Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

その花の名を問うてみる・・・

2006-10-14 10:51:20 | Weblog
昨日、自宅近くのお庭で見かけた白い花のお話をいたしましょう…


少しさかのぼってお話しいたしますと、木曜日からkirikouたちの後期授業がはじまって

「よ~し!!後期は遅刻なしでいこう!!」と、決意していたにもかかわらず…

「そうは、問屋はおろしてくれず」2日目から、遅刻モードになってしまいました。

そのkirikouにまつわるお話の続きは、実はイロイロあったりということで

また改めてすることにして…


午前中の早い時刻に、kirikou を学校に送ってから
ついでの用事を済ませて、家までノンビリと空を眺めたり
いつもの道すがら、お庭のお花を楽しませていただきながら歩いておりました。


自宅が遠くに見え隠れするあたりの、お庭の白いお花にふと目が留まりました。

いつもいつも、歩いている道なのに…

そのお花の咲いていることに、いままで一度も気づきませんでした。

おそらく、以前からの庭植えの植物らしいのに
その花の咲いていることに、これまでまったく気づいていなかったことに
とても驚きました。

さらには、私のあまり観たことのない
けれど、とても可愛らしい、どこか何かに似た風情のあるお花だったこと

そんなこともあって、そのお花の名前を、問うてみたい気持ちが起こりました。

おうちの方はお留守のようで

そのとき、ふと「そうだ!!虚庵さまに、お尋ねしてみよう!!」と思いたちました。


何がきっかけでしたのでしょうか、「河鹿蛙」だったか「紫陽花」のご縁で

虚庵さまのなさっている「虚庵氏のお遊び」というブログ

四季折々のうつくしいお花の写真と短歌を楽しませていただいておりました。


早速、帰ってから

  「実は、先ほどいつもの道を歩いていて
  白い花びらが、バラにも似た4弁くらいの一重のお花を見かけました。

  背丈は、1メートルくらいで、ただ葉や茎の様子は、バラとは違いました。

  名前がわかりませんでしたので
  もしかしたら虚庵さまは、ご存知かしらと思いたち、お訪ねいたしました。」

と申し上げましたところ、

今朝、お邪魔してみると「秋明菊では…」とのお答えをいただいていました。

お話にしたがって検索してみたところ、写真のあるサイトにたどり着き

「そうです!!そのお花です!!」ということで

なんだか、子どものようにうれしくなってしまいました。


「秋明菊」といいながら、キンポウゲ科ということでアネモネの仲間らしく

さらにはアネモネの名の由来は、ギリシャ語の「風の花」だそうです。

(「季節の花 300」 http://www.hana300.com より)


そして、もう一箇所、京都のあちらこちらの花のお写真が、それはそれはうつくしい
「京・壷螺暮(こらむ)2006」の松風さまのところをお訪ねすると

またもや、不思議な偶然か、お写真に「嵐山正覚寺の秋明菊」がありました。

大好きな京都の嵐山のお寺と伺って、また、何ともうれしい出会いに
ささやかな驚きとはいえ、飛び上がりそうになりました。


日頃のあれやこれやの出来事に、対応するだけで忙しいこともあって

足繁くは、お訪ねできませんけれど

30センチ四方のPCの窓越しにも

私にとっては、広々とした風景やうつくしいお花の咲いた景色が

いきいきと、目の前に浮かんでくることもあるんですね~


ちょっと内緒にしたいような

けれど、この歓びを、皆さまにもお話しておきたいような

そんな、お花をめぐる、ささやかなお話です…





最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お役にたてて幸せデス・・・  (虚庵)
2006-10-15 13:23:26
風待人さま

花の名のお尋ねには二首の歌が添えられていて、もののあはれを解する豊かな佳き人の、お役に立ちたいと願いつつ・・・。



花のイメージをあれこれ想い巡らせ、「秋明菊では…」とお応えはしたものの、聊か心配でした・・・。



些細なやり取りにも心躍らせ、更にはこのように「虚庵氏のお遊び」までご紹介下さって、こちらこそ果報を頂戴しました。

ご案内にそって、「嵐山正覚寺の秋明菊」も愉しませて頂きました。







  
返信する
「もののあはれ」というには程遠い生活のなか・・・ (風待人)
2006-10-15 13:52:20
虚庵 さま



ほんとうに、ありがとうございます!!



