんたんと読書

2015年開設。メーカー営業女子の日頃読んだ本や読書に関係したコラムなど日々綴っています。

(再読)楊家将 下巻 北方謙三

2017-01-22 03:32:45 | 書評
遼の、宋の、両雄激突


2度目の読破ですが、やはり今回もハラハラさしてもらいました。

本作は
【いかに爽快に敵を打ち破るか!】ではなく
【いかに美しく散っていくのか。】
という描写がとても惹きつけます。
北方謙三氏のレビューにも「滅びの美学」というコメントが散見されますがまさにコレですね。

不器用に、かつ、誇り高く軍人として散っていく楊業と息子たち、
そして残された息子たちの無念さ、
まさにハードボイルドです。

読んだ後、なんとなく凛々とした気持ちになれる本です。名作!

オススメ度 ★★★★★(5点中


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