時のそとがわ

毎朝の新鮮な風を頭の方にも通し、なるべく悔いのない夜を迎えたいと思い、日々感じる事をまとめています。

おばあさん雑記「時のそとがわ」 その849

2017-02-09 19:21:50 | Weblog
その849
★ 日本国憲法は、残念ながら生かされていない。
第一に、私達は憲法第3章(国民の権利及び義務)の 12条も 実現できていない。
(12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。又、国民は、これを乱用してはならないのであって、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ)。 
…私達は日本国憲法を学んだろうか? もしかして読んだ事すらなかったのでは? (私達が日本国憲法で知っていることと言えば 平和憲法としての9条…くらいだったりして?)
後半に出てくる“公共の福祉” の言葉は、他に13条、22条、29条に出てくる。    この言葉、自民党草案では“公益及び公の秩序”に入れ替わっており、また 草案22条では~公共の福祉に反しない限り~の言葉が、そっくり抜け落ちている。(「公共」は、私たちを含む社会全体に関する事で、ウィキのhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E5%85%B1 に。    一方で「公益」の方の「公」は、政府、役所、国家のこと~とある。  自民党草案での「公」は「国」…国益~の色合いが濃い…のでは? ←いまだこの国は 中央集権体制、地方分権にはなってないのだもの)
25条の~健康で文化的な最低限度の生活を営む権利…~については、結構耳にしていると思う。だが13条の、 ~すべて国民は、個人として尊重される…~が、自民党草案では ~人として尊重される・・・~と「個」が抜けている事は 目を光らせておきたいところ。 
(第1章は“天皇”  第2章は“戦争の放棄”9条)
因みに 第1条  現行憲法では ~「天皇は、日本国の象徴・・・」 が、自民党草案では~「…日本国の元首・・・」。 又、第3条は様変わりし、「国歌及び国旗」の条項となり、~国民の国歌、国旗の尊重義務が2項に記されている。     他に、日本国憲法にない「元号」の条項も。
天皇が“生前退位”の意向を示された事で、改憲勢力は慌てたろうと思う。      取り敢えずは~一代限り~としておいて、改憲を…と 一層の熱を入れたいところだろうと思われる。

★ 年金積立金がアメリカなど、海外インフラ投資に使われる話は、私たちにとって許しがたい事…と、庶民は感じてるんじゃ…?      田中宇氏の国際ニュース解説でも 少しこれに触れている。 ~日本の年金基金は、トランプの米国インフラ投資策に巨額の投資をする方針を決めた。   中央銀行のバブルを指摘してきたロンポール元下院議員は最近「18-24カ月以内に米国で金融危機が再燃しそうだ」という予測を発している。 トランプのインフラ整備に便乗する対米投資は、いずれきたる金融危機の中で大損する危険を抱えている~。   因みに 田中氏 こんな事も  ~米国から日本(など従属諸国)に対する経済的な要求は、従来より厳しくなるだろう。そして、要求に応えられなくなったり言い返したりする国から順番に、対米自立を迫られる~…。
☆ 日刊ゲンダイ2月8日 「安倍支持者カンカン 内閣府『米国訪問事業』に“裏の狙い”」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/199114 
↑内閣府主催の「歩こうアメリカ、語ろうニッポン」事業の事で…。