普段の生活は、「あはれ」や「風情」その他もろもろの雰囲気とは

程遠く、(男の子の母親としては)私の場合ですけれど

見るも怖ろしげな様相を呈していると思います。



残念ながら「仮想空間でのしばしの休息」を愉しませていただいている・・・

ところでしょうか。



けれど、いつか・・・いつの日か、子どもとのかかわりが変わっていって



一人の人としての自分に立ち返るときが、もしかして来たとしたら・・・



そのときの自分を、ふと想うことがないわけでもありません。



いまある自分と、少し未来の自分・・・



それがよいわるいではなく、そんなイメージが

葛藤なく眺められたら・・・案外オモシロイのかもしれません・・・





そういえば、午前中にNHKで

北海道の自然風植物園の番組を観ました。



高橋武市さんという方の

自然と向き合いながら植物を育てる姿に



植物をほんとうに良く観て知っているからこそできる、

植物との付き合いの様子が伝わって、驚かされました。
返信する
花の名前 (ハラサチコ)
2006-10-17 00:24:44
風待人さま、ごぶさたです。

秋明菊、可愛らしい花ですね。



私もつい先日、「花調べ」をしました。

訪問先のお宅の庭先に群生して咲いていた花で、

葉がなく茎から花びらまで淡い紫色、丈が20センチほどの

花を見つけて、セッション(音楽療法の時間)で人生の大先輩に

おたずねしたところ、「サフラン」であることが判明しました。

實母散(祖母がよく飲んでいた煎じ薬)に浮かべるサフランは

おしべの部分だったんだ、という新発見。



返信する
なるほど、サフラン・・・!! (風待人)
2006-10-17 08:56:01
ハラサチコ さま



「花調べ」というのは、ピッタリですね~!



どうも、知らないもの・ことに行き当たると

うかがってみたくなってしまう・・・「わるいクセ」があるようで・・・



サフランは、この時期に咲くんですね~!!



クロッカスは2月頃でしたよね。



サフランといえば・・・パエリアなどの黄色を思い浮かべました。



どこかの外国で、おしべを集める風景を観たことがあるような・・・

気がしますけれど(モチロン映像で)貴重なものというのがよくわかりますね。



インドなどのお坊さんが着ている僧衣の黄色は、この色なんですね~



「實母散」は知りませんでしたけど、名前がなんともいいですね~



漢方薬や代替医療、ホメオスタシー・・・などなど



興味は広がりつつ・・・イロイロあって、ほんとうに面白いですね!!
返信する
こんにちわ (松風)
2006-10-18 12:52:05


紹介にTB、

まことにありがとうございます。

貴船菊は京都の貴船神社あたりに

古くから植わっていました。

貴船菊という名前のトーンから

染まりゆく楓の下に、ひっそりと

咲く花のイメージがあります。



秋明菊が本来の名前ですが

このイメージが天高い秋空の青さのもと

燦々と降り注ぐ日射しの中に

元気に咲き誇るイメージがあります。



同じ一つの花でも

名前だけでこうもイメージが違うのかと思います。



返信する
京都にふさわしき・・・ (風待人)
2006-10-18 15:34:41
松風 さま



ようこそお越しくださいました。TBも、ほんとうにうれしいです!!



貴船菊と呼んでみると

まさに京都にふさわしい風情が漂いますね~



コチラでは、よく見かけることは、それほどではないと思いますけれど

京都に多く自生していたということや、

外国からいらした方があちらに紹介したという記載がありました。



お花の名前ひとつとっても、ほんとうに奥が深いんですね~





野辺に咲くはなの名を問うてまどを観る遠きそらにも声の届くらん

       

(・・・恥ずかしながら、明日短歌の講義があるので、練習、練習、デス~)



返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。