町工場 職人の声

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日本帝国敗戦の原因 21

2015年08月20日 | 日本近代史

京都権力が利用出来たのは長く続いた主従関係の配下と明治政府下
で冷遇されていた軍人。さらに軍隊と対外組織的活動で軋轢が増大
した外務省である。軍隊が海外でする活動が外務省と重なった。

冷遇された軍人の例として海軍において旧幕府軍関係の出身者は艦艇
乗員の配置で機関員に多く振り向けられ重要指揮の地位に付く事は特
別でめずらしい事であったと伝えられる。指揮は薩摩長州、命令で動

くのが旧幕臣という図式。表面的には軍人平等の扱いでは有るけれど
現実の人事において差別は当然とされ続いていたと言われている。
艦艇沈没の場合は艦底要員は離艦が困難であり死んで行く・・・

上部要員は離艦が容易であり指揮に近ければ生存の可能性は高い。
海軍における人事評価はどうであったか?
海軍で平時の戦闘は多く無い。戦闘による評価は出来ないのである。

そこで出自、学歴、卒業年次となり人脈関係が重なる。
山本五十六は出自において海軍の出世コースに乗れなかった訳なのだ。
砲撃戦を理解し将来の航空戦闘を理解していた将官は海軍のカヤの外。

山本に内緒で大和級戦艦建造が計画され実行されたと伝えられる。
莫大な予算を投入し建造設備の建設と改修がなされ設計、建造された。
ネットでも多くは言われないが設備の準備に膨大な予算と知恵を投入。

貧弱な経済力の日本を理解していたなら空母艦隊と巨大戦艦部隊の
両方を実現する無謀と困難を避けるべきなのだ。なぜ両方に資金を?
軍事理論で空母艦隊に反対は出来ない。だが中心の山本は出自で気に

入らない。空母艦隊実現整備を邪魔する目的で巨大戦艦建造が出たと
考える。秀才たちは馬鹿では無い。戦艦の時代遅れは理解していた。
邪魔は成功した。大和計画の予算と資源を空母艦隊建造に向けていれば

6隻の正規空母は可能だったろう、また対空型駆逐艦数隻も可能。
海軍の中枢における出自主義による空母艦隊への不平不満・・・
京都権力が将官を利用する土壌が醸成されていたのだ。

そして指揮官を支配下に取りこんで行った・・・

 

 


日本国敗戦の原因 20

2015年08月19日 | 日本近代史

明治維新をどう見るかという事が始まりと言える。
簡潔に言えば京都権力と薩摩、長州権力の対抗であろう。
長い歴史と権威の在る京都権力を支配下に置くには新事業つまり

外国文物導入により民の意識を変え権力行使の統治機構を刷新
する点に在った。明治政府が急速な変化を全面で実行したのは
日本近代化政策という点はあるがそれ以上に大きいのは権力維持

の必要からであったろう。新しい貴族体制を作り公家以外の貴族
を増やしたのも京都権力の弱体化を意図したと考えられる。
多くの弱体化政策が在った事だろうが最大の効果が明治天皇の東京

への移動と思う。偽物天皇説を説く人が複数存在する疑惑の移動な
のである。偽物かどうかは知らないが明治天皇が移動したのは薩摩
長州権力に取って天皇の権威を東京に取りこんだ大成功だったろう。

そして薩摩長州権力強化の為に近代的軍隊が建設され強化が続く。
京都権力は権勢が衰え続ける不安と焦燥が続く事になった。
表面は天皇により統一された日本であるが権力の対立は深刻化。

つまり日本の軍事的成功は京都権力の衰退と同義なのだ。
そこから日本軍の弱体化による支配権力復活という策が出たかも。
それには外国軍隊の利用が必要となる。

明治政府が軍隊を基盤とするなら京都政府実現の時は別の基盤が
望ましい。選ばれたのが共産主義と考える。ソ連の陸軍は強力で
領土も近い。こうして京都権力はスターリンのソ連に接近。

海軍の弱体化はどうするか?これはイギリスとアメリカしか無い。
なぜなら日本海軍に勝てるほどの規模で来襲出来るから。
こうしてソ連との友好、英米との対決という画策がなされたと思う。

 

 


日本帝国敗戦の原因 19

2015年08月18日 | 日本近代史

アメリカ社会の根本とは何か?

