時のそとがわ

毎朝の新鮮な風を頭の方にも通し、なるべく悔いのない夜を迎えたいと思い、日々感じる事をまとめています。

おばさん雑記「時のそとがわ」その343

2010-12-15 20:02:29 | Weblog
その343
★ 田中宇の無料配信「ウィキリーク事件の裏表」のニュース解説 興味深かった。 

★ 外交には軍事力の背景が必要だそう。 …おばさんは「本当にそうかしら?」と疑う。 常識みたいに言われても、目を見開いて最後まで油断なく落とし穴を探してみよう…と。         
例えば柄谷氏の言うように、直接市民達が目標を持って集まり、共同体を組織 運営するような社会になったら? その共同体に不利益にならぬよう、実力部隊を持って他と交渉した方が有利と考えるだろうか? まさか…とおばさんは思う。 力づくの威嚇、破壊などすれば 相手にもされなくなるのがオチではなかろうか? (確かにいつの世にも暴力団はいる。でも、不当に差別された人など そこでしか生きられない人がいるのでは?…)
先日のTV[宮崎哲弥のトーキングヘッズ]…自ら共産党嫌いを公言する氏が敢えて松尾匡(立命館大学教授)に「マルクス(エンゲルスと共著で共産党宣言などある)経済学」の話を聞いた。 宮崎氏、もしかして共産主義を 国という大きな組織が個人の上に立って全てを取り決め、格差是正(努力してもサボっていても同じ?)、競争無し…みたいな国のあり方をイメージしているのかな?… (今の日本共産党がどのような国家感なのかはわからない。所謂「大きな政府」かも?  しかし少なくとも地域活動は活発なよう…ただ、一種宗教に似て党の教え?を純粋に信じ込んで活動しているように見える。)            
一部の資本家が多数の労働者を道具として使って富を独占する社会に対し、マルクスは労働者個々人も‘人として’その自由や個性が最大限生かされる社会を考えていたと思う。                                                    つまり個人と個人が目標を持って繋がり、連合し活動する‘下からの’社会。これがマルクスの言うアソシエーション、 所謂‘コミュニティー’だろう。このコミュニティーの護りにエンゲルスは軍隊の必要を言ったがマルクスは必要なしと。(←佐藤優からの受売り)      おばさんが考えるに…資本主義は 金儲け競争に特化しがちで、どうしても効率と結果優先で尻を叩くことになる。 一方で、偶然かどうか…自分の選んだ研究を自由に好きなように進めながら、偶然見つけたヒントを着実にものにしているある企業(従業員は地元出身者)は、特許を数多く取得しているそう。 また江戸時代の 貧しくも不安のない(身分あるお侍は別)余暇のまにまに仕事…みたいなゆとり生活から生まれるバラエティー溢れる創造性、そのエネルギーには、効率と結果の金儲け資本主義は勝てないのではないか? (確かに金儲けオタクも生まれたけど、こちらはある国の国債を一斉に売り叩いたり エネルギー価を不当に吊り上げたりして社会をひどく蝕む事も多いように思う。) だが人はお金になるならないより、自分が役立つこと(喜ばれること)を本当は喜ぶものだと思う。(例外はあろうが…) 向上心も誰にもある。上達そのものが嬉しいものだ。         
‘資本=ネーション=(軍を持つ)国家’は、状況が悪化すれば戦争にもなるだろう。 だからそれを変え、中央(国?)は、自立した諸個人、地域地域(グローバルには国と国)を より効果的に橋渡し、調整(資金や教育訓練など支援)し、自由で対等なwinwinネットワークをコーディネートする情報センターとなることを考えたいと思っているのだ。

おばさん雑記「時のそとがわ」その342

2010-12-12 13:38:20 | Weblog
その342
★ 中国の6者協議の呼びかけに「対話の為の対話には応じられない」などと誤魔化し、一方的に中国に要求する斎木昭隆アジア大洋州局長には苛立ちを覚えた。脅威を残しておきたいのかしらと。 それが12日のニュースによると、この方を前原外相は大使に転出させ、後任に杉山晋輔地球規模課題審議官を起用する人事を固めた…と。 え?…と思った。まだ外相の本音はわからないけど、用心しながら少し様子を見守りたいと思う。

