emitanの心にうつりゆくもの

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信長協奏曲 最終話

2014-12-23 21:09:48 | 2014秋ドラマ
最終話(第11話) 「友との約束!500年後の未来のために…」

朝倉義景(小市慢太郎)が浅井軍に兵を送り込んだという知らせが尾張に入り、軍議が開かれる。
サブロー(小栗旬)は、戦をとはやる家臣たちに「この戦、もう止めよう。俺、浅井さんと朝倉さんと和睦を結ぼうと思う。もう戦する理由なんてないと思うんだ。戦のキッカケを作った義昭さんもいなくなって、武田さんも死んじゃって。浅井さんも朝倉さんもきっと引くに引けなくなっているんだと思う。憎しみで戦っちゃダメだって。憎しみは新しい憎しみしか生まないからさ。傷つけられたから傷つけ返す、それで大切な人を失っていく、その繰り返しだよ。その連鎖を断ち切らなきゃ本当の意味での戦のない世は作れないと思う。だから俺たちの手で終わらせよう」と話し、軍師・竹中半兵衛(藤木直人)に浅井長政(高橋一生)へ会見の申し入れの書状を作成するよう頼む。
半兵衛は、軍議の時に羽柴秀吉(山田孝之)が自分を浅井家に直接行かせることを遮ったことに疑問を感じる。
その後、サブローは池田恒興(向井理)と二人っきりになり「みんなの前で勝手な事言ってごめんね。これが最後だから。それまでは信長やらせてくれないかな?これが終わったら出ていくからさ。ありがとね、恒ちゃん」と話す。
恒興からサブローがもうじき城を出ていく事を聞いた明智光秀(小栗旬/2役)は「今わしが信長に戻っても、おそらく家臣たちはついては来ぬだろう。皆あやつの事を心底慕っておる」と話すと、お付の者・沢彦(でんでん)は「いつまで申されておるのです!あなた様こそが信長様なのです。あの男は、あなた様が手にするはずだった全てを意のままにしておるのです。地位も名誉も家臣たちも、そして帰蝶様も」と怒る。
長政は、和睦に応じるため那古野城に行くと織田家に書状を送るが、浅井家の家臣・今井清忠が一命をもって和睦を止めたいと切腹したとして、他の家臣たちも和睦に猛反対する。
那古野城に来た長政は「この和睦やはり結ぶ訳にはまいりませぬ。我ら浅井は最後まで織田と戦います。この戦は多くの犠牲者を生みました。だからこそ死んでいった家臣たちのためにも引く事は出来ぬのです。友ならば、どうか分かってくだされ。同じ国を治める者同士、時として友情より大事なものがありまする。守らねばならぬものがあるのです。わしは、この命を懸けて必ずやあなたを討ちまする」と話して帰っていく。
半兵衛は、浅井家の中で切腹して和睦に反対した者がいたと聞いて引っ掛かりを感じていたところ、秀吉が見当たらないと柴田勝家(嶋政宏)と丹羽長秀(阪田マサノブ)がやってきたため、弟・重矩(しげのり/上山竜治)に秀吉に関してさらに調べるよう命じる。
信長の妻・帰蝶(柴咲コウ)は、サブローと恒興の関係性が悪くなっているのを察知して恒興を呼び出し、自分は比叡山の焼き討ちの頃から入れ替わりに気づいていたことを打ち明けて「わらわにとっては、あやつが信長なのじゃ!たとえ織田の血が流れていなくとも、どこのだれか分からなくとも、ずっと側にいてくれたあやつこそが、わらわにとってたった一人の信長なのじゃ・・・いつかこんな日(サブローが去る日)が来ると思うておった・・・うつけは誰にも言わずこの城を去ろうとしておる。あやつが望まぬのなら、わらわはここに残る。そして織田信長の妻として、これからも務めを果たす」と話すが、それを戸の向こう側から光秀が聞いていた。
長政を討つのを悩んでいるサブローに、松永弾正久秀(古田新太)は「戦国ではみんな色んな物を抱えて生きている。引くに引けねぇときもあるし、何かを守るために戦う時もある。命よりも大事な物なんだ。長政も厳しい選択だったんじゃねぇのか?今お前にできるのは、長政の思いに応える事だけだ。それが戦国の友情ってもんだ」と声を掛ける。
サブローは家臣たちに「明日、出陣しよう。これは俺と長政君との戦いでもあるんだ。逃げる訳にはいかない。それに俺のために死んでいったみんなのために、この戦いだけは俺がやり遂げなきゃいけないんだ」と話す。
その夜、サブローは帰蝶に「俺、明日友達を殺しに行くんだ。友達に殺されるかもしれないんだ。でも俺、間違えてないよね?長政君の思いに応えるには、織田家を守るためには、これでいいんだよな?」と話すと、帰蝶はサブローの手を取って「己を信じるのじゃ。お主は自分が正しいと思う道を進めばよい」と声を掛け、サブローが「いつも背中を押してくれてありがと。帰蝶が支えてくれたからここまで来れたよ。今まで本当にありがとね」と話すと、帰蝶は「当り前であろう、わらわはお主の妻だからな。明日はしかと戦ってまいれ、うつけ!」と激励する。
織田に攻め入られた朝倉義景は自決し、織田軍は浅井の小谷城を包囲し、信長の妹である長政の妻・市(水原希子)をどう救出するかが話し合われる。
