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BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係 第6話

2014-05-16 17:30:48 | 2014春ドラマ
第6話 「苦悩~自殺現場の枯れ枝に隠された犯行予告」

※今回は、あらすじを書きながら、場面場面で感想を書いていきます。

マンションの屋上から女子大生が転落して死亡し、特別検視官・比嘉ミカ(波瑠)が現場で遺体を確認すると、左手中指だけが不自然に硬直しているのが気になる。
そして屋上に行くと、両端が綺麗に加工された木の枝が、残された靴の近くに落ちており、比嘉は他殺の可能性があると考えるが、捜査員は自殺として処理しようとする。
比嘉は、被害者の兄から事情聴取をし、被害者は半年ほど前に自殺未遂を起こして病院に運ばれたことがあり、実家の母親から1週間に一度は様子を見に行くように言われていたのに亡くなってしまった事から、「妹が死んだのは私のせいかもしれません」と悔やみながら話す。
比嘉は、遺体を司法解剖に依頼するよう被害者の兄に持ちかける。
石川安吾(小栗旬)は、班長・市倉卓司(遠藤憲一)から解剖に立ち会うように言われ、市倉の
「自殺を止められなかった遺族っていうのは、強い罪悪感を抱くからな。誰かに殺されたって思いたがるのも人情ってもんだろう」

と話す言葉に石川はふと考え込む。
石川と立花雄馬(青木崇高)が解剖室に行くと、解剖は中止となっていた。
被害者のレントゲン写真では第3頸椎が折れていたが、被害者の親がこれ以上娘の体を傷つけたくないと言ってきたため解剖が出来ず、死因を特定できなかったと比嘉は話す。
比嘉は二人に一連の疑問点を話し、
「不審死と思われる死体の何割が解剖されるか知ってる?たったの1割よ。だから身内や大切な人を失った時、割り切れない思いでその人の死を受け入れざるを得ない人たちがたくさんいるはずなの。そういう人たちの気持ちを少しでも軽くしてあげたいと思ったのが、私がこの仕事を始めたきっかけの一つなの。また不審と思える死体が出て上が見逃したら、躊躇なく噛みつくわ」
と話す。
立花は他殺で捜査するには根拠が弱すぎるとして帰っていくが、石川は
「次、噛みつきたくなったら、まずは俺に相談しろよ。間違えなく力になれるから。俺は他の人間には見えない物が見えるんだよ。だから、どんな事件でも真実を見通せるんだ」
と声を掛け、比嘉は驚くものの「頼りにしてるわね」と言って表情を緩める。
被害者の兄は、被害者が日にち指定をしてチョコレートを取り寄せていたことを伝えてきて、「遺書も出てきません。家族思いだった妹が、私たちに何も言い残さず死ぬなんて、信じられないんです」と話す。
 ↓
最初、なかなか石川が出ないので少し心配したのですが、途中から捜査に入っていく展開だったのですね。
石川は実際の遺体はまだ見ていないので、死者もまだ現れず・・・。
いつもと更に違う展開だったので、最初は戸惑いながら観ていました(笑)
立花キャラがまた面白くて・・・消しゴムやスティックのりを投げたくなる比嘉の気持ちがよく分かります(←そっちに同情w)
「理屈っぽい男、嫌いなの、私」ということで、比嘉が立花と上手くいくことはなさそうな・・・。
石川は、比嘉の被害者家族への思いを聞いて、自分の能力の秘密を少し話しましたね
「どんな事件でも真実を見通せるんだ」と話した時に、「そんなことを言っておきながら、肝心な死者が出てこなくて失敗する展開になるんじゃ!?」と、この時は少し深読みしてしまったのですが、違いました
石川の告白に、比嘉は馬鹿にすることなく「頼りにしている」と答えていて・・・比嘉はどこまで石川の言っていることを信じているのかな??


またマンションの屋上から女子大生が転落する事故が発生し、その女性にも自殺未遂の過去があり、頸椎が折れていた。
比嘉は捜査員に「コンタクトをしていますね。眼鏡を掛けた自殺者で飛び降りを選んだ人のほとんどは、メガネを外してから飛び降りますよね。なぜなら下がハッキリ見えるのが怖いからです」と話すが、捜査員は「君はまだ経験が足りないんだよ。私はメガネをしたまま飛び降りた自殺者の死体を見たことがあるよ」と言って取り合わない。
比嘉が屋上へ行くと、そこにも木の枝が落ちており、比嘉は石川に電話をして「さっそく噛みつきたくなったんだけど」と話す。
石川と合流した比嘉は、ダンテの「神曲」の話の中に「自殺者は地獄に堕ちた後、自分の肉体に暴力を加えた罪によって、ひね曲がった枯れ木にされ、その枝を折られて苦しみを与えられる」という一節があることを伝え、犯人はこの話を影響を受けた人物ではないかと話す。
石川は、被害者の遺体を見せてもらい、現れた死者に尋ねると、死者はマンションの廊下で何者かに襲われて首を腕で巻きつかれた先は覚えていなく、犯人に覚えはないと話し、過去の自殺未遂を知っているのは両親と精神科医のみであること、医師・河崎とは診察以外にも会うようになって深い関係になってしまったが、河崎には他にもそういう女性がいたので会わなくなったと打ち明ける。
 ↓
番組が始まって25分ほどの所で、やっと死者が登場!
ツイッターで「#BORDER」のタグを見ていたら、「幽霊、キター!」というツイートが多くて笑ってしまいました(私も似たようなツイートをしました
ここで殺人事件であることがやっと確定。
そして、石川は遺体を見ないと死者に会えないという事も分かりました


