時のそとがわ

毎朝の新鮮な風を頭の方にも通し、なるべく悔いのない夜を迎えたいと思い、日々感じる事をまとめています。

おばあさん雑記「時のそとがわ」その765

2015-07-27 19:15:27 | Weblog
その765
★ 北岡伸一氏が~「既に1954年に、自衛隊という憲法違反の組織を作ったではないか? なのに何を今更‘憲法違反!’と言い募るのか?」~と。
でもおばさん、自衛隊を軍隊と思ってない。 自衛隊は海外では「軍隊」と見られているようだ。 でもあくまで、自衛の為の実力部隊だと。 …これを自民党は今度こそ、正真正銘の‘軍隊’にしようとしている…そう思ってる。
ここまで何年もかけ、この国の政治家達は事ある毎に 戦争のできる国へと近づけてきた歴史がある。  たしかに今 安倍政権への支持率が落ち、もしかしたら…♪の期待も。 だが 民主党も維新も、安倍さんに負けず劣らず…の方々も含め 色々だから油断ならない。(すっきり分裂して欲しいが、党の‘大きさ’は大事らしい。)  今度安保法案がつぶれても、次は堂々と改憲し、自分の軍隊で自分を守る国を目指そう…の動きが出て来ないか? 
安保法案への対案として民主と維新は領海警備法案を出したが、すでに 沖縄・与那国島には自衛隊[沿岸監視隊]の基地が作られ、レーダーが設置されている。   南沙諸島の方にも アメリカの代わりに自衛隊が出て行き、中国からの憎まれ役も引き受けている。    
元兵士、西川重則氏が~「戦争は、ある日突然戦場で始まるのではない。今も昔も国会から始まる」~と。     …‘何か’が起こってしまわない事を祈る。

☆ 岩波「世界」8月号の‘核兵器廃止条約へ’に、~「安全保障をアメリカの「核の傘」に頼る日本は、核兵器禁止条約には消極的な姿勢を取り続けている。 オーストリアの「人道の誓約」には賛同を拒んでいる。 『いたずらに核保有国との関係に溝を作』る事はしない(安倍首相) 」~と。

★ NHK「サカナ君と磯田道史先生」の‘switchインタビュー’で、磯田先生~「江戸時代の凄さは多様性だ」~と。 つまり、様々な人たちが、それぞれの道を、思う存分究めようと力を尽くしてた。要するに ‘オタク’社会だった。それも、おばさんも驚く程の‘超オタク’だった。 (再放送 水曜日深夜) 
江戸時代はどうやら、仕事の余暇に遊ぶというより、遊びながら仕事してた…みたいな時代なのだ。   ……もしも、 この国の庶民に再び、‘健康で文化的な生活’の保障と‘自由’が与えられたら…❤    
…翻って、今の日本の企業文化には、それがあるだろうか?  もしかして上からの指示に、何も考えず黙って従っているのが今の多くの日本人の姿では??(安倍政権が続けば、これは間違いなくさらに強化される)
(たった2520億円…と言ってのける政治家が居るのを見れば、この国の全ての民を元気にする社会だって、決して実現不可能と言えない筈)

おばあさん雑記「時のそとがわ」その764

2015-07-20 11:59:58 | Weblog
その764
★ 「アベ政治を許さない」!…若者たちの声が広がっている。  ~政治に無関心でいたらヤバイぞ!~と、彼らは気づいてしまったのではないか? (安保法制の事などすぐに忘れるさ♪…は、甘いかも)
古賀茂明氏のツィッターに~「国会に行くと新しい仲間が出来ます。 意外な人にバッタリ会う事も。・・・」~と。     デモは又、出会いの場❤ …集合時間まで、共に社会・政治で現在、未来を描きながらしゃべり合う。 自分の考えを創造的に深めていく絶好の機会になるのではないか?  それは この国の教育が避けてきた‘自分の頭でものを考える力’が育つ絶好のチャンス♪  ついに この国が民主主義国に生まれ変わる時が訪れているのかも。
だが実は…、  今から50年ほど前には、なんとこの国の子供達は、「こどもの国けんぽう」を作っていた。
全、7条。  うち5つの条項には「みんな」、「おたがい」の単語が入っている❤ 因みに他の2つの条項は…(1)自分で自分の行いに責任をもつ、きまり正しい国にします。 (7)進んで自然などから学び、知性あふれた豊かな国にします。 (全ての条項の最初に‘こどもの国です。’の言葉が入る)
確かに 農耕民族だった私達は、KY人間は抑えられたろうと思う。 しかし、楽しみながら工夫をするのが好き、創造力豊かな民は、社会に対しても 自分のアイデアをそれぞれ出し合って、(例え貧しくとも)豊かな暮らしを創っていけると思う。 国がそれを潰しさえしなければ…。
…世界的な軍を持つ大国志向の政権は 民主主義など許せない。 ところが(安倍首相にとっては)残念な事に、もうアベノミクスへと国民の目を逸らし、自分の趣味?を押し通す事が出来なくなっている。       
この、「アベ政治を許さない」のうねりが、国民覚醒の夜明けとなる事を祈らずにおれない。