最近はなぜ日本で英雄物語がはやらないのかから見る。

知力や体力ではどうしようもないと人生を諦めているから。
大勢が共感するのは偶然と奇蹟による成功物語~
少し前にカードバトルがはやったでしょう、でもね・・・

偶然要素が減少すると人気も落ちた。
監獄学園 を面白いと感じ笑えるのは偶然の効果。
昔も今も偶然というのは面白い

幼いころアメリカ軍からタンクローリーでガソリンを盗んだ
事件が報道された。てっきり死刑にされたろうと思っていたら
20年ほど後で人生で関わった。郵便貯金に3億円は貯め込んで。

元泥棒のアメリカ軍基地での仕事仲間の一人が立川のシンニョウイン
教祖。元泥棒が失ったのはアメリカ軍基地からもらえたはずの年金のみ。
しかしなんだね・・・アメリカ軍の刑罰判断は想像を超えてるよね~

カンズメや古着を売りさばいて大きな罪に問われた者は大勢居た。
そこにタンクローリーでガソリン泥棒だよ?
死刑が当然。 でも現実は懲戒解雇で年金無しだけ・・・

つまりアメリカ社会の特徴は罪の有無では無いのだよ。
自分の役に立つか立たないか? だけが最重要と言う事。
カンズメ泥棒は役に立たないから罰する、けれどタンクローリー泥棒は

役に立ちそうなので罰せず配下に取りこんで行く。
有力な強盗を優遇し保安官に雇って役立てたのも社会の特徴。
ワイアットアープ保安官・・・州を逃げ出すほどの強盗犯だったんだよね・・・


日本帝国敗戦の原因18

2015年08月16日 | 日本近代史

豊かな暮らしが出来ているから戦争について考える要は無いという
意見がまかり通る。軍隊は不要で生活向上さえしていれば良いとかも。
つまりは戦争遂行能力が無ければ戦争は起きないという主張。

愚論である。戦争の原因は戦争遂行能力では無い。
相手国の行動による国の危機、あるいは侵略成功の見込みの
高さで起こされる。よってもって戦争は危機と欲望が真の原因である。

敵対の意志を持つ国による戦争遂行能力に対する打撃や国力への打撃
が危機を増大し戦争に進む。特に軍事力や条約の構成が重みを持つ。
戦争遂行能力で最大に重要で必要不可欠なのが戦争指導力。

戦争指導力とは勝敗にかかわらず国や民族を維持する事が最優先。
ゆえに戦争指導力とは外交の根底でなのだ。外交と戦争は根底が同じ。
評論家の意見に戦争を否定し外交のみで良いと在るが愚論だ。

豊かな社会が現実なら戦争は起きない。馬鹿は順序を間違える。
少なくとも一方の側にとって戦争は生死をかけた重大事。
戦争がどうこうでは無い、戦争指導の在りようが最重要である。

負ける可能性の戦争はしない・・馬鹿の愚論の代表だね。
戦争指導とは戦争目標である国家や民族の存続を実現する事。
マンネルハイムを研究し深く意味を学ぶべき。

大日本帝国の戦争指導はどうであったか?
ハワイもミッドウエーも占領出来ない状況でオーストラリアを攻撃?
ガダルカナルに飛行場?2倍も遠くに戦力を送って勝てるはず無い。

陸軍の反対を無視して海軍がそこまで広げた戦闘地域。大馬鹿決定。
そういう戦闘以前に結ぶ必要のない条約をドイツとソ連に結んだ愚策。
そんな条約で日本は資源はもちろん何にも得られない、いや敵を得た。

戦争指導とは武器と手柄だとした日本政府と日本軍。
状況を戦闘で変化させ最適な外交を希求したマンネルハイム。
同じ時代の戦争に対する戦争指導の結果は大きい。

日本は原爆まで落とされて領土縮小、本土壊滅。
フィンランドはドイツ側でソ連と戦争しつつも独立を維持し蹂躙を避け得た。
戦争の可否は考える要が無い。 考えるべきは戦争指導なのだ


