Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

大切なあなたへ~いのちを共に考える~

2007-12-05 12:07:26 | Weblog
ヨコハマは、今朝も気持のよい薄水色の空が広がっています。

昨日は、お友だちと待ち合わせをして横浜そごう9階の新都市ホールで開かれた

「柳田邦男さんの講演」とシンポジウムに参加しました。

(前もって、コチラでお知らせできなくってスミマセンでした。)(以下転載)


【大切なあなたへ~いのちを共に考える~】

第1部 基調講演

「生きるとは~悲しみと向き合うこと~」講師 柳田邦男(ノンフィクション作家)

第2部 シンポジウム  「いのちを支える活動から~自殺対策の取り組み~」

コーディネーター
 平安 良雄(横浜市立大学大学院医学研究科精神医学部門教授)
シンポジスト   
 茆原 洋子(弁護士)
 小森 美登里(NPO法人ジェントルハートプロジェクト 理事)
 久保田 路乃(社会福祉法人横浜いのちの電話 ボランティア)
 白川 義人(横浜市こころの健康相談センター長)    


全国の自殺による死亡者は、毎年3万人を超え、社会的な問題となっております。
横浜においても、毎年約650人の方が自殺で亡くなられております。(中略)

大切なあなたへ、一緒に「いのち」のことを考えてみませんか?
                               (引用ここまで)


国の自殺対策基本法の施行に合わせて、横浜市でも様々な取り組みを始めているとのことで

開会にあたって、横浜市長中田宏氏のごあいさつもありました。

(こんな法律のあることを…私は、まったく知りませんでした。)


柳田さんについては、皆様のほうがよくご存知かと想います…

(私は最近になって「言葉の力、生きる力」や
医療について、また絵本について書かれた本を読みました。)

柳田さんは、この講演に先立って「第42回NHK障害福祉賞」の授賞式に出席していらしたことから

お話を始められました。

大賞の〈娘が脳性まひ〉「100%あるがままでいこう!」を書かれた
圓井 美貴子さんの「前向きに地域に積極的に参加していく子育て」のお話と

佳作に入った「アスペルガー症候群とともに」を書かれた近藤 己順 さんの
お話をしてくださいました。

作品集も発行されるそうで
ぜひ私も読ませていただきたいと思っています。)

また、ご自身のおつらい経験も交えながら
ジャーナリストとして、思うこと考えていらっしゃることなど

やさしい語り口で…けれど示唆に富む深いメッセージが込められたお話を伺えました。

一世代上の方のご意見として…お話いただいたことを、真摯に受け止めながら
私と同年代の方々と一緒に、私たちに「いまできること」

そして「考えていること、思うところ」などを
何らかの言葉だけではないカタチとして、発信しつつ
行動に結び付けていきたいなぁ…という想いが、私の中に湧いてきました。

そのことを…イロイロなお考えをお持ちの方と話し合いながら
共有できるところを探していくこと…

どうやって行けばよいのかその方法さえ、
私には、まだ具体的には思いつかないほどのムズカシイことばかりですが…

そんなことを、深く考えさせられる…講演でした。

さて…第1部を終えて、休憩時間にお友だちは帰られて
偶然、(たぶん…)子ども家庭支援員をなさっているSさんが声をかけてくださいました。

(実は、11月2日と16日に開かれた
第13回市民メンタルヘルス講座“自分と家族のこころを守るために”で

1回目は、大野裕先生から「急増する“うつ”早期発見早期治療」

2回目は、平安良雄先生から「統合失調症と向き合う―治療の進歩と回復の道」

という講演を伺いました。

一般の方やご家族に向けた教育講座の意味があったようですが

(直接そのお話はありませんでしたが
「発達障害において考えられる2次障害」としての関連などを含めて)
私にとって避けては通れない課題に感じています。

ただ不安に駆られるというよりは…
なるべく正しい知識を持つことによって、予防的に対処することを念頭に
今後も見守っていくことを目ざしつつ
私自身も、イロイロな局面で大切な課題として受け止めていこうと考えています。)

第2部は、先日お話を伺った横浜市立大学の平安先生をコーディネーターとして

お子さんをいじめによる自殺によって亡くされて
その痛みを抱えながらも、ジェントルハートプロジェクトを立ち上げて

小・中学校での講演活動をなさっている小森美登里さんや

《横浜いのちの電話》の相談員の久保田路乃さん、

また、多重債務などによる経済的な生活の苦しさや
長期化する精神的負担が、動機につながる大きな要因なること

その救済方法として「利息制限法」という法律があることなど
弁護士の立場からの関わりについて、茆原洋子さんが力説してくださいました。

(私自身の言葉で、わかりやすくお伝えするには力不足で申し訳ありませんが

社会のセーフティネットやその他にもたくさんの課題があることも示唆されました。)

配布されたパンフレットより「法テラス神奈川」をご紹介します。)

白川教人さんからは横浜心の相談センターとしての取り組みについて、

平安先生からは、市大病院の救急センターでの取り組みや
ご家族への精神的な支援について、お話がありました。


質疑応答では、残されたご家族の方々から

心の奥底から搾り出すようにして語られた苦しさ辛さを伺う場面もあって

一人ひとりの方が、背負っていらっしゃること…

そして、これからも背負っていかなくてはいけないことの大きさに
胸がつぶれる思いでした。


いま…私にできることは…ほんとうに小さくて…

何の役にも立たないかもしれない…と、むなしく打ちひしがれそうになります…

私自身が…気づかないうちに、他の人に辛い思いをさせてしまっているかもしれない…

そう思うと…足元がぐらつきそうになります…


それでも…いまの私にできることを探して…

できることをしていきたいと想っています…

それが、たとえ遠くから見守り…

こんな想いを、送ることしかできないとしても…


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