★ オランダ第4の都市ユトレヒトで、いよいよ‘ベーシックインカム’が来年1月 試験的に導入されると❤  
…どんな人でも収入に関係なく、毎月最高18万円が政府から支給される制度。  
~「無条件でお金が手に入ると、人は働かなくなるのでは?という気もするが、生きるための仕事から解放され、やりたい仕事をやればむしろ人の労働意欲は高まる。  また、現在の年金や生活保護の制度は、真面目に働くより、全く働かずに生活保護に頼るほうが収入が多くなる逆転現象が発生するため、労働意欲の低下をまねくことも懸念されている 一方で、ベーシックインカムは、所得制限がないため 働けば働くほど収入が増加…そのため労働意欲は向上する と考えられている。」~

おばあさん雑記「時のそとがわ」その763 その2

2015-07-13 16:34:35 | Weblog
その763 その2
★ ペシャワール会報No,124が届いた。 医療事業、そして灌漑事業の概況の報告等。  医療の方では 大方の国際団体が撤退する中、ダラエヌール郡で重きをなしているとの事。      
「赤旗日曜版」にも中村哲先生のお話が。 ~「武力より食料」をと。 灌漑用水路作りによりスイカ、トマトなど野菜が稔っている。 この地域の治安は実際、他の地域より非常によくなっているとのことだ。 
(以下、長い引用になってしまうけれど、ペシャワール会報から)~「……2014年12月、破壊と大混乱を残して欧米軍が去って行きました。 あの軍事陥入が何だったのか、「対テロ戦争」とは何であったのか、心穏やかにはなれません。 『テロとの戦い』と言いさえすれば何でも正当化されるような狂気が、この十数年の世界を支配してきました。 実際アフガニスタンでは、異を唱えるものがテロリストの烙印を押され、容赦なく抹殺されていきました。その多くが国際テロ組織とは無関係な、弱い立場の人々でした。 無差別爆撃による膨大な犠牲は、「2次被害」と呼ばれました。
イスラム教徒に対する偏見が意図的にあおられ、人々の間に多くの敵対が作り出されました。だが、欧亜米軍兵士も又犠牲者でした。その多くは貧しい階層の出身で、社会的事情で志願し、半ば駆り出された人々でした。 少しでも良心を持つものの一部は、自殺に追い込まれました。   これが現地で見た『テロとの戦い』でした。」~  ~「……この様な世界をためらいつつ歩んできた日本も又、良心の誇りを捨て、人間の気品を失い、同様に愚かな時流に乗ろうとしているように思えます。 先は見えています。アフガニスタンを破壊した同盟者にならぬ事を願うばかりです。」~

フォトジャーナリスト安田菜津紀さん(カンボジアやアフリカの貧窮や中東の難民問題取材)の先日のツィッター ~「"どこの国から来たんだ?" ヨルダンのザータリ難民キャンプで何度も聞かれる。 "日本だ"というと握手を求められる。 攻撃を加えない国は歓迎する、と。 私たちの"強み"は本当は何かを改めて考える。」~(安田さんは時々、TBS関口宏のサンデーモーニングに顔見せてます)
亡くなってしまった後藤健二さん(あのタイミングの安倍首相中東演説で)、そして中村医師や安田さんの様な方々の活動にこそ、おばさんは日本人として誇りを感じる。

★ 敗戦が決まった時、中国の人達は 兵士ではない日本人を犠牲者と見て、日本へ送り返すのに協力した。(因みに孫崎享氏は、父親の当時の勤務地、満州で生まれ、敗戦で帰国した方。) この恩を忘れてはならない。(きっと兵士でない普通の日本人は、中国の人たちに信頼される暮らしをしていたのだろう…とも思う。)

★ 自由と平和のための京大有志の会  http://www.kyotounivfreedom.com/manifesto/

おばあさん雑記「時のそとがわ」その763

2015-07-13 16:26:10 | Weblog
その763
★ 先日のネット配信「デモクラTV」に元外務省国際情報局局長、孫崎享氏が。 …曰く~「集団的自衛権とは、米軍がこれまで以上に日本にコミットする事では全くなく(←ガイドラインにそうある)、日本の防衛費を上げて、それを自分達(米軍)が使えるようにする事」~と。     
そしてなんと、~ ‘ネオコン’が復活している…とも。 ~「今度の大統領選挙では ヒラリーが勝とうが共和党が勝とうが、アメリカは今まで以上に好戦的になるだろう。 その時、日本の集団的自衛権が使われる」~。 場所は中東、アフリカ。 ←軍需とイスラエルの為。
孫崎氏はまた、日本にも独自外交の時があった…とも。 ~1972,3年(ニクソンショックの頃)~1980年(中曽根康弘総理)の辺りまで、米国頭越しでアセアンに対し積極的支援をしたり、アラファト議長の来日の実現、イラン外交もあった~。 
(この頃の日本外交は、多分今も現地の人々の記憶の中にあるような気がする。)
氏は尖閣についても言及…。    ここは「日本のものでも中国のものでもない」~が、アメリカの立場。  戦争になればまず自衛隊が出るが、米国の交戦権は米議会が決めるので、議会の採決(どうなるかは‘?’)を待たねばならない。 その間もし 自衛隊が持ち堪えられなかったら尖閣は中国領、そうなれば~米国は兵を出さない~アーミテージがそう言ってた…と。
そして、~しかしそもそも、尖閣問題は、日中の緊張を作る為に意図的に生み出されたもので、「棚上げ」にしてしまえば、何も戦争は起こらないのだ~と。