★ 成長の勢いが止まってしまった先進国。 …「今事実上、世界経済を支えているのは中国、インドにおける膨大な‘新たな労働力(=消費者)’の世界経済への参入(脱農村化)です。しかしこの脱農村化が進行すると、(いずれ)世界資本主義の限界が見えてきます。」…と柄谷行人が「世界」10月号で述べている。   
また資源の問題もある。 …「今までとはケタ違いの量の資源が使い尽くされている。」つまり、「産業資本的蓄積が長く続くということはありえない。」…とも。
…さらに話は展開する。…「国家も資本も(限界に達した後)、自動的に亡ぶのを待ってはいない。」どうするか? もしお互いに、「自分の国或いは国民の生活がよくなったら他の国はどうなっても良い。…になれば、その行き詰まりには戦争が出てくる」と。
丁度11日TVパックインジャーナルでも、  …経済は中央集権で発展。(資本=…=国の構図←シンガポールでは株情報も政府が握っているんだって)。 だがこの成長は前述したようにいずれ限界が来る。(日本の失敗(バブル)に学んだ中国は、成長を抑えにかかっている…とのこと。)         経済が発展すれば中産階級が勃興、政治にモノを言うようになり民主化が進む。 ところが国際競争で負けたくない民衆の排他的愛国心は 一気に戦争へ突き進みがちなので、逆に「民主化は恐ろしい」と田岡氏。(今月発売の中央公論…「だから北朝鮮、中国にナメられる『自壊する日本』」とあるし…。)
←国の破壊行為で気候変動予測不可能、資源は急激に枯渇。国勝って山河無し…だろうに。      
柄谷氏は、「資本=ネーション=国家」の構造を変えよう と言う。 氏は、生活協同組合、地域通貨、或いはNGO活動のような、市民達による社会組織を例に引いていた。(おばさんの考える「世界市民」とは‘国でなく市民’というところが共通)  氏の提案に加えて、市民国際交流や国籍のない国際保安隊、さらには例の…‘最後に笑うもの’ ウィンウィン外交 も付け足したい。 なぜなら、ここには国の存在はあるけれど 複数の国との相互作用で ‘一国の枠’を超えていけると思うから。                 柄谷氏のこの論文題は「平和の実現こそが世界革命」だった。すると、地域主権というのは、結構市民革命的なものなのかしら?     丁度 NHKの白熱教室Japanにも「地球のビジョン」という言葉を見た。 今、国と私達の関係をじっくり考えるべきだとつくづく思う。
取り合えず安全保障策は「敵を作らない事」(←外務防衛(日米共)は役割と予算欲しさで敵は必要) そして愛国心競争は命(自然)破壊を伴わない、平和の祭典5輪や技能5輪、ロボコンみたいなものになっていけば、若者達の目もまた明るく輝き出すに違いない。

おばさん雑記「時のそとがわ」その341

2010-12-08 14:29:56 | Weblog
その341
★ おかしな話…なんて思うのはおばさんだけ?  北朝鮮と まだ会話の糸が繋がっている中国に 日米韓は…「北朝鮮が対話に応じるよう中国は圧力を掛けるべき」と要求したとか。圧力なんか掛けたら、折角の対話の窓が閉まらないのかしら…?

★ ポケットに入る話し相手ロボット、携帯として、また老人見守り役としてあったらいいな…♪

★ ウィキリークスで…「日米が共同開発しているミサイル防衛システムを、アメリカは将来欧州で売却したいと考えている」と。 ところがそこで支障になるのが日本の武器輸出3原則。…最近の民主党の3原則緩和の動きの裏にこうした米の要求があったかとも思われた。でもリークされたお陰か?…緩和取り止め。理由は社民党を取り込みたいから…。

★ 武器、確かに自国向けのみに少数しか製造しないのではコスト高になる。 だから共同開発は、勉強不足過ぎて断言などできないが 反対ではない。(武器にもよるが…)  ただ、「軍需産業は儲かるわい」…などということになりそうな気がして賛成もしたくない。

★ 誰かが言っていた。 外交はまず「威圧」。…そこから始めるべし。
これ、確かに当面は思い通りに事が運んでいくかもしれないけれど、少しスパンを広げれば 必ず支障が出てくるだろうよ…と、どうしてもおばさんには思える。
あの田岡俊次も言うように「国と国との交渉事に信頼関係などない」のだろうが、それでも国際的喧嘩状態は双方にとって いくら考えても得になると思えない。 ウィンウィンでお互いがよりパワフルになっていく道を歩む者たちが最後に笑うだろう…そう思うな(…)