すると秀吉は、長政と市がいる「本丸」と長政の父・久政(村井國夫)がいる「小丸」の間にある「京極丸」を闇夜に乗じて崖を登って奪って、そこから市を救出する策を提案し、自らが先鋒をと願い出る。
秀吉は京極丸を占拠し、すぐに小丸を攻めて久政を自分で討つ。
本丸にも火が放たれ、長政は市を娘たちと共に城から出すが、市は戻って長政に「市は長政殿と死にます」と言い出したため、長政は「その言葉だけで十分じゃ。わしの分まで生きて、娘たちを幸せにしてやってくれ。そなたと過ごした日々は誠に幸せであった。めぐり合ってくれたこと、心より感謝しておる。もう城を出ろ。わしはそなたに生きてほしい」と話すと、市は「市もです!市も長政殿と生きることが出来て幸せでした!」と話して、城を離れる。
サブローの元に行った市は「これが乱世。戦う定めなら、それも仕方がないこと。それに長政殿も死は覚悟の上。切腹も本望に違いありません。だから兄上は謝らないでください」と話し、それを聞いたサブローは恒興に「俺、間違えてたよ。戦国でもいつの時代でも、大事なものは変わらないんだ。命より大事な物なんて絶対にないんだ。だから俺、長政君助けてくる」と話すと、恒興は「私もお供いたします」と言って火のついた小谷城に一緒に入っていく。
長政は切腹しようとしていたが、止めようとするサブローに長政は「この勝負、あなたの勝ちだ。死んでいった家臣たちが大勢いるんです!私一人生き残る事など…」と話すため、サブローは「死んでった人の分まで生きるんだ。生きなきゃダメなんだよ!」と説得する。
しかし長政は「あなたとは短い縁であったが実に楽しかった。もしもこのような時代でなければ、わしらは良き友としていられたのでしょうな。酒を酌み交わし、夢を語らい、笑い合いながら共に歩んで行けたんでしょうな。どうかそんな未来を作って下され。生まれ落ちた場所や家や立場で人が争う事のない未来を。我が娘たちが繋いでいく命がいつの日かそのような時代と巡り合ってくれることを願っております」と言って自らの腹を刺し、サブローに介錯を頼む。
サブローは「俺、忘れないから。長政君の事、一生忘れないから」と言って長政を抱きしめ、長政の首を斬る。
尾張に帰ったサブローが早朝にリュックを背負って城を出ると、帰蝶が追いかけてきたため、サブローは「ずっと言ってなかったけど、大好きだよ、帰蝶の事。未来とかそういうの全部ひっくるめても、一番好きだよ」と話すと、帰蝶は「お主が考えておる事など知っておるわ!・・・全部知っておる」と話し、サブローは「じゃあ行くね。行ってきます」と言って歩いていく。
光秀はサブローが着ていた服を着るが、そんな光秀に恒興は「私がついていきたいのは、あの方にございます!今の気持ちであなた様にお仕えすることは出来ませぬ。ついては織田を出て流浪の身となる所存」と話すと、光秀は「一つ頼みたいことがある。織田が天下を取るためには、あやつの力が必要じゃ」と言って恒興にサブローを織田信長として迎えに行くよう命じる。
サブローの元に行った恒興は「かつて私はあなたに言いました、この池田恒興には夢があると。織田家がその名を日ノ本中に知らしめるほどの大きな大名になる事、それが私の夢であり望みでした。その夢を叶えてくれたのはあなたです。織田家には縁もゆかりもないあなたが、我々家臣を導き、命を懸け、織田を大きくしてくれた。だから今度は私があなたの夢を叶える番です。今一度、戦のない世を目指してみませぬか?光秀殿も是非お戻りいただきたいと申しております」と話し、サブローが「本当にいいの?偽物だよ?またメチャクチャな事言って困らせるかもよ?」と話すと、恒興は「構いません。それでも私がお仕えしたいのはあなたですから」と言って微笑み、サブローは「よろしく頼むね、恒ちゃん」と言って二人で城に戻る。
そしてサブローは帰蝶に「俺が信長になった訳、何となく分かった気がするよ。みんなが託してくれた思いを俺が次の時代に繋げる。それでいつか俺が見てきた平和な世の中を作る、みんなの分も。それが俺が信長になった訳なのかなぁって」と話すと、帰蝶は「では何としても天下を取らんとな」と話し、サブローは「そうだね。よーし、じゃあ天下取りに行きますか」と言って二人は笑い合う。
その頃、半兵衛は重矩から、浅井家家臣の切腹を見た者は一人しかいなかった事、そしてその切腹を長政に話した者は秀吉が那古野城で見当たらなかった夜に斬り殺されていた事を聞いて、秀吉が織田家を潰すために浅井久政と裏で組んでいたのを知られないために和睦を決裂させようと一連の件を仕組んでいたと気づき、信長に知らせに行く。
半兵衛が秀吉を直ちに捕えるべきだと主張すると、信長は「その必要はない。のう?秀吉」と言って秀吉を部屋に入れ、半兵衛が「殿!この男は殿のお命を・・・殿ではない・・・」と驚くと、信長は光秀の時にかぶっていた頭巾を半兵衛に投げ、半兵衛が「光秀殿!?」と驚くと、信長は刀を抜いて半兵衛を斬り付け「違う、わしが織田信長じゃ」と言って冷たく笑い、そんな信長を秀吉は睨みつける。
その後、本能寺に行ったサブローは光秀に「これからもよろしくね、ミッチー」と言って握手を求めると、光秀は「必ず天下を取るのだぞ、サブロー」と言ってサブローの右手を握り・・・


