恵美ちゃん

ようこそ

別涙

2018-01-26 15:07:56 | 日記

「もう知らない!」と彼女は言った
何故 そう言われたかも忘れてしまうほどの衝撃を 受け止め切れていない内に
彼女は駆け足で 人混みの地下街を改札のほうへと向かっていった
そういえば 彼女は陸上部の長距離走者だった
俺がすべきことは ちょっと待って ごめんね 今のは俺が悪かった
一旦 珈琲でも飲もう 5分でいいから待って ちゃんと話そう と
彼女を なだめることであったのは
この状況を 仮に100人が見たら100人揃って そうするべきだと
うなずくほどに 明白にして 一秒一分を争う俺の責務だっ
それが若さで 10代のすべきことで
魅力のない男が 魅力のある女に対してやるべきことで
そうやって 些細な喧嘩を乗り越えて 大事にして大事にされて
なんの不安もなく いつか互いに眠るのが
誰かしらより聞いていた 恋とか愛との定義のはずだった
でも 俺は追えなかった
3秒「イラっ」とし その3秒に疲れて 追えなかった
傷付けないようにするのはめんどくさい
でも 傷付けることのほうが 遥かにめんどうくさいとよく思う
俺はあの時 彼女を傷付けるために追うべきだった
あるいは 自分を傷付けるために追うべきだった
でも それがめんどくさかった
それでも 彼女を愛していた

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