★ 新国立競技場 建設費2520億円は、最終的にはもっと膨らむだろうと。  
この費用は萩原博子氏によると、社会保障費を細かく細かく見直し、1つ1つ計算して削減できる所は削減…3900億円を捻出して回すつもりのよう。
実は社会保障費、当然ながらこれから自然増加(2,4兆~3兆)していく。 …ところが逆に、‘財政難’だからということで、3年間で1,5兆円削るのだそう。
こんな事も萩原さんは言ってた。~「歴代オリンピック開催国はその終了後、不況に陥っている」~。 ギリシャもそう。  あちこちから借金し放題だった。 (たしかにギリシャの飽満財政や国民性?(怠惰…)が言われるが、今は市民達の努力も見えるとの話も聞いている)
デモクラで鈴木哲夫氏も言っていた様に、‘責任者不在’を許しておくから、平気でこんな無駄遣いが出来てしまうのだろう。(原発事故でも誰も責任取ってない)  
…それに、安藤忠雄氏が選んだアーチ形は既にその姿が変化…。   こんなツィッターまで。   …「五輪にまつわる汚点と夾雑物を一身に集めているという意味で、新国立競技場は着工前にして既に、首都の便座としての機能をいかんなく発揮していると言えるだろう」~小田嶋隆 

おばあさん雑記「時のそとがわ」その762

2015-07-07 21:00:23 | Weblog
その762
★ 760にも書いた通り、今の安保法制は違憲 とは言っていても‘憲法改正’して抑止力強化を願っている人は少なくないだろう。 また、安保法案が護憲の範囲に収まるものに修正されれば、良し…の方も。   小林節教授が、安全保障関連法案の‘対案「領域警備法案」’は、合憲と。
小林先生はもともと改憲論者。  また今の自民の法案には反対~の小林よしのり氏は、日米同盟止めて核抑止力を~と言ってる。   …やはり、世界の歴史を見れば、軍隊を持たずにどうして国を守れる?の思いは 深く根付いているのだろう。 
だが中立を守り、国として誰も傷つけず、ペシャワール会など 多くの日本市民に支えられたNGOが支援活動をしている国を、一体どこが攻撃するのか?  
逆に、まさに‘(テロの)標的の国’の筆頭、アメリカと一緒になった軍事活動に、一体どうしてリスクを感じないのかが、全くわからない。  …ジョエル・アンドレアス著「戦争中毒」(漫画)もあったが、帝国アメリカによる無法が未だに続いている事には目を向けるべき。 (田中宇などは~ISISは米軍がイラク駐留中に育てた組織、今も米軍は武器や食料、資金を提供~と。) またアメリカと今も戦争中なのが北朝鮮(ただ今「撃ち方止め」…の状態)。 これを北は解消して平和友好条約を結びたい…ところが米は、この辺りに脅威を置いておきたい。     
一方で中国の南沙埋め立ては 軍港作りに見える。 …だがそれでも、歴史・軍事に詳しい田岡俊次が繰り返し、気合を入れて言っているのは、~「安全保障環境が変わったと言うが、70年代の方が‘はっるかに!’危なかった」~。  

★ ~「‘普通の国’になると経済構造が変わる。 国家主権、軍隊を尊重する国になる」~ネット配信デモクラTVで聞いた。 …自由の制限も秘密も必要。 ‘何が秘密か、それが秘密’の中に、都合の悪いものは隠せ…て?  ~「安倍政権の本質は戦争を商売にして儲けようという積極的[死の商人]主義」~アーサー・ビナード氏。  
おばさんは強い国とか 国連安全保障常任理事国入りなどには興味ない。 石橋湛山も言ってたが、四つの島さえあればいいと思う。    761で描いた、貧しくとも助け合いのある社会…これは全体主義とは真逆の社会だ。    
この小さな島国はもともと、創造力豊かなオタク人間達の文化があった。
…11世紀初頭の この島国を除いた世界のどこに、源氏物語の様な芳醇な長編小説が生まれていたろう?  そして、あの江戸時代の算額から 料理に至るまでの世界に類のない豊饒な文化。   …国が強くなる事よりも、私達が元気になる事こそが鍵だろう。 そして それぞれの面白い事を競い合って楽しむ…もう一度そんな国を目指したい。 こんな国はきっとテロの標的にもならないだろう。