石川は河崎に会いに行き、河島は守秘義務に関わるとして話さないが、本棚にはダンテの「神曲」が置いてあった。
石川は、河島が2人を殺した動機が分からないから見つけてほしいとガー君(野間口徹)とサイ君(浜野謙太)に頼み、被害者のPC履歴やメールを解析させる。
すると、被害者は沖縄旅行を申し込んでおり、石川は「間違いない。彼女は生きようとしていたんだ。それを邪魔した奴がいる。どんな手を使ってでも、そいつを追いつめてやる」とつぶやき、ガー君&サイ君は驚く。
心配する二人に対して石川は、自分には4歳上の兄がいたことを打ち明け、20歳の時に兄から突然電話がかかってきて「急にお前の声が聞きたくなった」と言って昔話をしだしたが、石川が時間がないと言うと、寂しそうな声で「勉強、頑張れよ」と言って電話を切り、その日の夜に自殺してしまった事を話す。
遺書はなく、死にたくなった理由もわからず、
「きっと兄貴の体のどこかには大きな穴がぽっかり空いていたのだろうけど、周りの人間にはそれが見えなかったんだ。でも俺だけは、それを見つけてふさいであげたかった。俺は今でもあの日の朝の事が忘れられないんだ。あの電話から大切な何かを聞き取れなかった自分を責めるんだ…」
と話す石川に、サイ君は「これを食べると元気が出るよ」と言ってチョコレートを渡す。
石川は「不思議だな、これまで誰にも話したことなかったのに。聞いてくれてありがとう」と話す。
河島のケータイやPCに侵入して、事件当日の河島のアリバイを調べるが、河島にはアリバイがあった。
 ↓
石川の過去には、そういうことがあったのですね。
ということは、死者が見えるという特殊能力を持つ前から、死者が伝えたかった事を知ろうと心がけていたのかな?
ガー君&サイ君に話したのは、誰かに慰めてもらいたかったのではなく、ただ話を聞いてもらいたかったってことだったのかな・・・と感じました。
チョコレートを渡した対応には笑ってしまいましたが、石川にとっては絶妙のリアクションだったようですね(笑)
ここで40分位経過していたのですが、まだ犯人が見えてなかったので「2話またぎか!?」と思ったのですが、ここから先が早かった


比嘉は、2人の被害者の共通点は過去に自殺未遂を起こした時に運び込まれた病院ではないかと疑って調べると、同じ病院だったことが分かり、同じ医師・津川利雄(弓削智久)が担当していた。
津川は2か月前に退職しており、石川は立花に協力を仰いで、次に津川が襲いそうな女性周辺をマークする。
女性を襲おうとした津川を石川と立花は取り押さえるが、津川は隙を見て屋上へ駆け出していく。
津川は、地面に木の枝を置いて屋上の手すりに手を掛け、石川は「やめろ!」と叫んで止めようとするが、津川は地上に落ちていく。
津川は死亡して死者として石川の前に現れ、「自殺未遂をした人間の4割は、また自殺を図って死ぬんだ。死にたがっている奴らに手を貸して何が悪い?(自殺を憎むのは)俺を苦しめるからだ。目の前で大切な人間に死なれたことはあるか?俺はある」と言って中学生の時に姉が目の前で飛び降り自殺をしたことを話し、「(命を救うために医者になったが)命を救った患者がまた、自分の体を傷つけて戻ってくる気持ちが分かるか?俺、気づいたんだよ、治しても意味がないってことを。奴らは俺を苦しめるために、何度でも戻ってくるんだってことを。苦しみから解放されたかったんだ・・・」と話して涙を流す。
後日、石川は兄の墓を訪れて「出てきてくれよ…。死んだわけを教えてくれ。役に立たない能力だな…」とつぶやく。
 ↓
犯人を取り押さえて終わるかと思ったら、なんと犯人も自殺
犯人自身が一番精神を病んでいたようですね・・・
自殺によって残された人には苦しみだけが残ると分かっていて、初めは命を救いたいと思って医者として救っていたのに、何度も繰り返す患者に対して憤っていった・・・ということ?
憤る気持ちや苦しみは分かるけど、その気持ちを殺人に持っていくのは・・・
救命救急の医師を辞めたのまでは正解だったのですけどね
石川は、自分の兄と同じ「自殺をした人間」と、「自殺未遂をして助かった人間」に関わったことで、何らかのスイッチが入ったように見えました。
壊れてしまわなきゃいいけど・・・

今回は、死者の無念が晴れたわけではなく、ラスト近くにも自殺という衝撃的なシーンがあったので、なんだかドンヨリしてしまいました
でも、石川の過去が分かり、石川がもがき苦しんでいる様子もよく分かったので、今後終盤に向けてどう話が集結していくのかが楽しみになってきました。
そして、特殊な能力を持っていることを比嘉に打ち明けましたし・・・
まぁ、比嘉自身は、そんな「死者が見える」というスゴイ能力を持っているとまではまだ分からなくて、「別な視点で事件を見ることが出来る」程度にしか思っていないかもしれませんが

ドンヨリしたけど、今回も引き込まれました

※これまでの感想
 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話
※公式HP(こちら
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