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BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係 第3話

2014-05-02 14:53:28 | 2014春ドラマ
第3話 「連鎖~整形した死体と血痕のないスーツの謎」

※あらすじは書かずに、印象的なセリフ等を書き留めながら感想を書いていきたいと思います。

・夢の丘ニュータウンで発見された遺体が着ていたスーツのサイズが合っていなく、ついている血の量が少ないため、別の場所で殺害されて着替えをされて放置されたと判断。
・第1発見者である自治会長・藤崎(平田満)は「あんな残酷なものを(近隣住民に)見せたくなかったので」と発言。
・石川安吾(小栗旬)の前に現れた死者は、遺体の顔とは違っており、石川は被害者は整形していると察知。
・頭を鈍器で殴られ、心臓を一突きで刺され、他にも刺創があるため、加害者には相当な怨恨があったと推察される。
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亡霊となって現れる時は、整形前の顔なのですね
藤崎が怪しいんだろうな~とは思ったけど、石川がどこから藤崎を怪しいと思ったのかが終盤で分かった時に、「その言葉に反応したんだ!(しかも、かなり最初の方w)」とビックリしました。

今回の死者は、自分が誰に殺害されたのかは分かっていなかったというパターン。
死者は「島村靖雄(駿河太郎)という男を捕まえてください」と石川に話すけど、自分の名前や素性は話さず・・・。
石川が近隣住民に島村氏の名前を出したら、すぐに5年前の事件(島村氏の妻子が薬物中毒の高校生に殺害される)の事が分かり、石川の元に現れた死者がその加害者・西本勇治(金井勇太)であることもネットに載っていた顔写真ですぐに分かる。
そんな中、被害者の指紋により、遺体が西本であると判明。
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今は、何かで注目された人は、すぐにネットに情報がアップされるのですね。
住所を変えても、整形しても、すぐに居場所を突き止められて、仕事先を解雇される。。。
ネット社会は、便利なようで、非常に怖いです

不審者を目撃したという住人5人が来署。
みんながみんな、同じ目撃証言w ←前クールの同局同時間のドラマ「緊急取調室」でも、「同じ証言はあり得ない!」と天海祐希さんが話していましたねww ←私、刑事ドラマの観過ぎ
しかも5人とも、自治会の役員。
私は、この時点で石川が「藤崎が怪しい」と睨んだのかな?と思っていたのですが、もっと前だったのですね。

藤崎は
「あの事件のせいで町の人間の多くは、心に傷を負いました。犯人が罰を受けたことで、みんなの心も少しは癒されるのではないでしょうか」
島村は
「あの日から今日まで、どんなに辛くても前を向いて頑張ってきました。私にとってはかけがえのない日々でした。その積み重ねを台無しにするような真似を、私は絶対にしません」
と話す。
署に戻った石川が
「こういう事件は好きじゃない。解決しても誰も得をしない気がする。少し前まで全ては単純だったんだ。犯人がいて、それを俺が捕まえる。それだけで良かった。でも今は違う。いろんなものが見えすぎて、全ては複雑になった。時々どっちに進めばいいのかも分からなくなる」
と愚痴をこぼすと、
特別検視官・比嘉ミカ(波瑠)は
「(被害者には虐待の傷があり)暴力は連鎖するのよ。誰かに傷つけられた人間は、痛みを忘れるために他の誰かを傷つけて救いを得ようとする。その誰かはまた他の誰かを傷つける。時にはその繰り返しが延々と続いてしまう。悲しいことだと思わない?その悲しい連鎖を断ち切るのがアンタの仕事でしょ?単純でしょ?頑張ってね」
と叱咤激励。
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この2人(石川&比嘉)のやりとり、自然な感じで、そして何だか深いところで分かり合っているような感じがあって、とても良かったです
大事なことを見失いそうになった石川だけど、比嘉の言葉で「殺人は絶対にいけない」という根本的な考えに戻ることができた、ということかな?