日本帝国敗北の原因17

2015年08月14日 | 日本近代史

ゼロ戦について悪く言う者達がいる。
いわく人命軽視で装甲板無し、弱すぎる機体、速度不足、
高高度戦闘の低性能、通信機の不具合・・・

中でも装甲板無しは人命軽視であり日本軍の愚かさの表れ
と非難する。これらの意見や判断は適切で正しいのだろうか?
こういう評論家に大きく欠けて共通するのは比較という考え

である。当時の物ごとを何を持って判断し愚かさを測るのか。
適切な判断や評価に有効なのは比較する事である。
当時の他国で戦闘機はどのように作られたかが肝心なのだ。

イギリスがドイツの猛攻を防ぎつつ反撃に転じ得た要因の大きな
点にDH98モスキートという戦闘用の飛行機が在った。
現代で言う戦闘爆撃機であろう。

マーリン1200×2基による双発、上昇率750メートル/分、上昇
限度10000メートル。爆弾搭載量2トン、速度600キロ以上。
当時、どの戦闘機より高速であった。

高空よりの偵察、15メートルでの爆撃行、重武装で戦闘機。
あらゆる任務をこなし8000機作られイギリスを勝利に導いた。
爆弾2トンと言うのは巡洋艦の片舷一斉砲撃に相当する。

多数のモスキート爆撃機による破壊力の凄まじさが想像できる。
そこでモスキートはどのような飛行機なのか?

まず機体全部が木製である、むろんエンジンは違う。
防御は考慮されず装甲板は無いし機体防御も無し。
この点でゼロ戦と同様である。

イギリス軍も装甲板無しの航空機が戦争で大活躍したのだ。
私が思うに、もしモスキートが無ければイギリスは敗れただろう。
装甲板が無い事でモスキートを悪く言う者はいない・・・

イギリス軍を人命軽視の愚かな軍隊という者もいない。
評論家は他人を軽く見て見下し馬鹿にして愚かと言う。
真実に愚かなのは物ごとを知らず、知ろうとせず愚かと非難

する評論家である。装甲板の有無は人命判断によるのでは無い。
戦闘機という性質上において性能達成の要求によるのである。
ゼロ戦の装甲板無しは人命軽視とは無関係。


日本帝国敗戦の原因16

2015年08月14日 | 日本近代史
毎年8月になると戦争の記憶がマスコミで放送される。 その中でも神風特別攻撃隊に対する低評価が強弁される。 いわく戦果が期待できない、無駄死に、強制出撃、非人道的。 そして評論は特別攻撃は不要で無駄で非人間的であったと結論。 確かに空母撃滅は不可であり戦艦撃沈も不可であった後期・・・ それでも・・それを知りながら肉弾攻撃を日本軍は続けた。 評論家は言う。馬鹿で卑怯な指揮官の命令で兵は無駄に命を捨てた。 歳を取ると感情を離れた目で歴史を眺める気持ちになれるものだ。 勝ち負けや人道を離れて神風特別攻撃隊を想う。 アメリカ艦隊に対する攻撃は早期に電波探知機により知られ戦闘機 の大群が迎撃待機し対空戦闘が発令。多数の艦艇が空母機動部隊を 囲むように数十キロに展開し特攻機に対する戦闘に備えた。 数百機の戦闘機が特攻阻止に用いられた。 これを知りながら特攻機は突入していった・・わずかな戦果の為に。 評論家は強弁する。何とも愚かで無駄で非人間的行為である。 しかし私は十代の少年少女に伝えたい。 当時の奄美大島で海藻取りをしていた子供や少女達目がけてアメリカ 戦闘機が機関銃を乱射するのが毎日の事であり銃撃の度、近くの茂みに 飛び込んで逃れようとしたと聞く。銃撃で殺される子供や少女・・・ 他にも死んだ者は大勢いた。藪の中にはハブという猛毒の蛇が生息。 藪に入った少女達は噛まれて死んでいった。銃撃の3倍ほどと聞く。 アメリカ戦闘機の乗員は強姦する様な楽しみで少女達を撃ち殺した。 これは奄美大島だけの事では無く、日本全土でアメリカ戦闘機は目標 や人員を選ばず銃撃や攻撃を加えた。ロケット弾を用いた戦闘機の 攻撃力とは駆逐艦の片舷一斉射撃に相当する。 50機100機が集中して襲いくる凄まじさを想像してほしい。 それが銃後を守った子供と少年少女と老人を襲っていた・・・ 空からの襲撃は爆撃機だけでは無い事を忘れてはいけない。 だから私は想う・・・ 神風特別攻撃隊の目的は本土を襲う敵戦闘機をわずかでも本土から 引き離し殺される人々を少しでも減らす点にあったと。 少年航空兵は少女達を守ろうと死地に飛んで行った・・・ 評論家の言う撃沈の戦果は確かに少ないだろう、しかし恥ずべき作戦 か?特攻により敵戦闘機の多数が艦隊防御に向けられた点において 命を失わずに済んだ人々がどれ程大勢居た事だろう・・・ 神風特別攻撃隊とは攻撃作戦では無い。 これは常套手段を断たれた大日本帝国の防衛作戦である。 命を捨て防衛に飛んだ若人の想い、勇気、責任感、誇り・・・ その作戦成功は目に見えない。 愚かにも作戦で死なずに済んだ評論家は神風特別攻撃隊を侮辱する。 どれ程大勢が死なずに済んだのか我ら日本人は彼らの想いを忘れない