★ 6,7日のNHKクローズアップ現代…ワクチン後進国日本、そして医療機器の更新も遅滞している(デバイスラグ)この国の現実を伝えていた。    …国民の命と生活を本気で守る気があるのだろうか?  ついでに…国の為に命を捨てよ!…と戦争を厭わなかった国のことも思い出した。  
(力の)喧嘩はしない、刀を振り回してみせるような事はしない(国土防衛の保安隊までは否定しません)に徹した外交は、「弱腰」外交というより「今に見ていろ」外交と言うべきだ。    

★ あかつき…、半年という期間を置いていきなり逆噴射の指示を送ったのだとしたら、もしかしてびっくりしたんじゃ? 機械も恒常的に刺激してやらないと狂うよ。    最初から金星周辺の目標地点を目差さず、途中で数度 方向を修正しながら目標地点へ誘導して行った方が良かったんじゃ??  とにかく、あきらめないでね あかつき!

おばさん雑記「時のそとがわ」その340

2010-12-05 16:12:24 | Weblog
その340
★ TV[ニュース解説‘眼’]で神保哲生氏が…日本の裁判員制度と米国などの陪審員制度の違いやその問題点…を挙げていた。 つまり裁判員制度では「市民参加」の意義が十分には生かされないと。…審議に3人のプロの裁判官の参加があるからどうしても影響を受けるだろう…と。 また陪審員は量刑まで決めない。…有罪か無罪かだけ。
この度 少年事件の裁判員裁判として始めて死刑判決が下された。 死刑のことでは犯罪防止効果は認められないとも聞いている。 罪を償うとは果たして「眼には眼」をもって報いてもらうことだろうか? 日本では仇討ちを国が替わってやっているのかもしれない。
少し話が変わるのだけど、イエスや吉田松陰、幸徳秋水も処刑されたが、彼らが不幸とは誰も思わない。でも悪意ある犯罪での死刑は不幸の極みに思えてしまう。…他人からは勿論、自分自身も自分を全く評価できないだろう。(←おばさんは被害者になったことがないので…こんな事言えるんだろうと思います。)
本来は人は 人の役に立つことを喜ぶように出来ているのではないかと思っている。 
でも自分を守る為、蹴落とされぬ為、一線を越える時(犯罪を犯す)時は 多分自分に都合のいい言い訳をしているのだろう。  それでもやはり、無意識の奥までは騙し切れないはず…と思う。                    この 犯罪者となる不幸には様々な因があるのだろうが、おギャーと生まれた時から悪人…というのも考えられない。 すると 教育次第では、少しは現状を変える可能性もないとは言えないだろう。 つまり、あれこれアイデアを捻ったり、自分の考えを纏めて発表して批評を受けたり…の自由研究は、社会的な人間を育てる教育にもなるのでは?…と考えられる。        犯罪者は自分に都合のいいたった一つのものの見方しか持たない…と聞いたことがある。 複眼的な、或いは距離を置いた視座が持てれば犯罪を止める力になっていかないだろうか?

★ 先日のパックインジャーナルで田岡俊次が「特別会計を一旦全て廃止し、一から必要経費を考えたら?」と♪ どうせなら全部一般会計にしてしまえないものだろうか?

★ 先日の田中宇ニュース解説は興味深く読んだ。 残念ながら実はこれ 会員のみ閲覧可。…でも面白い点を少し拝借…  まず「外交官は洋の東西を問わず名役者あるいは高級詐欺師であることを求められる」。そして米国の諜報機関が騙されて金を持ち逃げされ(故意に騙された可能性もある)、これでサウジが仲裁役を降りたが、降りた理由は無論別に作った。→国際政治に関する発表ものはこうした「理由」の歪曲が多い。さらにアフガンの米国離れの話。→アフガンは中国とロシアと中央アジア諸国で構成する上海協力機構にオブザーバー参加と。それからNATOは、冷戦時代にソ連と対峙するための、また米国が欧州を軍事的な傘下に入れるための組織。だが冷戦後存在意義が低下。11月中旬リスボンで開かれた年次総会ではNATOが、かつて敵だったロシアとの関係を改善。そしてロシアとその傘下の中央アジア諸国や上海機構に、アフガン占領を助けてもらう方向とも。