というような内容でした。

先週の感想で「色んなものが未解決のまま最終回へ」と書いて、最終回前に先走って盛り下がっていたのですが、先週の想像通り色んなことを詰め込み過ぎた最終回で、特に終盤、ラストの一つ前のシーン(ブラックミッチーが半兵衛を斬る所)があっという間だったのが特に残念で・・・。
まぁ映画があるから、あんな感じで終わると思っていましたけど・・・

ということで、今回も辛口感想です。
悪しからず・・・


「サブローと長政の友情」「サブローと帰蝶の愛」「サブローと恒ちゃんの絆」を、「この連ドラでは」支柱として描いていたのですね~。
最終回でやっとその事が分かりました。
私は「サブロー vs ミッチー」もしくは「サブロー・ミッチー vs 秀吉」の話なのだとずっと勘違いして観ていたのですが、それは匂わすばかりで終わってしまって、こっちの方は映画の方で描かれるのですね。
ふーーーん、そうだったんだ~(←棒読み)。
キャスティングが豪華すぎるドラマの弊害として「色んなことを詰め込み過ぎてまとまりがなくなる」という事が時としてあるのですが、本作も少しそんな点が出てしまったような・・・
各ストーリーは上手くできていて面白い部分も多かったのですけど、サイドストーリーの時間が多くて配分が悪かったような気が私はしました。