日本帝国敗戦の原因15

2015年08月13日 | 日本近代史

アメリカとの戦争以外に道は在ったと考える・・・

ドイツと戦っていた軍部の意向を無視して防共協定と
ソ連不可侵条約を外務省が独断専行して結んだ為に
大日本帝国は英米敵視戦争へ一直線となった。

結果は?ドイツからの軍事技術移転は先延ばしされ効果
無し・・・イギリス側でソ連を攻撃しようにも条約で困難・・・
日本帝国の困窮と先細りを予測したアメリカが日本と敵対。

条約により大日本帝国はドイツ、イギリス、フランス、アメリカ
を同時に敵とするはめになった。困窮深化と共に敵視は強化。
ここに軍部は日本政府を見限り、軍隊の維持だけを求め始める。

そして軍事資源だけを求めての軍事行動を選択。
まともな政治家がいたら外務省を粛清しドイツ、ソ連との条約廃棄。
世界の平和を乱す侵略を開始したドイツとソ連に宣戦を布告して

イギリスと第二次軍事同盟。イギリスの支払い保障を得てアメリカより
軍事兵器、資材を調達し対ソ連戦争を開始。シベリアを西進しウラルへ。
陸軍は近代化され巨大と成り海軍は無傷で拡大。

当然に増やす空母はアメリカで建造しドーバー海峡に展開しドイツ
潜水艦を撃沈。1944年春には陸軍500万空母30隻の軍事力。
しかも軍事予算はイギリスが払ってくれる。

 


日本帝国敗戦の原因14

2015年08月13日 | 日本近代史

軍事においての疑問は多々あります・・・フィリピン・・・ガダルカナル・・・

それらが偶然の判断ミスとか思いこみとは思えない。なぜなら部下の

まともな提言を却下して負ける命令を下してるのだから。

現場の最高司令官がさからえない高位から負けよとの命令を受けていたと判断する。

近衛文麿が京都で共産主義を学び息子二人をモスクワに留学させていたと伝える

人の言が真実なら近衛文麿はスターリンの権力を利用しようと考え実行したのでは?

軍隊を基盤とする天皇体制をスターリンの助力で崩し近衛たち公家が最高権力を得る

目的。それにはソ連が勝利する戦争状況が必要であり近衛達は政治準備をした。

外務省を掌握し日本軍が戦っているドイツと防共協定を結ぶ。英フランスを日本は敵視。

ついでソ連と不可侵条約、これにより日本軍によるソ連攻撃を封じた。

近衛達の思惑とは?

英アメリカ軍により海軍を壊滅させる事。 ついで資源不足で動けない陸軍をソ連軍が撃破

して日本占領。新体制日本の実権を近衛達が握る。

アメリカが日本海軍を壊滅してもスターリン支援の新生日本陸軍の撃破は不能。

現実は核爆弾によりソ連軍侵入をアメリカが阻止。

帝国陸軍は天皇が最高命令権を持つので温存し解散させた。

近衛の思惑は瓦解し公家は転落し近衛自身は自殺したのかも・・・・