西本は、手記の出版を計画していたが、出版前に島村に釈明の手紙を書いていた。
5年前の事件が再燃した原因はその手紙だったんだと怒る石川に対して、西本は「僕に残された選択は、一人でできる仕事を見つけることだけでした。もう許してほしかったんです。一生怯えて暮らすのは嫌だったんです」と釈明。
石川はガー君&サイ君に、島村家の戸籍を調べてもらい、島村の亡くなった妻は藤崎の姪であることが分かる。
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ガー君(野間口徹)は「本物のヒーローは誰の命も奪わない」って、さりげなく良い事を言っていましたね(笑)

今回、情報屋・赤井(古田新太)には「目と耳の良い奴を紹介してほしい」として、便利屋・スズキ(滝藤賢一)を紹介してもらい、団地の集会所等に盗聴器を仕掛けてもらう。
夜に藤崎ら自治会役員が集まった集会の会話を盗聴・録音。
石川は藤崎を集会所に呼び出して、集会所の床にルミノール液を掛けて血痕の存在を見せ、自白させる。
何故団地の広場に遺体を遺棄したのかを尋ねると、藤崎は
「団地の住人達に、この町の人間達に、罪を犯せば必ず報いがあることを示したかった。アイツの死を目の当たりにさせることによって、5年前の事件の恐怖がようやく終わりを告げた事を示したかった。そのためなら危険を冒しても構わなかった」
と話す。
それに対して石川は
「確かに5年前の事件の恐怖は拭い去られたかもしれません。でも、あなたはまた新たな恐怖をみんなの心に植え付けたのです。子供たちは、あの広場をもう無邪気に走り回ることは出来ないかもしれない。夜が訪れるたびに、住民は広場に映る自分の影に怯えるかもしれない。あなたはこの町に留まるべきではなかったのです。怒りや憎しみを思い出させるこの場所から、遠く離れたところで暮らすべきだったんです」

と話す。
「アイツは殺されても当然の人間だったんです。やむにやまれず犯行に至った私の、私たちの気持ちを理解していただけませんか?」
と言って自分のみの犯行にしてほしいと藤崎は懇願するが、石川は全員を連行。
石川は藤崎に「殺されて当然の人間なんて、絶対にいるわけない」と話す。
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藤崎の懇願に応じて、藤崎以外の自治会役員は不問にするのかと思ったけど、そうはしなかったのですね。
「殺されて当然の人間なんて、絶対にいるわけない」という石川の信念がしっかり伝わりました。
死者・西本も、最後は何かを感じ取った様子でしたね。

石川が危ない捜査手法を用いているのではないかと心配した班長・市倉卓司(遠藤憲一)は、
「俺はこれまで違法な手段で事件を解決してきた刑事を何人も見てきた。そういう連中のほとんどが自滅している。一線を超えるごとに心が蝕まれていって、気が付いたらこっち側に戻れなくなっているんだ。お前はあっち側の人間になるなよ」
と忠告。
そんな石川は、ガー君&サイ君に、西本が犯した事件に関する関係画像をひたすら削除させて、「ずっと。この世界から悪意が消え去るまで」削除し続けるように言い渡す。
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石川は、市倉の言う「あっち側の人間」ではないけど、「こっち側の人間」ではないですよね(笑)
検挙の成績を上げたくて違法捜査をしているのではなく、普通の人間は知ることが出来ないルートで真実を知っているから、真実を表に出すために違法捜査をしている・・・。
そして「心が蝕まれて」もいるのかな?
まだ「心が疲れている」という位かな?とも思えるのですが、普通の人にない能力を持っていて、誰にも相談できてないから、これから少しずつ壊れていっちゃうのかな・・・??
市倉班長の優しさにジーンとしながらも、「石川はこれから蝕まれるの!?」と心配にもなってきました
心底では正義感や優しい気持ちを変わらずに持ち続けているから、「悪意が消え去るまで」ネット情報を削除し続けてほしいと依頼しているんじゃないかな?と、最後のシーンを観てそう思いました。


今回も、とても見ごたえがありました

※先週、親戚が亡くなり、そんな中で死者が出ると分かっているドラマを観る気分にはなかなかなれなかったので、昨日やっと第3話を観ました。
でも本作に出てくる死者は「殺人事件の死者」であって、病気で亡くなった死者を扱っているわけではないですからね。
第4話はリアタイで観ました
続けて、第4話の感想をこれから書きたいと思います。

※これまでの感想
 第1話 第2話
※公式HP(こちら
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