長政君がサブローと会見して「友ならば、どうか分かってくだされ」と言ったシーンや、最期に「もしもこのような時代でなければ、わしらは良き友としていられたのでしょうな」と言ったシーンは、とても感動的で良かったのですけどね。
この浅井家との戦いを先週から2週にわたって描いていたら、もっと盛り上がったかも?
この織田家と浅井家の争い(というか、信長と市と長政の話)は、信長絡みのドラマを描く時にはどのドラマでもドラマチックに描くので、この話はいつするのだろう?と思って、もっと中盤で描くもの(中盤のクライマックス)だと思っていたのですが・・・
最終話で一気に描かれたのは勿体なかったかも、です。

そして更に、この長政とサブローのやり取りを見た恒ちゃんが心変わりをしてサブローに再び仕える・・・
そういう話も詰め込むのなら、ますます浅井家との戦いは先週からやっておこうよ!と思ったり。。。
中盤であんな話とかこんな人の投入とか(←炎上するのが怖いので書けませんが)する必要があったのか?とかとか、
さっきも書きましたが、本当に時間の配分が勿体なかったなぁ、と思いました。

その時間配分のマズさのあおりを一番受けたのが半兵衛さん?
私が中の人のファンだから、そう思う??
半兵衛さんが何故ミッチーにあっさりと斬り殺されなければならなかったのか?
まぁ「半兵衛は秀吉にいつか殺されるだろう」とはずっと私は勝手に言い続けていたので、「やっぱり殺されたか」とは思ったのですが、まさかのミッチー・・・。
サブローに人望が集まっていて、妻・帰蝶も乳兄弟・恒興までもがサブローが信長として適任と思っているという状況は、十分にブラック・ミッチーになってしまう要素ではあると思うのですが・・・
だったら、半兵衛じゃなくて恒ちゃんを殺すべきでは?
なぜ半兵衛?とばっちり??
秀吉がミッチーを唆したのかなぁ?
秀吉が半兵衛を殺す理由は十分にあるのですけどね~。
何となくブラックミッチーに「違う、わしが織田信長じゃ!」と言わせたいがためのあのシーンだったと思うのですが、そんなんで軍師様があっけなく死ぬのはどうよ?と思ったりもし、
どう考えてもあのシーンには納得がいきませんでした。
ミッチーが半兵衛の事を煙たく思うようなシーンがこれまでにあれば(例えば延暦寺の件はおかしいと責め立てたとか)まだ納得は行くのですけどね。

そんなこんなで、ラストの方は唖然とした後に激怒してしまいました。
ツイッターで「#信長協奏曲」のタグ検索や「藤木直人」で検索をして見ていたら、やっぱり半兵衛の死については唐突感が否めないと思った方は多かったようです。
(中の人ファンは、もちろん激怒!ですけど)

2015年12月に映画公開という事で、たぶんここでは本能寺の変までを描くのでしょうね。
小栗君と山田君のヒリヒリした演技合戦、ドラマ上で観たかったなぁ。
本作については、私は映画は観に行かずに、地上波放送を待つと思います。
(「ST」は最終回を観終わった後に「映画館に行こう」と思ったのですが・・・)

うーーーん、途中までは面白いと思ったのですけどね~。
小栗君やコウちゃん、山田君の演技は素晴らしかったし、半兵衛さんもサブローと「チリツモの道を…」なんて言って主従関係が生まれた所は凄く良かったのですが、
制作者側の盛り上げたい所と私が盛り上がりたい所が違ったのでしょうね。
月末までに「秋ドラマの総括」の記事を書く予定でいるので、その時にはもう少し本作の全体を通した感想を整理して書きたいと思います。

モヤモヤした感想で申し訳ありませんでした

半兵衛さんの中の人ファンとしての感想は、上に大体書いたので、今回も特筆事項は書かないでおきます。
寒い中、本当に本当にお疲れ様でした!!
キャストの皆様と楽しく過ごしていたようだったので、それは本当に良かったなぁ~と、FCサイト等で裏話を教えていただくたびに思っていました。
軍師半兵衛・・・とてもお似合いの役どころだったので、ラストさえああでなければ・・・
←web拍手です。
※これまでの感想
 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話
※公式HP(こちら
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